内容をまとめると
- インコの鳴き声にはさまざまな意味があるので、聴き逃さないように注意
- インコの鳴き声がうるさい場合は、無視する等の対処法が有効
- インコが加入できるペット保険もあるので、一度検討してみるのがおすすめ
インコはコミュニケーション能力に長けています。さまざまなタイプの鳴き声を発するインコですが、飼い主さんは多彩な鳴き声の意味を読み取れていますでしょうか。今回のMOFFME記事では、インコの鳴き声の意味やうるさい場合の対処法を紹介します。
この記事の目次
目次を閉じるインコの鳴き声の意味を解説!気持ちやうるさい場合の対処法
インコの鳴き声はコミュニケーションのひとつです。
とてもコミュニケーション表現が豊かな生き物でもあります。
インコは鳴き声で飼い主に対し、何かを伝えようとしている場合があり、鳴き声の違いでインコの気持ちがわかります。
同じように聞こえている鳴き声にもなにか違いがあるかもしれません。
インコの鳴き声の意味を理解することで、インコとの絆を深めることができるでしょう。
今回MOFFMEでは、インコの鳴き声の意味、気持ちや対処法について紹介していきます。
- インコの鳴き声の意味
- 鳴き声がうるさい場合の対処法
インコの鳴き声にはどんな種類がある?
インコは普段からよく鳴きますが、実は鳴き声に種類があることを知っていますか?
飼い主さんを呼ぶとき、喋るとき、怒っているとき、何も意味がなくても鳴いていることがあります。
インコの鳴き声の種類は
- 地鳴き
- さえずり
- 警戒鳴き
大きく分けて3つに分類できます。
インコは、鳴き声でコミュニケーションをとる動物です。インコと一緒に暮らしていく中で、鳴き声からいろいろな感情を読み取れるようになりましょう。
インコの鳴き声の種類①地鳴き
地鳴きは、インコの日常的な鳴き声です。飼育下では、食事の催促や飼い主さんへの呼びかけなど日常会話のように使われます。
何か欲求があることもありますが、独り言のように地鳴きをすることもありますのでそのときの状況をみて対応しましょう。また、野生化では仲間内の連絡として活躍し、飛び立つ合図になることがあります。
鳴き方は、「ピッピッ」「チチチっ」など短い音の繰り返しであることが特徴です。 地鳴きの声質はインコによって全く違いますので、鳴き声で好きなインコを選ぶのもおすすめです。
インコの鳴き声の種類②さえずり
さえずりは、インコにとって求愛の意味合いが強い鳴き方です。また、野生化ではテリトリーを守るための警戒音としても使われます。
飼育下では、ご機嫌なとき、飼い主さんへのアピールなどが一般的です。呼び鳴きやおしゃべりもさえずりの一種となります。特徴は、「ピューロロロー」「ピュイ―ピュイ―」など響くような大きな声です。
このようにひとくちにさえずりといっても数種類の鳴き方があることがわかっています。それぞれ意味が異なりますが、インコの心情を表す鳴き声ですのでよく聞いてあげましょう。
インコの鳴き声の種類③警戒鳴き
インコは人に友好的な一方、警戒心が強く臆病な性格も持ち合わせています。そんなインコの警戒心を表すのが、警戒鳴きとよばれる鳴き方です。
知らない人に対して警戒しているときや脅かしてしまったときに頻繁にみられます。また、餌が足りない、楽しくないなどの理由で不機嫌になったときに警戒鳴きをすることもあります。
鳴き声は「ギュイギュイ」「ギーギー」など濁ったような音を発します。明らかにほかの鳴き声とは違う声質ですので、警戒鳴きをしていたら何か不快なことがあるのだと考えましょう。
インコの鳴き声の意味を解説
インコは群れで生活するときに、仲間と鳴き声でコミュニケーションをとって生活します。
インコが鳴くことは自然な行動であり、異常な行動ではありません。
インコは鳴く生き物と覚えておきましょう。
鳴くことには意味があります。
インコが鳴いている原因や意味を理解し、対処する必要がある鳴き声もあるため、放置してはいけません。
鳴き声がうるさい場合は、意味を考え、抑える工夫をしなくてはならないかもしれません。
理由によっては早急に対処しなくてはならないこともあります。
ここからはインコの鳴き声の意味を解説していきます!
- 短く高い声
- 長く大きい声
- 低く激しい声
- ギャーギャーとうるさい声
- 小さくピヨピヨ声
インコの鳴き声の意味①短く高い声
インコが短く高い声で鳴く場合は、警戒心を表した鳴き声と言われています。
また、強い不安を感じたときの鳴くこともあります。
鳴き声は「ピッ」と短く鳴くことが多いです。
慣れないものや新しいものを見たときに警戒し、不安になっているのかもしれません。
インコは不安な気持ちを抱くとストレスに繋がってしまうため、注意が必要です。
インコは臆病な生き物のため、小さなことでも怯えて警戒します。
ストレスを感じていると思う場合は、原因を探してみるようにしましょう。
ヒナが自分の居場所を知らせるときにも、同様に鳴くことがあります。
飼い主に対し、自分の場所やお腹がすいたなどの意味が込められていることもあるかもしれません。
インコの鳴き声の意味②長く大きい声
インコが長く大きい声で鳴く場合は、呼び鳴きであることが多いです。
鳴き声は「ピーピー」と長く大きな声で鳴きます。
飼い主が見えなくなったときに鳴くことがある場合は、呼び鳴きである可能性が高いかもしれません。
飼い主が見えると鳴き止むことが多いのが特徴です。
大きく外に聞こえてしまうこともあるため、鳴くのをやめさせる必要があります。
インコは群れで暮らす生き物であり、一人きりになることを嫌います。
そのため、一人きりになるとこの鳴き方をすると言われています。
飼い主を探して鳴いているため、可愛いと考える方もいますが、続けてしまうとわがままな性格になってしまうこともあります。
続くようであればしっかりとしつけをしなくてはいけません。
飼い主が外出をしているなど、完全に近くにいないとわかっている場合は鳴くことはありません。
インコの鳴き声の意味③低く激しい声
低く激しい声で鳴く場合は、警戒や威嚇をしていることが多いです。
鳴き声は「チチチチチ」と低く激しく鳴きます。
鳴いているときに噛みついたり、逃げながら鳴いたりと拒絶するような素振りをみせるのも特徴です。
機嫌が悪そうな表情をすることもあります。
見慣れないもの、自分の縄張りに入られたなど「嫌」という気持ちを表しています。
この鳴き声をするときには、ストレスを感じていることが少なくありません。
インコはストレスを溜めやすい生き物でもあります。
原因を早急に突き止めてあげましょう。
意味もなく鳴くこともあるため、原因がない場合は放っておくようにしましょう。
インコの鳴き声の意味④ギャーギャーとうるさい声
ギャーギャーとうるさい声で鳴く場合は、威嚇や不快感、興奮を表していることが多いです。
嫌なものが近づいたときに追い払うように鳴くこともあります。
ストレスにならないように不快感を与えている場合は、すぐに対処してあげましょう。
2匹以上で飼っていると、インコ同士がストレスの原因になってしまうことがあります。
ストレスを軽減するためには場所を離したりなどの工夫をしなくてはいけません。
個体差もありますが、臆病なインコだとパニックになってしまうため、原因を突き止めるようにしましょう。
インコがストレスを溜めないためにも環境を変化させるときには、工夫が必要になります。
インコの鳴き声の意味⑤ 小さくピヨピヨ声
小さくピヨピヨ声で鳴く場合は、鳴き声に意味はないと言われています。
独り言のようなもの、自分の気持ちではなく、意図せず鳴いていることも少なくありません。
飼い主に対してではなく、ご飯を食べているときに鳴いている場合はリラックスしているのかもしれません。
心地よい環境でも「ピヨピヨ」と小さく鳴いてしまうことがあります。
あまり構わずに、様子をみてあげましょう。
小さくピヨピヨ鳴いていても元気よく鳴き出したり、そのまま寝てしまったりすることもあります。
リラックスし、まったりした気分のため、人間で例えると気分がよく歌っている状況に近いかもしれません。
インコの鳴き声がうるさい場合の対処法を紹介
インコは鳴き声は仲間とのコミュニケーションのためでもあり、飼い主に何かを伝えるために鳴いています。
バリエーション豊かな鳴き声にはさまざまな意味が隠されていました。
しかし、鳴き声がうるさい場合はやめさせたいと考える方も多いと思います。
愛情表現でもある鳴き声は、飼い主への愛情の深さから大きくなってしまうこともあるのかもしれません。
鳴き方によっては、インコの飼育環境を見直す必要があります。
うるさくなったと感じるときにはインコに変化がないか、環境が変わっていないかを確認してみましょう。
しかし「鳴くことで飼い主が来てくれる」と覚えてしまっている場合もあります。
うるさい場合は対策する必要があります。
ここからは
- 無視する
- 静かにしたら褒める
- 様子を観察する
インコの鳴き声がうるさい場合の対処法①無視する
インコがうるさい場合の対処法の一つは無視をすることです。
インコが鳴いているときに徹底的に無視をする、反応をしないようにしましょう。
鳴き止むまではインコに近づかないようにすることが大切です。
呼び鳴きをしている場合には「可哀そう」と感じてしまうかもしれません。
しかし、我慢して無視を続けるようにしましょう。
声を掛けたり、返事をしてしまうと呼び鳴きをやめさせることはできません。
「鳴いても飼い主は来ない」と理解することで鳴くことは少なくなります。
鳴き声を聞き分け、鳴いている原因を探す必要があることも忘れないようにしましょう。
インコの鳴き声がうるさい場合の対処法②静かにしたら褒める
無視を続けることで、静かになったときは褒めるようにしましょう。
鳴いたら無視する・静かにしたら褒められるを繰り返すことでインコは「静かにすると嬉しいことがある」と理解することができます。
鳴き止むことができた場合は褒めるだけではなく、インコに触れ合ったり、好みのおやつを与えてあげると効果的です。
1回では効果はあまりないため、根気よく続けていく必要があります。
インコのストレスにならないように、様子をみてやってみましょう。
インコの鳴き声がうるさい場合の対処法③様子を観察する
インコはストレスを溜めやすく、ストレスに弱い生き物です。
そのため、対処するときにはインコの様子を確認することを忘れないようにしましょう。
ストレスを感じている場合は、原因を探す必要があります。
インコにとってストレスの原因がなんなのかを、しっかりと理解しなければ意味がありません。
ストレスはインコの体にとっても悪いものになります。
しつけを行うときにも、インコの様子を観察しながら進めるようにしましょう。
インコのペースで対処していくのが鳴き声を抑えるベストな方法です。
インコの鳴き声を抑える防音対策
インコの鳴き声がうるさい場合、周りの住人に向けた配慮が必要になります。特に、マンションのような集合住宅の場合は隣に聞こえている可能性が高いです。
たとえ接点がなくても、マナーとしてできる限りの防音対策はしておきましょう。対策として有効なのは、部屋の中の防音を心がけることです。飼ってからでも実践できる防音対策を、2つご紹介します。
①防音シートやカーテンの活用
窓に張り付けるタイプや部屋に吊り下げるタイプ、カーテンなどさまざまな種類が販売されています。すぐに取り付けができ、場所もとらないため一番手軽な方法です。②ケージの防音加工や位置の見直し
ケージの周りを、防音防音パネルなどで加工する方法です。手間がかかりますが、効果を実感しやすいでしょう。ただし、ケージ内の温度が上昇しやすいため注意が必要です。また、壁際は音が響きますのでケージの位置を見直すことも有効です。インコの鳴き声がうるさくなる原因
インコは、大きな声で鳴く“呼び鳴き”をすることがあります。あまりにも鳴き続けるため「ずっと鳴いているけれど病気かな?」と心配する飼い主さんも多いようです。インコの激しい鳴き声により飼い主さんがノイローゼ気味になってしまう事例もあります。
では、鳴き声のトラブルはどうして起こるのでしょうか?
主に、以下のような原因があります。
- 遊びの要求
- 食事の催促
- 環境変化のストレス
- 発情期
これらの原因について、1つずつ解説していきます。
インコの鳴き声がうるさくなる原因①遊びの要求
ほとんどのインコにとって、飼い主さんとのコミュニケーションは不可欠です。そのため、遊びや触れ合いの時間が足りないと、寂しさから呼び鳴きをするインコが多いです。
特に、一人暮らしでインコを飼っていると留守番が多くなり発生確率も高くなります。最初のうちは、「かわいいから」と呼び鳴きに応じてしまうことも多いでしょう。
しかし、その習慣が呼び鳴きをさらに悪化させます。一度癖になった呼び鳴きを直すのは大変ですので、まずはインコが不満に思わないように遊びを日常のルーティンにしましょう。また、ケージ越しに話しかけるだけでも効果がありますよ。
インコの鳴き声がうるさくなる原因②食事の催促
インコは賢く、自らの意思表示をすることができます。そのため、食事が足りない、好物の食べ物がないなどの理由でも呼び鳴きをします。
この呼び鳴きの原因は催促ですので、事前に不足がないように対処することで改善することができます。こまめに餌の入れ替えを行うこと、インコの好みを知っておくことなどを徹底しましょう。
特に、シードの餌を使っている場合は殻が残るため餌の減りを見逃しやすいです。1日に1度は、エサ皿の中身をすべて取り替えるようにしましょう。
また、インコが呼び鳴きをしたとしても、そのタイミングでは餌を与えないでください。少し時間をあけることで、呼び鳴きをしても効果がないことを理解させてあげましょう。
インコの鳴き声がうるさくなる原因③環境変化のストレス
インコは、ストレスに弱い動物です。急激な環境変化など、思いがけないタイミングでも呼び鳴きが起こることを覚えておきましょう。
引っ越しやほかのペットが増えたタイミングが代表例です。また、部屋の移動や飼い主さんの生活スタイルの変化などでもストレスを受けている可能性があります。
ストレスは病気の発症原因にもなり、インコ飼育の天敵です。「今まではまったく呼び鳴きがなかったのに、様子ががおかしい」ということがありましたら、一度環境の見直しをしてみましょう。
インコの鳴き声がうるさくなる原因④発情期
鳥の生態に関係するのが、発情期の呼び鳴きです。オスメスどちらにも発生しますが、オスの方がより激しく鳴くといわれています。
飼育下のインコは、時期に関係なく発情することがあります。そのため、繁殖期の呼び鳴きに関しては根本的な発情をおさえる対策が有効です。
具体的には、鳥が籠る場所をなくす、夜にケージカバーをつけるなどといった方法を用います。普段より攻撃性が強くなる、巣に篭るといった呼び鳴き以外の発情傾向がみられた場合に実践してみてください。なかなか治まらないときには、ほかの原因も併せて考えましょう。
長生きするインコにはペット保険がおすすめ!
インコの平均寿命を紹介しましたが、ヨウムなどの大型の種類はなんと50年近く生きることが分かりました。
これだけ長生きすると、生涯の間には病気にかかってしまう場合もあります。
メガバクテリア症やビタミンD1欠乏症など、インコがかかりやすい病気は多くあります。
しかし、ちょっと具合が悪くなって病院に行くだけでも数千円~数万円はかかってしまいます。
通院や入院、さらには手術などになれば驚くほど高額になる場合もあります。
そんな時に活用したいのがペット保険です。最近ではインコも入れる保険が増えてきていますので、ぜひ加入を検討してみましょう。
また、インコを飼い始めるときには、インコをも受診できる動物病院を探しておきましょう。
まとめ:定期的に様子を観察して感情表現を読み取ろう
インコの鳴き声の意味や気持ち、対処法について解説してきました。
鳴き声の違いでインコが伝えたいことに違いがありました。
放っておいても大丈夫な鳴き声もありますが、対策を考えなければならない鳴き声もあります。
インコの鳴き声は、飼い主への愛情表現であることも忘れないようにしなくてはなりません。
- インコの鳴き声にはさまざまな意味がある
- 鳴いてる様子を確認し、原因を見つける
- ストレスはインコの体の毒になるため、ストレス軽減に努める