内容をまとめると
- 動物の占有者は賠償責任を負う義務がある
- 愛犬にリードを装着するなど、注意を払って飼育していた場合、賠償が免除されることも
- 加害側の飼い主に対して15万以上の賠償命令が下された事例がある
- 万が一に備えて賠償責任特約が含まれているペット保険に加入することがおすすめ
愛犬との散歩は毎日続く一大行事です。しっかりと愛犬のしつけを行なっていないと愛犬が犬を噛んだり人を噛んだりする危険性があります。今回のMOFFME記事では、愛犬が犬を噛んだ際のお詫びの仕方や裁判沙汰の可能性について紹介します。
この記事の目次
目次を閉じる愛犬が犬を噛んだ?お詫びの仕方や裁判の可能性などを紹介!
愛犬がもし、他の犬を噛んでしまった場合は、どういった対処が取られるのでしょうか。
これは他人事のように感じるかもしれませんが、犬を飼っている以上、いつ自分が加害者になってしまうかわかりません。
もし、愛犬が他の犬を噛んだときには、どういったお詫びをするべきか、そして裁判になる可能性などについて詳しく解説していきます。
今回「MOFFME」では
- 愛犬が犬を噛んだ場合でも裁判沙汰に発展する可能性がある
- 賠償責任や犬の財産価値について紹介
- 愛犬が犬を噛んだ場合のお詫びの仕方を紹介
- 参考:ペット保険の賠償責任特約に加入しておくと安心!
愛犬が犬を噛んだ場合でも裁判沙汰に発展する可能性がある
モデル:白まめ&黒まめ
まず、知っておいて欲しいのは、愛犬がもし他の犬を噛んだ場合でも、裁判沙汰になる可能性があります。
過去にもそうした事例はあり、裁判沙汰に発展してしまい、賠償責任を負わされた事例はあります。
こうしたことからもわかる通り、こうしたことは決して他人事ではありません。
大きなトラブルへと発展することも考慮して、事前に正しい知識を習得しておく必要があります。
しかし、飼い主の中には、本当にトラブルになるのか疑問に感じている人もいるかもしれません。
そのため、まずは実際に行った愛犬が他の犬を噛んだ事例などについて解説しますので、ぜひチェックしてください。
- 犬による咬傷事故状況を紹介
- 愛犬が犬を噛んだ過去の裁判を紹介
犬による咬傷事故状況を紹介
愛犬が犬を噛んだ過去の裁判を紹介
賠償責任や犬の財産価値について紹介
モデル:白まめ&黒まめ
もし、他の人が飼っている犬に愛犬が噛みついたときには、どのような賠償責任がおよぶのでしょうか。
犬が犬を噛んだという事例は実際に発生しているだけに、こうした場合の賠償責任について事前に理解しておく必要があるでしょう。
また、犬が犬を噛んだ場合には、その犬にはどのような財産価値があるのかも知っておく必要があります。
財産価値を知ることで、どのくらいの賠償責任が問われるかが見えてくるはずです。
この項目では、
- 賠償責任について
- 犬の財産価値について
賠償責任について
犬が犬を噛んだ場合には、どのような賠償責任がおよぶのでしょうか。
法律では、動物の占有者は、その動物が他人に加えた損害を賠償する責任を負うとされています。
つまり、自分が飼っている犬などが、他の人や他の人の所有物などを傷付けた場合には、責任を負わなければならないということです。
しかし、しっかりと事前に注意を払って管理していたときには、その責任は免除されるとされています。
つまり、飼っている犬にリードなどを付けて他の人に危害を加えないレベルの管理がされている場合には、責任を負わなくても良いということになります。
このしっかりと管理されているという部分には重要なポイントです。この部分の解釈により賠償責任を負う必要があるかどうかが決まってくると言っても過言ではありません。
このしっかりとした管理とは、一般的な注意義務レベルを示しています。つまり、過剰なまでに対処する必要までは課せられてはないということです。
犬の財産価値について
では、犬の財産価値はどのくらいあるのでしょうか。これはどのようなものでもそうですが、裁判により被害総額を算出する場合は、その生き物の財産価値が計算されます。
これも過去の裁判の判決により、ある程度判断することができます。過去の事例として、ある被害を受けた18年生きた猫に対する判決が行われました。
その猫は高齢の雑種の猫であり、他の飼われていた犬に嚙み殺されるということが起きました。
高齢で、さらには雑種の猫ということもあり、客観的に考えれば財産価値はかなり薄いように思えます。
しかし、裁判官はその犬の飼い主に対して慰謝料、20万円の支払いを命じたのです。
ここで裁判官が判断をしたのは、高齢の雑種の猫が愛玩動物として飼育者にしっかりと愛情を持って育てられたということです。
動物としての価値以上の価値があると判断され、これだけの慰謝料の支払いが決定されました。
つまり、ただ単に年齢や種類だけでは犬の財産価値は判断されないということです。
愛犬が犬を噛んだ場合のお詫びの仕方を紹介
モデル:白まめ&黒まめ
犬が犬を噛んだときには、どのようなお詫びをするべきでしょうか。
正しい知識を持っていない飼い主は、犬が犬を噛んだことは仕方がないと判断をしてしまうかもしれません。
しかし、しっかりとお詫びをしなければ、大きなトラブルに発展することもあります。
犬が犬を噛んだときの正しいお詫びの仕方や、怪我をさせてしまったときの対処方法、そして犬が犬を噛んだときには届け出が必要なことなどについて詳しく解説していきます。
この項目では、
- まずはしっかりと謝罪することが大事
- 病院へ行く際は飼い主が立ち会う
- 保健所へ「飼い犬の咬傷届」を出す
- 愛犬を獣医師に診せる
- 相手側に同行できない場合はどうすれば良いのか
まずはしっかりと謝罪することが大事
愛犬が他の犬を噛んだときのお詫びは、まずはしっかりと謝罪することが先決です。
犬を飼っている人の中には、犬が犬を噛んだことについて、それほど深刻なことだと思わない人もいます。
犬同士のことなので、犬が犬を噛んだことは仕方がないと思っている人もいるようですが、実際に過去には裁判により賠償責任におよんだ例はあります。
そうしたトラブルを防ぐためにも、まずはしっかりと謝罪してください。
また、お詫びをするときには、謝罪だけでなくしっかりと相手の犬にも寄り添うようにしてください。
飼い主にとっては愛犬はとても大切な存在です。その愛犬を無視するようなことはしないで、傷の具合などをしっかりと確認をしてあげるようにしてください。
病院へ行く際は飼い主が立ち会う
また、傷の具合によっては、相手の犬は病院へ行くことになります。そうしたときには、お詫びとともに一緒に病院へ行くようにしてください。
また、お詫びの後に病院へ行くことを強く勧めるようにしてください。
もし、相手の飼い主が病院へ行くことを拒んだ場合でも、感染症を起こす可能性があることを伝え、病院へは必ず行って欲しいことを伝えてください。
病院へ行く際は飼い主が必ず立ち合いまお詫びだけではなく、誠意もしっかりと見せることが重要です。
そして、その病院で発生した治療費についても、支払うようにしてください。
あくまでも自分が加害者であることを自覚することが大切です。犬が犬を噛んだことは仕方がないと考えることは危険です。
保健所へ「飼い犬の咬傷届」を出す
また、保健所への届け出も忘れないようにしてください。飼い主は相手の愛犬に怪我をさせてから24時間以内に「飼い犬の咬傷届」と呼ばれる届け出を行う義務があります。
「飼い犬の咬傷届」と聞くと殺処分されるとイメージするかもしれませんが、そういった趣旨の届け出ではないので安心してください。
また、この保険所への届け出は加害者だけではなく、被害者の飼い主も届け出を行ってもらう必要があります。
お互いの協力が必要になりますので、お詫びと同時にしっかりとコミュニケーションを取り、スムーズに届け出が行えるようにしておきましょう。
お詫びをする気持ちも大切ですが、その後の手続き関係もとても重要になりますので、冷静に対応するようにしてください。
愛犬を獣医師に診せる
相手の犬へのいお詫びや保健所への書類の届け出などが終われば、自分が飼っている愛犬の状態をチェックしてください。
自分の愛犬が加害者であればとくに怪我などはしていないかもしれませんが、何らかの怪我をしている可能性もありますので、しっかりと状態をチェックして必要であれば獣医師に診てもらいましょう。
もし、自分の愛犬も噛まれていることがわかれば、ためらうことなくすぐに獣医師に診てもらってください。
人の場合は噛まれえた後、48時間以内に獣医師に診てもらう必要があります。
狂犬病にかかる恐れもありますので、しっかりと確認をしてもらうことをおすすめします。一連のことについては、できるだけ早く行動することが重要です。
相手側に同行できない場合はどうすれば良いのか
お詫びを行い、病院へ行くように勧め、同行することを伝えても、同行を断られるケースもあります。
被害者側も気持ちが動転していることがあり、加害者に同行して欲しくないということもあるでしょう。
無理に同行するよりも、まずはお詫びの後にすぐに病院へ行くことが望ましいため、こうしたときには無理な同行は避けてください。
しかし、必ず病院から発行される診断書や支払いの明細などを出してもらうことをお願いしてください。
また、病院までにかかった旅費などについても、しっかりと請求して欲しいことを伝えるようにしてください。
相手の気持ちが落ち着てきた後に、大きな問題にされることもありますので、お詫びと同時に誠意はしっかりと伝えるようにしてください。
参考:ペット保険の賠償責任特約に加入しておくと安心!
犬同士の喧嘩、そして一方的に相手の愛犬を噛んでしまったということは、実は頻繁に行っています。
こうしたトラブル事態を解消することは、犬を飼っている以上、難しいことではありますがトラブルが起こった後の賠償を軽くさせることはできます。
それがペット保険の賠償責任特約です。ペット保険の賠償責任特約を付けておけば、こうした犬同士のトラブルにおいてもカバーしてくれます。
犬同士の喧嘩による被害だけではなく、人へ噛んだときにもこうした保険がカバーしてくれます。
さらに、他の人の物を傷付けた場合にも付与されることがあるため、この賠償責任特約は飼い主の強い味方になってくれることは間違いありません。
愛犬に対する賠償責任特約は、さまざまな保険会社で入ることができます。どういった保険会社に入るのかは、時間をかけて吟味することをおすすめします。
こうした保険はもしものときに備えるものです。確実に起こらないとは言えないため、できるだけ加入するようにしてください。
まとめ:犬が犬を噛んだ際のお詫びは十分に!
自分の愛犬が、相手の犬を噛んだときにはしっかりとお詫びをすることが重要です。
気持ちを込めてお詫びをし、治療費などについても真摯に対応すれば、きっと相手の飼い主も理解してくれるはずです。
この記事では、
- 犬が犬を嚙んだ場合でも裁判に発展することがあるため注意
- 賠償責任が及ぶこともある
- 相手の犬を噛んだ場合はまずはしっかりと謝罪することが重要
- 病院などでも付き添いその費用もしっかりと支払う
- ペット保険の賠償責任特約に加入しておけば安心
以上の内容を詳しく解説してきました。
もしものときに備えて、ここまで解説した内容はしっかりと覚えておくようにしてください。