生まれたての子猫の性別を見分けるのは意外と難しいのをご存知でしょうか。子猫の性別の見分け方を知らないまま育ててしまうと、愛猫のストレスに繋がる危険性があります。今回のMOFFME記事では、生まれたての子猫の性別の見分け方やオスメスの特徴を紹介します。
生まれたての子猫の性別の見分け方を紹介!オスとメスの特徴を解説
猫の性別を確認する際には、生殖器を見ることが多いでしょう。
生殖器を見ればオスかメスか見分けることは簡単ですよね。
しかし、生まれたての子猫の見分け方は、生殖器をぱっとみただけでは難しいんです。
生まれたての子猫の性別を見分け方には、いくつかポイントがあります。そのポイントを押さえると、オスとメスを見分けられるのでチェックしていきましょう。
そこで今回
MOFFMEでは、
- 生まれたての子猫の見分け方ポイント
- 生まれたての子猫の性別による違い
- オスとメスのそれぞれ注意すべき病気
についてご紹介します。
注意すべき病気の症状や注意点など詳しくご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
生まれたての子猫の見分け方ポイントは大きく3つ!
生まれたての子猫の性別の見分け方は、獣医さんでも間違えることがあると言われるほど難しいんです。
しかし、見分け方が分かれば、生まれたての子猫でも見分けることができます。
子猫のお尻をよく見ると、オスとメスで違いがあり、性別を見分ける際に確認することが多いです。ただ、ぱっと見るだけでは見分けがつきにくいかもしれません。
そのため「お尻のどこを見ればいいのか?」「オスとメスで見分け方は何が違うのか?」を知っておく必要があります。
ここでは、
- 生まれたての子猫の見分け方ポイント① お尻
- 生まれたての子猫の見分け方ポイント② 毛色
- 生まれたての子猫の見分け方ポイント③ 顔の大きさ
生まれたての子猫の見分け方のポイントを3つご紹介します。
生まれたての子猫の見分け方ポイント① お尻
見分け方のポイントの1つ目として、子猫のしっぽを優しく上げ
肛門から陰部までの距離を確認しましょう。
オスもメスも陰部は肛門の少し下にあり、オスであれば距離が長く、メスであれば距離が短いです。
オスは、肛門から陰部までが毛で覆われていて皮膚が見えませんが、メスは陰部に毛は生えておらず肛門から陰部までピンクの皮膚が見えています。
そして、オスの肛門の下には睾丸(こうがん)がありますが、生まれたての子猫は隠れていることが多いです。
しかし、よく見ると肛門の下にふくらみがあり、生後1〜2ヶ月以上経っていればしこりのようなものが触れます。
触っても確認できない場合がありますが、成長には個体差があるので問題はありません。
メスは肛門の下に肛門と同じくらいの大きさの陰部があります。コーヒー豆のような形で小さい切れ目があるのが特徴です。
また、肛門から陰部のあたりを触ると、平らになっているのが分かります。
生まれたての子猫の見分け方ポイント② 毛色
毛色だけでオスとメスをはっきり見分けるのは難しいです。
しかし、猫には、オスしか生まれない毛色、メスしか生まれない毛色があり、だいたいなら見分けることができます。
メスによく見られる毛色は、ミケとサビです。
ミケは黒・白・オレンジの3色、サビはオレンジ・黒の2色を持っています。
この毛色でオスが生まれる確率は、約3万匹に1匹だと言われているほど珍しいです。
これは、毛色を決める遺伝子が関係していて、オスはオレンジと黒を2色同時に持つことができないのが理由です。
オスによく見られる毛色は、茶トラと茶白です。
茶トラは薄いオレンジに濃いオレンジのしま模様、茶白は茶トラ柄に白が入っている模様をしています。
しかし、オスのミケ猫やサビ柄に比べると、メスの茶トラや茶白はそれほど珍しくないと言われています。
生まれたての子猫の見分け方ポイント③ 顔の大きさ
性ホルモンにより、
オスのほうがメスより顔が大きくなります。
この他に顔の大きさに差が出る理由は、オスは頬に厚みがあるからだと言われています。
オスは、縄張り争いやメスの取り合いなどで、メスよりもケンカの頻度が高いです。そのため、噛まれてもケガをしないように頬の皮膚に少し厚みがあるそうです。
これは、野生の猫の性別を見分けるときにも役立つ見分け方です。
頬に厚みがあり顔が大きいオスは、メスより目が小さく見えるという特徴もあります。
また、鼻の下のヒゲが生えている部分にふくらみがあり、横から見ると厚みがあるのが分かります。
一方でメスは、頬に厚みはなく、あごが小さく小顔な子が多いです。
そして、鼻から口の間の皮膚に厚みがなく、オスより口が小さく見えます。鼻の大きさもオスに比べると小さく、正三角形のような形をしています。
生まれたての子猫の性別による違いを4つ紹介!
体格や行動、飼育費用、性格はオスとメスで異なります。
例えば、オスはメスよりも体が大きい、オスは行動的だがメスは慎重に行動するなど性別によって特徴が見られるんです。
このような性別による違いが、性別の見分け方のポイントになります。
具体的に「どんな違いがあるのか?」「違いをチェックするときはどこを見ればいいのか?」など詳しく見ていきましょう。
ここでは、
- 生まれたての子猫の性別による違い① 体格が違う
- 生まれたての子猫の性別による違い② 行動が違う
- 生まれたての子猫の性別による違い③ かかる飼育費用が違う
- 生まれたての子猫の性別による違い④ 性格が違う
生まれたての子猫の性別による違いを4つご紹介します。
生まれたての子猫の性別による違い① 体格が違う
体格は
オスのほうがメスより骨格がしっかりしています。そのため、オスはメスに比べると体が大きいことが多いです。
体格の違いを見る際には、頭と肩、手足の大きさをチェックしてみてください。
頭の大きさは、オスのほうがメスより大きく、オスの頬の皮膚は少し厚みがあります。
そして、オスは首から肩、肩から腕にかけて太く、肩幅が広くなっています。
手足の大きさは、オスの方が大きく、肉球も大きいです。
メスは、オスより体高が低く、体の大きさがひとまわり小さいです。なお、体高は地面から背中までの長さのことを言います。
また、メスは全体的に細く、体に厚みがないスリムな体型をしているので、手足が長く見えます。
生まれたての子猫の性別による違い② 行動が違う
オスは積極的に行動し行動範囲が広いですが、メスはオスに比べると行動範囲が狭く、慎重に落ち着いて行動します。
そして、成長するにつれて、性別ごとに見られる行動も異なります。
オスは、生後3ヶ月ごろから他の猫の上に乗るマウンティングや、首にかみつくネックグリップなど交尾で見られる行動をするようになります。
また、オスは生後半年から1年ほどで交尾ができるまでに成長するんです。この時期からメスや縄張りの取り合いのためにマーキングの回数が多くなります。
オスには、決まった発情期がなく、メスの発情期がくると発情し、大きい声で鳴いたりメスを探したりします。
メスは、生後半年から1年くらいで発情期があり、大きい声で鳴く、落ち着きがなくなるなどの行動が見られます。
生まれたての子猫の性別による違い③ かかる飼育費用が違う
オスとメスでかかる飼育費用にそんなに差があるわけではありません。
しかし、去勢・避妊手術や医療費、食費は、個体によって差が出てくることが多いです。
去勢手術と避妊手術では、かかる費用が異なります。
オスの去勢手術には約15,000円〜25,000円、メスの避妊手術には約20,000円〜35,000円ほどかかります。
このように手術費用に差が出る理由は、手術の難易度が違うからです。
去勢手術は、手術の難易度がそんなに高くなく、簡易的な手術でその日に退院できることがほとんどです。
しかし、避妊手術は開腹手術で子宮や卵巣を取るため、入院が必要になる場合があります。
また、オスとメスでかかりやすい病気があり、その治療費もオスとメスで異なります。
ご飯代やおやつ代などの食費は、オスのほうが食事量が多いので、メスより多くなるかもしれません。
生まれたての子猫の性別による違い④ 性格が違う
性別ごとに性格の特徴を見ていきましょう。
オスの性格には、次のような特徴があります。
- 甘えん坊
- 好奇心旺盛
- 体を動かして遊ぶのが好き
- 感情が表に出やすい
- 縄張り意識が強い
子猫のときは、やんちゃでよく動き回りますが、成長するにつれて落ち着いてきます。
また、去勢をしても性格が変わることはほとんどありませんが、去勢していない場合は、歳を重ねるごとに独立心が強くなることが多いです。
一方でメスの性格には、次のような特徴があります。
- 穏やかでマイペース
- クール
- ツンデレ
- 慎重に行動する
- 感情を表にあまり出さない
メスは、気分屋で頻繁にスキンシップができませんが、甘えたいときはしっかり甘えてくるツンデレなところが魅力的ですよね。
なお、性格は育て方や育つ環境によって変化するので、だいたいの目安として参考にしてみてくださいね。
オスとメスのそれぞれ注意すべき病気を紹介!
オスとメスで注意すべき病気がそれぞれあります。
オスとメスで共通して注意したいのは、生殖器の病気です。
猫は、犬より生殖器の病気にかかりにくいと言われています。しかし、重症化すると命に関わる病気なので注意が必要です。
なかには、若い猫でも発症する恐れがある病気もあります。
そのため、子猫のときからしっかり健康管理をし、病気を予防したり早期治療をしたりすることが大切です。
ここでは、
- オス猫が発症しやすい病気は大きく3つ
- メス猫が発症しやすい病気は大きく2つ
オスとメスがそれぞれ注意すべき病気をご紹介します。
それぞれの病気の特徴や症状もご紹介しているので、気になる症状がある場合は早めに治療を受けましょう。
オス猫が発症しやすい病気は大きく3つ
オス猫が発症しやすい病気は次の3つがあります。
精巣腫瘍は、精巣にある細胞が腫瘍化することで発症する病気です。
6歳以上の中高齢で発症しやすく、悪性である場合もあると言われています。
腫瘍が大きくなってから見つかることがほとんどで、脱毛や前立腺の腫れ、乳腺の腫れなどが見られます。
前立腺疾患には、前立腺で細菌感染が起こる「前立腺炎」や、前立腺に腫瘍ができる「前立腺腫瘍」などがあります。
猫は犬よりかかりにくいと言われていますが、全くかからないわけではないので注意しておきましょう。
猫下部泌尿器疾患は、尿路結石や膀胱炎など膀胱から尿道までの尿路に起こる病気のことです。
血尿が出る、トイレの回数が増えた、オシッコが少ししか出ないなどの症状が見られる場合は、尿路に問題がある可能性が高いです。
メス猫が発症しやすい病気は大きく2つ
メス猫が発症しやすい病気は次の2つがあります。
子宮蓄膿症は、子宮に細菌が入り、感染症が起きて膿が溜まる病気です。
発情期後に発症しやすく、水をよく飲む、陰部から血や膿が出るなどの症状が見られます。
この病気は、若い猫でもかかることがあり、高齢になるにつれて発症するリスクは上がります。
また、早期治療を行わないと命に関わることもあるので注意が必要です。
乳腺腫瘍は、胸からお腹にかけてある乳腺に腫瘍ができる病気です。
10歳以上になると発症することが多いですが、若い猫でも発症することがあります。
胸やお腹を触ったときにしこりがあるのが分かるので、普段のスキンシップで確認しておくと早期発見に繋がります。
なお、この2つの病気は、避妊手術で予防することが可能です。出産する予定がない場合は、避妊手術を受けて予防しておくと安心ですね。
まとめ:生まれたての子猫の性別の見分け方は意外と難しいかも
ここまで、生まれたての子猫の見分け方や性別による違い、オスとメスがかかりやすい病気を見てきました。
今回のMOFFMEでは、
- 生まれたての子猫を見分けるのは難しいが、ポイントを押さえれば見分けられる
- 性別によって体格や行動、性格などが異なり、性別を見分けるポイントになる
- オスとメスでかかりやすい病気があり、予防や早期治療をすることが大切
についてご紹介しました。
生まれたての子猫の性別を見分けるのは、意外と難しいことが分かりました。
子猫の性別を見分ける際には、ご紹介したポイントをチェックしながらやってみてください。
なお、性別によって体格や性格に違いはありますが、育て方や飼育環境などによって決まることも理解しておくことが大切です。
またMOFFMEでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください!