犬の目の病気や怪我は水面下で急激に悪化していきます。愛犬の目がしょぼしょぼしていて、元気ない様子が続いていれば病気や怪我の可能性があります。今回のMOFFME記事では、犬の目がしょぼしょぼする病気・病気以外の原因・判断方法を紹介します。
この記事の目次
目次を閉じる愛犬の目がしょぼしょぼしているのはなんで?元気ない時の原因
皆さんは「愛犬の健康」について、どのくらい意識していますか?健康維持には、日々の食事や適度な運動が必要です。
しかし、気をつけていても病気になってしまうこともあり、怪我や病気の判断が難しい場合もあります。犬の元気ない姿や違和感に気がついたら必ず病院に行きましょう!
今回のMOFFME記事では
- 愛犬の目をしょぼしょぼさせる病気5つ
- 愛犬の目をしょぼしょぼさせる病気以外の原因2つ
- 犬の目のしょぼしょぼ原因を区別するポイントは2つ
についてわかりやすくご紹介します。犬が目をしょぼしょぼさせる原因と対処法を知りたいかたは、参考にいかがでしょうか。
愛犬の目をしょぼしょぼさせる病気5つを紹介!
犬は、眠いときや元気ないとき、病気のときに目をしょぼしょぼさせることがあります。ただ眠いだけなら放置しておいて大丈夫ですが、病気のサインの可能性もあります。犬の病気には色々な種類や症状があり、怪我や病気の対応はさまざまです。
今回の記事では、愛犬の目をしょぼしょぼさせる
- 逆さまつ毛
- 緑内障
- 結膜炎
- ぶどう膜炎
- 角膜炎
上記の5つの病気に焦点をあてて詳しくご紹介します。
病気かどうかの判断は個人では難しいため、気になる症状や元気ない様子があったら獣医師に相談し、適切な処置を受けましょう!
犬の目をしょぼしょぼさせる原因① 逆さまつ毛
犬が目をしょぼしょぼさせる原因1つ目は「逆さまつ毛」の可能性があります。逆さまつ毛とは、本来外側に向かって生えているまつ毛が、目の内側に向かって生えてしまい目を刺激してしまう症状です。
逆まつげは、生まれつきによるものが多く
- 目を細める
- まばたきが増える
- 目が充血する
- 涙が出やすくなる
- めやにの増加
- 角膜を刺激するため白くなる
- 元気ない様子をみせる
などの症状がみられます。
逆まつげに対する予防はありません。病気は個人で判断が難しく、放置しておくと悪化してしまうので、違和感や元気ない様子が続いた際はすぐに獣医師さんに相談しましょう!
犬の目をしょぼしょぼさせる原因② 緑内障
犬が目をしょぼしょぼさせる原因2つ目は「 緑内障」です。 緑内障とは、網膜にある神経の機能を低下させ、失明することもある目の病気です。
眼球は、房水(ぼうすい)とよばれる栄養を補給してくれる液体で満たされています。この房水の生産・排出のバランスが崩れてしまうことにより眼球内の圧力がアップしてしまうことが原因です。
緑内障は、目に痛みを伴う進行性の病で、治ることはありません。犬の元気ない様子や緑内障が疑われる場合は、愛犬の目をしっかり確認し治療をうける必要があります。
緑内障の症状は主に下記の通りです。
- 白目が赤みがかっている
- 角膜が白くなる(黒目の表面)
- 目をしょぼしょぼとまぶしそうにまばたきする
- 目を閉じてる時間が長い
- 目をかく、こする
- 瞳孔が開く(大きくなる)
- よく物にぶつかる
- 元気ない様子
犬の目をしょぼしょぼさせる原因③ 結膜炎
犬が目をしょぼしょぼさせる原因3つ目は「結膜炎」です。結膜とは、白目と上下のまぶたを覆っている部分です。
白目(強膜)の表面とまぶたの裏側をおおう結膜に炎症が起こることで結膜炎を発症します。結膜炎の症状は以下の通りです。
- 白目が充血している(結膜充血)
- めやにが多くでる
- 刺激により涙が出やすい
- 結膜が腫れ膨れる
- 目を気にしてかくようになる
- 元気ない様子
結膜炎の原因は、外の環境に関わるものが多い傾向にあります。主な原因は以下の通りです。
- 感染性
細菌やウイルス・真菌・寄生虫などによるもの
- アレルギー性
- 物理的刺激
空気中のほこりや異物、目の乾燥、まぶたの内側に生えた逆さまつげ、目頭に生えている長い毛などによるもの
- 免疫介在性
- 涙の膜の異常
涙の膜が壊れているなど
- 化学物質や中毒
です。病気の予防をするために、定期的な目のチェックがオススメです。犬の元気ないときや病気のサインが確認できたさいは、獣医師さんに相談をしましょう!
犬の目をしょぼしょぼさせる原因④ ぶどう膜炎
犬が目をしょぼしょぼさせる原因4つ目は「ぶどう膜炎」です。
ぶどう膜は、光の量を調整する「虹彩(こうさい)」、水晶体を支えて遠近調節を行う「毛様体(もうようたい)」、血管が豊富にあり、網膜に栄養供給を行う働きをもつ「脈絡膜(みゃくらくまく)」の総称です。
このぶどう膜で炎症が起こると、脈絡膜炎・脈絡膜網膜炎・緑内障など、さまざまな目の病気に発展してしまうことが多くあります。
ぶどう膜炎の主な症状は以下の通りです。
- 瞳孔が小さくなる
- 涙がいつもより多くでる
- 白目の部分が赤くなる
- 眩しそうに瞬きをする
- 目の痛みがあり元気ない様子
- 虹彩の色の変化
- 角膜が白っぽくなる(角膜浮腫)
- 出血する
- 白い液体が溜まる
ぶどう膜炎の原因はアデノウイルスやトキソプラズマなどのウイルスや細菌が原因です。
犬の目をしょぼしょぼさせる原因⑤ 角膜炎
犬が目をしょぼしょぼさせる原因5つ目は「角膜炎」です。角膜とは、外からの光を眼の中に通す役割をもつ1番外側にある透明な膜のことです。
角膜炎の症状は以下の通りです。
- 目の表面や白目が赤くなる
- 涙がよく出る
- 瞳の表面に光沢がなくなる
- 色素沈着がおこる
- 目の表面が白く濁る
角膜炎は、角膜潰瘍を併発することが多いため、犬が元気ない様子や上記の症状をみせた場合は、早めに受診しましょう!
角膜炎の原因は
- 逆まつげ
- 目の外傷
- 感染症
- 免疫の異常
- 神経の異常
などさまざまです。
愛犬の目をしょぼしょぼさせる病気以外の原因2つを紹介!
今回の記事では、愛犬が目をしょぼしょぼさせる病気を5つをご紹介しましたがいかがでしたか?
その他にも、犬がかかりやすい「目の病気」はたくさんあります。犬の元気ない様子から病気を早期発見するためには、日々のスキンシップから犬の体調を読みとることが重要です。
では、愛犬の目をしょぼしょぼさせる病気以外の原因はどのようなことがあるのでしょうか。今回の記事では下記の2つ
- 緊張している場合
- リラックスしている場合
について詳しくご紹介します。元気ない様子が心配なかた、愛犬の目のトラブルに悩んでいるかたは是非、参考にして下さい。
病気以外の原因① 緊張している
愛犬の目をしょぼしょぼさせる病気以外の原因1つ目は「緊張している」ときです。
犬は、緊張しているときや恐怖を感じているときに目をしょぼしょぼさせる場合があります。また、環境の変化など、ストレスを感じている場合も目を細めてしょぼしょぼさせていることがあります。
そんなときに、愛犬の顔を覗くと、なんとなく元気ない様子や不安そうな表情をしているかもしれませんね。目に違和感を感じ元気ない様子が数日続いたときは、病気の可能性を疑いましょう!
病気以外の原因② リラックスしている
愛犬の目をしょぼしょぼさせる病気以外の原因
2つ目は「リラックスしている」ときです。
うとうと眠そうにしているときやポカポカと陽気のいい日は、リラックスして目をしょぼしょぼしている場合があります。犬がリラックスして目をしょぼしょぼさせているならば放置しておいて大丈夫です。
犬の些細な変化に気がつけるように、日常的に観察するクセをつけておくことをオススメします。
犬の目のしょぼしょぼ原因を区別するポイントは2つ!
犬が目をしょぼしょぼさせて元気ない様子の場合、「病気」によるものか、それ以外に原因があるのか判断するには、飼い主さんが愛犬を注意深く観察することが大切です。
犬の目のしょぼしょぼ原因を区別する方法は2つあります。1つ目は「片目だけしょぼしょぼさせていないか」です。
目の病気には、逆まつげなどの観察すれば判断できる病気と、目には見えない病気があります。目には見えない病気を判断する方法や病気の特定は難しく、日頃から予防していても病気が進行してしまう場合もあります。
そんなときは、片目だけに涙やめやにが多い・元気ない様子はないかなど、違和感がないかチェックしましょう!
2つ目は「左右の目を見比べる」ことです。犬の目の病気は、生まれつきによるものと、アレルギーや老化・外傷による後天性のものがあります。
後天性の場合は、左右の目を見比べると早期発見できる確率が高くなります。
まとめ:犬の目がしょぼしょぼしてたらしっかり様子を観察しよう
今回のMOFFME記事では
- 愛犬の目をしょぼしょぼさせる病気5つ
- 愛犬の目をしょぼしょぼさせる病気以外の原因2つ
- 犬の目のしょぼしょぼ原因を区別するポイントは2つ
についてご紹介しましたが、いかがでしたか?愛犬が目をしょぼしょぼさせ、元気ない様子の場合は、病気かどうかの判断が難しく、知らない間に進行してしまう可能性があります。
「いつの間にか失明してしまった」なんてことがないように、元気ない様子や少しでも疑わしいサインが確認できたら、すぐに動物病院で適切な治療を受けましょう!
MOFFMEでは、他にも様々なペットやペット保険に関する記事を多数公開しておりますので、ぜひ参考にしてみてください!