赤ちゃん返りは猫にも見られる行動です。愛猫が赤ちゃん返りをする理由は基本的に心の変化だと言われています。今回のMOFFME記事では、愛猫が赤ちゃん返りをした場合の行動。理由・飼い主さんの対処法などを詳しく紹介していきます。
この記事の目次
目次を閉じる愛猫が赤ちゃん返りした際の行動は?理由や対処法を詳しく紹介
2~3歳程の子供が、急に甘えん坊になったり、今まで出来ていた事を1人では出来なくなったりする赤ちゃん返り。実は、子供だけでなく猫ちゃんにも赤ちゃん返りがあると言われているんです。
子猫の時代から一緒に暮らし、育ててきた飼い主さんにとっては、猫ちゃんの行動が少し懐かしく感じるかもしれませんね。しかし赤ちゃん返りをするという事は、何か原因があるはずです。
今回のMOFFMEでは、愛猫の赤ちゃん返りについて理由や対処法を紹介していきます。
- 愛猫が赤ちゃん返りした際の行動6選を紹介
- 愛猫が赤ちゃん返りをする理由を紹介
- 愛猫が赤ちゃん返りをする場合の対処法を紹介
愛猫が赤ちゃん返りした際の行動6選を紹介
人間の子供の赤ちゃん返りでは、会話の中から赤ちゃん返りの兆候を感じ取る事ができます。具体的には「できない」「ママやって」など、今まで1人で出来ていた事を避けるような言動があるそうです。
- 赤ちゃん返り行動① 前足ふみふみ
- 赤ちゃん返り行動② 指や毛布に吸い付く
- 赤ちゃん返り行動③ 喉を鳴らす
- 赤ちゃん返り行動④ 長い声を出す
- 赤ちゃん返り行動⑤ 粗相・イタズラが多くなる
- 赤ちゃん返り行動⑥ 以前より攻撃性が増す
赤ちゃん返り行動① 前足ふみふみ
普段から行う猫ちゃんも多い、前足ふみふみ。布団やカーペットで、前足をグーパーして捏ねるようなしぐさを行う事です。
これは母猫からお乳をもらう時に、母猫のお腹をふみふみしてお乳を沢山もらう為の行動の名残と言われています。子猫にとってお乳をもらう時間は、至福の時です。その時を思い出してふみふみしているんですね。
ふみふみ中はリラックスしていたり、穏やかに集中している時間です。気が済むまで、1人でふみふみさせてあげましょう!
赤ちゃん返り行動② 指や毛布に吸い付く
ちゅっちゅっと吸い付く動きは、ふみふみと一緒に行う猫ちゃんも多いですね。見たままですが、お乳をもらう動作の名残です。
まれに、夢中になって齧ってしまう事があったり、猫ちゃんの舌はザラザラとしているので、毛布の毛が抜けて口に入ってしまう事もあります。飼い主さんがケガをしたり、誤飲によって愛猫が体調を崩す可能性もあるので、少し気にして観察しておきましょう。
赤ちゃん返り行動③ 喉を鳴らす
甘えたい時や嬉しい時、またはリラックスして気持ちの良い時などに喉をゴロゴロと鳴らしてくれます。実はそのメカニズムや、原因は解明されていないそうです。
またリラックス時以外にも、ストレスを感じている時に低い声でゴロゴロと喉を鳴らす場合や、どんな時でもほとんど喉を鳴らさない猫ちゃんもいます。まったく喉を鳴らさないからといって、飼い主さんの事が嫌いな訳ではないので安心してくださいね。
赤ちゃん返り行動④ 長い声を出す
普段よりも長くニャーーンと鳴くようであれば、赤ちゃん返りの行動かもしれません。
多くの猫ちゃんは、遠吠えのような長い声は出さない事が多いです。高い声で長く声を出すのは、自分の要求を分かって欲しかったり、飼い主さんに気が付いて欲しい時のようです。
また、大きな声で鳴く猫ちゃんであれば、ご近所に鳴き声が聞こえてしまう事もあります。夜間などは特にトラブルの原因になり兼ねないので、愛猫の要求を見極めて対処が必要でしょう。
赤ちゃん返り行動⑤ 粗相・イタズラが多くなる
猫ちゃんの赤ちゃん返りでは飼い主さんの気を引きたくて、わざとトイレを失敗したり、してはいけないと分かっているイタズラをしてしまう事があります。
トイレが汚れていたり、体調や気分が優れなくてトイレまで間に合わなかった場合も考えられるので、一概には言えませんが粗相をする事で飼い主さんが猫ちゃんの為に行動してくれるのを期待しているのかもしれません。
余りにイタズラが酷くなるようであれば、対策をとる必要があります。この後に対処法を4つご紹介しているので、是非ご覧くださいね。
赤ちゃん返り行動⑥ 以前より攻撃性が増す
人間の赤ちゃん返りでは、下の子が生まれると上の子がお母さんを赤ちゃんに取られたように感じて、赤ちゃん返りを起こす事が多くあります。
猫ちゃんも同じく、新しい猫ちゃんをお迎えしたり、飼い主さんに子供が生まれたりして家族が増えると、猫ちゃんへの愛情が減ってしまうと考えて、新しい家族を攻撃してしまうのです。イライラとして猫パンチをしたり、破壊行動が増えるようであれば、猫ちゃんとの時間を作って安心させてあげる必要があるかもしれません。
愛猫が赤ちゃん返りをする理由を紹介
猫ちゃんの赤ちゃん返り行動を紹介してきましたが、そんな行動を起こす原因は大きく4つに分かれます。
- 赤ちゃん返りの理由① 自分への関心が薄れたと感じている
- 赤ちゃん返りの理由② 寂しい
- 赤ちゃん返りの理由③ 五感が敏感
- 赤ちゃん返りの理由④ 老猫だから
赤ちゃん返りの理由① 自分への関心が薄れたと感じている
猫ちゃんの多くは、飼い主さんを独り占めしたいタイプ。新しい家族が増えると、大好きな飼い主さんを独占できなくなってしまうので、赤ちゃん返りをして飼い主さんの気を引こうとするのです。
今まであまり甘えてこなかったクールな猫ちゃんでも、自分への関心が薄れているのではと感じると、急に甘えたりわざと飼い主さんを怒らせるような行動を取ってしまうのです。
赤ちゃん返りの理由② 寂しい
外出の少ない猫ちゃんにとって、飼い主さんが生活の全てと言えます。しかし飼い主さんも四六時中愛猫と一緒に居られる訳ではありません。
1人でお留守番する猫ちゃんは、飼い主さんが帰ってきて構ってくれる貴重な時間ですから、目一杯甘えたくて赤ちゃん返りをしてしまうのです。飼い主さんの事が大好きなあまりの行動ですので、沢山触れ合って愛情を伝えてあげましょうね!
赤ちゃん返りの理由③ 五感が敏感
猫ちゃんは嗅覚や聴力がとても優れている生き物です。飼い主さんの妊娠に、飼い主さん自身より早く気が付いて、お腹の匂いを嗅いだり音を聴こうとする事がある程です。
そんな繊細な感覚を持つ猫ちゃんには、些細な変化であっても不安を呼び起こす原因になります。大好きな飼い主さんに変化があれば、猫ちゃん自身にも何か影響があるのでは、と考えて赤ちゃん返りをしてしまうそうです。
赤ちゃん返りの理由④ 老猫だから
あまり甘えたがらない性格の猫ちゃんでも、年齢と共に飼い主さんに甘えたり感情をストレートに表すようになっていきます。これは飼い主さんとの信頼関係が深くなった事や、年齢を重ねて思うように動けなくなったり、体調不良などから不安な気持ちが芽生えるためです。
体力も減っていくので、イタズラなどで気を引くような行動よりは、飼い主さんから離れず温もりを感じていようとするような行動が多いようです。愛猫が少しでも安心できるように、一緒に居てあげれると良いですね。
愛猫が赤ちゃん返りをする場合の対処法を紹介
様々な理由によって赤ちゃん返りをしてしまう猫ちゃん。その寂しさや不安な気持ちを少しでも和らげてあげるために、いくつかの対処法をご紹介します。
- 赤ちゃん返りの対処法① 飼い主が保護者である自覚を持つ
- 赤ちゃん返りの対処法② 愛猫と向き合う時間を増やす
- 赤ちゃん返りの対処法③ 愛猫と十分に遊ぶ
- 赤ちゃん返りの対処法④ しつこい場合は無視する
赤ちゃん返りの対処法① 飼い主が保護者である自覚を持つ
猫ちゃんにとって、飼い主さんは親のような存在です。育ててくれ、生活に必要な物を与えてくれて、同じ空間で時間を過ごします。飼い主さんに見捨てられてしまったら、猫ちゃんは生きていけないという不安が常にどこかにはあるのです。
愛情を少なく感じたり、ストレスの原因があれば、頼れる飼い主さんに解消してもらいたいと考えます。その行動を放置せずに、保護者として向き合ってあげる必要があるのです。
赤ちゃん返りの対処法② 愛猫と向き合う時間を増やす
猫ちゃんの赤ちゃん返りの原因の多くは、不安感から来ています。飼い主さんはお仕事に家事に忙しいとは思いますが、家族の一員である猫ちゃんの為に、少し時間を取ってあげてください。
飼い主さんと猫ちゃんだけの時間を作ってあげれば、特別な遊びなどは必要ありません。2人っきりで、撫でたり抱っこしたりして飼い主さんの愛情を伝えてあげる事で、猫ちゃんは安心する事が出来ます。
赤ちゃん返りの対処法③ 愛猫と十分に遊ぶ
生活に変化があった場合は特に、愛猫と遊ぶ時間は減ってしまう傾向にあります。5分、10分でも良いので、遊ぶ時間を作ってあげればきっと満足してくれるでしょう。
さらに少し体を動かすような遊びであれば、運動によってストレスの削減にもなります。猫ちゃんのストレス解消法については、コチラhttps://moffme.com/article/1153の記事でも紹介しています。
赤ちゃん返りの対処法④ しつこい場合は無視する
ある程度の対処法を試してみても、しつこく要求してくるようであれば、少し気持ちのクールダウンの時間を設けると良いでしょう。愛猫と距離を取ってこれ以上の対応は出来ない事を行動で伝えます。
猫ちゃんがその事を理解するのはなかなか難しく、要求鳴きやイタズラが止まない場合もありますが、繰り返しの経験から学ぶ事もできます。年齢と共に精神的に大人になる事で、飼い主さんの気持ちや事情を推し量れるようにもなってきますので、割り切って対処しましょう。
まとめ:愛猫の赤ちゃん返りには愛で返そう!
今回は猫ちゃんの赤ちゃん返りについて解説してきましたが、皆さんの猫ちゃんは赤ちゃん返り行動をしているでしょうか?
- 行動①前足ふみふみ
- 行動②指や毛布に吸い付く
- 行動③喉を鳴らす
- 行動④長い鳴き声を出す
- 行動⑤粗相・イタズラをする
- 行動⑥攻撃性が増す
- 対処法①保護者である自覚を持って対処する
- 対処法②愛猫と向き合う時間を増やして愛情を伝える
- 対処法③愛猫と十分に遊んでストレス解消
- 対処法④しつこい場合は無視する