オウムは鳥類の中でも知能が高く、人間とコミュニケーションを取りたがる社交的な鳥です。オウムを飼育するにあたって飼育環境や必要なものについてしっかりと把握しておきましょう。今回のMOFFME記事では、オウムを飼育する上で知っておくべきポイントを紹介します。
この記事の目次
目次を閉じるオウムを飼育するなら知っておこう!必要なものや注意点を紹介
オウムは犬や猫と同じように、昔からペットとして多くの人と生活を共にしてきた、現在でも人気の高い鳥ですよね。
とても美しい見た目をしている鳥ですが、お喋りをしたりコミカルな動きで和ませてくれることもあります。
そんな姿を見ているだけでも癒されるオウムは、実際に飼育するとなるとどんなものが必要になるのでしょうか?
これからオウムを飼おうと思っている方向けに、今回のMOFFME記事で詳しく解説していきますよ。
大まかな解説内容はこちらです。
- まずはオウムの特徴を把握しておこう!
- オウムの飼育に必要なものを紹介!
- オウムを飼育する際は防音対策やストレス発散に注意!
まずはオウムの特徴を把握しておこう!
どんな動物を飼う時も、まずはその動物自身のことを知る必要があります。
ここでは以下のことを分かりやすく紹介します。
- ①サイズ
- ②カラー
- ➂餌
- ④性格
- ⑤寿命
オウムの特徴① サイズ
オウムは30~60cm程のサイズが一般的で、例外はありますがインコよりも大きいという特徴があります。
主に中型~大型として扱われており、体重は300~1,200gと種類によって大きく差が出ます。
サイズが大きくなればそれだけ飼育スペースも必要になるので、選ぶ際はサイズのチェックを怠らないようにしましょう。
大型のオウムを飼いたいと思っている方は一度飼育場所を見直し、改善が必要な場合はオウムに合わせた環境を整えてあげてください。
オウムの特徴② カラー
オウムの中にも鮮やかでカラフルな見た目をしている子もいますが、一般的には単色であることが多いです。
例えば、白や黒、グレーなどですね。
ただ、中にはモモイロインコのように、ピンクとグレーだったりルチノーという羽が白いタイプの子もいます。
他にも、オカメインコには以下のようバリエーションがあります。
- ノーマル
- シナモン
- パイド
- シルバー
- ファロー
- オリーブ(エメラルド)
- スノーホワイト
- ルチノー
- イエロー
- パール
- ホワイトフェイス
- イエローフェイス
オウムの特徴③ 餌
自然の中で暮らすオウムは昆虫を食べる種類もいますが、多くは種子を食べて生活しています。
オウムには鋭く大きなくちばしがあるため、小動物には割ることすらできないものでもこじ開けて中身を食べることが可能です。
ペットとして飼育する時も種子や果物、野菜などを与えますが、これらの食べ物はおやつとして食べさせることが多いですね。
飼育する際の餌はペレットと呼ばれる固形の餌を与えます。
詳しくは、「オウムの飼育に必要なものを紹介!」で解説しているので、ぜひ読んでみてくださいね。
オウムの特徴④ 性格
オウムの性格は種類によって様々です。
一言で言い表すことはできないので、何種類か表にして紹介していきますね。
オウムの種類 | 性格 |
---|---|
オカメインコ | 優しく人懐っこい/穏やか/おっとり/甘えん坊 |
タイハクオウム | フレンドリー/穏やか/人見知りをしない/寂しがりや/遊び好き |
キバタン | 好奇心旺盛/寂しがりや/甘えん坊/社交的 |
アカビタイムジオウム | 人懐っこい/人見知りをしない/活発/陽気 |
クルマサカオウム | 神経質/繊細 |
オウムは人懐っこい性格をしている子が多いですが、中には成長していくにつれて徐々に飼い主から離れてしまうような子もいます。
逆にとっても甘えん坊でしっかり遊んであげないと問題行動を起こすような子もいるので、飼う際はオウムの性格も考慮する必要があるでしょう。
また、お喋りだったり鳴き声の大きさなども、オウムの種類ごとに大きく異なります。
性格や性質は飼育の難易度に影響を与えるので、気になる子を見つけたら性格の確認もきちんとしていくようにしましょう。
オウムの特徴⑤ 寿命
寿命に関しても種類によって大きな差があります。
上で紹介したオウムを例に、それぞれの平均寿命を表にまとめたので見てみましょう。
オウムの種類 | 平均寿命 |
---|---|
オカメインコ | 約18~20年 |
タイハクオウム | 約40~55年 |
キバタン | 約50~70年 |
アカビタイムジオウム | 約35~40年 |
クルマサカオウム | 約40~60年 |
オウムの平均寿命は、どの種類を見ても犬猫より長生きであることが分かります。
飼育環境などによっても左右されますが、中には80年以上生きたオウムもいるのだそうですよ。
人の寿命と大差ない子もいるため、飼い始めたら一生面倒を見る覚悟で飼育するようにしてくださいね。
また、非常に長生きな動物ですので、中高年の方が飼育を検討しているのであれば、一人で決めるのではなく家族とよく話し合って決めましょう。
オウムの飼育に必要なものを紹介!
オウムのことが大体分かった所で、次は実際に飼育する時に必要になるものを紹介していきます。
主に必要なものはこちらです。
- ①ケージ
- ②餌
- ➂その他
オウムの飼育に必要なもの① ケージ
ケージにはいろいろな大きさと材質があります。
基本的にはオウムのサイズでケージの大きさを決めていきます。
小型であれば小さめ、大型なら大きくて頑丈なものがおすすめですよ。
特に大型のオウムは噛む力がとても強いので、いい加減に選んでしまうとすぐに金網が歪んだり、壊されてしまう可能性があります。
そのため、大きさだけではなく材質にも少しこだわるようにしてみてください。
金網は鉄製やステンレスなどがあり、底部分はプラスチック製や金属製などで作られたケージが販売されています。
材質によって値段に差が出てしまいますが、大型のオウムを飼う際はステンレス製の金網で底部分は金属製のものがおすすめです。
ステンレスであれば錆にも強いので、値段は高いですがその分長く使い続けられますよ。
ただ、大型のオウムを複数飼いしたり、飛び回るのが好きなオウムを飼う場合などは、ケージでの飼育はあまりおすすめしません。
飼育環境などにもよりますが大型種を複数飼いする時などは、鳥専用の「禽舎(きんしゃ)」という小屋を用意した方が良いでしょう。
オウムの飼育に必要なもの② 餌
オウムの餌は上の「オウムの特徴」でも紹介したように、固形のペレットと呼ばれる総合栄養食や穀類、麻の実などを与えます。
他にも果物や野菜、ナッツをおやつや副食として与えてあげましょう。
毎日ペレットだけだとどうしても飽きてしまいますし、ストレスになることもあります。
そのため、いつでも美味しく食事をしてもらうために、与え過ぎない程度に果物などを添えてあげてください。
ただし、美味しそうに食べてくれるからといって与え過ぎるのは良くありません。
果物や野菜などをたくさん与えると下痢になったり、ペレットを食べてくれなくなったりする可能性があります。
あくまでもおやつや副食として、主食の邪魔をしない程度に加減しましょう。
オカメインコの場合は専用の餌が販売されているので、オカメインコを飼うのであればそういった商品を利用するのもおすすめですよ。
オウムの飼育に必要なもの③ その他
基本的な飼育グッズの他に用意しておくと良いものをまとめて紹介していきます。
水入れ・餌入れ
ケージとセットになっている場合はそれを使っても問題ありませんが、すぐに壊してしまうことがあります。
もしもの時のことを考えてあらかじめ頑丈なものを予備として用意しておくと、付属の水入れなどが壊されてしまっても困ることがなくなりますよ。
止まり木
こちらもケージに付属されていることが多いですが、壊されることを考えて別に用意しておくのもおすすめです。
商品の中にははしごが付いていたり、爪とぎ素材の止まり木などもあります。
ちょっと変わったものが欲しいという方は、ぜひ見てみてくださいね。
水浴び用品
オウムは水遊びをすることが好きなので、必ず用意してあげましょう。
他にも、水浴びをすることで体の汚れを洗い流すこともできますよ。
容器は水浴び用の容器が販売されているのでそれを使っても良いですし、お風呂場を利用するのもおすすめです。
お風呂場の場合は、壁に取り付けられる水浴び用のオウムスタンドが売られています。
簡単に取り外しができるので使ってみてはいかがでしょうか。
保温器具
寒くなると室温もグッと下がってしまう場合は、ヒーターや保温電球などの保温器具を使うと快適に過ごせるようになりますよ。
ただ、冬でも日当たりが良く室温もそこまで下がらないといった場合は、無理に用意する必要はありません。
飼育場所のことを考えながら買うかを決めてみてくださいね。
おもちゃ
ケージの中で遊ぶ時や部屋の中で一緒に遊ぶ時に必要になります。
形状や遊び方は様々ですので、気に入ってくれそうなものをいくつか用意してあげましょう。
気に入りそうなものがなければ、飼い主が手作りしてあげるのもおすすめですよ。
キャリーケース
動物病院などに連れて行く際に必要です。
犬猫用のキャリーケースでも十分ですが、鳥用のバードキャリーも販売されています。
バードキャリーには止まり木が設置されているものもあるので、好みや使いやすさ、オウムのサイズに合わせて選んでください。
ハーネス
一緒にお散歩をしたい場合は、鳥用のハーネスやフライトスーツといったものを用意しましょう。
鳥専門のショップや通販で気軽に購入できるので、興味のある方は一度見てみてはいかがでしょうか。
オウムを飼育する際は防音対策やストレス発散に注意!
オウムは比較的静かな子もいますが、中には雄叫びをあげる子もいます。
想像よりもはるかに大きな声を発することもあるため、オウムの飼育をする上で防音対策は必須と言えるでしょう。
マンションなどはもちろん、戸建てでもご近所さんとの距離が近い場合などはしっかり防音対策をするようにしてくださいね。
対策の仕方は、カーテンを防音のものにしたり、飼育部屋の壁に防音材を貼り付けます。
他にも、防音のアクリルケージなども販売されているので、上手く活用してみてください。
また、オウムを毎日放鳥する、日光浴をさせることも非常に大切です。
オウムは体内でビタミンDを生成しますが、そのためには日光浴が必要不可欠となります。
ビタミンDの不足は病気の原因に繋がっていくため、毎日の日光浴は忘れないようにしましょう。
放鳥は、オウムのストレス発散や飼い主との触れ合いのためにも重要なものです。
ずっとケージの中にいるとストレスが溜まり、問題行動を起こすようになってしまいます。
活発で飛び回ることが好きな子もいますので、最低でも1時間は自由に部屋の中を動き回れる時間を作ってあげるようにしてください。
まとめ:オウムの飼育環境を整えて快適に過ごせるように気をつけよう
オウムは愛嬌があり、そこにいるだけで家の雰囲気が明るくなることもある鳥です。
しかし、飼う場合は飼育環境を整え、対策などをしっかりした上で迎え入れる必要があることをきちんと覚えておきましょう。
それでは、最後に解説した内容を簡単にまとめていきますね。
- オウムのサイズは30~60cm
- インコと名の付くオウムの仲間も存在している
- 性格は人懐っこく穏やかな子が多い
- オウムの中には想像を超える大きさで鳴く子もいる
- オウムはどの種類も非常に長生き
- 大型のオウムを飼う時は頑丈なケージの方が良い
- 飼い方や部屋の環境に合わせて水浴び用品や保温器具を用意しよう
- ストレス発散とコミュニケーションのために毎日放鳥してあげよう
- オウムを飼うなら防音対策は必須!