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様々な寝場所を持つワンちゃんもいれば、いつも同じ寝場所を使うワンちゃんもいますよね。たまに一緒に寝る飼い主さんも多いのではないでしょうか。この記事では、犬の寝場所から分かる心情や犬と一緒に寝ることの注意点を解説していきます。

記事監修者「森下 浩志」

監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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犬が寝場所を選ぶ基準は?犬の寝場所によって分かる心理状態

犬が寝る場所の意味を意識したことはありますか?


飼い主が用意した犬用のベッド、クレートやケージを寝床にする犬や、日々別の場所で寝る犬までさまざま。


あなたの愛犬は寝る場所がいつも一緒でしょうか?

日によって変わっていますか?


今回の「MOFFME」では犬が寝る場所の基準や寝る場所ごとの心理状態を解説。

  • 犬が寝場所を選ぶ基準を紹介
  • 犬の寝場所から心情を分析
  • 犬と寝る際に飼い主が気をつけることを解説
上記について詳しくご紹介していきます。

ぜひ最後までご覧ください。

犬が寝場所を選ぶ基準を紹介


あなたの愛犬はいつも寝る場所がおなじでしょうか?

それとも、日によって変わりますか?


クレートや専用のベッド、ケージの中で寝る犬もいれば、ご主人の寝室まで来て一緒に寝る犬もいますよね。


実は、犬が寝る場所を選ぶには基準があったのはご存知でしょうか?


そこでこの項目では

  • 犬が寝場所を選ぶ基準①安心
  • 犬が寝場所を選ぶ基準②静か
  • 犬が寝場所を選ぶ基準③飼い主が見える場所
について詳しくご紹介していきます。

犬が寝場所を選ぶ基準①安心

人間と同じように、犬は安心できるところを寝る場所に選びます。


人間も騒がしく、自分に危害を加えるかもしれない人がいるところで睡眠をとるのは落ち着かないですよね。


犬は昔から群れで生活する習性を持っているため、群れの一員である飼い主家族の姿が見えたり、声が聞こえたり、気配を感じられる場所を安心できる場所と思い、寝る場所に選ぶことが多いようです。


家族の存在を感じながら眠るのは、愛犬の安眠につながると考えられています。

犬が寝場所を選ぶ基準②静か

また、犬が寝る場所を選ぶ基準は静かどうかも重要なポイントです。


やはり、騒がしい場所ですと物音に反応して起きてしまいます。

とくに、犬は野生の時の名残か、眠りが浅い生き物と言われていますのでなおさらです。


電気がずっとついていたり、深夜までテレビの音などがうるさい部屋は、犬にとってあまり居心地のいい寝る場所とは言えないでしょう。


もし家の中にそのような夜中まで物音がずっとしている場所しか無いようでしたら、犬の就寝時間に合わせて静かで安心できる場所を用意してあげるといいでしょう。

犬が寝場所を選ぶ基準③飼い主が見える場所

犬が寝る場所を選ぶときに、飼い主が見えるかどうかもポイントです。


なぜ飼い主が見える場所がいいかというと、それはもちろん安心するからです。


犬は群れで生活する生き物。

仲間の姿を確認することで安心しますし、大好きな飼い主さんのそばにいられるのも安心できる要因です。


飼い主のことが見える部屋のどこかで寝ていたり、中には飼い主と同じ布団に入って寝ている犬もいるでしょう。


実は、愛犬が飼い主と同じベッドで寝るとき、その場所取りでも心情が変わってくるようです。


次の項目で詳しくご紹介します。

犬の寝場所から心情を分析


就寝時間になると愛犬がベッドにやってきて一緒に寝てくれるのは、とても可愛いし飼い主冥利につきますよね。


就寝時、愛犬が寝室のあなたのベッドにやってきたとき、愛犬はどこで寝ているでしょうか?

飼い主であるあなたの足元や腹、胸元あたりですか?それとも顔の付近でしょうか?


犬によってその場所は様々だと思いますが、ベッドで一緒に寝ているとき、その寝る場所によって犬の心情は変わってくるのでしょうか。


ここでは

  • 犬の寝場所①飼い主の足元
  • 犬の寝場所②飼い主のお腹辺り
  • 犬の寝場所③飼い主の胸元
  • 犬の寝場所④飼い主の頭付近
上記について詳しくご紹介していきます。

犬の寝場所①飼い主の足元

ペットの犬でも、野生の時の習性は残っています。


飼い主の足元を寝る場所に選ぶ犬は、昔の習性の名残で「ご主人に何かあったら自分が真っ先に助けよう」と思っている犬が多いと言われています。


また、飼い主の足元を寝る場所として選び、さらに脚に犬が自信の体、特に背中をくっつけている場合は、飼い主のことをとても信頼している証拠です。


動物の本能として、信頼していない人には自分の背中を向けません。


飼い主の足元を寝る場所に選ぶ犬は、忠誠心が高いとも言えるでしょう。

犬の寝場所②飼い主のお腹辺り

飼い主のお腹あたりを寝る場所に選んでいる犬は、飼い主のあなたのことを信頼している仲間の一人と思っていることが多いようです。


従来は、犬には上下関係や順位付けがあり、犬が飼い主のお腹付近寝ているのは「リーダーとして認められてはいないが、仲間と思われている」という説が一般的でした。


ですが、近年の研究で、ペットとして飼われている犬に上下関係や順位付けの習性はないと言うことがわかってきました。

しかし、信頼関係はやはり存在します。


そのため、信頼している仲間と体をくっつけて寝ることで、安心感を感じているのでしょう。

犬の寝場所③飼い主の胸元

飼い主の胸元を寝る場所に選んでいる犬は、こちらも従来は飼い主を自分より下の存在だと思っている、と言われてきました。


ですが、上下関係や順位付けが無いとわかってきた今は、そこが安心できる場所であるからではないかと言われています。


特に、近年は日本の住宅環境の関係で、小型犬が主流になってきています。


小型犬を抱っこすると、自然と飼い主の胸の位置になり、そこは犬にとって安心できる、何かあったら守ってくれる場所…という認識をされているのかもしれません。

犬の寝場所④飼い主の頭付近

飼い主の頭付近を寝る場所に選んでいる犬。

こちらも従来は主従関係が関係し、犬が飼い主のことを下と思っている、と言われてきました。


ですが、今では単純に、飼い主の顔を見ながら、近くに感じながら寝るのが安心できるからと言われています。


また、「枕が好き」という犬もいるようです。

枕を使用して、頭を高い位置に置くことで、とても寝やすい体勢をとることができるようです。


そんな、まるで人間のような理由で飼い主の頭付近を寝る場所に選んでいる犬もいるようです。

犬と寝る際に飼い主が気をつけることを解説


大好きな愛犬と一緒に寝ることは、飼い主にとってもとっても癒しとなります。

ですが、一緒に愛犬と寝る際に、飼い主が気をつけなくてはいけないこともあります。


衛生面健康面、そしてしつけに関することなどが考えられますが、具体的にどのようなことを気をつければいいのでしょうか。


そこでこの項目では

  • 犬と寝る際の注意点①犬と寝具を清潔に
  • 犬と寝る際の注意点②飼い主の健康に悪影響を与える可能性
  • 犬と寝る際の注意点③しつけが上手くいかなくなる恐れ
について詳しくご紹介していきます。

犬と寝る際の注意点①犬と寝具を清潔に

犬は外に散歩に行く動物ですので、その際にノミやダニが体についてしまい、室内に知らず知らずのうちに持ち込んでしまっている場合があります。


そのため、一緒に寝ることを想定するならなおさらノミ・ダニの予防や駆除に努めましょう。

ノミやダニはフィラリアなどの病気の原因ともなりますので、注意が必要です。


また、犬と一緒に寝ることで寝具に犬の抜け毛がついてしまいます。ダブルコートの犬の場合は毛が抜けやすいのでなおさらです。


そのため、毎日掛け布団のカバーなども含め、頻繁に寝具を交換・洗濯することをおすすめします。


寝具を毎日清潔に保つことはもちろんですし、それにプラスして寝る前のブラッシングをすることで抜け毛の軽減にもつながりますし、愛犬とコミュニケーションの時間も取れるのでおすすめです。

犬と寝る際の注意点②飼い主の健康に悪影響を与える可能性

先ほど、犬と一緒に寝ることで寝具に犬の抜け毛がついてしまうとご紹介しました。

抜け毛をそのまま放置してしまうと、ハウスダストが増える原因ともなってしまいます。


動物のアレルギーがない人でも、ハウスダストが原因で鼻炎などに悩ませられることになってしまいます。


また、人間と犬が共通して感染してしまう感染症も存在します。

犬と一緒に寝ることで、犬からうつされてしまったり、逆に犬にうつしてしまう場合もあります。


体調が悪い日や、疲れて免疫力が落ちているとき、高齢の方、妊婦の方や小さい子供などは特に注意が必要です。

犬と寝る際の注意点③しつけが上手くいかなくなる恐れ

犬と一緒に寝るということは、犬がクレートやケージで寝る機会がなくなってしまうことを意味します。


クレートトレーニングは犬のしつけの中でも基本で、クレートを「安全で心地のいい場所」と覚えてもらうことで、通院や災害時の避難にも大変役に立ちます。


そのような躾が上手くいかなくなる恐れもありますので、注意が必要です。


また、ずっと一緒にいることで、犬が一人の時間に慣れていない場合分離不安の原因になってしまうことも。


分離不安の犬は、飼い主がいない留守番中に破壊行為や粗相をしてしまうこともあります。


一緒に寝ている場合は、日中飼い主が在宅中に愛犬一人の時間を作り、一人で過ごすことに慣れてもらうようにしましょう。

まとめ:しっかりと注意点を把握して一緒に寝るかを決めよう

今回は、犬が寝る場所を選ぶ基準や犬の寝る場所によって分かる心理状態などを紹介してきました。

ポイントは
  • 犬が寝場所を選ぶ基準は安心できて静かであり、飼い主が見えるところを好む
  • 犬が飼い主と一緒に寝てくれるのは、飼い主と信頼関係ができ、安心できるから
  • 犬と一緒に寝る場合、犬と寝具を清潔に保ち、健康にも注意する
  • 躾が行き届かないことがないよう、一緒に寝ている場合でもクレートトレーニングなどを行う
でした。

犬と一緒に寝ることで、犬も仲間としての意識が強まり、さらに絆が深まるでしょう。

衛生面や躾面に気を配りながら、楽しい時間を過ごしてくださいね。

またMOFFMEでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください!