内容をまとめると
- トイプードルの毛色は早くて生後数ヶ月頃から退色が見られる
- 毛色が薄くなる原因ははっきりとは解明されていないが、遺伝やストレス、栄養バランスの偏りなど6つの有力な原因が考えられている
- 退色を遺伝と決め付けず、生活環境の見直しをしてみよう!
- トイプードルの治療費用は全額自己負担のため、万が一に備えてペット保険への加入がおすすめ!
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飼育しているトイプードルの毛色が日に日に薄くなると感じている飼い主さんもいるかと思います。この現象を『退色』と呼びますが病気ではないので安心してください。今回のMOFFME記事では、トイプードルの毛色が薄くなる原因・時期・対処法を紹介します。
この記事の目次
目次を閉じるトイプードルの毛色が薄くなるのはなぜ?原因や時期などを解説
- トイプードルの毛色が薄くなる6つの原因を紹介
- トイプードルの毛色が薄くなる時期と退色しやすい毛色を紹介
- トイプードルの毛色が薄くなる場合の対処法は生活環境の見直し
- まとめ:トイプードルの毛色が薄くなるのは病気じゃない!
トイプードルの毛色が薄くなる6つの原因を紹介
なぜ、トイプードルは毛色が薄くなるのでしょうか。
- トイプードルの毛色が薄くなる原因① 遺伝
- トイプードルの毛色が薄くなる② 栄養バランスの偏り
- トイプードルの毛色が薄くなる③ 老化
- トイプードルの毛色が薄くなる④ ストレス
- トイプードルの毛色が薄くなる⑤ シャンプーやドライヤー
- トイプードルの毛色が薄くなる⑥ 紫外線
トイプードルの毛色が薄くなる原因① 遺伝
トイプードルの毛色が薄くなる原因として、最も有力なのが遺伝によるというものです。
トイプードルの毛色に深く関係しているのがメラニン色素です。
このメラニンは、紫外線を吸収し皮膚の炎症を防ぐ役割を担っています。
メラニンには、ユーメラニン(黒系)とフェオメラニン(赤系)の2種類が存在し、その比率によって毛色が決まることになります。
そして、親や祖父母にあたるトイプードルに薄い毛色の血統が入っていると、子犬の時は濃い色でも、徐々に薄い色に変化していくというものです。
トイプードルの毛色が薄くなる② 栄養バランスの偏り
メラニンを合成するには、チロシンとフェニルアラニンというアミノ酸が必要になります。
そして、チロシンは食事で補うことにより、体内でメラニンが生成されます。
偏った栄養の食事だったり、チロシンが含まれない食事だと毛色が薄くなるほか、毛ヅヤが悪くなったりします。
そのため、トイプードルの毛色を退色させない予防として、しっかりとバランスのとれた総合栄養食を与えることが重要になります。
チロシンは、以下のものに多く含まれています。
- 肉
- 魚
- 卵
- 乳製品
- 大豆製品
トイプードルの毛色が薄くなる③ 老化
トイプードルは年齢を重ねるごとに、メラニンを合成する酵素の働きが弱くなってきます。
そのために毛色が薄くなります。
人間も年齢を重ねていくと白髪が増えていくのと同じような現象ですね。
犬の老化は、顔周りから始まりますので、顔周りの色が薄くなってきたら年を重ねてきた証拠です。
この年齢になると、性格も落ち着き、ある程度は言うことも聞いてくれますよね。
なかには、見た目は老化が進んでも、元気モリモリの子もいます。
とは言え、若いころ程のヤンチャさがなくなり、寂しい気持ちもあるかも知れませんが、シニア期には若いころとは、また違った一面が見えてくるものです。
シニア期にはシニア期なりの思い出作りを楽しみましょう。
トイプードルの毛色が薄くなる④ ストレス
ストレスは毛色が薄くなる原因となります。
人間でもいきなり抱えきれない過度なストレスがかかってしまうと、一晩で白髪が増えてしまう事があります。
ストレスは、メラニンの生成能力を下げる要因となってしまうのです。
日常生活でストレスが全く無いなんてことはあり得ませんが、かかったストレスをしっかり発散することがとても重要になります。
家の中で、愛犬が
- 心落ちつける場所があるか
- 運動不足になっていないか
- 常に新鮮な飲み水が用意されているか
- 何かアレルギーなど持っていないか
- 叱り過ぎていないか
- グルーミングなどのケアは行き届いているか
など、今一度冷静になってみてみることも必要です。
出来るだけ、かかったストレスはその日のうちに発散させてあげるようにしましょう。
トイプードルの毛色が薄くなる⑤ シャンプーやドライヤー
シャンプーやドライヤーのしすぎも、毛色が薄くなる原因と考えられています。
愛犬は、どのくらいの頻度でシャンプーしてあげているでしょうか。
犬はあまり自分で水浴びをするような動物ではありません。
生活環境により、シャンプーする頻度は変わってくるでしょうが、それほど過度にシャンプーする必要はないのです。
トイプードルは、室内で飼っている方がほとんどでしょう。
身体を痒そうにしている場合や、皮膚炎などを患っていて定期的なシャンプーが必要な場合を除いては、月に1回も入れれば多いくらいかもしれません。
シャンプーの頻度は、考え方によっても異なってきますので、毛の退色を気にしていなければ、気にしなくても良いことかも知れませんね。
しかし、毛の退色に関係なく、老犬などはシャンプーは負担がかかる場合がありますので、入れすぎには注意が必要です。
トイプードルの毛色が薄くなる⑥ 紫外線
紫外線は、健康のためにも毛色のためにも、ある程度は浴びることが必要です。
しかし、紫外線の浴びすぎは逆にダメージの要因となってしまいます。
人間でも、1日15分くらいの日光浴は必要ですが、浴びすぎると肌荒れやシミの原因となってしまいますね。
トイプードルも長時間、日光を浴びすぎると、毛の色が薄くなる原因となります。
部屋に長時間、日光がさす場合は、カーテンなどで直射日光を遮るなどの工夫も必要です。
トイプードルの毛色が薄くなる時期と退色しやすい毛色を紹介
トイプードルは毛色が変化しやすい犬種になります。
- トイプードルの毛色が薄くなる時期は大体1歳過ぎから
- ホワイト以外の毛色のトイプードルは退色しやすい
トイプードルの毛色が薄くなる時期は大体1歳過ぎから
トイプードルの毛色が薄くなるのは、早い子で生後数カ月に変化が見られます。
多くのトイプードルは、大体1歳を過ぎた頃に変化が見られ、2~3歳になるまで変化が続きます。
全体的に色が薄くなるというよりは、部分的に例えば顔から薄くなって、次に背中が薄くなってという風に変わっていきます。
2~3歳頃に、色が落ち着けば、その後はシニア期に入るまでは色の変化は穏やかになります。
もしも、生後半年以内に急に色が変化した場合、これは退色ではなく、毛色の発現という現象になります。
これは、例えば本来は黒色なのに、シルバーで生まれた場合に、本来の黒色に戻るという現象です。
ホワイト以外の毛色のトイプードルは退色しやすい
トイプードル以外の犬種は基本的には成長とともに色が濃くなります。
例えば、子犬の時、真っ白だったマルチーズが成長とともにクリーム色に変わったなどです。
しかし、トイプードルは薄くなっていきます。
実は、トイプードルの基本色は元々、白、黒、シルバーしかなくレッドやブラウンなどは交配中の突然変異で誕生したと言われいます。
そして、これらの途中で誕生した色は、色素がとても不安定で、遺伝などの様々な要因で成長とともに退色してしまうのです。
中間色の毛色が変化しやすく、よくある例としては、
- レッド➡アプリコット
- アプリコット➡クリーム
- ブラウン➡カフェオレ
トイプードルの毛色が薄くなる場合の対処法は生活環境の見直し
トイプードルは毛色が退色しやすい犬種です。
しかし、毛色が退色しだした際に「遺伝だから」と決めつけるのは禁物です。
もちろん、遺伝が原因で退色する場合もありますが、様々な原因が考えられ、ストレスや食事が原因の場合もあるからです。
ストレスや食事が原因の場合は、毛色の退色にとどまらず、愛犬の寿命や、後々の病気に大きく関わってきます。
たまに、保護犬などで毛の艶が全くなく、それどころか脱毛までしているようなトイプードルを見ます。
どんな犬でもストレスで毛の退色や、脱毛などはあるでしょう。
しかし、トイプードルはそれらが顕著に毛に現れる犬種の一つと言っても良いでしょう。
飼っているトイプードルの毛色が退色しだした場合、今一度、生活環境に問題はないか見直してみるきっかけにしてみてはいかがでしょうか。
まとめ:トイプードルの毛色が薄くなるのは病気じゃない!
トイプードルの毛色が薄くなる原因、その時期、対処法などを解説してきました。
いかがでしたでしょうか。
この記事では、
- トイプードルの毛色が薄くなる6つの原因を紹介
- トイプードルの毛色が薄くなる時期と退色しやすい毛色を紹介
- トイプードルの毛色が薄くなる場合の対処法は生活環境の見直し