私たち人間が食べても大丈夫な食べ物が犬にとっては危険な場合があります。長芋は犬に与えても大丈夫ですが、与える際は注意点をしっかりと把握しておきましょう。今回のMOFFME記事では、長芋を犬に与える際の注意点・メリット・許容量などを紹介します。
この記事の目次
目次を閉じる長芋を犬に与えても大丈夫?与える際の注意点・効果など詳しく紹介
滋養強壮の効果があり、食べ方も様々な栄養たっぷりの食材、長芋。健康のためによく食べている、という方も多いのではないでしょうか。
そんな長芋ですが、たしかに人間にとっては健康的な食材ではあります。だからこそ「愛犬にもあげてもいいのかな?」と気になったことのある飼い主さんもいるのではないでしょうか。
そこで今回「MOFFME」では、「長芋を犬に与えても大丈夫?」という疑問から、犬に与える際の注意点や長芋の効果について解説を行います!
- 長芋を犬に与えても大丈夫!子犬や老犬に与える際は注意しよう
- 長芋を犬に与える際の注意点と許容量を紹介!
- 食物繊維が多く含まれる長芋を犬に与えるメリットは整腸作用!
長芋を犬に与えても大丈夫!子犬や老犬に与える際は注意しよう
結論から言ってしまえば、長芋は犬に与えても大丈夫な食べ物です。
しかし、すべての犬に与えてもいいというわけではなく、また、与える際にもいくらかの注意が必要になるのは忘れてはいけません。
そもそも、人間が食べられるものの中で、犬も食べていいものはそこまで多くありません。それは長芋も例外ではなく、「調理に使った端切れを適当にあげる」などのあげ方だと、思わぬトラブルを招くかもしれません。
それを踏まえ、ここからは、長芋を与えても大丈夫な理由について、もう少し詳しく解説を行います。
- 長芋を子犬や老犬に与えても大丈夫だが、様子を観察しておこう
- 生の長芋や長芋の皮も犬に与えて大丈夫!
長芋を子犬や老犬に与えても大丈夫だが、様子を観察しておこう
長芋自体に、犬に強く害を示す成分は含まれていません。そのため、子犬や老犬など、成犬ほど体力・免疫に優れていない犬でも食べることができます。
しかし、栄養的に害が無いとは言っても、特に何かを初めて食べさせるときには注意が必要です。
愛犬がアレルギーを持っていた、慣れないものを食べて胃が受け付けなかったなどの理由で、拒否反応を示すことがあります。吐き戻さないか、痒みや不快感を訴えるように鳴いたりしないか、あげた後はしばらく愛犬の様子を観察しましょう。
生の長芋や長芋の皮も犬に与えて大丈夫!
長芋を犬に与えるときに、何か特別に手を加える必要はありません。人間が食べるときと同じように生の長芋を与えても、問題はありません。
ただし、あげるときにはできるだけ小さめにカットしてあげることをおすすめします。犬は何かを食べる時、丸呑みにする習性があります。そのため、あまり大きくカットすると、喉に詰まらせてしまうおそれがあります。
また、皮も食べること自体は可能ですが、長芋の皮とその周囲には、かゆみを引き起こす成分が含まれています。
この成分は、皮膚につくことで強いかゆみを感じさせてしまいます。万全を期すのであれば、長芋をあげる際には、皮は切り取って取り除いておいたほうが良いでしょう。
長芋を犬に与える際の注意点と許容量を紹介!
「食べてもいい」ということは、「何も考えず与えていい」ということではありません。
長芋を犬に与える際には、犬に発症し得るなんらかのトラブルを理解した上で、必ず、いくつかの注意点に気をつけなければいけません。
また、人間に比べると、犬は栄養や成分が取り過ぎにならない許容量が少ない傾向にあります。「体に良い成分が含まれているから」と言って同じものを与え続けると、効果が過剰に出てしまい、かえって愛犬が体調を崩す原因にもなります。
ここでは、長芋を犬に与える際の注意点と、与えていい許容量について解説します。
- 長芋を犬に与える際の許容量は犬種によって異なる
- 長芋を犬に与える際の注意点① 痒み
- 長芋を犬に与える際の注意点② アレルギー
長芋を犬に与える際の許容量は犬種によって異なる
ドッグフードやおやつなどに記載された食事量の表記は、基本的に「ペットフード公正取引協議会」による基準をもとにしています。
それによると、「間食」と表記されるおやつやスナックを与える量は、「犬一頭が一日に必要とするカロリーの20%以内」と定められています。そして、長芋のカロリー量は、100gあたりだいたい65gです。
これらを踏まえた上で、愛犬の体重と必要カロリーを計算して与えるのが良いでしょう。参考までに、体重5kgの小型犬に必要なカロリーはだいたい360g、10kgの中型犬ならば630gとされています。
また、長芋は炭水化物や糖質を含んだ食べ物です。そのため、あまりたくさん食べると当然ながら肥満の原因になってしまいます。消化酵素の作用によって下痢を起こすこともあるため、長芋を与える際の量は少なめを意識するほうが良いでしょう。
長芋を犬に与える際の注意点① 痒み
調理をしているときや、とろろがこぼれてしまったときなど、肌に長芋が付くことで強いかゆみを感じたことは無いでしょうか。
これは、長芋に含まれている「シュウ酸カルシウム」という成分が原因です。
シュウ酸カルシウムは細かな針状の結晶であり、これが皮膚に刺さることでかゆみを引き起こします。そして、その現象は犬でも人間でも同様に起こります。
シュウ酸カルシウムを無害化する方法としては、「酢に付けて、酸性で溶かす」「冷凍してからすりおろして、シュウ酸カルシウムを壊す」というものがあります。
また、シュウ酸カルシウムの多くは皮とその近くに含まれているため、長芋の中心付近ならば、かゆみも比較的少なめに抑えられます。味やニオイの変化も無いため、愛犬にあげるならば、こちらの方法を取るほうが望ましいでしょう。
長芋を犬に与える際の注意点② アレルギー
食物アレルギーは、あらゆる食べ物においてケアすべきトラブルです。
それはもちろん、長芋も例外ではありません。
まず、初めて食べさせる物はいきなり多量を与えず、少しだけ食べてもらって様子を見ましょう。
もし何かを食べた後に痒がるような仕草を見せる、吐き戻す、下痢をする、皮膚が赤くなるなどの症状が表れた場合は、すぐさま動物病院で診てもらいましょう。その際には、食べさせたものを持っていくことも忘れずに。
犬がアレルギーを起こす食品は、肉類や穀物が多く、野菜の報告例は少ない方ではあります。それでも、健康に関わることである以上、用心するに越したことはありません。
食物繊維が多く含まれる長芋を犬に与えるメリットは整腸作用!
長芋には、水溶性と不溶性、二種類の食物繊維が多く含まれています。
水溶性食物繊維は、その名の通り水に溶けやすい食物繊維で、長芋独特の粘りもこの水溶性食物繊維によって作られているものです。
主に消化器官の保護と、腸内の善玉菌を増やす効果があり、腸内環境を整えるためにとても役立ってくれます。
一方、不溶性食物繊維は胃腸の中で水分によって膨らみ、腸の運動を活発にしてくれる効果があります。活発になった腸は便通を促してくれるため、便秘の解消につながります。
しかし、何事にも言えることですが、食べ過ぎには注意が必要です。
基本的に、市販のドッグフードはそれと水をあげるだけで愛犬の栄養管理が成されるように作られています。整腸作用があるからと言って、ドッグフードに加えて長芋を多く与えていると、かえって肥満や下痢を起こすおそれもあります。
また、長芋に含まれるシュウ酸カルシウムは、尿路結石の原因になる成分でもあります。腎臓に問題のある犬には、絶対に与えないようにしましょう。
まとめ:長芋を与えた後は愛犬の様子を観察しよう
飼い主さんが食べているものを愛犬が物欲しそうに見つめることは、珍しいことではありません。そして、愛犬が欲しがっている食べ物が犬に無害かどうかくらいならば、簡単に調べることもできます。
しかし、「どうやら犬が食べてもいいみたいだから」と愛犬に何かをあげた後は、必ず、しばらく様子を見守りましょう。
アレルギーなどのトラブルももちろんですが、そもそも好みの問題で吐いてしまうようなこともあります。愛犬が食べられるもの、食べられないものを記録するのも、飼い主さんの大切な役目です。
今回は「長芋を犬に与えても大丈夫?」という疑問から、犬に与える際の注意点や長芋の効果について解説を行いました。
- 長芋を犬に与えても大丈夫!子犬や老犬に与える際は注意しよう
- 長芋を犬に与える際の注意点と許容量を紹介!
- 食物繊維が多く含まれる長芋を犬に与えるメリットは整腸作用!