インコがキャベツを食べるのはOKでしょうか?キャベツにはシュウ酸や水分が含まれ、甲状腺腫や下痢等の病気の原因になる恐れがあり、食べたら危険です。また小松菜やほうれん草、レタスは与えて良いのでしょうか。今回はセキセイ・オカメインコとキャベツについて解説します。
この記事の目次
目次を閉じるキャベツはインコが食べていいもの?食べても良い青菜とは
セキセイ・オカメインコの餌は、主食がシードやペレット、副食が青菜という組み合わせが多いです。
しかし、青菜以外の野菜を与えている飼い主さんもいるのではないでしょうか。インコには、与えてもいい野菜と与えてはいけない野菜があります。
中には、キャベツを与えている飼い主さんもいらっしゃいます。
今回MOFFMEでは、
- キャベツに含まれる栄養素
- インコにキャベツを与えてはいけない理由
- インコに与えても良い野菜とダメな野菜
について詳しく紹介させていただきます。
私たちがよく食べているキャベツにはどのような栄養素が含まれており、インコにどんな影響を与えるのかが分かります。
最後まで読んでいただき、インコの体調に配慮できる食事を作ってあげましょう。
インコにキャベツは与えてはダメ!キャベツの栄養素も解説!
まず結論から言うと、インコにキャベツは与えないでください。
さまざまな栄養素が含まれているキャベツですが、インコをはじめ犬や猫のような動物にも与えないでください。栄養素が多いからといって与えてしまうと、病気になってしまうリスクがあります。
- キャベツの葉や芯がなぜ危険なのか
- キャベツに含まれる栄養素と効果はどのようなものなのか
インコが餌にキャベツの葉・芯を食べるのは危険!
キャベツの葉や芯には、多くの栄養素が含まれています。
ただし、その栄養素がすべてインコにとって良いものではありません。キャベツに含まれている栄養素によっては、インコにとって有害になることもあります。
たとえば、キャベツにはシュウ酸やゴイトロゲンのように、インコの体調を崩してしまう成分も多く含まれています。また水分量が多いため、下痢の原因にもなってしまいます。
このようにキャベツを食べることで、栄養素を摂るというメリットよりも、病気や不調になってしまうというデメリットの方が大きいです。
キャベツは、私たちに馴染みのある野菜であり、芯のように捨ててしまう部分があります。捨ててしまうならと思うこともありますが、キャベツを与えるのは危険です。
そもそもキャベツはどんな野菜?含まれる栄養素とその効果とは
キャベツを与えることは危険と紹介しましたが、実際にキャベツにはどのような野菜で、そのような栄養素が含まれているのでしょうか?
そもそもキャベツは90%以上は水分です。そのため、大量に食べすぎると腹痛や下痢の原因になります。
しかし、キャベツには良い栄養素もあります。
たとえば、キャベツにはビタミンUが多く含まれていることで有名です。ビタミンUは、痛んだ胃の粘膜を修復してくれる働きがあります。
またビタミンCやビタミンK、葉酸など私たちが生きていく中で必要な栄養素が多いです。
食物繊維も豊富なため、腸内環境を整えてくれます。食べ過ぎなければ、腸内を整えてくれるので、適度な量を食べるようにしましょう。
あまり好んで食べられることはないですが、キャベツの芯にも栄養素が含まれています。特に、食物繊維やカリウム、カルシウムはキャベツの葉よりも芯の方が多く含まれています。
このように、キャベツは私たち人間にとっては、豊富な栄養素と食物繊維を摂取できる野菜です。
インコにキャベツがダメな理由は?3つの危険な成分を徹底解説
これまでは、キャベツに含まれている栄養素について紹介させていただきました。
では、実際になぜインコにとってキャベツは食べてはいけない野菜なのでしょうか。
今から、
- 水分量
- シュウ酸
- ゴイトロゲン
①:豊富な水分量
キャベツには、多くの水分が含まれています。特にキャベツの芯は、水分量が多いです。
インコがキャベツの葉や芯を食べると、水分量が多いため、身体を冷やしてしまう原因になります。もし、身体が冷えてしまうと、下痢の原因になります。
ただし、他の野菜にも水分は多く含まれています。その中で、キャベツの水分量が特別多いわけではありません。
むしろ、インコに与えても良い野菜と言われる、小松菜の方が含まれている水分量は多いです。そのため、過剰な量を食べなければ問題はありません。
小松菜のように水分量が多い野菜も過剰に与えないようにしましょう。キャベツに限らず、適量を与えてあげれば、水分量に関しては問題ないと考えてください。
②:シュウ酸
キャベツには、シュウ酸と呼ばれる結石の原因となる成分が含まれています。
シュウ酸は、苦味やえぐみ、アクの原因になっている成分です。またシュウ酸には、カルシウムや鉄分の吸収を阻害する働きがあります。
シュウ酸が含まれている野菜はキャベツ以外にも、ほうれん草やレタスなどほとんどの野菜に含まれています。野菜の中で、ほうれん草の次にキャベツやレタスがシュウ酸の含有量が多いです。
そのため、インコにキャベツを与えると、結石を引き起こしてしまう危険が高まります。
シュウ酸は、水溶性のため、高温で茹でるとシュウ酸を減らせます。茹でてまでキャベツを与える必要はありませんが、もし他の野菜でもシュウ酸が気になるようでしたら試してみてください。
③:ゴイトロゲン
キャベツはアブラナ科の野菜です。
アブラナ科の野菜には、ゴイトロゲンと呼ばれる成分が多く含まれています。ゴイトロゲンは、ヨウ素の取り込みを阻害する作用があります。
ヨウ素が体内へうまく吸収されないことで、甲状腺腫を引き起こします。
甲状腺腫ができてしまうと、呼吸が荒かったり、呼吸困難になったりと呼吸に影響が出てきます。また、「キューキュー」と呼吸音がしたり、咳をしたりするような症状が出ることもあります。
このような症状が出ていると、甲状腺腫が原因で、インコが突然死んでしまうこともあります。
キャベツを多く摂取することは、甲状腺腫の発症を高めてしまいます。特に、セキセイインコは、甲状腺腫を発症しやすいので、注意が必要です。
参考:インコに与えて良い野菜・ダメな野菜とは?
今回紹介させていただいたように、キャベツはインコにとって有害な食べ物です。
しかし、よく与えているシードやペレットのような主食以外でも、必要な栄養を摂らないといけません。
ではどのような野菜を与えてあげれば良いのでしょうか。
- 与えても良い野菜
- 与えてはダメな野菜
インコに与えても良い野菜は?
インコの副食として多いのは、青菜ではないでしょうか。
青菜にはビタミンが含まれており、インコの抵抗力をあげるために必要です。
そこでインコに与えても良い野菜として、
- 小松菜
- チンゲンサイ
- 豆苗(豆の部分は取ったもの)
- 水菜
インコに与えてはダメな野菜は?
キャベツがインコにとって良くない食べ物と紹介しましたが、他にも与えてはいけない野菜があります。
たとえば、
- ネギ類
- 豆類
- 芽キャベツ
- ブロッコリー
- レタス
- きゅうり
まとめ:インコがキャベツを食べるのはダメ!
今回はキャベツの栄養素を紹介した上で、インコにキャベツを与えてはいけない理由を紹介させていただきました。
- 水分が多く、下痢になる
- シュウ酸により、結石ができやすくなる
- ゴイトロゲンにより、甲状腺腫ができやすくなる