人間にとっては問題のない食べ物でも犬にとっては有害なものはたくさんあります。ソーセージは犬にとってNGな食べ物の一つです。ですが、犬でも食べれる犬用ソーセージという食べ物もあります。今回のMOFFME記事では、犬にとってのソーセージについて解説していきます。
この記事の目次
目次を閉じるソーセージを愛犬に与えるのは危険?成分や犬用ソーセージなど
犬は雑食で昔は残飯を与えていた家庭もあったようですが、今は専用のドックフードや手作りのご飯を食べさせている家庭がほとんどだと思います。
犬も私たち飼い主が食事やおやつを食べていると、周りをまわって欲しがりますよね。そんな姿をみると私たちと同じものを与えたくなるのも分かります。
特に犬が食べる食べ物は肉や魚が中心なものが多く、おやつも犬が好む肉の物が多いため、手軽に与えられるソーセージを食べさせたいと思う飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
もちろん、犬専用のソーセージがありますが、人間用のソーセージは与えてはいけないのでしょうか?
今回MOFFMEでは
- ソーセージを愛犬に与えるのはNG?その理由とは
- 人間用と犬用のソーセージ、成分の違いとは
- おすすめの犬用ソーセージの紹介
ソーセージを愛犬に与えるのは絶対NG
結論からお話すると、人間用のソーセージを犬に与えるのは危険です。
人間食べるソーセージには普通の鶏や豚、牛肉が入った動物性の肉を使ったソーセージと魚肉ソーセージがあります。
「(動物性の肉を使った)ソーセージは何となく味が濃いし、与えてはいけないのはわかるけど、魚肉ソーセージならいいのでは?」
と思っている飼い主さんもいらっしゃるでしょう。
実はどちらのソーセージも「愛犬には食べさせない」が正解です。
ではどうしてソーセージを愛犬に与えてはいけないのか絶対NGの理由を
- 人間用のソーセージを与えてはいけない理由
- 魚肉ソーセージを愛犬にあげても大丈夫?
ソーセージを愛犬に与えてはいけない理由
ソーセージに関わらず、人間の食べるソーセージやハムなどの加工品にはたくさんの塩分が含まれているのはご存じでしょうか。
塩分の取りすぎは人間でも病気の原因となりますが、犬にとっても同じで塩分を長期間多く摂取することで健康に悪影響となります。
また、動物性の肉が入っているソーセージは脂肪分も多く含まれています。脂肪分は愛犬を肥満にさせてしまい、さらに膵臓にも影響を与えてしまいます。
しかし、自宅で落ちているソーセージを食べてしまったからと言って、すぐに命の危機に陥るかと言うとそうではありません。
しばらく様子を見た後、消化器症状(下痢・嘔吐)などが見られた場合は、かかりつけの病院へ受診することをおすすめします。
最近は道端に落ちていたソーセージを拾い食いした犬が亡くなってしまうという事件もありましたので、ソーセージだけに限りませんが拾い食いには注意しましょう。
塩分控えめの魚肉ソーセージでも与えるのは控えよう
動物性のソーセージは人間が食べても塩分が多いことが分かると思います。
それでは塩分や脂質が控えめの魚肉ソーセージなら犬に与えても良いのでしょうか?
答えは「NO」です。
塩分や脂肪分が少ない魚肉ソーセージは、小型犬が一日に摂取する塩分量と同等量が含まれています。
つまり、魚肉ソーセージだけであれば一日の許容量を超えないかもしれませんが、食事も摂取しなければならないため、結局一日の塩分摂取量が多くなってしまいます。
さらに魚肉ソーセージには、玉ねぎがはいっている物も多いですので注意が必要です。
知っている方も多いかと思いますが、人間には健康を保つために欠かせない「玉ねぎ」は犬にとって中毒を起こす原因となります。
原材料の問題もありますし、動物性のソーセージより塩分や脂肪分は少ないですが、魚肉ソーセージも与えるのは控えたほうが良いでしょう。
犬用ソーセージと人間用ソーセージの成分を比較
人間用のソーセージが、致死性ではないものの愛犬の健康には悪影響であることが分かっていただけたかと思います。
- 人間用ソーセージ・魚肉ソーセージの成分について
- 犬用ソーセージの成分について
人間用ソーセージの成分
それでは、代表的な成分を載せていきます。
人間用ソーセージの成分
豚肉、豚脂肪、鶏肉、結着材料(ポークゼラチン、大豆たんぱく)、糖類(砂糖、ブドウ糖、水あめ)、食塩、でん粉、乳清/当無料(アミノ酸)、植物脂、ポークエキス、ポリリン酸Na、酸化防止剤、pH調整剤、保存料、香辛料抽出物、発色剤、くん液
(一部に卵、乳成分、小麦など含む)
人間用魚肉ソーセージの成分
犬用ソーセージの成分
では、犬用ソーセージの成分はどんなものが含まれているのでしょうか。
犬用ソーセージの成分
コーンスターチ、大豆たんぱく、卵、肝油、ミネラル類(ナトリウム、カルシウム、亜鉛)、増粘安定剤(カラギナン)、保存料(ソルビン酸カリウム)、酸化防止剤、リン酸塩
主成分は種類によって違っており、鶏やタラなどの魚のすり身、鹿肉やカンガルー肉までいろいろな肉が使われています。
食塩や砂糖、香料などが使われていないのがお分かりいただけたかと思います。
もちろん、製造所の違いで保存料を使っていないところもありますし、より犬に優しいソーセージが作られています。
犬用のソーセージはその分味が薄いですので、人間用のソーセージを食べてしまうと味が濃いのに慣れてしまいます。
他の犬用の食事を食べなくなるのも問題ですので、与える時には必ず犬用のソーセージを与えるようにしてください。
犬用ソーセージでも与えすぎはNG
犬用ソーセージなら、どれだけ与えても大丈夫なのかと言うとそうでもありません。
犬用のソーセージを選ぶときには塩分にはあまり気を付けなくても良いですが、「添加物」に注意しましょう。
もちろん、無添加のソーセージもありますが、添加物が入っている犬用のソーセージもありますので、成分をよく見て購入するようにしてください。
成分表でも出てきた「リン酸塩」などはソーセージの形や食感をよくするために入る添加物ですが、カルシウムの吸収を阻害しますので、骨に影響を与える可能性があります。
このように、犬用のソーセージでも成分に注意する必要はありますし、食べすぎは結局健康に悪影響ですから与えすぎには注意をしましょう。
因みにどうしても人間用のソーセージを与えたいのであれば、食べさせる前にゆでることで「塩抜き」が可能ではあります。
ゆでることで7割ほどの塩分が落ちると言われていますが、他の調味料は入っていますのでお勧めはできません。
おすすめの犬用ソーセージを紹介
人間用のソーセージを与えるよりも、犬用のソーセージを与えた方が良いことが分かっていただけたかと思いますが、犬用のソーセージを検索するといろんなものが出てきます。
ここからはMOFFMEがおすすめする
- ドギーマン 鶏肉ソーセージ
- iliosmile
- わんのはな ソーセージミックス
おすすめの犬用ソーセージ① ドギーマン 鶏肉ソーセージ
「ドギーマン 鶏肉ソーセージ」鶏のうまみが凝縮されているソーセージで、柔らかいので生後二か月以上の子犬やシニア犬でも美味しく食べられるのが特徴です。
個包装なので、柔らかさの品質も保つことができ、持ち運びが便利なのでお出かけ先でもおやつとして食べられます。
材料も人間用のように食塩や砂糖、香料などは不使用なので安心ですね。
このソーセージにはカルシウムも添加されていますので、食べることで愛犬の健康にも役立ちます。
一日に食べる量も記載されているので、食べさせすぎも防止できます。
味が好きな犬が多いようで、他のソーセージは食べないのにこのソーセージなら食べると言うコメントも見かけましたので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
おすすめの犬用ソーセージ② iliosmile
「iliosmile」のソーセージには「鶏ささみチーズ」と「レバー」の2種類があります。
鶏ささみチーズ
おすすめの犬用ソーセージ③ わんのはな ソーセージミックス
「わんのはな ソーセージミックス」は「エゾシカ」「タラ」「ポーク」「ささみ」「チーズ」の5種類の味が入ったソーセージです。
エゾシカ
ビタミン・ミネラルが豊富でコレステロールが少ない北海道の鹿肉を使って作られたソーセージ
タラ
ビタミン豊富なタラを使って作られたソーセージ
ポーク
ビタミンB1が豊富に含まれた豚肉を使って作られたソーセージ
ささみ
高たんぱくであり、ビタミン・ミネラルが豊富なささみを使って作られたソーセージ
チーズ
タンパク質やビタミン、カルシウムや鉄分が含まれているソーセージ
わんのはなのソーセージミックスも子犬やシニア犬にも食べやすく作られており、おやつとして食べても良いですし、小さく切ってご飯のトッピングにも使用できます。
いろんな味があるので、愛犬の好みの味をさがすのには良いですし、それぞれ含まれている栄養素が違いますので、健康を目的に量は守りつつ、いろんな種類のソーセージを与えるのも良いかもしれません。
まとめ:犬用ソーセージでも老犬や子犬に与える場合は要注意
今回は犬に与えるソーセージについて
- 人間用のソーセージは魚肉ソーセージでも与えてはいけない。添加物が多く調味料も愛犬にとっては多く含まれているので、健康に害を及ぼす可能性がある。
- 犬用と人間用ではソーセージの成分に違いがある。愛犬に与える時は犬用のソーセージを与えるのはもちろんのこと、与えすぎも良くない。
- おすすめの犬用ソーセージ3つの紹介。