モルモットがりんごをご飯・食事に食べるのは大丈夫でしょうか?りんご・りんごの皮はモルモットが餌に生で食べていいものですが、食べ過ぎは下痢等の原因になるので注意が必要です。今回は、りんごはモルモットがおやつに食べても大丈夫な食べ物か、上手な与え方を解説します。
この記事の目次
目次を閉じるモルモットはりんごが好物?食べない方がいいのか徹底解説!
まるでぬいぐるみのようにモフモフとしたモルモット。かわいい顔と仕草で愛されています。
人気のあるモルモット。どんな食事をしているのでしょう?
モルモットはハムスターと同じネズミの仲間ですが、完全に違うところはその食習慣。雑食のハムスターに対し、モルモットは草と植物のみを食べる草食動物です。
なので、野菜や果物ならモルモットも食べることができます。
ではりんごは与えても大丈夫なのでしょうか?
今回MOFFMEでは
- モルモットはりんごを食べられるの?
- モルモットにりんごを与えるメリットは?
- モルモットへのりんごの上手な与え方
- りんごをモルモットに与える際の注意点
- モルモットが食べていいりんご以外の野菜と果物・食べてはダメな野菜と果物
を調査してみました。
ぜひ最後までご覧ください!
モルモットはりんごを食べられる!与えるメリットや栄養素とは
モルモットは完全草食動物なので、繊維質の多いご飯が基本です。
食事は80%から90%を主食の牧草、10%から20%を副食のペレットと野菜や果物を合わせたものにします。
栄養価の高いペレットの割合を多くすべきなのですが、モルモットは甘い果物がだいすき。とてもうれしそうに食べるので、ついついあげたくなってしまいますよね。
この項では
- モルモットはりんごを食べられる?
- りんごをモルモットに与えるメリットは?
について解説します。
モルモットはりんごを食べれる!
モルモットはりんごを食べても大丈夫。
秋から冬が旬のりんご。馴染み深い果物のひとつです。
モルモットにも、つい与えたくなりますよね。
モルモットは個体によって食べ物の好みがちがうという飼い主さんが多いです。
りんごに関しても、果肉が好き、皮が好き、とモルモットによって分かれることがあるでしょうが、りんごはどちらを食べても大丈夫。
また、野菜や果物は主食ではなく、あくまでもおやつ。個体によってりんごを食べないとしても、問題はありません。
モルモットにりんごを与えるメリットは?含まれる栄養素とは
りんごには、モルモットの疾患であるビタミンC欠乏症と尿路結石を予防するというメリットがあります。
モルモットはビタミンCを体内で合成できないので、ビタミンCが欠乏すると、毛艶が悪くなる、食欲不振、下痢、ふらふらする、痩せるなど、さまざまな症状がでるように。
また、モルモットは尿中のカルシウム量が多く、カルシウム主体の結石ができやすい。結石が尿道をふさいでしまうと、ぼうこう炎や腎炎をひきおこし、死に至ることも。
リンゴにはビタミンC、食物繊維、カリウムが含まれています。ビタミンC、食物繊維はモルモットに必須な栄養素であり、カリウムは尿中のカルシウムの飽和を緩和するクエン酸を尿へ排泄させる作用があります。結石の原因になるカルシウムが少ないことも特徴です。
/100g | エネルギー(kcal) | ビタミンC(mg) | 食物繊維(g) | カリウム(mg) | カルシウム(mg) |
---|---|---|---|---|---|
りんご/皮なし/生 | 53 | 4 | 1.4 | 120 | 3 |
りんご/皮つき/生 | 56 | 6 | 1.9 | 120 | 4 |
モルモットにりんごはどうやって与える?与え方、注意点を解説!
病気の予防が期待できるからといって、甘い果実のりんごを大量に与えてしまっては、カロリーオーバーになり肥満をまねくことになってしまいます。
また生の果実、皮、ジュースなど、りんごといっても色々な形態があるもの。
それぞれの特徴や注意点は何でしょうか。
この項では
- モルモットへの上手なりんごの与え方は?
- モルモットにりんごはどれだけ与えたらいいの?
- りんごを与えるときに注意することは?
を解説します。
モルモットへのりんごの上手な与え方・与える量は?
モルモットにりんごを与える場合は、のどや腸につまらないように、細かく切ってあげます。
りんごの水分量は全体の83%から87%。ちょっと食欲がない、水分量が足りないかもというときは、りんごをすりおろすのもいいでしょう。
リンゴジュースを与える場合は「ストレートジュース」にしてください。「濃縮還元ジュース」は香料などの添加物が入っていることが多く、おすすめできません。
栄養価の高いりんごですが、りんごはあくまでもおやつ。おやつとして野菜や果物をモルモットに与える目安の量は、1日に体重1キロあたり約6グラム。与える頻度は3日に1回ほど。活動量の増える夕方以降がよいでしょう。
モルモットにりんごを与える際の注意点は?食べ過ぎ・農薬に注意
りんごを食べ過ぎると主食の牧草を食べなくなる可能性があり、りんごだけでは食物繊維が不足して病気になってしまいます。与えすぎに注意しましょう。
未完熟のりんごや種には「アミグダリン」という中毒症状をおこす物質が。微量なので人には影響がないですが、小動物のモルモットには、あえて与える必要もありません。
りんごの皮の白い粉は果粉といわれるもので農薬ではないといわれています。しかし体の小さいモルモットにはやはり心配。しっかりと洗い、水分を拭き取ってから与えます。
またりんごは水分量が多く、体を冷やす原因にも。常温のものを与えましょう。
モルモットの強制給餌にすりおろしりんごを使う場合は、温めてから加えると体への負担が減りますよ。
参考:りんご以外にモルモットが食べてOK・ダメな野菜・果物
モルモットにとってメリットのある栄養素が、りんごには多分に含まれていることがわかりました。
モルモットは好き嫌いがはっきりしている個体も多いので、りんごに興味のないモルモットもいるでしょう。
またりんごだけを与え続けることは栄養バランスの点からも、よくありません。
この項では、
- りんごの他にモルモットが食べてもいい野菜や果物とは?
- モルモットが食べてはいけない野菜や果物は?
を調べてみました。
りんご以外にモルモットが食べても大丈夫な野菜・果物は?
モルモットが食べてもいい野菜や果物は
【野菜】ブロッコリー、パセリ、ピーマン、チンゲンサイ、カリフラワー、大根の葉、トマト、ニンジンなど
【果物】いちご、みかん、オレンジ、バナナ、なし、もも(種はNG)、柿、パイナップル、キウイフルーツなど
特にパセリ、ブロッコリー、ピーマンにはモルモットが欠乏しやすいビタミンCが多く含まれています。積極的に試してみてください。
果物はどれも水分量が多めです。与えすぎると下痢を引き起こすこともあるので注意が必要ですが、摂取水分量が足りていないときには、嗜好性の高い果物を上手に利用して水分補給をすることもできます。その場合はカロリーに気をつけてください。
3~5種類ぐらいの野菜や果物を混ぜて、栄養素のバランスの偏りを防ぎましょう。
モルモットが食べてはダメな野菜・果物とは?
モルモットが食べてはいけない野菜や果物は
【野菜】ネギ類全般(ネギ、ニラ、玉ねぎ、ニンニク等)、生の豆、ジャガイモの芽・皮、トマトのヘタや茎など
【果物】アボカド
野菜と果物以外で、ひまわりの種やナッツなどの種子類も脂肪分が多いため、与えない方がいいでしょう。麦類・トウモロコシなどの炭水化物もお腹を壊す原因に。市販のおやつにはこれらが含まれているものもありますので、注意が必要です。
スナック菓子、チョコレート、コーヒーなどは絶対に与えてはいけません。動物には有害です。
上記の食材はモルモットが間違って食べてしまうと中毒をおこします。モルモットを部屋で遊ばせるときなどに誤って食べてしまわないよう、しっかりと管理してください。
まとめ:モルモットがりんごを食べるのは大丈夫!
この記事では
- モルモットはりんごを食べられる!与えるメリットや栄養素とは?
- モルモットにりんごはどうやって与える?与え方、注意点を解説!
- 参考:りんご以外にモルモットが食べてOK・NGな野菜・果物とは?
について解説しました。
りんごは、ビタミンC・カリウム・食物繊維など、モルモットに必要な栄養素が含まれる果物です。しかし水分量や糖分も多いので、与えすぎには気をつけます。
また栄養素の偏りを防ぐためにも、りんごだけを与え続けるようなことはせず、他の野菜や果物を数種類まぜて与えることが理想です。なるべく新鮮なものを常温のまま与えましょう。
以上をふまえて、モルモットとのコミュニケーションツールとして、りんごを上手に使ってくださいね。
MOFFMEでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、ぜひ参考にしてみてください。