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金魚の身体やヒレに黒い斑点が現れることがあります。この黒い斑点の原因は『黒斑病』か『黒ソブ』の大きく2つが考えられます。今回のMOFFME記事では、金魚に黒い斑点ができる病気・原因・症状・治療法などを詳しく紹介していきます。

記事監修者「森下 浩志」

監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

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金魚に黒い斑点ができる病気はなに?原因や症状について解説

金魚と言えば、小さな体に綺麗な色合いが特徴の観賞魚です。


非常に多くのペットショップで取り扱われていることや、比較的飼育のハードルも低いこともあって、「飼ったことがある」「今飼っている」という方も多いのではないでしょうか。


しかし、飼い始めた時には綺麗なオレンジ色や白色の体だった金魚に、いつの間にか黒い色が混ざり始めるということがあります。黒色の変化はどこか不安を煽るもので、もしかして大変な病気なのではないかと思うかもしれません。


そこで今回「MOFFME」では、金魚に黒い斑点ができる病気と、その原因や症状について解説を行います!

  • 金魚に黒い斑点ができる病気を紹介
  • 黒斑病と黒ソブの原因と治療法を紹介
  • 金魚が病気以外で黒い斑点ができる原因とは
小さくて愛らしい金魚を安心して飼うために、ぜひ最後までご覧ください。

金魚に黒い斑点ができる病気を紹介

金魚の特徴といえば、やはり鮮やかな体色です。


丸い金魚鉢の中で一匹が優雅に泳ぐ姿も、大きな水槽で何匹もの金魚が舞う姿も、水のきらめきもあってとても美しいものです。


しかし、金魚には、その美しい体が黒く染まってしまう、黒い斑点が生じてしまう病気というものがあります。


特に姿を見て楽しむことの多い金魚は、体色が変化すると非常に目立ちます。それも黒く染まるとなれば、どうしても不安になることが多いでしょう。


ここでは、金魚に黒い斑点ができる病気として、以下の2つを紹介します。

  • 金魚に黒い斑点ができる病気① 黒斑病
  • 金魚に黒い斑点ができる病気② 黒ソブ

金魚に黒い斑点ができる病気① 黒斑病

黒斑病というのは、その名の通り金魚の体表に黒い斑点が表れる病気のことです。


胴体の一部や、特にヒレの先から黒く染まっていくことが多く、成長に伴う模様の変化にも思われることもあります。しかし、自然治癒に伴い斑点は消えて元の色に戻っていくため、一度発症したからと言ってそのままにはなりません。


見た目こそ不安を煽る症状であるものの、実際には黒斑病自体には害はありません。黒斑病は、他の病気が治癒する段階で発生するカサブタのようなものだからです。


実際には、黒斑病になる以前の「白雲病」という病気こそが心配すべきものであるため、黒斑病の発症はむしろ、病気が治っている証拠として喜ばしいものと言ってもいいでしょう。


黒斑病――金魚一道

金魚に黒い斑点ができる病気② 黒ソブ

黒ソブとは、金魚に付着した寄生虫によって引き起こされる、ヒレが黒くなる現象のことです。


ジプロストマムという寄生虫が付いたことが原因の一つではありますが、同時に、水質の悪化、水温の低下もまた原因になっているため、多くの場合は秋~冬ごろに発症し、水温の上がる春先になると自然治癒します。


もし、どうしても対処したいという場合は、水槽の掃除をしてみるといいかもしれません。しっかりと掃除を行い、金魚の生息できる水を入れ替えた上で、空調やヒーターなどで水温を安定させると、黒ソブの発症を抑えられることがあります。


基本的には無害ではありますが、似たような他の病気と混同されやすいという問題もあります。もし金魚に黒色が混ざり、元気も無いようでしたら、黒ソブ以外の病気を疑い、観賞魚を診てもらえる動物病院を訪ねてみてください。

黒斑病と黒ソブの原因と治療法を紹介

黒斑病も黒ソブも、それ自体は危険な病気ではありません。一時的に体色に黒色が混ざるだけであり、それによって体調が悪くなることも、金魚の命が奪われるということもありません。


しかし、黒斑病は原因である病気に危険があるため、可能な限り予防し、万が一発症してしまった場合にはすぐさま治療を行いたいものです。


また、黒ソブも自然治癒するとは言え、観賞魚である金魚は、できるだけ色の変化は避けたいでしょう。


ここでは、黒斑病と黒ソブの原因と治療法を紹介します。

  • 黒斑病の原因と治療法
  • 黒ソブの原因と治療法

黒斑病の原因と治療法

黒斑病の原因は、白雲病と言う病気です。正確には、白雲病が治った後に生じるカサブタのようなものが、黒斑病です。


そのため黒斑病の斑点は放置していても自然に治るものであり、むしろ危険なのはその前段階である、白雲病になります。


白雲病は、病原虫のコスティアやキロドネアが金魚の体表に付着することで起こる病気です。


病原虫は付着した箇所から栄養を取り込み、増殖していきます。初期症状では金魚は痒がるように壁や地面に体を擦り付け、進行すると、体表が白いもやのようなもの(異常分泌した粘膜)に覆われはじめます。


この状態で放置すると更に症状は進行し、体表の粘液が失われて充血・出血が発生、その後に衰弱死します。場合によっては、エラが粘膜で覆われた時点で窒息死することもあります。


初期症状であれば、治療には塩水浴で事足りることが多いです。しかし、ある程度進行している場合は薬浴が必要になるため、市販の薬剤を使用する、または魚類を扱う獣医師を尋ねましょう。


白雲病の病原虫は弱った金魚に付着するため、生息環境を整えることで予防できます。水温・水質の管理は徹底し、金魚の体調が悪化しないように注意しましょう。

黒ソブの原因と治療法

黒ソブは、水温の低くなる時期に水質が悪いまま放置する、植物プランクトンが多すぎる等の原因によって発生します。


特に、冬眠前や冬眠中に、水槽の中が見づらくなるほどの水質で育てていると発症しやすく、ヒレや腹部などに、黒い線状の変色が見られるようになります。


しかし、黒ソブは発症しても金魚の体調に影響することはありません。冬眠中は例外として、食欲が落ちたり元気がなくなる等の事も無く、正常に生活を送ります。


治療も特別に何かをする必要はありません。多くは春先に水温が上がり始めると、黒ソブも自然に治っていきます。


しかし、ヒレや腹部以外にも広く黒く染まっていく、水質管理をしっかりとやって水温も上がったのに治らない、という場合は黒ソブではなく黒斑病の可能性があります。


黒ソブ自体はさほど危険ではないからこそ、他の病気との混同には注意しましょう。判断が難しい場合には、専門家に相談するのも手です。

金魚が病気以外で黒い斑点ができる原因とは

金魚の模様には、非常の多くの種類があります。


その中にはキャリコ柄というものがあり、この柄を持つ金魚の身体には赤・白・黒・青(浅葱色)が入り混じった複雑な模様が表れます。


このキャリコ柄は、成長に伴い黒色の範囲が広がっていく傾向があります。そのため、飼い始めた頃には他の色が目立っていた金魚でも、成長して黒変したように見えることがあるのです。


この場合は、黒い斑点ができても病気ではありません。また、環境や治療によって抑えることもできません。


キャリコ柄の金魚を購入する場合は、成長すると柄が変わることもあるという事を考慮した上で購入しましょう。


金魚図鑑――弥富市

まとめ:金魚の黒い斑点を早く消したいならメチレンブルーを投与しよう

魚用の薬剤として、メチレンブルーというものが一般にも販売されています。


これは、水に薄めて魚を薬浴させることで病気を治療するためのもので、黒斑病や黒ソブの治療にも用いられます。


ただし、投与の際には注意書きや使用方法を十分に確認しましょう。特に、いきなり生息環境を変えることは金魚への負担になります。薬浴をさせる場合も、薬浴を終えて元の水槽に戻す場合も、少しずつ金魚を水に慣らすことを意識しましょう。


今回は金魚に黒い斑点ができる病気と、その原因や症状について解説を行いました。

  • 金魚に黒い斑点ができる病気を紹介
  • 黒斑病と黒ソブの原因と治療法を紹介
  • 金魚が病気以外で黒い斑点ができる原因とは
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