犬のマナーベルトとは?必要性や選び方、上手な付け方を徹底解説!のサムネイル画像

犬のマナーベルトとはいったいどんなものなのでしょうか?どうつけるのでしょうか?またいつから必要なのでしょうか?という疑問に説明していきます。また犬の紙おむつやトイレシートとマナーベルトを使い分けるべきなのかといったことについても区別して説明していきます。

記事監修者「森下 浩志」

監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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犬のマナーベルトって洗える、洗えないどんなもの?

自宅ではしつけでトイレでしかおしっこをしないわんちゃんが多いと思いますが、外出先ではどのようにしていますか?男の子のわんちゃんでは生理現状の排尿とは別にマーキングという習性があります

これらは習性のためしつけだけでなんとかするのは難しいです。そこでマナーベルトをすることで強制的にマーキングや排尿で汚れることを防ぐことができます

マナーベルトにも種類がありますので、そんなマナーベルトの様々なことについてご紹介していきます。

それでは今回のMOFFMEでは以下を紹介していきます。

  • 犬の「マナーベルト」つける理由3選
  • マナーベルトの選び方3選
  • 犬の「マナーベルト」をつけたほうがいい場所・場合2選
  • 犬のマナーベルトをつける時期について3選
是非最後までご覧ください!

犬の「マナーベルト」ってなんのためにつけるの?


ここではマナーベルトや紙オムツなどを利用する理由をご紹介します。また愛犬の年齢、男の子か女の子のわんちゃんかによっても利用用途が変わってきますので、そちらも併せてご紹介します。是非ご参考にしてみて下さい。

犬の「マナーベルト」をつける理由3選

  • ①男の子の犬がマーキングをすることを防ぐため
  • ②シニア犬のためのおしっこ漏れ防止のため
  • ③女の子の犬が生理中につけるためのもの
以上の3選のことについてご紹介します。

①男の子の犬がマーキングをすることを防ぐためのベルト

男の子の犬はしつけがいくら完璧でもマーキングというのは犬の本能からくるものであります。散歩中などでは小型犬~大型犬関係なく他の犬の匂いがするところで「縄張り」という意味でマーキングとしておしっこをかけます。


散歩中であれば塀や電柱にされることが多いです。マーキングはおしっこなので他人からみても良いものではなく、衛生面にも問題があり気になってしまう迷惑行動の一つです。


また散歩中だけではなく、カフェやホテル、移動中の車内や訪問先のお宅など絶対にさせてはいけないところがあります。トイレシートを持って移動するわけにもいかないため、マナーベルトが必要になってきます。


マナーベルトを着用することでちんちんまで布やおむつで覆われます。よってマーキングを防ぐことができます。またマナーベルトを着用することは飼い主さんにとって「いつおしっこをしてしまうだろう」と不安になることはありません


他のわんちゃんを刺激することもないので男の子の愛犬を飼っている飼い主さんは是非着用できるようにしておきましょう。


②シニア犬のためのおしっこ漏れ防止

通常のマナーベルトはマーキングなどの少量のおしっこを吸収する用であり、大量のおしっこの場合は漏れる場合があります。


特に年をとってきたシニア犬の場合はおしっこを我慢できなくなったり、おしっこがわんちゃんの自覚なく漏れてしまったりする場合があります。


このようにマナーベルトはマーキングだけを防止するわけではなく、年をとったシニア犬にはマナーベルトはおむつとして使用してもいいでしょう。


その場合はマナーベルトは様々な種類がありますので、おしっこの漏れ防止を使用用途としているおむつタイプがおすすめです。おしっこだけではなく排便にも有効です。


もし愛犬がご自宅で粗相をしてしまうようでしたらおしっこ漏れ防止としておむつタイプのマナーベルトを着用させると掃除をする手間が省けるでしょう。


その場合は一日中着用させるのではなくおむつやパットをこまめに変えてあげるようにしましょう。一日中着用させてしまうと蒸れて肌がただれてしまう場合があるので注意が必要です。

③女の子の犬が生理中につけるためのもの

女の子の犬にはヒート(生理)というものがあります。ヒートは人間と同じで子供を産むための女の子特有の身体の特性です。ヒートは生後8か月頃から始まり、人間の女性とは違い閉経はないため老犬になっても続きます。


ヒートが起こる周期は6か月~10か月と言われており、予測することはできません。ヒートは妊娠に備えている時期なので、妊娠を望まないのであればたくさんの犬が集まるところに連れていくことをおすすめしません。


ドッグランはヒート中は利用できませんが、他のたくさん犬が集まる場所にどうしても行かなくてはいけない場合はマナーパンツやおむつを着用させるといいでしょう。


マナーパンツの利用目的は着用することで交尾防止にも繋がり、また出血で汚したくない時です。おむつの場合は排泄にも有効で男の子と女の子関係なく、またヒート中でも利用できます。


マナーパンツやおむつカバーはオシャレなものもたくさんあるので、可愛くしたい方でもおすすめできます。

マナーベルトの選び方とは?


マナーベルトには種類があり、「これを身に付けるのが正解」ということはありません。マナーベルトは愛犬の種類にもよりますし、飼い主さんの見た目の好みや愛犬の付け心地にもよって変わります。

一番は愛犬の付け心地がいいものを選ぶのがいいでしょう。きついのもダメですがゆるいのダメです。また嫌がることなく、さらには着用するのに手間が掛からないものでしたら、なお良しです。ここではマナーベルトの選び方についてご紹介します。


マナーベルトの種類と選び方3選

  • 手作りのマナーベルトがお得/使い捨てタイプ
  • 男の子のワンちゃんにおすすめ、蒸れない紙おむつタイプ
  • おしゃれなおむつカバー
以上ことについてご紹介しますので、是非ご参考にしてみて下さい。

手作りのマナーベルトがお得/使い捨てタイプも

マナーベルトは要所を抑えることができれば意外にもセリアなどの100均で材料を仕入れることができ、作り方さえ分かれば格安で手作りマナーベルトが作ることができます。


セリアなどの100均で仕入れる材料

  • 好みの柄の布地
  • バイアステープ
  • 平ゴム
  • マジックテープ

揃える道具

  • 針と糸(ミシンがあればより早く、より頑丈です)
  • チャコペン
  • 布切ハサミ
  • お手本のマナーベルトの型紙

amazonなどでマナーベルトの販売はありますが、愛犬にぴったり合うかわかりません。手作りすることで愛犬専用のぴったりしたマナーベルトを手作りすることができます


手作りすることで格安に抑えることがでできますが、時間がない方には使い捨てタイプのものを利用するのもいいでしょう。サイズも種類がたくさんありますので、愛犬にあったものを利用するようにして下さい。

男の子のワンちゃんにおすすめ、蒸れない紙おむつタイプ

amazonでも販売しているマナーベルトを使うこともいいですが、蒸れない紙おむつタイプはお手軽で使いやすいです。紙おむつタイプは近所のドラッグストアやホームセンター、ペットショップで購入することができます。紙おむつタイプでもバンド型とホールド型があるので、それぞれのメリットとデメリットについてご紹介します。

・バンド型
メリット:腰に巻き付けてマジックテープやファスナーで止めるだけなので、着脱が簡単にできます。

デメリット:バンド型はマーキングや排尿対策のものなので、排便対策はできません。また止めるのが緩いと漏れてしまいます。

・ホールド型
メリット:お尻まで覆われているため、排尿から排便までカバーできます。マジックテープでサイズ調整が可能なのでズレにくいです。

デメリット:つけ外しがしにくい。

共通していえることですが、長時間の着用はかぶれの原因になるのでこまめなお交換を心掛け下さい

おしゃれなおむつカバー

おむつを履くことが苦手なわんちゃんもいます。わんちゃんが勝手に脱いでしまっている場合もあります。そんな時に活躍するのがおむつカバーです。おむつの上からおむつカバーをするため、わんちゃんが勝手に脱ごうとしても脱げにくくすることができます。


また「おむつで丸出しで外出はちょっと、、」と、う飼い主さんも少なくありません。おむつカバーでも着脱が簡単なものだけど可愛いもの、オールオーバータイプで動いてもズレずらく可愛いなど、洋服感覚で着せられるものまであります。


これらを着用するだけでおむつがそのまま人目に触れることはありません。よって処理が手軽なおむつの上にオシャレなおむつカバーを着用するだけなので可愛くしたい飼い主さんにはおすすめです。

犬の「マナーベルト」をつけたほうがいい場所


普段の散歩とは違ってマーキングなどおしっこをさせてはいけない場所があります。それは他にもたくさんの犬が集まる場所です。マーキングは少量の尿で縄張り主張するものです。たくさんの犬が集まる場所ではNG行動です。そこでマナーベルトが必要となります。


マナーベルトが必要になる場所は以下になります。

  • ドッグラン
  • 旅先のホテル
  • カフェやレストラン
  • 移動中の車内
  • 自宅以外のお宅への訪問時
これらのところに行く時は着用させるようにしたほうがいいです。しつけをしっかりとしていても他の犬の匂いがしたところにマーキングをしてしまったり、マナーベルトをしていないだけで周りの他の人を不安にさせてしまう場合があります。

シーン別で一部ご紹介します。


犬の「マナーベルト」をつけたほうがいい場所・場合2選

  • ①たくさんの犬が集まるドッグラン
  • ②自宅以外のお宅への訪問時

①たくさんの犬が集まるドッグラン

わんちゃんを飼っている方でしたら、少なくても一度はドッグランに連れていくことがあると思います。ドッグランは普段の運動不足を解消できるような広大な施設だけではなく、最近ではアジリティーがあるドッグランもあります。


そんな多くの方やたくさんのわんちゃんが集まるドッグランにも、当然ルールやマナーがあります。基本的なマナーをしっかりと理解して迷惑な行動をしないように注意しましょう。


そのマナーの中に入場する前には排尿を済ましておくことがあります。ドッグランでは一頭がマーキングしてしまうと他のわんちゃんも匂いに誘われ集まってきて、次々にマーキングをしてしまうことに繋がってしまいます。


室内のドッグランでも壁紙にマーキングしてしまう子がいます。普段の散歩でマーキングする癖の子は、室内室外関わらず必ずマナーベルトの着用をしましょう。


また生理(ヒート)中の女の子もいくらおむつをしていても、匂いで男の子が集まってしまいます。そのためヒート中の子も入場はやめましょう。

②自宅以外のお宅への訪問時

自宅以外のお宅へ訪問する時もトイレシートを持って行くわけにもいかないのでマナーベルトなどが必要です。愛犬がどんなにしつけが完璧で粗相をしないと飼い主さんが思っていても、訪問先の方にはそんなことは分かりません。

また何かの拍子でわんちゃんが粗相をしてしまう場合だってあります。そこでマナーベルトやおむつをすることで飼い主さんも心配しなくてもよく、訪問先の方にも安心してもらうことができます

したがってマナーベルトやおむつをさせることが重要と言えます。訪問時はマナーベルトを洗っていくといいでしょう。以下の物で簡単にできます。


必要な物

  • 塩素系漂白剤
  • ペットボトル500ml入り
  • スプレーヘッド

作り方は塩素系漂白剤キャップ一杯を水500mlの中に入れてスプレーヘッドをつけるだけです。洗い方は石鹸で手洗いしたマナーベルトにスプレーで吹き付けて、その後洗濯するだけです。この洗い方で簡単に匂いと汚れが取れるでしょう。

犬のマナーベルトはいつからつけるべき?


わんちゃんが生活していく上でマナーベルトやマナーパンツは必ず必要になってくるでしょう。男の子や女の子には手術を受けない限りマーキングやヒートの時期が必ずきます。また性別問わず老犬になれば、どのわんちゃんも介護用のおむつが必要になってきます。

その時期がきたら適切に履かせてあげることでわんちゃん自体にとってより良いものになるでしょう。ここではマナーベルトをつける時期についてご紹介します。是非ご参考にしてみて下さい。


犬のマナーベルトをつける時期について3選

  • ①生後8か月のオス犬からマナーベルトをつけるべき!
  • ②シニア犬の介護用「蒸れない、蒸れる?マナーベルト」
  • ③メス犬の生理中「洗える、ずれない、マナーベルト」

①生後8か月のオス犬からマナーベルトをつけるべき!

マナーベルトを着用するタイミングですが、生後8か月頃から男の子の犬はマーキングをし始めると言われています。


早い時期から去勢手術を行う場合はマーキングをしませんが、時期がズレてしまってマーキングをすることが習慣なってからではマーキングをしてしまい続けるようです。


マーキングの特徴として場所を選ばずしてしまうことがあげられますので、幼い頃からマナーベルトを着用する習慣があると大人になってからも受け入れ続けてくれるでしょう。大人になってからでは嫌がるようになってしまい、着用してくれない可能性もあります。


去勢手術は生殖能力が成熟する前の生後6か月~1年未満が適した時期とされています。したがってマーキングを始める時期を考えると個体に差はありますが生後6か月~7か月頃が良いでしょう


去勢手術は全身麻酔となり、愛犬の身体に負担がかかりますのでその時のわんちゃんの体力次第でもあります。

②シニア犬の介護用「蒸れない、蒸れる?マナーベルト」

シニア犬の介護用紙おむつ着用の推奨タイミング

  • トイレが間に合わなくなってきた
  • おもらしの回数が増えた
  • 自力で動けなくなった
  • 留守番の機会が増えた
以上のことが頻繁におきるようになった場合はそろそろ介護用の紙おむつを着用させる時期であると言えます。

介護用のおむつとしてどんなものを履かせればいいかと悩むでしょう。人間用と犬用の紙おむつは機能的にはほぼ一緒です。人間用と犬用の違いは足が細い・尻尾の穴があるということだけです。

ゆえに長時間放置すると人間同様蒸れてしまい、ひどくなるとかぶれてしまいます。そのため排泄したらおむつやパットをこまめに交換をするようにしましょう。次におむつ選びに注意することです。
  • 漏れる
  • ズレ取れる
  • きつい
以上にあげたことに注意し、おむつを選んであげるといいでしょう。もしおむつが取れるようなことがあればおむつカバーもおすすめです。中型犬、大型犬では難しいですが小型犬であれば人間の赤ちゃん用のものも利用できるので、使い終わった赤ちゃん用のものを再利用してみてもいいですね。

③メス犬の生理中「洗える、ずれない、マナーベルト」

女の子の犬は避妊手術を受けていないわんちゃんはヒート(生理)とあります。ヒートは始める時期が小型犬なら月齢8か月~10か月頃、大型犬では月齢10か月~12か月頃が目安です。


ヒート中の女の子の犬が着用するのがおむつとなりますが、見た目がやはり可愛くないのでサニタリーパンツというものもあります。特徴として履かせやすく、ぴったりとしているため動き回ってもズレて漏れることがありません


またサニタリーパンツ自体も洗うことができますが、時間がない時はパットの交換だけでも清潔に保つことができます。また通気性が良いものを選んであげると良いでしょう。


サニタリーパンツはサイズが豊富なため、わんちゃんにあったサイズのものを選びましょう。足の付け根のサイズと胴回りのサイズをよく確認するようにしましょう。このサイズが合わないと漏れの原因に繋がってしまいます。


サニタリーパンツ以外にも可愛くしたいのならば紙おむつの上におむつカバーという選択肢もあるのでわんちゃんが嫌がらないほうを選んであげましょう。

マナーベルトの代用品とは?


犬用の製品は人間用に比べると若干値段が高い傾向があります。そこでマナーベルトの代用品として使えそうな尿取りパッドとペットシートのメリットデメリットをご紹介します。


尿取りパッド(マナーベルトの中に入れる犬用マナーパッドの代用)

メリット

  • 人間用なのでしっかり尿を吸収してくれる
  • 消臭効果が高い
  • 肌に優しい
デメリット
  • 犬用のマナーパッド(1枚20円~30円程度)に比べると少しだけ安い程度です。(安いには安いためデメリットとは言わないですが、料金面という意味ではメリットとは言えない)
人間の尿取りパッドは代用品として有効でしょう。ですが生理用品の代用は向いていないので注意が必要です。

・ペットシート
メリット
  • 値段がかなり安い(1枚あたり約4円)
デメリット
  • 漏れる(尿を吸収する目的として作られていない)
  • 肌にも悪い(常時肌に当たる前提の作りではない)
ペットシートのメリットは安いだけとなり効果は低く、デメリットのほうが大きいでしょう。そのためペットシートを代用品として使うことはおすすめできません

まとめ:犬のマナーベルトって?

いかがだったでしょうか?これまでの内容をまとめますと


マナーベルトって一体どんなもの?

  • マナーベルトの使用用途は男の子、女の子、シニアと用途がそれぞれ違う
  • マナーベルトの選び方はわんちゃに適したものを使おう
  • マナーベルトをつける場所は「犬が集まる場所」と「して欲しくない場所」
  • マナーベルトをつける時期は性別問わず性成熟する前の6か月頃。
マナーベルトの使用はわんちゃんを飼うにあたって、周囲の人や犬に対しての配慮のためのものです。迷惑をかけないように十分注意が必要と言えるでしょう。またマナーベルトを着用するだけでわんちゃんの自由度は増しますのでわんちゃんのためにも常に着用させる意識を持つと良いでしょう。

またMOFFMEでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください!