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愛犬を去勢することのメリットは様々な場面で語られています。ですが、去勢をして後悔をしている飼い主さんもいることを把握しておきましょう。今回のMOFFME記事では、犬の去勢で後悔するケースや・去勢の適正時期・手術方法など紹介します。

この記事の目次

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愛犬を去勢して後悔?去勢のデメリットや去勢方法など解説!

皆さんは「犬の去勢」について、どうお考えですか?病気の予防のために去勢をするかたや、マーキング行為を減らすために去勢するなど、去勢についての考えはさまざまです。

また、去勢後に後悔してしまうケースもあります。

今回MOFFMEでは
  • 愛犬を去勢して後悔する理由とデメリット
  • 犬の去勢時期や手術方法
  • 愛犬を去勢することのメリット
について詳しくご紹介します。

「犬の去勢」についてのメリット・デメリットをしっかりと理解し、知識を増やしておくことで「去勢」した後に後悔をすることがなくなります。

飼い主のみなさんは、去勢した後に後悔をしないよう、しっかりと考えてから手術を行いましょう!

愛犬を去勢して後悔するのはなぜか

犬の去勢は、犬にとっては必要のない手術です。1度去勢をしてしまうと、元に戻すことはできません。


犬の去勢手術には

  1. 太りやすくなる
  2. 毛艶が悪くなる
  3. 臆病な愛犬がより臆病になる
  4. 子孫が欲しくなった時に望めない
  5. 去勢手術で副反応を起こす

など、さまざまなデメリットがあります。


そのため、飼い主が望んでしたはずの「去勢」手術ですが、後になって飼い主さんが、後悔するケースが多くあります。


メリットとデメリットを天秤にかけ、本当に「犬の去勢」が必要なのか、飼い主さんは後悔しないために、他の家族とも相談し、慎重に去勢手術をするかどうかを決めましょう!

デメリット① 太りやすくなる

去勢をして後悔しないために知るべきデメリット1つ目は「太りやすくなる」ことです。犬の去勢をすると、犬は太りやすくなるのをご存知ですか?


太りやすくなる理由は、子孫を残す際に必要なホルモンのバランスが崩れてしまうためです。去勢前後では、1日に必要とするカロリーの量が8割低減します。


そのため、今まで通りの食事量を与えていると、カロリーを摂取しすぎてしまいます。飼い主のみなさんは、愛犬が太りすぎないように、栄養バランスを考えた食事を心がけましょう!

デメリット② 毛艶が悪くなる

去勢をして後悔しないために知るべきデメリット2つ目は「毛艶が悪くなる」ことです。去勢する前と後では、愛犬の毛艶に変化があります。

「もともとツヤツヤだった毛がボサボサになってしまった」という経験をした飼い主さんは多くいます。また、去勢後の毛艶で悩んでいる飼い主さんも多いでしょう。

毛をキレイな状態に保つには、適度な運動とバランスの良い食事が必要です。また、毛艶には、ホルモンが深く関係しています。

去勢をするとホルモンのバランスが崩れるため、ボサボサになる犬もいます。予防するには、に必要な物は、スキンウォーターや、ph調整が出来ているブラッシングコートやシャンプーを使用し、メンテナンスをこまめにすることです。

デメリット③ 臆病な愛犬がより臆病になる

去勢をして後悔しないために知るべきデメリット3つ目は「臆病な愛犬がより臆病になる」ことです。

もともと怖がりな犬や内気な犬が、さらに臆病になってしまうことはよくあります。自信をなくしてしまう・アグレッシブさがなくなってしまうなどの変化は、去勢により男性ホルモンが低減したためと言われています。

性格が変わってしまうのは困る・可哀想なかたは、後悔しないように、しっかり検討しましょう!

デメリット④ 子孫が欲しくなった時に望めない

去勢をして後悔しないために知るべきデメリット4つ目は「子孫が欲しくなった時に望めない」ことです。

去勢手術をした時は「子孫のことを考えていなかった」「子孫が欲しいと思っていなかった」しかし、愛犬と長い時間を一緒に過ごしていると、可愛さのあまり子孫を残したいと思うようになった。

そんな飼い主さんは、少なくないはずです。1度去勢手術をしてしまうと、元に戻すことはできません。子孫が欲しくなる可能性がある場合は、去勢する時期をしっかりと計画しましょう!

デメリット⑤ 去勢手術で副反応を起こす

去勢をして後悔しないために知るべきデメリット5つ目は「去勢手術で副反応を起こす」ことです。去勢手術をする際は、犬に全身麻酔をします。

そのため、麻酔薬に対して過敏に反応する特異体質のわんちゃんの場合、死亡してしまう可能性があります。特に短頭種は、麻酔をした後に気道が塞がってしまう副反応「気道閉塞」を起こしてしまう可能性があります。

愛犬の去勢手術が終わっても、しばらくの間は副反応がないか様子を観察する必要があります。

犬の去勢時期や手術方法を紹介


上記の記事では、去勢手術をするデメリットと後悔するケースについて詳しくご紹介しましたが、いかがでしたか?

愛犬の去勢手術をする前に、しっかりとデメリットを理解しておくのが後悔しないためのポイントです。犬の去勢は、いつでも、どんな犬でも出来るわけではありません。

では、去勢手術をする際の適正な時期とは、いつなのでしょうか。また、犬の去勢手術の方法や犬の去勢にかかる費用はどのくらいなのでしょうか。

飼い主さんが、犬の去勢手術をする際に気になる疑問
  1. 犬の適正去勢時期
  2. 犬の去勢手術方法と費用
を一緒に解決していきましょう!

犬の適正去勢時期

犬の去勢をするのに、適正な時期があることをご存知ですか?人間が赤ちゃんから大人になるにつれて成長するように、わんちゃんも成長とともに生殖器やさまざまな期間が成熟します。

犬の性成熟期は、だいたい生後7ヵ月頃が目安です。オスは、メスに比べ発情出血が少ないため去勢手術を急ぐ人が少ない傾向にあるようです。

犬が足をあげておしっこを始めるタイミングが生殖器が成熟したサインです。犬が足をあげておしっこをして欲しくない飼い主さんは、生殖器が成熟する前に去勢するのも1つの方法です。

アメリカでは、保護犬を譲渡する前には子犬でも去勢をするといわれており、生後7ヶ月前でも物理的に去勢は可能です。しかし、肥満になる傾向が高まるので、早すぎるのはオススメしません。

犬の去勢手術方法と費用

去勢手術の費用は、犬の体格や動物病院によって異なり
  1. 小型犬20,000円〜
  2. 中型犬25,000円〜
  3. 大型犬30,000円〜
です。

その他、診察料、施術前検査、内服代、抜糸代などの費用がかかります。オスの去勢手術は、一般的に精巣を摘出します。

陰嚢(いんのう)の少し頭側を切開し、中の精巣だけを切除する手術です。去勢手術にかかる時間は、平均で20分です。

動物病院によって日帰りから数日の入院を要する場合があります。オスの去勢手術より、メスの避妊手術のほうが手術時間は短い傾向にあります。

また、去勢手術は、犬に全身麻酔を打つため、老犬や短頭種はリスクが高くなります。まれに、麻酔薬に対してアレルギーや副反応を起こしてしまう犬がいます。その場合、最悪死んでしまうケースもあります。

去勢手術や避妊手術を行う場合は、後悔のないよう担当の獣医師に相談してから決めるのがオススメです。去勢手術の前に「術前検査」があり、手術が安全にできるか全身の確認を獣医師がしてくれますので、心配なことや気になることがあれば確認しておくと安心です。

愛犬を去勢することのメリットを紹介

上記の記事では、愛犬の去勢手術をするデメリットや後悔してしまうケースをご紹介してきましたがいかがでしたか?


犬の去勢手術は、飼い主にとってメリットとデメリットが存在します。飼い主にとって「犬の去勢手術」をするメリットは

  1. 望まない妊娠を回避できる
  2. 病気を予防できる
  3. 発情によるストレスを軽減できる
  4. マウンティング行為
  5. マーキング行為をしなくなる

ことです。


メリットとデメリットをしっかりと理解することで、去勢後に後悔することを防止することができます。では、それぞれ詳しく見ていきましょう。

メリット① 望まない妊娠を回避できる

後悔をしないために知るべきメリット1つ目は「望まない妊娠を回避できる」ことです。完全に室内で飼育されている犬は「知らない間に妊娠していた」というケースは少ないですが、外で飼育している犬は注意が必要です。

首輪をはずし散歩にいってしまっている間や、野良犬が悪さをしてしまうケースもあります。

望まない妊娠を防ぐために、避妊手術をしておくと安心してペットライフを過ごすことができます。

メリット② 病気を予防できる

後悔をしないために知るべきメリット2つ目は「病気を予防できる」ことです。人間と同じように犬も病気になります。

メスの避妊をしておくと
  1. 乳腺腫瘍
  2. 子宮蓄膿症
などの病気を予防することができます。

また、オスの場合
  1. 精巣腫瘍
  2. 前立腺肥大
  3. 肛門周囲腺腫
  4. 会陰ヘルニア
などの生殖器に関わる病気を予防することができます。


これらの病気は、歳を重ねるごとに発症する確率が高くなりますので、病気の予防をしたい方は、去勢手術・避妊手術を検討してみてはいかがでしょうか。

メリット③ 発情によるストレスを軽減できる

後悔をしないために知るべきメリット3つ目は「発情によるストレスを軽減できる」ことです。「クッションや足にまとわりついて腰をふっている」そんな経験をした飼い主さんは、多くいるのではないでしょうか。

犬は、発情期になるとメス犬のフェロモンを察知して発情してしまうことがよくあります。

家の中で、飼い主に対して腰をふっているのはいいですが、散歩中やドッグランなどを利用した際に、毎回発情してしまうのはストレスも溜まり困りますよね。

また、犬側も交尾することができないストレスから、攻撃的になることもあります。去勢手術は、このようなストレスから解放されます。

メリット④ マウンティング行為・マーキング行為をしなくなる

後悔をしないために知るべきメリット4つ目は「マウンティング行為・マーキング行為をしなくなる」ことです。

マウンティング行為とは、犬が腰をふっている行動のことです。去勢手術をすると子孫を残す際に出るフェロモンが減少し、マウンティング行為が少なくなります。

また、縄張りや自分の存在を大きくみせるためのマーキング行為が低減します。足を上げておしっこをするマーキング行為をして欲しくない方は、生殖器が成熟する前に去勢すると、足を上げることが少なくなります。

まとめ:去勢手術に関する不安要素は獣医師に相談しよう

今回のMOFFMEでは

  • 愛犬を去勢して後悔する理由とデメリット
  • 犬の去勢時期や手術方法
  • 愛犬を去勢することのメリット

について詳しくご紹介しましたが、いかがでしたか?


犬の去勢・避妊手術には、飼い主と愛犬にとってさまざまなメリット・デメリットがあります。


飼い主の皆さんは、自分だけでなく他の家族と相談して決めるとトラブルを避けることができます。犬の去勢について、メリットとデメリットを理解し、手術した後に後悔しないようにしましょう!


MOFFMEでは、他にも様々なペットやペット保険に関する記事を多数公開しておりますので、ぜひ参考にしてみてください!

記事監修者「森下 浩志」

この記事の監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。