愛犬の瞳孔が開く場合は様々な原因が考えられます。かまってほしい場合や興奮状態にある場合もありますが、緑内障を患っている可能性も考えられます。また、目ではなく脳の病気が原因して瞳孔が開くことも考えられます。今回のMOFFME記事では、犬の瞳孔が開くことについて紹介します。
この記事の目次
目次を閉じる犬の瞳孔が開くのはなんで?犬の心理や病気の可能性について解説
- 犬の瞳孔が開く時の気持ち3選!
- 犬の瞳孔が開く時の気持ち:①興奮している
- 犬の瞳孔が開く時の気持ち:②緊張している
- 犬の瞳孔が開く時の気持ち:③かまってほしい
- 犬の瞳孔が開く時に考えられる病気「緑内障(りょくないしょう)」とは?
- 犬の瞳孔が開く原因として考えられる病気:緑内障
- 犬の瞳孔が開く原因として考えられる病気:緑内障の症状
- 犬の瞳孔が開く原因として考えられる病気:緑内障の治療方法
- 犬の瞳孔が開く原因として考えられる病気:緑内障の予防方法
- 瞳孔が開くのは目ではなく脳に異常がある可能性も!?
- まとめ:不安な場合はすぐに動物病院へ連れて行こう!
犬の瞳孔が開く際の気持ちを3つ紹介!
紹介する内容は以下の3つ
- 犬の瞳孔が開く時の気持ち:①興奮している
- 犬の瞳孔が開く時の気持ち:②緊張している
- 犬の瞳孔が開く時の気持ち:③かまってほしい
犬の瞳孔が開く際の気持ち① 興奮している
犬の瞳孔が開く際の気持ち② 緊張している
犬の瞳孔が開く際の気持ち③ かまってほしい
2017年の電子ジャーナル『Scientific Reports』に掲載された研究結果では「犬は人の注意を引こうとする時に、眉を上げたり、目を見開くことが分かった。」と発表されています。
この研究は24匹の犬をカメラで撮影し、人間が見ている場合と見ていない場合、さらにご褒美ありとご褒美なしの場合での犬の表情の変化を記録したものです。
犬が人間に対して、目を見開いたり眉を上げた時は、かまってほしいアピールかもしれません。
その時にかまってあげると、犬とより仲良くなれるのではないでしょうか。
犬の瞳孔が開く際に考えられる病気を紹介!緑内障とは?
- 犬の瞳孔が開く原因として考えられる病気:緑内障
- 犬の瞳孔が開く原因として考えられる病気:緑内障の症状
- 犬の瞳孔が開く原因として考えられる病気:緑内障の治療方法
- 犬の瞳孔が開く原因として考えられる病気:緑内障の予防方法
犬の瞳孔が開く際に考えられる病気:緑内障の原因
犬の瞳孔が開くのは、犬の目の病気である緑内障(りょくないしょう)が原因になっている可能性が考えられます。
犬の緑内障の種類は、大きく分けると3つあります。
- 生まれつき異常がある「先天性緑内障」
- ほかの病気によって引き起こされる「続発性緑内障」
- 目に病気がないのに眼圧が上がることで発症する「原発的緑内障」
犬の瞳孔が開く際に考えられる病気:緑内障の症状
犬の緑内障は、眼球内部の圧力が高くなることにより、視覚障害を引き起こします。
症状としては瞳孔が開いたままになり、角膜がむくみを起こすことで、瞳が青白く見えます。
緑内障を発症すると、視力の低下や目の充血、眼球が飛び出しているように見えるなど、外見的な異常も生じます。
また、緑内障は痛みを伴う病気なので、犬が頭や顔を触られることを嫌がったり、食欲不振や嘔吐などを起こしたりすることもあります。
他には物によくぶつかるようになったり、目を眩しそうにしぱしぱさせる、寝ている時間が増えるなどの行動をするようになります。
愛犬に当てはまる症状がある場合は、すぐに獣医師さんに相談するようにしてください。
症状が進行すると、視野が狭くなり、場合によっては失明してしまう可能性もあります。
犬の瞳孔が開く際に考えられる病気:緑内障の治療法
また、眼圧を下げるために点眼薬や内服などの内科的治療で、眼圧を下げる治療をします。
すでに視力が完全に失われており、痛みだけが残っていると考えられる場合、または眼圧の上昇で眼球が著しく拡大した場合は、外科的手術で眼球を摘出することになります。
眼球の摘出後はシリコン製の義眼を挿入する手術をおこないます。
病気が初期の段階であれば、内科的治療により進行を抑制して失明を防ぐこともできます。
失明を防ぐためには、やはり「早期発見・早期治療」が重要になります。
犬の瞳孔が開く際に考えられる病気:緑内障の予防法
そのため、ストレスをかけないように、生活習慣の見直しが緑内障の予防につながると言われています。
ですが、残念ながら犬の緑内障は、まだ明確な予防方法がありません。
そのため、日頃から犬の行動や目に異常がないかよく観察して、早期発見できるようにすることが大切です。
もし異常がみられた場合は、すぐに動物病院に連れて行きましょう。
犬が緑内障を発症してしまった場合、適切な治療をしなければ、どんどん症状が進行してしまいます。
病気が初期段階であれば、まだ目は見えています。
この時すぐに眼圧を下げる治療を受けることができれば、失明することはありません。
また、もし片目だけ発症してしまった場合でも、もう片方の目に症状が現れる前に点眼薬を処方することで発症を遅らせることができます。
犬の緑内障は、少しでも早く治療を始めることが重要です。
そのためにも、日頃から犬の状態を注意深く観察するようにしましょう。
瞳孔が開くのは目ではなく脳の異常が原因の可能性も
瞳孔が開くのは、目に異常がある訳でなく、脳の異常が原因の可能性もあります。
これは犬ではなく猫に起きた症例になりますが、ここで紹介します。
(参考:動物病院 京都 ブログ2018.03.21)
飼い主から寄せられた相談は、猫の瞳孔が開きっぱなしで閉じないという内容です。
血液検査などいろいろ調べても、特に異常は見つかりませんでした。
目に光を当てても瞳孔は閉じない(対光反射消失)が、目の前で手をちらつかせると瞬きはします(威嚇反射あり)。
これは瞳孔は動かないが、見えている状態ということになります。
この場合に考えられるのは、網膜は機能しているが瞳孔を動かすことができない問題が発生していることです。
考えられる可能性として、瞳孔周囲の筋肉が動かない、または瞳孔を動かす神経(動眼神経・脳)に問題がある可能性が考えられます。
後日MRI検査をおこなった結果、脳の下垂体から動眼神経の走行に一致するように腫瘍と思われる病変がみつかりました。
紹介した症例は、瞳孔が開きっぱなしだったため、はじめは目の問題を疑ったが、実は脳の腫瘍が原因だったという症例です。
紹介したのは猫の症例になりますが、犬でも脳が原因で瞳孔が開きっぱなしになる可能性はあります。
病気の早期発見のために、愛犬にいつもと違う違和感を感じた場合は、早めに動物病院で受診するようにしましょう。
まとめ:不安な場合は気軽に動物病院へ連れて行こう
今回の記事では、犬が瞳孔を開いている時の心理状態や病気の可能性について解説してきました。
改めまして今回の記事で解説した内容です。
- 犬の瞳孔が開く時の気持ち3選!
- 犬の瞳孔が開く時の気持ち:①興奮している
- 犬の瞳孔が開く時の気持ち:②緊張している
- 犬の瞳孔が開く時の気持ち:③かまってほしい
- 犬の瞳孔が開く時に考えられる病気「緑内障(りょくないしょう)」とは?
- 犬の瞳孔が開く原因として考えられる病気:緑内障
- 犬の瞳孔が開く原因として考えられる病気:緑内障の症状
- 犬の瞳孔が開く原因として考えられる病気:緑内障の治療方法
- 犬の瞳孔が開く原因として考えられる病気:緑内障の予防方法
- 瞳孔が開くのは目ではなく脳に異常がある可能性も!?