ここ最近、人気が増しているデグー。デグーは草食動物ですが、全ての野菜や果物が食べれるわけではありません。与えると危険な餌もあるため、しっかりと把握しておきましょう。今回のMOFFME記事では、デグーの餌について与え方や危険な食べ物などを含めて解説していきます。
この記事の目次
目次を閉じるデグーの餌はどんな食べ物を与えればいい?おすすめの餌や量など
デグーにはどんな餌を与えればいいか知っていますか?飼育する上で餌は非常に重要です。
餌の量や種類によっては、体調不良や病気を引き起こしてしまうこともあります。
最近人気の出てきたデグーですが、餌についてはまだネット上でも情報が綺麗に整理されていません。
そこで今回MOFFMEでは重要なデグーの餌について詳しくまとめました。
- デグーの餌(主食)は大きく2タイプ!それぞれ詳しく解説
- デグーの餌の量・回数や食べない時の対処法を詳しく紹介!
- デグーの餌としてNGな食べ物を紹介!
- デグーの餌におすすめの商品4選を紹介!
デグーの餌(主食)は大きく2タイプ!それぞれ詳しく解説
デグーは主食として何を与えるべきなのか、大きく分けて2タイプあります。
デグーは完全な草食なので与えるべき餌も限られてきます。それ以外の餌を与えると体に悪影響を及ぼして、体調不良や病気の原因になる恐れがあります。
必要な情報をしっかりと把握して、食事の管理をするのは飼い主の責任です。しかし、主食としての餌の種類は2タイプと少なく、把握すること自体は難しくありません。
この項では、2種類の主食となる餌を詳しくご紹介します。デグーの年齢によって与えるべき種類が異なったり、デグーの体質なども解説しているので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。
- 牧草
- ペレット
デグーの餌(主食)① 牧草
デグーの主食として、牧草をおすすめします。デグーは草食動物で粗食なので、牧草は餌にはうってつけなのです。
その牧草にも種類があって、中でもイネ科のチモシーが低カロリーで種類も豊富です。デグー以外の草食動物のペットにもお馴染みなので、入手も簡単です。
チモシーは年に3回の収穫があり、1番刈り、2番刈り、3番刈りと種類分けされています。
1番刈りは、固くて栄養価が高いです。噛みごたえがあるので、大人のデグーにおすすめです。
2番刈りは、1番刈りに比べて栄養価は高くないですが、少し柔らかいので子どものデグーでも食べられます。
3番刈りは、3つの中で最も柔らかく、栄養価は劣ります。子どものデグーには最適です。
基本的には、デグーの成長に合わせてチモシーの数字を上げていくのがおすすめです。しかし、好みによっては食べなかったりすることもあるので、飼われているデグーの嗜好を観察して決めましょう。
デグーの餌(主食)② ペレット
牧草にくわえて、ペレットも主食として使用されることの多い餌です。ペレットは、固い粒状の餌で牧草では不足しがちな栄養素を補えるドライフードです。
最近では、デグー専用のペレットも増えてきているので種類も選びやすくなってきています。
デグーは、糖尿病になりやすいので糖分の少ないペレットを選びましょう。人間と同じく高カロリーなものはデグーにとっても良くないので避けることをおすすめします。
ペレットは1日に与える量は体重の5%程度がよいと推奨されています。上記のカロリーを考えてのことですが、必要以上に与えないということを意識していれば、あまり神経質にならなくても大丈夫です。
そうは言っても、飼われているデグーが明らかに肥満気味の場合はペレットは与えるのを控えた方が良いです。優先度でいえば牧草をメインにした方が良いので、その場合はおやつという位置付けでペレットを与えると良いでしょう。
デグーの餌の量・回数や食べない時の対処法を詳しく紹介!
飼い主さんは餌を毎日あげていると思いますが、最適な量や回数は把握しているでしょうか。種類によって、適切な量と回数など餌の与え方は変わってきます。
また、飼育しているデグーが餌を食べてくれないと困りますよね。餌が合わない場合や環境が悪いなど、その原因としていくつか考えられるので対策も合わせてご紹介します。
飼い主としてしっかりデグーの食事を管理し、健康を保つためにはどちらも必要な知識です。
この項では、
- デグーの一日の餌の量と回数
- デグーが餌を食べない時の対処法
デグーの一日の餌の量と回数
牧草であるチモシーは、ほとんど糖質もないので常に食べられるようにゲージの中に入れておいて問題ないです。その場合は、定期的に掃除してあげましょう。虫が湧く可能性があるので、目安としては1日ごとに新しいチモシーに変えることをおすすめします。
ペレットには与える量には少し注意が必要です。1日の量はデグーの体重の約5%を意識して、糖分の取りすぎには気をつけてください。回数や時間は特に気にする必要はなく、多くの飼い主さんは1日に1〜2回ペレットを与えていることが多いようです。
前日にペレットを与え過ぎたと思ったら、その日はチモシーの量を減らしてバランス取るなど、過度に栄養が偏らないように気を配ってデグーの健康を意識しましょう。
デグーが餌を食べない時の対処法
デグーは餌を食べなくなる時があります。原因は餌の状態が良くなかったり、いつもの餌に飽きてしまっている可能性が考えられます。
デグーは牧草の香りや歯ごたえを感じるようで、餌が湿気ていたり古くなっているのが食べない理由かもしれません。そんな時は牧草の種類を変えてみたり、牧草をレンジで10秒から20秒温めると香りが強くなり、歯ごたえが良りおすすめです。
餌入れを変えるというのも一つの方法です。時間が経ってしまった餌が付着していたり、デグーにとって餌入れが食べづらい形なのかもしれません。
試行錯誤しても食べてくれないときは、体調不良や病気の可能性もあります。普段からよく観察しておき、呼吸や行動に少しでも違和感を感じたら病院で診察してもらってください。
デグーの餌としてNGな食べ物を紹介!
デグーと姿が似ているネズミですが、雑食で虫や肉など何でも食べるイメージが強いかと思います。しかし、デグーとネズミの性質は大きく異なります。
デグーは完全な草食動物で、糖の代謝が非常に苦手な生き物です。人が普段口にしているような食べ物は、体質に合わないことが多いので、与える際は注意が必要です。食べ物によっては、体調不良や病気を引き起こす恐れもあります。
ペットとして可愛がっていると食べ物を与えたくなる気持ちはよく分かります。しかし、繊細なデグーのために、与えてはいけない食べ物をこの項で知っておきましょう。
- 果物などの甘い食べ物
- 毒性のある野菜類
- チョコや煎餅などの人間用おやつ
- 牛乳
デグーの餌としてNGな食べ物① 果物などの甘い食べ物
SNSなどでデグーに果物を与えている飼い主さんが多く見受けられますが、おすすめ出来ません。
果物は糖分を多く含みますが、デグーは糖分の代謝が低いので果物を摂りすぎると糖尿病のリスクが高まります。
糖分の低い果物を選んだつもりでも、粗食のデグーにとっては糖分過多です。多少では糖尿病にはならないかもしれませんが、虫歯になる可能性もあるので、やはり果物は与えない方が良いです。
デグーの餌としてNGな食べ物② 毒性のある野菜類
植物が防衛のため、特定の動物に食べられないように自然毒と言われる毒素を持つことがあります。
デグーにとって、その自然毒に反応してしまう野菜が非常に多いので注意が必要です。例をあげると、じゃがいも・玉ねぎ・ほうれん草・アボカドなど。ご家庭で使用する食材も多いので、野菜をあげたい場合はしっかりと調べてから与えるようにしてください。
また、デグーは食事から水分を摂らないので、水分量の多い野菜を与えると下痢してしまうこともあります。野菜を与える際は、量にも気をつけましょう。
デグーの餌としてNGな食べ物③ チョコや煎餅などの人間用おやつ
人間のおやつを与えるのは、例え少量でも絶対にやめるべきです。
人間用に味付けされた食べ物なので、糖分だけでなく、塩分や添加物を多く含んでいます。デグーにとっては全てが過剰摂取となり、それが原因で体調不良や病気になる可能性があります。
中でもチョコレートに含まれるテオプロミンという成分はデグーにとって特に有害です。心不全を引き起こすこともあるので、細心の注意を払ってください。
デグーの餌としてNGな食べ物④ 牛乳
ペットに与える印象の強い牛乳ですが、デグーが口にすると下痢をしてしまうので与えないでください。
牛乳には、乳糖と呼ばれる成分が含まれています。デグーは乳糖を分解するための酵素が少ないので、お腹を壊してしまうことが多いようです。
ペット用のミルクであれば与えて問題ない製品もあるので、人工保育などで牛乳を飲ませる場合は獣医さんの指導に従って与えましょう。
デグーの餌におすすめの商品4選を紹介!
飼い主の皆さんは、デグーの餌は決まっていますか?最近はデグーの人気も高まり、専用フードも種類が増えてきました。種類が豊富で選ぶのに悩んでいる飼い主さんも多いかと存じます。
選ぶ基準で重要なのが、含有されている栄養成分です。不必要な成分は抑えてあり、不足しがちな栄養を摂れる商品が望ましいでしょう。
そこで、デグーの体質にとって最適な商品を4点リストアップしました。
- デグープラス[ダイエットメンテナンス]
- ひかりデグデグ
- デグーセレクション
- スーパープレミアムチモシー一番刈り
デグーの餌におすすめの商品① デグープラス[ダイエットメンテナンス]
人と同じく、デグーは体内でビタミンCを生成することが出来ません。そんな不足しがちなビタミンCを補ってくれるのが、デグープラスです。配合されているビタミンCは、長期保存性に優れており、厳選した素材を使用しています。
タンポポ・オオバコが配合されていて、消化や吸収を助け、デグーが肥満になるのを防いでくれます。原料は高繊維で低カロリーの牧草をベースに作られていて、ヘルシーで食べやすいもが特徴です。
デグーの餌におすすめの商品② ひかりデグデグ
血糖値の調整が苦手なデグーには、糖類不使用のひかりデグデグをおすすめします。糖尿病対策になる、デグーにぴったりの草食動物専用食です。
一般的なペレットの2倍の硬さなので、伸び続けてしまうデグーの歯をすり減らす手助けとなり、強い咀嚼でストレス緩和にも繋がります。
尿臭を抑えてくれる植物成分も含まれており、飼い主さんにとってもありがたい商品です。
デグーの餌におすすめの商品③ デグーセレクション
デグーセレクションは、デグー用の高品質総合栄養フードです。症例の多い病気などに着目しながら選りすぐりの原料を用いて商品化されました。
豊富な繊維質で消化に配慮しながらも、必要なビタミン・ミネラル類も配合されており、デグーに最適な栄養成分が含まれています。
高い嗜好性があり、餌に飽きやすい発育期からおすすめ出来る非常にバランスの良いメンテナンスフードです。
デグーの餌におすすめの商品④ プレミアムチモシー
高級グレードより更に上位のグレードと言われる一番刈りプレミアムチモシーもとてもおすすめです。
繊維質が豊富で低カロリーで低タンパク。青々としたとても良い香りがして、自然の牧草に非常に近いチモシーです。
牧草としての質の良さは一度試してみる価値があります。しかし、一度試したら他の牧草に戻れなくなるかもしれないほど嗜好性の高い商品です。
まとめ:他の動物の餌を代用する際はチンチラの餌のみ代用OK
デグーは粗食で、特定の成分を分解する力が弱いです。なので、必要な栄養素を理解し、不必要な餌は与えないことを意識しましょう。
例外的に、体質の似ているチンチラの餌は代わりに利用出来ることがあります。しかし、代用する場合でも糖質の少ない良質な餌を選びましょう。やはり、普段と違うものを与える際には事前に調べることが大事ですね。
今回の記事をまとめると
- デグーの主食は牧草とペレット
- ペレットの与える量は注意が必要
- デグーにとって危険な食べ物を把握しておく
- 餌選びの際は栄養素をチェック