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皆さんはグレートピレニーズという犬種をご存知でしょうか。グレートピレニーズは大型犬でがっしりとした体格の犬種ですが、暑さに弱いため室内飼いが原則です。今回のMOFFME記事では、グレートピレニーズは室内飼いが原則の理由や飼育ポイントを紹介します。
この記事の目次
目次を閉じるグレートピレニーズは室内飼いが原則!飼い方やしつけ方など
超大型犬でも知られるグレートピレニーズは、真っ白い被毛に賢さを持ち合わせた犬種です。
その見た目からヨーロッパ貴族に愛され、マリーアントワネットに飼っていたと言われています。
牧羊犬として外で働いていたグレートピレニーズですが、室内飼いが原則と言われるのには何か理由があるのでしょうか。
日本ではあまり見ることがない犬種ですが、世界では人気が高い犬種でもあります。
今回MOFFEMでは、グレートピレニーズの飼い方やしつけ方などを詳しく解説していきます。
- 室内飼いが良い理由
- 飼育ポイント
- 注意する病気
グレートピレニーズは室内飼い良い理由を紹介
最近では、犬を室内で飼っている方は多いと思います。
- 理由:暑さに弱い
- グレートピレニーズの特徴
グレートピレニーズは室内飼い良い理由:暑さに弱い
グレートピレニーズは雪深い山岳地帯に生息し、牧羊犬などとして働いてきました。
厳しい寒さに耐えることができるように、被毛はダブルコートの2層構造になっています。
ダブルコートは毛が密集しているため、寒いところでも体温が下がりません。
寒さには強く、暑さには弱い犬種なのです。
24時間冷房が必要になるため、気温も湿度も高い日本では屋外飼育は難しくなってしまいます。
日本の気候はグレートピレニーズが過ごすには、難しい気候です。
暑い時期は熱中症にかかる危険があり、最悪の場合は命を落とすこともあります。
そのため、暑さに弱いグレートピレニーズは室内飼いが良いとされています。
グレートピレニーズの特徴
グレートピレニーズは大型犬の中でも大きいのが特徴です。
特徴 | オス | メス |
---|---|---|
体高 | 約70~80cm | 約65~75cm |
体重 | 約45~60kg | 約40~55kg |
家畜や家族を守るためにオオカミとも戦うような勇敢な犬種で、骨太でがっちりした体に、白くふわふわな被毛が特徴です。
被毛の色は白が一般的です。
部分的にグレーやウルフカラーといった2色の被毛をしている個体もいます。
性格は攻撃性も低く、穏やかな性格をしています。
番犬として活躍していたこともあり、警戒心が強いといった一面もあります。
群れに対する仲間意識も強く、独立心も強い犬種です。
オオカミに近い血統のため、後ろ足に狼爪(ろうそう)が残っているのも特徴のひとつです。
現在は必要がないという理由で切り落とされることもあります。
ほかの犬種は狼爪は前足のみにあることが多く、人間でいう親指にあたります。
グレートピレニーズの飼育ポイントを紹介
グレートピレニーズは暑さに弱く、日本で飼育するためには室内で飼わなければなりません。
それ以外にも飼育するために気をつけなければならないポイントがあります。
グレートピレニーズは大型犬の中でも大きい犬種のため、しっかりと飼育できなければなりません。
ここからは、グレートピレニーズを飼育するポイントについて解説していきたいと思います!
- ポイント①子犬の頃からしつけをする
- ポイント②運動不足に注意
- ポイント③広い飼育スペースが必要
- ポイント④肥満に注意
グレートピレニーズの飼育ポイント① 子犬の頃からしっかりしつけよう
穏やかな性格をしている犬種ではありますが、賢く、自立心の強い犬です。
そのため、子犬の頃からしっかりとしつけを行う必要があります。
成犬時には体も大きく、体重も重たいため、制御できなければ事故に繋がってしまうこともあります。
オスは縄張り意識が強いこともあり、攻撃的になってしまうことも少なくはありません。
警戒心が強い一面があるため、さまざまな場所やほかの犬や人に慣らしてあげましょう。
成犬になるまで約2年かかるため、根気強くしつけを行わなければなりません。
本来は飼い主に忠実で優しい性格の犬種です。
しっかりとしつけを行うことで、絆を深めることができます。
グレートピレニーズの飼育ポイント② 運動不足に注意しよう
グレートピレニーズは牧羊犬として働いていたこともあり、並外れた体力を持っています。
しかし、活発に運動することはあまり好きではありません。
ゆったりと過ごすことが好きで、飼い主とお散歩するのを好みます。
大型犬ではあるため、それなりの運動は必要になります。
ドッグランで活発に運動するのではなく、30分~1時間程度のお散歩を1日2回行うことが望ましいです。
運動不足になることでストレスが溜まり、問題行動の原因にもなってしまうため、注意が必要になります。
夏などの暑い時期は熱中症の危険もあるため、お散歩する時間は涼しい時間に行うようにしましょう。
充分な散歩時間を確保できるかが飼育ポイントになります。
足腰に負担がかかるため、飛びつきなどは辞めさせましょう。
グレートピレニーズの飼育ポイント③ 広い飼育スペースを設けよう
成犬時には体重が50㎏ほどに成長するため、飼育するには広いスペースが必要になります。
家が狭いとストレスが溜まる原因になってしまうため、注意が必要です。
広い庭があると運動不足解消にもなります。
グレートピレニーズを飼うためには、マンションやアパートなどでは難しく、一戸建てなどの広い家で飼うことが望ましいと言えます。
股関節の負担も考える必要があり、床は滑りにくい工夫をしなくてはなりません。
抜け毛も多く、毎日の掃除も必要になります。
成犬時の大きさを考え、飼育スペースを確保できる環境で飼うことが飼育ポイントになります。
グレートピレニーズの飼育ポイント④ 肥満に注意しよう
食欲が旺盛のため、肥満にならないように注意しましょう。
肥満はさまざまな病気の原因になります。
グレートピレニーズは体が大きく、腰や股関節に負担がかかってしまい、病気を発症してしまうことも少なくありません。
健康を維持するためには、体重や年齢にあった量を与えるようにしましょう。
運動量や年齢、体質によってフードの量は変わります。
胃捻転や胃拡張などにもなりやすい犬種でもあるため、早食いは防止する必要があります。
体重が重たい大型犬だからこそ、食事の管理はしっかりと行わなければなりません。
グレートピレニーズが注意すべき病気を紹介
大型犬は体が大きく、体重が重たいために気をつけなければならない病気があります。
遺伝からかかる病気も多くあります。
かかりやすい病気を知っておくことは、愛犬と長く過ごすために必要な知識になります。
ここでは、グレートピレニーズが注意すべき病気を紹介していきます!
- 骨肉腫
- 股関節形成不全
- 皮膚病
- 白内障
グレートピレニーズが注意すべき病気① 骨肉腫
骨肉腫は骨や軟骨にできる癌のことを言います。
シニアの大型犬に発症することが多い病気です。
移転が早く、死亡率が高い病気でもあります。
前足に発症することが多く、日を追うごとに痛みは強くなります。
痛みに強い犬でも痛がるほどの痛みがあると言われています。
部位によって発見することが難しく、病気がみつかる頃には手遅れであることも少なくありません。
足を引きずって歩く、激しく痛がるなどの様子があれば早急に動物病院へ受診しましょう。
症状が似ている病気として膝蓋骨脱臼があります。
どちらの病気も早期発見が大切になります。
グレートピレニーズが注意すべき病気② 股関節形成不全
股関節形成不全は、股関節が上手く発達せずに関節に異常を起こす病気です。
大型犬に多くみられます。
先天的な股関節に異常があり、2歳までの若い時期に多く発症します。
腰を左右に振って歩くモンローウォークや、座り方に変化がでることが多いです。
足を引きずったり、つまずく、運動を嫌がるなどの様子がみられます。
原因は遺伝であると言われていますが、急激に成長する、栄養や運動も原因ではないかと言われています。
完治することはなく、痛みを和らげ、足の機能を改善することを優先します。
70%の割合で遺伝的要因であることが大きいですが、肥満が原因で発症することもあります。
適正体重を知り、肥満にさせないことが大切です。
グレートピレニーズが注意すべき病気③ 皮膚病
グレートピレニーズの被毛は、白くふわふわです。
厳しい寒さに耐えるためにダブルコートになっています。
ダブルコートの犬種は、換毛期には大量に毛が抜けます。
毎日のブラッシングがかかせません。
夏場の湿気が多い時期には、皮膚が蒸れてしまい、皮膚病になる可能性が高まります。
皮膚病になってしまうと、異常に痒がる、脱毛、出血といった症状がみられます。
症状が悪化すると地面に皮膚をこするつけるなどの様子が見られることもあります。
皮膚疾患はアレルギーが原因で発症することもあります。
毎日のお手入れで皮膚の状態を確認し、異変があればすぐに気づくようにしておかなければなりません。
グレートピレニーズのようなダブルコートの被毛をもつ犬種は、皮膚の状態が確認しにくいため、発見が遅れてしまうことも少なくありません。
グレートピレニーズが注意すべき病気④ 白内障
白内障は目の中にある水晶体が白く濁り、視力が落ちていく病気です。
水晶体は何かを見るときに焦点を合わせる役割を担っています。
加齢に伴い、起こりやすい病気の代表的なものです。
しかし、グレートピレニーズは遺伝的な原因で若い年齢でも起こります。
白内障は老化現象だからとは思わずに、目が白くなる、物にぶつかるなどの様子がある場合は動物病院への受診が必要になります。
ほかの病気が原因で引き起こされることもあります。
白内障はゆっくりと症状が悪化します。
飼い主が早期に発見してあげなければなりません。
治療は若い犬であれば手術は可能です。
しかし、リスクがあることを忘れてはいけません。
まとめ:グレートピレニーズの特徴を把握して室内飼いをしよう
グレートピレニーズが室内飼いが良いされる理由を特徴と一緒に解説してきました。
- グレートピレニーズは被毛がダブルコートのため、暑さに弱い
- 厳しい寒さに耐え、牧羊犬として働いてきた歴史のある犬種
- 大型犬のため、飼育するために広いスペースは必要になる
- しつけをしっかりと行い、病気にならない健康管理が必要になる