内容をまとめると
- 少量であればうさぎにみかんを与えても大丈夫!
- ただし与え過ぎると下痢や肥満、主食を食べなくなるなどの弊害があるので注意
- うさぎの治療費は全額自己負担のため、万が一に備えてペット保険への加入がおすすめ!
みかんはビタミンCが豊富で健康に最適なフルーツの一つです。うさぎにも与えたくなるみかんですが、人間と違いデメリットや注意点を把握しておく必要があります。今回のMOFFME記事では、うさぎにみかんを与えても大丈夫なのか・デメリットや注意点を紹介します。
この記事の目次
目次を閉じるうさぎにみかんを与えても大丈夫?デメリットや注意点を紹介
猫や犬のように吠えたりもしないしサイズも小さく、モフモフして可愛いうさぎをペットとして飼う方は増えているようです。
うさぎは完全な草食動物で牧草が主食ですが、甘い果物も大好きです。ではみかんはどうなのでしょう?
ネットで調べてみると、柑橘系の果物はあまり積極的には勧めていない論調が多いですね。
でも、みかんが大好きなウサギは、たくさんいるようです。
どうやら、食べさせ方など、注意点がいろいろあるようです。
今回MOFFMEではうさぎとみかんについて調べてみました。
- うさぎにみかんを与えても大丈夫なのか
- うさぎにみかんを与える場合のデメリット
- うさぎにみかんを与える場合の注意点
うさぎにみかんを与えても大丈夫なのか
うさぎにみかんを与えても害があるわけではありません。でもあまり積極的には勧めません。
うさぎは体も小さくとても繊細な動物です。みかんをほしがるので皮をむいて一房だけ食べさせてみたら、薄皮が喉に引っ掛かって苦しみだした、みかんは好きでよく食べるが、肝心の主食である牧草を食べなくなった、などということは時々あるようです。
一方、牧草やペレットだけでなく、主食以外にも喜んで食べるもののレパートリーを広げておくことは、食欲がなくなった時や薬を与えるときなどの補助になることもあります。
飼い主さんの食事管理はとても大事です。
ここでは
- 少量であればうさぎにみかんを与えても大丈夫
- 与える適正量はみかんの一粒の1/3
少量であればうさぎにみかんを与えても大丈夫
みかんはあくまでもおやつとして少量を与えます。
うさぎの好きなものを飼い主さんが手から与えることで、コミュニケーションをとるツールとしての役割にもなります。
うさぎにみかんを与えるときは、少量なら問題ないですが、その量と扱いが大切です。
みかんは水分や糖分が多く、喜んで食べるからといって過剰に与えていると、肥満になったり下痢を起こしたりします。
家庭で飼ううさぎで一番人気と言われるネザーランドドワーフなどは、せいぜい体重が1.5kg前後です。
下痢を起こすと、あっという間に命が危険になることがあります。
同じペットでも、犬や猫以上に飼い主さんが細心の注意で食事の管理をしてあげなければいけませんね。
与える適正量はみかん一粒の1/3
うさぎにみかんを与えるとしたら、量はほんの少しです。
体重1kgのうさぎでは5g程度、1-2週間に1度が目安です。本当にほんの少しですね。
みかんは水分や糖分が多く消化が悪い食材ですので、過剰に与えると下痢をしたり、肥満にもなってしまいます。
糖分が多いものを食べすぎると、腸内細菌のバランスが崩れて胃腸の調子や動きが悪くなり、飲み込んだ毛玉を排出することが出来なくなって、危険な状態を招くこともあります。
体重が2kgぐらいしかない体の小さいうさぎにとって、イチゴ1粒の大きさでもとても大きな量です。
うさぎがちょこんと座ってもぐもぐ食べているのはとても可愛らしい風景ですが、だからといってほしがるままに与えるのは、かえってうさぎを苦しめてしまうことにもなってしまいます。
うさぎにみかんを与える場合のデメリットを紹介
みかんが大好きなウサギもいますし、注意して与えれば問題はないようですが、本来柑橘類はうさぎには要注意の果物です。
十分気を付けていたつもりでも、うっかりこたつの上に籠に入れて置いておいたら、うさぎがこたつに飛び乗って食べてしまったなどということもあります。
うさぎは結構なジャンプ力があり、高さ50~60cmぐらいは飛び上がりますし、1mぐらいの幅はジャンプします。
うさぎは様々な理由ですぐ下痢しますし、肥満にもなりやすい、など様々な飼う上でのデメリットも抱えています。十分認識しておきましょう。
- みかんのデメリット① うさぎが下痢をしやすい
- みかんのデメリット② 主食を食べなくなる
- みかんのデメリット③ 肥満になりやすい
- みかんのデメリット④ 虫歯になりやすい
みかんのデメリット① うさぎが下痢をしやすい
うさぎは食べ過ぎだけでなく、少しのストレスを感じただけでもすぐ下痢をしてしまいます。
みかんは水分量が多いのと、実を包んでいる薄皮が消化しにくくて下痢の原因になると同時に、薄皮はのどに詰まらせる危険もあります。
食べさせるのなら実ではなく、外側の皮の方を勧める獣医さんもいます。
ただ、ワックスがかかっていたり残留農薬の危険もあるので、よく洗い、よく乾かしたものを与えましょう。
与える量を間違えると、これもまた下痢の原因です。食べた後はしばらくはウンチの様子などを注意して観察しておきます。
また、果物の種やヘタはウサギだけでなく、犬・猫が食べても危険な成分が入っていますから、要注意です。決して食べさせてはいけません。
みかんのデメリット② 主食を食べなくなる
うさぎの主食となる食べ物は、牧草やペレットです。ペレットは牧草を粉にして様々な原料も加えて固めた栄養豊富で消化の良いおやつのようなものです。
牧草は繊維質が豊富なので、下痢や便秘になることを防ぐと同時に、うさぎの歯が伸び続けるのを防ぎます。
そして時々おやつとしてみかんなどの果物や野菜などを与えて牧草以外にも様々なものが食べられるようにしておきます。
これは、例えば体調が不良で食欲がなくなった時など、牧草は食べられなくても甘くて水分の多い果物なら食べることもあるからです。
また薬を飲ませるときなどに、果物と一緒なら飲ませやすいということもあります。
ただ、口当たりの良いおやつをたくさん食べさせていると、主食である牧草を食べなくなってしまい、大切な栄養素が不足してしまうことがあるので要注意です。
みかんのデメリット③ 肥満になりやすい
みかんは糖分が多い果物です。うさぎが喜んで食べるからとたくさん与えていると、いつの間にか肥満になってしまいます。
肥満になると動脈硬化やいろいろな病気を引き起こしたり、体重の重さで足に負担がきて関節炎を起こしたりします。
もともとうさぎはフワフワしてずんぐりした姿をしているので、肥満になっているかどうかわかりにくいことがあります。定期健診の時など、体重が適切かどうかに注意しましょう。
繊維質でうさぎに必要な栄養が豊富な牧草は、毎日たっぷり与えますが、し好品である甘い果物などは1回に与える量や回数はきちんと守りましょう。
うさぎは口当たりの良くて甘いおやつをたくさん欲しがりますが、飼い主さんのコントロールが必要です。
みかんのデメリット④ 虫歯になりやすい
うさぎの主食である牧草は硬く繊維質で、それを噛みきり、すりつぶして食べることで、常に伸び続けているうさぎの歯を自然に削り、歯が不正交合になることや虫歯になることを防いでいます。
本来、うさぎは虫歯にはならないのです。
虫歯になっても、牧草を食べることで削ってしまうので、歯磨きなどは必要ありません。
うさぎが虫歯になるのは、糖質の高いカボチャなどの野菜やみかんなどの果物をたくさん食べるからです。
糖分が歯を溶かし、虫歯を作ります。糖を含んだものを食べなければ、虫歯になるはずがありません。
みかんなどのおやつは、ウサギが欲しがっても与える量は少量にすることを必ず守り、牧草は常に新鮮なものを与えて、しっかり食べさせることで虫歯は防げます。
うさぎにみかんを与える場合の注意点を紹介
うさぎにみかんを与えることは、インターネットなどで調べてみても、どこも積極的には勧めてはいません。
うさぎにみかんを与えるときに、その量を加減する必要があるからです。ほしがるだけ与えていると、結果として下痢をおこしたり肥満になるなどうさぎの健康を損なってしまう恐れがあります。
うさぎにみかんを与える時には、気を付けなければならないことがあります。
うさぎに安心してみかんを食べさせるために、注意事項をしっかり守って与えましょう。
- 注意点① みかんを与えすぎない
- 注意点② 薄皮はむく
- 注意点③ みかんの皮を与える場合は洗浄して乾燥させる
- 注意点④ 常温で与える
- 注意点⑤ 生後6ヶ月未満のうさぎには与えない
注意点① みかんを与えすぎない
うさぎは果物が大好きですし、みかんが好きなうさぎも少なくないと思います。
でもみかんは水分が多くて消化が悪いので、少し食べすぎるとすぐ下痢になってしまいます。
薄皮はむかないと喉につまってしまうこともあるので危険です。
体の小さなうさぎですから、下痢症状が続いたりするとすぐに命の危険につながることもあります。
甘いみかんを好きなだけ与えていると、本来の主食である牧草を食べなくなります。
牧草はウサギにとって必要な栄養素が含まれ、繊維質のため腸の調子を整えてくれ、かたい牧草を齧りすりつぶして食べることで、うさぎの歯が必要以上に伸びるのを防ぐなど、うさぎには絶対必要な大切な食糧なのです。
みかんの摂りすぎで栄養不足にならないようにみかんを与える量はほんの少しです。
注意点② 薄皮はむく
みかんを与えるとき、実を包む薄皮は必ずむきましょう。薄皮は飲み込むときに喉に詰まらせる恐れがあり、命の危機に繋がることもないわけではありません。
甘くて水分量の多い実も消化は良くなく、食べすぎは下痢に繋がります。
うさぎはとても繊細な動物で、大きな音がしただけでも下痢になってしまいます。体が小さいだけに、2-3日で治るだろうなどと放置しておくと あっという間に重篤な状態になることもあります。
みかんなどのおやつを与えた時は、しばらくはフンの様子を確認するなど、体調には十分注意しましょう。
甘い味のするものはうさぎも大好きですが、あげすぎると偏食になり、だんだん主食である牧草を食べなくなったりします。
みかんをもぐもぐ食べているのを見るのは、本当に可愛いですが、みかんは量も与え方も注意が必要です。
注意点③ みかんの皮を与える場合は洗浄して乾燥させる
うさぎにみかんを与えるときは、消化の悪い薄皮や水分が多くて下痢を引き起こすこともある実の方ではなく、みかんの皮を与える方が良いという獣医師もいます。
みかんの皮を食べさせる時は、ワックスや農薬が付着している場合もあるので、十分に洗って水分を拭き、天日干ししてから与えます。
うさぎは大変警戒心が強いので、始めての物はなかなか口にしません。しかし、しばらく置いておくと、いつの間にか食べていたりします。
みかんの皮以外にも、おやつは毎日与える必要はありません。時々ご褒美として、あるいは遊びの時に一口あげるだけで十分です。
甘いミカンの味を覚えてしまうと、牧草よりも気に入って、いつでも欲しがるようになってしまいます。
注意点④ 常温で与える
特に気温が下がってくる季節には、冷蔵庫から出して冷えているままの野菜や果物を与えるのは避けた方がよいでしょう。室温で常温に戻してから与えます。
冬など体が冷えているときに冷たいものを食べさせると、下痢をしてしまう危険性があります。
また、普段食べている物より冷たいものをうさぎが口にしたときに、驚いて食べないこともあります。
暖房を使うようになると、置きっぱなしにしておいた餌が痛んでしまうこともありますから、ケージのすみなどに食べ残しがないか、よく確認しておきましょう。
みかんも、天日干しにするなどしてドライタイプにすると、歯ごたえもありよろこんで食べるようです。一口程度に切り分けて与えます。
注意点⑤ 生後6ヶ月未満のうさぎには与えない
子どものうさぎに果物や生の野菜を与えてよいのは、離乳した後に牧草が食べられるようになってから、すくなくとも2週間はしっかり牧草を食べさせてから与えます。
量も大人のうさぎに与えるよりも、さらに少なめに与えます。
子うさぎはまだ本当にデリケートです。はじめておやつを与えるときも、うさぎが口にするまで驚かさないように静かに待っていることが肝心です。
うさぎは本能的に自分の体調の悪さを隠そうとします。
例えばおやつを食べすぎてお腹の調子がおかしくなっても、飼い主が気が付いた時は症状がかなり悪化していることもあります。
特に子うさぎの時は「食欲がなくなった」程度の、小さい変化でも様子を見ている時間などは取らずにすぐに病院へ行きましょう 。
うさぎもペット保険に加入しておくのがおすすめ!
近年加入者が増えていっているペット保険ですが、それでも現在の加入率はペットを飼っている方のおよそ10%程度にしかなりません。
ペットの治療費は全額自己負担となりますので、突然の病気による手術等で数十万円といった高額な費用がいきなり請求されてしまうことも珍しくありません。
しかし大切なペットには最適な治療を余裕を持って受けさせてあげたいですよね。
もしもの時、治療費の負担を少しでも軽減し飼い主やペットが治療に専念できるように、前もってペット保険に加入しておくことをおすすめします!
まとめ:無理にみかんを与えなくても大丈夫
吠えなく小さくてフワフワと可愛らしく、マンションでも無理なく飼えるので、うさぎをペットとして飼う人が増えています。
でも本来は少しのストレスでも下痢してしまうなど、とても繊細な動物なので、飼うには十分な知識が必要ですね。
今回はうさぎとみかんに関して調べてみました。
- うさぎにみかんを与えても大丈夫なのか
- うさぎにみかんを与えるときのデメリット
- うさぎにみかんを与える場合の注意点
MOFFMEでは、他にもうさぎや、うさぎのペット保険に関する記事を多数公開しておりますので、ぜひ参考にしてみてください!