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さまざまな理由から「愛犬を処分したい」と考えざるを得ないこともあるかと思います。ですが、安易に保健所を選択するのは危険です。保健所では里親が見つからない場合、犬猫は殺されてしまいます。今回のMOFFME記事では、愛犬の処分方法を紹介します。

記事監修者「森下 浩志」

監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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愛犬を処分したい。愛犬を飼育できなくなった場合の対処法など

長年続くペットブームのためペットを飼う方が多くなっています。最近ではコロナ社会となっており、さらにペットの飼育人口が拡大されました。

ですがそれに伴ってペットを飼い続けることができなくなり、処分したいと思う人が激増しているのも現実です。安易に保健所に連れて行くことはやめて下さい。ペットにとって残酷なことでしかありません。

是非参考にして頂き、もう一度良く考えて最良の判断をしましょう。


それでは今回MOFFMEでは以下のことについてご紹介していきます。


愛犬を処分したい。愛犬を飼育できなくなった場合の対処法

  • 愛犬を処分したい場合の対処法について
  • 愛犬を処分したいと考える理由について
  • 愛犬を手放す以外にできる対処法について
  • 不要ペット回収車について

是非最後までご覧ください!

愛犬を処分したい場合の対処法を紹介


様々な理由から愛犬などペットを処分したいと考える飼い主さんがいるのが現状です。中には保健所に連れていくと死ぬことになるからと妙な正義感から誰か拾ってくれるだろうとペットを放棄する飼い主さんもいます。

放棄されたペットが野良化して誰かにケガを負わせてしまうかもしれないため危険です。飼っている犬が小型犬であったとしても「小型犬だから大丈夫」と思っても、どこかで排泄をして迷惑を掛ける場合もあります。何よりペットがかわいそうです。

一度飼うと決めた場合は飼養の責任がありますがもし、飼えなくなった場合はペットが不自由しないようにする責任があります。気軽に保健所に連れて行くという選択をしないで下さい

ここでは愛犬を処分した場合の対処法についてご紹介します。是非参考にして下さい。


愛犬を処分したい場合の対処法3選

  • 対処法① 身の回りで引取人を探す
  • 対処法② 動物愛護団体で引取人を探す
  • 対処法③ ネットで引取人を探す

対処法① 身の回りで引取人を探す

愛犬をどうしても処分したい場合は、まずはあなたの周りにいる人で愛犬を引き取ってくれそうな方がいないか探しましょう。もし近くに親族がいるのであれば一度相談してみましょう。


いないようでしたら友人知人を探してみましょう。引き渡したい人と愛犬が互いに知っていれば、愛犬に与える精神的苦痛を和らげることができるかもしれません。


引き渡した後にトラブルにならないように第三者を介することもできます。参考にしてみて下さい。

対処法② 動物愛護団体で引取人を探す

愛犬をどうしても処分したい場合で、親族などがいない場合は動物愛護団体に相談をしてみましょう。


まずはホームページで検索をして信頼できる動物愛護団体を探しましょう。動物愛護団体では定期的に里親募集や相談会をしています。現状の問題を確認し、あなたの力になってくれるはずです。


中には飼育費用として費用を渡し、今後の飼育を全て引き受けてくれる愛護団体もあります。その後の生涯を預けるので費用は高額になってしまう場合がありますが、どうしても他に引き受けてくれる人が見つからない場合はそういった選択肢もあります。

対処法③ ネットで引取人を探す

愛犬をどうしても処分したい場合は、SNSを使って簡単に募集をすることもできます


SNSは簡単に呼び掛けることができますがその分、個人情報が簡単に流出してしまう場合があります。SNSでは一度拡散されてしまうと回収することはほぼ不可能です。もしSNSを使って里親を募集する場合はリスクをある程度覚悟して使わないといけません。


ですが今はネット社会です。SNSは目に留まりやすい媒体なのは確かです。その利点を有意義に使って募集をかけてみましょう。

愛犬を処分したいと考える理由を紹介


愛犬を処分したいと考える理由について大きく分けて飼い主・愛犬・環境の3つの原因があります。基本的にはどれをとっても人間の勝手な都合です。勝手な都合で振り回されるペットがとても不憫でかわいそうです。

まずは処分したいと思うぐらいの気持ちが出てしまうようであれば初めから飼わないことが懸命です。捨て犬が辿る運命はひどく残酷なものになるのは間違いないです。

ここでは愛犬を処分したいと考える理由についてご紹介します。ペット全般に言えることです。生き物を飼っている人や愛犬家、愛猫家の方にも、是非関係ないとは思わず目を通して頂き、考えてみましょう。


愛犬を処分したいと考える理由3選

  • ① 飼い主が原因となる場合
  • ② 愛犬が原因となる場合
  • ③ 環境が原因となる場合

① 飼い主が原因となる場合

飼い主さんが原因になるであろう理由は以下にあげるものです。

  • 国内外への転勤
  • 飼い主さんの病気やケガでの長期入院
  • 高齢になったため施設へ入所

以上のことが理由となるでしょう。愛犬のことをできるだけ考えてあげて、最良の判断をしてあげましょう。


また犬などのペットを飼うということは簡単なことではありません。迎える前にまずは自分がしっかりと飼えるかを良く考えましょう。愛犬と生涯を共にする覚悟をもって迎え入れるようにして下さい

② 愛犬が原因となる場合

愛犬が原因となるであろう理由は以下にあげるものです。

  • 大きくなってしまい手に負えない
  • ケガや病気で高額な医療費が払えない
  • 愛犬の子供が増えすぎてしまった

以上のことが原因となるでしょう。ですが大きくなって手に負えないということは犬種から想像ができるでしょう。またケガや病気は年を重ねれば付きものです。将来くるであろう仕方がないことは事前に予想しておきましょう


ですが愛犬の子供が増えすぎてしまったことは飼い主さんがセーブできるところです。計画などがないのであれば避妊や去勢手術をするのが良いでしょう。愛犬にとっても手術をすることで病気のリスクが減ります。

③ 環境が原因となる場合

環境が原因となるであろう理由は以下にあげるものです。

  • 子供が動物アレルギー
  • 夫婦の離婚により、どちらも飼えない場合
  • 震災などの緊急事態
  • 経済的に困難になった

以上のことが原因となるでしょう。以上のことにあげたものはどれも予測できないことばかりであり、誰にでも起こりえることです。


最近では震災で家を失ったしまった方や、コロナの流行により失業などでペットを飼育し続けることが難しくなってしまった飼い主がたくさんいます。


ペットを飼っている人は一度「もしこうなったら」と考えてみましょう。考えておくだけでその時に素早く行動に移すことができるでしょう

愛犬を手放す以外にできる対処法を紹介


昔と違って現代では色々な業種があります。そのため愛犬を飼い続けることができないかもしれないと思っても、色々よく調べてみて下さい。

もしかすると愛犬と引き続き共に過ごすことができるかもしれません。また飼い主さんがどうしたら良いのか行き詰まったとしても気軽に相談することもできます。

まずは悩んだりした場合はNPO法人など愛護団体にアドバイスをもらうようにしてみても良いでしょう

ここでは愛犬を手放す以外の対処法についてご紹介します。是非参考にしてみて下さい。もし愛犬を飼っている人であれば将来のための行動の選択肢として考えてみて下さい。


愛犬を手放す以外にできる対処法3選

  • ① 飼い主が老人ホーム等へ入所する場合
  • ② 医療費の支払いが大変な場合
  • ③ 病気や老化で付きっきりの世話が必要になった場合

① 飼い主が老人ホーム等へ入所する場合

飼い主さんが老人ホームに入所する時に頼れる人がいない時困りますよね?ですが最近では飼い主さんと共に老人ホームに連れて行ける施設があります。施設により様々ですがドッグランや散歩以外にも食事を一緒に摂れるところもあります。


そのためにはトラブルがおきないように無駄吠えをしないことやトイレマナーができているかなど、他の入居者とトラブルになるようなことは初めからしつけを済ませておく必要があります


またペットに対する費用も発生するので費用の確認も必要です。ですが連れて行くことができれば飼い主さんの心の負担は減るでしょう。一度探してみて下さい。

② 医療費の支払いが大変な場合

ペットは保険に入っていないと全額負担が当たり前です。保険に入っていても年齢や大きさにもよりますが3~8万ほどする場合があります。わんちゃんも年を重ねると通院の回数も増えます。そのため保険に入ることをおすすめします。


保険があれば急な手術の高額医療費に備えることができます。保険の加入も難しくお金がなくて治療ができない場合は以下の方法があります。中でもカードローンを使う場合のご利用は計画的に行って下さい。できれば使わないのが一番です。


もし困ったら一度関係各所に問い合わせしてみましょう。

  • 分割払いの相談をする
  • ペットローンを利用する
  • クレジットカードで支払う
  • カードローンを利用する

③ 病気や老化で付きっきりの世話が必要になった場合

病気や老化で付きっきりの世話が必要になった場合でペットのお世話ができなくなってしまう場合があります。そうなってしまうと飼い主さんに大きな負担が発生します。


もし介護が負担であると感じた場合は、犬や猫などを長期・短期期間お世話をしてくれる介護サービスがあります介護のプロとしてお世話をしてくれるので飼い主さんも安心して預けることができます


老犬サービスのことが気になるようでしたら、一度お住まいの近くにあるかどうかを検索してみるのも良いでしょう。

今も残る『不要ペット回収車』とは


ここで紹介する「不要ペット回収車」とはペットを廃品回収のごとく引き取っていく行政が行っていたサービスです。現在は法改正により回収車の撤廃しています。

YouTubeやSNS上にこの頃の動画が残っているため、その当時の人間の考え方が見ることができます。このような車が走り回らないといけないほど処分したいと思う飼い主さんが多いということです。

犬や猫の放棄や殺処分が世の中から無くなればいいと常々思います。動物愛護法が改正され「動物の終生飼養」の責任が飼い主さんにはあります。そのためどうしても飼い続けることができない場合は保健所に連れていく以外の方法を模索しましょう。


不要ペット回収車について

  • 不要ペット回収車の問題点と実態

不要ペット回収車の問題点と実態

不要ペット回収車というのがひと昔前には走り回っていました。現在は法改正のおかげで撤廃されましたが、これは各自治体が行っていた定時定点回収をするサービスの一環でした。


この不要ペット回収車は文字通り粗大ごみを出すかのようにペットを引き取ってもらうサービスです。不要ペット回収車の問題点は「安易に棄てられる方法」です。保健所に直接連れて行かれるのと何ら変わりはありません。


その後ペットが辿る未来は99%といえるぐらい殺処分されます。二酸化炭素による窒息死のあとに焼却されます。二酸化炭素で死ねなかった子は生きたまま焼却されるのです。ペットブームの背景にはペットの殺処分があり、一番の被害者は紛れもなくペットです


飼い主の身勝手な行動により飼い続けることできないという理由で、殺処分されるペットがあとを絶ちません。処分する前に飼い主さんはペットのその後を考えるべきです。

まとめ:事前に愛犬を飼育できなくなった時の行動指針を決めておこう

いかがだったでしょうか?これまでの内容をまとめますと


愛犬を処分したい。愛犬を飼育できなくなった場合の対処法

  • 愛犬を処分したい場合の対処法3選
  • 愛犬を処分したいと考える理由3選
  • 愛犬を手放す以外にできる対処法3選
  • 不要ペット回収車について
以上のことについてご紹介してきました。

ペットは私たち人間に癒しと愛情を与えてくれます。可愛くて仕方ないですが、時に人間の勝手な都合の犠牲になってしまいます。不幸になるペットがこの世からいなくなればいいと心の底から思います。

もしあなたがペットの飼育をしているのなら、愛犬などペットを飼育できなくなった時の行動指針を決めておくと良いでしょう処分するという選択肢にならないことを望みます

またMOFFMEでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください!