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金魚など、魚のうろこが逆立ってしまう『松かさ病』をご存知でしょうか。重症化すると死に至る可能性がある怖い病気です。初期症状についてしっかり把握することが大切です。今回のMOFFME記事では、松かさ病の原因・治療法・予防法などを紹介します。

記事監修者「森下 浩志」

監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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金魚の松かさ病の原因は?治療法・予防法・感染力について解説

「うちの金魚ちゃんのうろこがおかしいの…」

「金魚がかかる松かさ病の原因や治療法、予防法を知りたい」


上記の疑問を抱える金魚の飼い主さんは必見、この記事では金魚の松かさ病の原因や治療法・予防法・感染力について解説します。

  • 金魚の松かさ病とは?症状や原因を紹介
  • 金魚の松かさ病は治るの?治療法や予防法について解説
  • 松かさ病は他の魚に移る可能性があるの?
  • まとめ:松かさ病の初期症状を見逃さないことが大切! 

重症化すると金魚が死に至る可能性もある恐ろしいこの病は、初期段階なら薬で治る病気です。


記事をしっかり読み松かさ病の原因を知って、予防や治療を行ってみましょう。


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金魚の松かさ病とは?症状や原因を紹介

「金魚の松かさ病ってどんな病気?症状の特徴も知りたい」

「うちの金魚が松かさ病にかかった…原因は何なのだろうか?」


上記のような疑問を抱える金魚オーナーの方は、きっと多いでしょう。


金魚たちの健康を考えこの病の原因と症状を知り、早期発見を狙いたいと考える方もいるのではないでしょうか。


ここでは、金魚の松かさ病を以下の観点から詳しく紹介します。


  • 金魚の松かさ病:症状
  • 金魚の松かさ病:原因 
きれいな色と軽やかな動き、人懐っこさでわたしたちを楽しませてくれる金魚。

彼らの健康を守るのは、他でもない飼い主さんです。

この章でこの病の症状・原因について知り、大切な金魚を病気から守りましょう。

金魚の松かさ病:症状

金魚の松かさ病によくある症状を、ここでは進行度別に紹介します。

【初期症状】

  • うろこが軽く浮いている
  • 身体が膨らんでいる
  • 動きが鈍くなる

【中期症状】

  • うろこの浮き具合が進行する
  • 体表に内出血が現れる
  • 便秘になる

【末期症状】

  • うろこが松ぼっくりのように逆立つ
  • 目が腫れて飛び出す「ポップアイ」が起こる
  • 体表の各所で内出血が起こる
  • 腸管の炎症が起こり便秘が加速する
  • 腹水が溜まり身体が丸々と大きくなる
  • 衰弱し死に至る
病名の由来である「松ぼっくり」のような見た目に金魚が変化したときには、実はもう治療が手遅れであるケースが多いです。

重症化し松ぼっくりのようになった金魚は末期の状態になるため、些細な変化を見逃さず治療を開始するのが重要となります。

金魚の松かさ病:原因

金魚を死に至らしめる可能性がある松かさ病の原因は「エロモナス・ハイドルフィア」という細菌です。


この菌は以下のような環境・原因で金魚に感染しやすい傾向にあります。


【エロモナス・ハイドルフィアが金魚に感染しやすくなる環境・原因】

  • エサの与えすぎ
  • 古くなったエサの給餌
  • 水温の急激な上昇・低下
  • アンモニアなどよる水質の悪化 など
松かさ病の原因として多いのが、水温の変化と消化不良。

消化の悪いごはんや急激な水温変化は金魚にストレスを与え、病の原因を作ってしまいます。

特に春・秋など水温が変わりやすい時期には要注意!

適切な温度管理と消化の良いエサで、愛する金魚が病気にかからないよう気をつけてあげましょう。

金魚の松かさ病は治るの?治療法や予防法について解説

「金魚の松かさ病は不治の病って聞いたけど…直す方法はあるの?」
「効果的な薬はある?予防は可能なの?」

上記の疑問を抱える金魚オーナーのために、ここでは金魚の松かさ病の治療法や予防法を詳しく解説します。

  • 金魚の松かさ病:2つの治療法
  • 金魚の松かさ病:3つの予防法
悪化すると手遅れになりがちなこの病ですが、初期症状が出た段階で治療をすれば治る病気です。

かわいい金魚を病魔から救うために、この章でしっかり治療・予防の方法を学びましょう。

以下では、各項目を徹底解説します。

金魚の松かさ病:2つの治療法

松かさ病に効果的な治療法は、以下の2つです。


【塩浴・薬浴】

原因であるエロモナス菌による水分の代謝不良に効果を発揮するのが、塩水の中を泳がせる「塩浴」です。

水1Lにつき5gの塩を入れ作った食塩水の中で金魚を泳がせ、水分代謝をサポートしましょう。

自己治癒力を高めてあげれば、初期の松かさ病を治療できる可能性があります。

塩の代わりに「グリーンFゴールド」を使った、薬浴を行うのも効果的です。

【薬を餌に混ぜる「薬餌」】

金魚のお腹の中にいる病気の原因、エロモナス菌を直接やっつけるのが、薬を餌に混ぜる「薬餌」です。

グリーンFゴールドなどの薬の成分を腸内に届け、筋肉へ浸透させることにより原因菌を退治します。

体表にいるエロモナス菌には効果が薄いため、塩浴と併用し行うのがおすすめですよ。

薬を混ぜたエサは1日3粒程度を与え、すぐに使い切りましょうね。

金魚の松かさ病:3つの予防法

金魚の松かさ病を予防するポイントは、以下の3つです。

【水質を悪化させない】

金魚の松かさ病を予防するのに効果的なのは、水質を安定させることです。

水槽内のアンモニア濃度が上がると、病気の原因に…。

水換えはもちろんのこと、砂利やろ過フィルターの掃除も定期的に行いましょう。

金魚には食後に砂利をつつく習性があるため、砂利の中のゴミを除去する掃除は特に丁寧に行ってください。

バクテリアを残しつつ水質を維持するためにも、ろ過材メンテは半月に1回を目安にするのがおすすめですよ。

【金魚の消化を良くする】

便秘や下痢を防止するのも、金魚の松かさ病予防に必須。

白く固まっていないフンは金魚の下痢であり、エロモナス菌に身体が侵されかけているサイン。

下痢が続いているのを見つけたら3日程度の絶食を行ったあと、消化の良いエサを少しずつ与えてください。

【水温管理ヒーターを利用する】

急激な水温変化は酸欠や消化機能の低下を起こす、金魚の大敵!

春や秋には特に水温が変化しやすいため、サーモスタット付きのヒーターを使い水温を管理しましょう。

水温を25℃前後に保てば、エロモナス菌は繁殖しにくい傾向にありますよ。

松かさ病は他の魚に移る可能性があるの?

「金魚の松かさ病って、金魚同士で感染する?他の種類の魚にもうつるのだろうか?」


重症化すると非常に厄介な松かさ病が、他の魚にうつらないか心配…と不安に思う、観賞魚オーナーの方は多いはずです。


原因であるエロモナス菌は、実は金魚から金魚に直接感染しない病気。


しかし、水槽の中にいるエロモナス菌が、他の金魚に感染することはあり得ます。


感染が起こった水槽は煮沸した熱湯などで消毒し、水替えを行ってから使用してください。


なお、松かさ病は以下のような魚にも感染します。

  • グッピー
  • ベタ
  • アロワナ
  • メダカ など
「金魚が松かさ病で死んでしまった水槽で、他の魚を飼いたい…」

そう思ったときには、必ず水槽の消毒を行うべきです!

健康な魚たちを病気から守るためにも、感染対策はしっかり行ってくださいね。

まとめ:松かさ病の初期症状を見逃さないことが大切!

いかがだったでしょうか。

記事概要のまとめは、以下の通りです。  

  • 金魚の松かさ病とは?症状や原因を紹介 
  • 金魚の松かさ病は治るの?治療法や予防法について解説 
  • 松かさ病は他の魚に移る可能性があるの? 
  • まとめ:松かさ病の初期症状を見逃さないことが大切! 

松かさ病は重症化すると治療できない恐ろしい病気。


しかし、早期発見できれば塩浴や薬餌で治療することは可能です。


金魚の身体に赤い斑点ができたり、便秘になったりしたらこの病を疑い早期治療を施してあげてくださいね。


危険な松かさ病から金魚ちゃんを守り、素敵な観賞魚ライフを送りましょう!


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