インコがほうれん草を食べるのはNG！豊富に含まれるシュウ酸の危険性とは

インコの主食はシードやペレットなどの穀物です。

しかし、主食だけではバランスのよい食生活とはいえず、不足しがちな栄養素を補う必要があります。

青菜などの緑黄色野菜はビタミン・ミネラルが豊富なため、インコの副食としても最適です。

人間にとって青菜といえばほうれん草や小松菜。

小松菜は、インコの副食にもおすすめ！

しかし、インコがほうれん草を食べるのはNG！与えてはいけません。

今回MOFFMEでは、

• インコがほうれん草を食べるのは危険！ほうれん草の栄養素とは
• インコがほうれん草を食べてはダメな理由とは？
• 参考：ほうれん草以外に食べてよい・ダメな野菜・果物

変化のある食事はインコにとっても食べる楽しみにつながります。

インコが食べられる野菜についても紹介するので、最後までご覧ください！

栄養豊富なほうれん草ですが、インコに与えるのはキケン。

ほうれん草が含む「シュウ酸」は、インコの骨の形成を妨げてしまいます。

ここでは、

• インコがほうれん草を食べるのはキケン！
• ほうれん草はどんな野菜？含まれる栄養素

インコの健康を守るつもりが、体調を崩してしまった！

なんてことのないように、ほうれん草の性質についてよく知っておくことが大切です。

青菜を好むインコもたくさんいますが、ほうれん草には注意しましょう。

ほうれん草が含む「シュウ酸」をインコが摂取すると、骨の形成を妨げてしまいます。

食べてすぐに猛毒！というほどではなく、少量なら問題ないとの意見もありますが、与えるのは避けましょう。

そもそもほうれん草は苦味が強いため、インコもあまり好まないことが多いです。

ほうれん草は、栄養価が高く人間は積極的に摂取したい野菜の1つです。

• 鉄…貧血予防
• βカロテン…動脈硬化の改善や予防
• ビタミンC…疲労回復や美肌効果

ほうれん草の旬は11月～2月頃で、旬のものは栄養価も高く甘みが増します。

しかし現在は旬に限らず、年中スーパーで購入できるのもほうれん草の良いところ。

価格も比較的安定しているため、人間の食卓には欠かせない食材です。

ほうれん草は栄養価も高く扱いやすい野菜ですが、インコに与えるのはNG。

理由はほうれん草が含む「シュウ酸」がインコに影響するからです。

では具体的にどのような影響を及ぼすのでしょうか？

人間のからだへの影響はないのでしょうか？

ここでは、

• ほうれん草にはシュウ酸がたくさん含まれている！
  
• 人間がほうれん草を食べることは問題ない？

「シュウ酸」って結局なに？と思う飼い主さんもいると思います。

シュウ酸は、ほうれん草に含まれる「アク」成分のこと。

他の野菜のシュウ酸含有量（100gあたり）と比べてみると…

このように、ほうれん草にはシュウ酸がたくさん含まれているのがわかります。

「ほうれん草はアクが強い」といわれるのは、このシュウ酸が多いからです。

また、インコがほうれん草を食べるのはNGでも、小松菜はOK。

これは、ほうれん草に比べて小松菜にはアクが少ないためです。

シュウ酸は、体のなかでカルシウムを使って化合物をつくります。

カルシウムが使われると、体に必要なカルシウムがなくなり、骨をつくれなくなってしまいます。

インコの小さな骨と体を守るために、ほうれん草を与えることは避けましょう。

インコにほうれん草を与えるのは避けたほうがいいですが、人間が食べるのは問題ありません。

しかし、それはきちんと「アク抜き」をした場合。

シュウ酸は水に溶ける物質なので、茹でて水にさらせば8割ほどは抜くことができますよ。

人間も生でほうれん草を食べると、体内でカルシウムと結合して結石を生じる可能性があります。

強い痛みや血尿を起こすこともあるので、生のままたくさん食べることは控えましょう。

じゃあインコにも茹でてあげればいいの？と思う方もいるかもしれませんが、茹でたほうれん草は水分が多く、栄養も抜けてしまっています。

メリットがないのでやめておきましょう。

インコは、主食だけではバランスよく栄養摂取できません。

健康のためにも、野菜、果物は最適の副食です。

食べてほしいなと思っている飼い主さんも多いでしょう。

しかし、食べたらダメな野菜・果物、反対に食べてもOKな野菜・果物もたくさんあります。

それぞれを詳しく知っておくことが大切です。

ここでは

• インコが食べられない野菜・果物
• インコが食べられる野菜・果物

初めて与える際は、よく確認してから与えるようにしてください。

インコが食べてはダメな野菜・果物についてお伝えします。

空気中に舞うだけで影響を及ぼすものもあるので、注意してくださいね。

ネギ類

ネギを切っているときに涙を誘う、「硫化アリル」が中毒症状を引き起こします。

インコと同じ部屋で調理しないなどの工夫をして、近づけないようにしましょう。

生の豆類

生の豆に含まれる「レクチン」が吐き気、嘔吐、下痢を引き起こします。

加熱すると毒性は失われるので、インコには煮たり炒ったりしてから与えましょう。

モロヘイヤ

「ストロファンチジン」がインコにとって有毒。

食欲不振、下痢、起立不能、体温低下、心拍微弱などの中毒症状を引き起こします。

またモロヘイヤの粘り気が「そのう（食べた餌を一時的にためておく袋）」に溜まってしまいやすいため、そうした点でも与えるのはNGです。

アボカド

「ペルシン」がインコのからだに入ると、呼吸困難、消化器症状、肺水腫、昏睡状態になることもあり危険です。

飼い主さんがアボカドを食べたあとインコと触れ合うことも、加熱したときに出るガスも危険なため注意しましょう。

日本の梨

「石細胞」が、インコの消化不良を起こすこともがあるため与えてはいけません。

柿

日本の梨と同じ「石細胞」を含みます。

インコの貧血の原因になりやすいタンニンという成分も含まれているため、与えないようにしましょう。

そのほかにも、芽キャベツ、ブロッコリー、キャベツは甲状腺腫を誘発する「ゴイトロゲン」、ほうれん草と同じ「シュウ酸」が多く含まれているため、食べてはいけません。

次に、インコが食べられる野菜と果物について見ていきましょう。

与え方に注意が必要な場合もあるので、しっかり確認をしてくださいね。

小松菜

ビタミンA、鉄分、カルシウムが豊富で、副食に最適。

味や食感もインコに好まれることが多く、スーパーで年中手に入るため、与えやすい野菜の1つです。

豆苗

βカロテンが豊富で、ビタミンAを摂ることができます。

安価で飼い主さんも購入しやすく、自宅での再生栽培も可能。おすすめの野菜です。

ほかにも、チンゲンサイ、水菜、パセリ、春菊、大根の葉、かぼちゃ、にんじん、ピーマン、ズッキーニなどの野菜を食べられます。

果物は、みかん、りんご、バナナ、キウイ、桃、メロン、洋梨、ぶどう、スイカなど、ほとんどが食べられます。

しかし、バラ科の果物（りんご、いちご、桃、さくらんぼ、びわ、あんず、洋梨など）は種と葉に毒が含まれています。

種と葉は取り除いてから与えるようにしてください。

また果物は糖と水分が豊富です。

食べ過ぎは肥満・下痢の原因になるため、量は1口、2口くらいにしておきましょう。

どの野菜や果物を与える際にも、新鮮なものを選び、よく洗ってから与えてください。

冷蔵庫で冷えたものはお腹を壊すこともあります。

常温に戻してから与えたほうが安心ですね。

この記事では、

• インコにほうれん草を与えるのは危険！ほうれん草の栄養素
• インコがほうれん草を食べてはいけない理由
• ほうれん草以外にインコが食べてよい・ダメな野菜・果物

インコの栄養補給と食生活の充実に、積極的に与えたい野菜。

しかし何を与えてもいいわけではなく、ほうれん草はシュウ酸によって骨の形成に悪影響を及ぼします。

ほうれん草以外の食べられる野菜・果物を知って様々な種類を与えることで、インコも食べる楽しみを味わえますよ。

MOFFMEでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。