モルモットはバナナを食べていい！栄養素、上手な与え方・適量とは？

愛らしいフォルムとかわいい鳴き声で人気のモルモット。ご飯は何を食べるのでしょうか？

モルモットは完全草食性の動物です。牧草を主として、ペレットを補助として与えることが基本です。

ですがモルモットは甘い果物に目がありません。

果物は、モルモットと飼い主さんの信頼関係を築くためのおやつとして使いましょう。

ではバナナをモルモットに与えてもいいのでしょうか？

今回MOFFMEでは、

• モルモットはバナナを食べても大丈夫なのか
• モルモットにバナナを与えるメリットは？
• モルモットへのバナナの上手な与え方
• バナナをモルモットに与える際の注意点
• バナナ以外にもモルモットが食べていい野菜と果物・ダメな野菜と果物

以上を解説していきます。

モルモットは、完全な草食動物なので、繊維質の多い食事をとることが重要です。

モルモットの食事のバランスは牧草が80～90％、ペレット＋野菜・果物の割合が10～20％ぐらいが理想とされています。

与えていい量の割合が少ないからといって、どんな果物でも与えていいわけではありません。

この項では

• モルモットはバナナを食べても大丈夫なのか
• モルモットにバナナを与えるメリットは？

について詳しく解説します。

結論を言えば、バナナはモルモットが食べてもいい果物です。

バナナは年中手にはいりやすいので、気軽なおやつとしてモルモットに与えている飼い主さんも多いようです。

モルモットがバナナを大好きすぎて、「一生懸命に食べるところが、かわいくてしかたがない。」という飼い主さんもいる一方で、「うちの子はまったく食べません。」という飼い主さんも。

おやつという観点からいって、バナナを食べないからと無理に食べさせる必要はありません。

モルモットは人間と同じようにビタミンCを体内で作ることができない動物です。

ビタミンＣが不足すると私たちにいろいろな症状がでるように、モルモットもビタミンＣが不足すると、食べない、お腹がゆるい、まっすぐに歩けない、やせてきたなど、さまざまな症状が出てきます。

平均的なモルモットの体重は、オスで900～1200g、メスは750～900g。

健康な状態で1日に必要とするビタミンＣの量は10ｍｇ～20ｍｇ程度(体重1キロあたり)、病気や妊娠時には30ｍｇ～50ｍｇ程度必要といわれています。

バナナには、モルモットにとって重要なビタミンCも含まれています。

参照：文部科学省『食品成分データベース』

モルモットもよろこんで食べ、さらにビタミンＣも与えられることが、バナナをモルモットに与えるメリットといえるでしょう。

「モルモットにバナナをあげよう！」

ではどんなことに注意すべきなのでしょうか？

喜んでバナナを食べるモルモットの姿を見ていたら、ついついあげたくなってしまいますよね。

たくさんの量のバナナを与えてしまうと、モルモットはどうなるのでしょう？

この項では

• モルモットにバナナはどうやって与えたらいい？
• どれだけの量をあげたらいいの？
• モルモットにバナナをあげるときに注意することは？

みなさんの疑問にお答えします。

生のバナナを与えることが多いと思いますが、果物全般は水分量が多いので個体によっては下痢になってしまう可能性もあります。

乾燥させたバナナは水分が抜け、下痢になりにくいですが、逆に炭水化物や脂質がふえてしまうので、与える量は生のバナナより少なめに。

バナナの皮が好きなモルモットもいるようです。心配なのは残留農薬。しっかりと洗い落とすことができれば、食べても大丈夫。食物繊維が豊富です。

野菜や果物をモルモットに与える量の1日の目安は、体重1㎏あたり6g程度にしましょう。

与える頻度としては２，３日に1回が適当です。

モルモットは夕方から活動量がふえる傾向にあるので、与えるのは夕方以降がいいかもしれません。

バナナが好きなモルモットの場合、いくらでも欲しがるかもしれませんが、バナナはモルモットにとっては食物繊維が少なすぎます。

完全草食動物であるモルモットの腸は125cm。

腸内環境がモルモットの健康に直結するため、腸内環境をととのえる細菌の餌となる食物繊維はとても重要です。

バナナだけでお腹がいっぱいになってしまっては、生きていくために必要な食物繊維が取れなくなることに。

バナナは糖質が多めなので、肥満になる可能性もあります。あくまでもおやつとして、少量だけにしましょう。

手からバナナをあげながら、「〇〇ちゃん、おやつだよ！」とか「おいしいね！」などと声をかけてください。

やさしく撫でてスキンシップをしっかりとれば、バナナが少量でもきっと満足するはずです。

バナナは少量なら、モルモットのおやつにOKなことがわかりました。

しかし、バナナにあまり関心をしめさないモルモットもいるでしょう。

モルモットに「ほかの野菜や果物をあげてみたい。」と考える飼い主さんもいるのでは？

参考までに

• モルモットにバナナ以外に与えてもいい野菜や果物って何だろう？
• モルモットが食べたらNGな野菜や果物には何があるの？

をリサーチしてみました。

与えてもいいもの、いけないものを知って、モルモットの健康を維持していきましょう。

モルモットが食べてもいい野菜は

パセリ、ブロッコリー、ピーマン、カリフラワー、チンゲンサイ、トマト、大根の葉、ニンジンなど

その中でもモルモットが欠乏しやすいビタミンＣが多い野菜は、パセリ、ブロッコリー、ピーマンです。

初めてモルモットに野菜をあげるなら、この３つからためしてみてください。１つの野菜だけを与えるのではなく、数種類を少しずつ、混ぜてあげるといいでしょう。

モルモットが食べても大丈夫な果物は

キウイフルーツ、オレンジ、りんご、いちご、みかん、なし、もも（種はNG)、パイナップル、柿など

果物は「水菓子」ともいいます。モルモットは甘い果物が大好きですが、水分が多すぎると下痢を引き起こすこともありますので、くれぐれも与えすぎないようにしてください。

モルモットが絶対に食べてはいけない野菜や果物は

ネギ、ニラ、玉ねぎ、ニンニクなどのネギ類全般、ジャガイモの芽・皮、アボカド、生の豆、トマトのヘタや茎など

これらは中毒をおこす原因になります。モルモットをケージの外で遊ばせているときなどに誤って口にすることのないよう、しっかりと管理をしてください。

野菜や果物ではありませんが、ナッツ類やひまわりの種なども脂肪分が多いため、与えない方がよいでしょう。

トウモロコシや麦類などの炭水化物もお腹を壊す原因に。

またコーヒー、チョコレート、スナック菓子など味のついた食べ物は絶対に与えてはいけません。味のついたものは動物には有害なのです。

この記事では

• モルモットはバナナを食べられる！与えるメリットや栄養素とは
• モルモットにバナナはどうやって与える？与え方、注意点を解説！
• 参考：バナナ以外にモルモットが食べてOK・ダメな野菜・果物

を調べました。

モルモットはバナナを食べてもいいですが、与える量が重要だということがわかりましたね。

まずは５～６gをはかり、１回分の量の感覚をつかんでみましょう。

バナナに限らず、同じものを与え続けるようなことはせず、数種類をまぜて全体のバランスをとってください。

また野菜や果物は新鮮なものを常温で与えます。洗った場合は水分をふきとります。冷えや水分過多はお腹をこわす原因になるので注意が必要です。

上手に野菜や果物をつかって、モルモットとの絆を深めましょう。

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