犬の目が赤い、腫れているのはなぜ?病気等の原因や対処法を徹底解説のサムネイル画像

犬の目が赤いのはなぜでしょうか?寝起きで眠い、片目がショボショボする・かゆい、涙・目やにが出るくらいなら人間も同じですが、目頭をぶつけた・腫れる等は心配ですよね。今回は犬の目が赤い症状について、緑内障や白内障、ストレス等の原因と対処法・治療法を解説します。

記事監修者「森下 浩志」

監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

目次を閉じる

犬の目が赤いのはなぜ?考えられる原因や対処法を徹底解説!

「ワンコの白目・黒目が赤くなるのはなぜ?病気なの?」

「目が赤くなった時の対処法はある?」


上記のような疑問を感じたことのある方は、きっといるでしょう。


ワンちゃんの目が赤くなる原因は、アレルギーや病気、ぶつけたことなどが原因になるのがほとんどです。


目が充血しショボショボしている、かゆそうにしているワンちゃん…飼い主さんは見ていて辛いし、何とかしてあげたいものですよね。


今回「MOFFME」では、犬の目が赤くなる原因や対処法を徹底解説します。

  • 犬の目が赤いのはなぜ?3つの考えられる原因を徹底解説!
  • 犬の目が赤い場合に考えられる病気とは?3つの症状別に解説!
  • 犬の目が赤い場合の対処法・予防法は?
  • まとめ:犬の目が赤いときはすぐに動物病院を受診しよう  

ぜひ最後までご覧くださいね。

また、MOFFMEでは「ペット保険のランキング」など様々なおすすめコンテンツを紹介しているので、そちらも是非ご覧ください。

犬の目が赤いのはなぜ?3つの考えられる原因を徹底解説!


「ワンちゃんの目が突然赤くなった…どうして?」
「なにか悪い病気なんだろうか?とても心配…」

上記のような悩みを抱える飼い主さんは、きっと多いことでしょう。

ワンちゃんの目はちょっとした刺激などで、時折赤くなることがあります。

犬の目が赤くなるのはなぜなのか、3つの考えられる原因を紹介します。 

  • ①:ぶつけた等のケガ・外部刺激
  • ②:ストレス
  • ③:花粉症等のアレルギー・病気
  • 補足:目が赤くなりやすい・充血しやすい犬種・年齢はある?  
以下では、各原因を徹底解説します。

①:ぶつけた等のケガ・外部刺激

ワンちゃんの目が赤くなる原因のほとんどが、実は外部からの刺激によるもの。


散歩後や遊びのあとに目が赤くなっている場合には、ぶつけてケガをした可能性を疑いましょう。


ぶつけた等のケガ・外部刺激には以下のようなものがあります。


【目を赤くしやすい外部刺激4つ】

  • 枝などの鋭く尖ったもの
  • 固いおもちゃ
  • 骨などの噛み応えのあるおやつ
  • 目の周辺の打撲 など
固いものに目をぶつけたり、鋭いもので目を傷つけたりした場合、ワンちゃんの目は赤くなりやすいといえますね。

②:ストレス


感情の変化やストレスでも、ワンちゃんの目が赤くなることがあります。


興奮や緊張から目が充血し、一時的に赤くなってしまう子もいるようです。


ワンちゃんにとって緊張する場所や、嫌悪感を示す場所に赴くと、感情の変化やストレスによる目の充血は起きやすくなります。


「嫌なことをされる!」と思ってしまう場所…例えば動物病院やトリミングサロンなど。


そこにワンちゃんを連れていき、帰ってくると目が充血していた!ということもあるようです。


これらの目の充血は、興奮・緊張による一時的なもの。


多くの場合、帰宅からしばらくするとワンちゃんの目の赤みは落ち着きますよ。

③:花粉症等のアレルギー・病気

目が赤くなる原因の中には、アレルギーや病気など、継続的な治療を必要とするものもあります。


花粉や食物にアレルギーを起こしている場合はもちろん、以下のような病気でもワンちゃんの目の充血は起こりがちです。


【目の充血を引きおこす病気】

  • 結膜炎
  • 角膜炎
  • 網膜剥離
  • 緑内障
  • 眼瞼内・眼瞼外反症
  • ブドウ膜炎
  • 子宮蓄膿症 など
目の病気はいずれもワンちゃんに苦痛を与えるだけでなく、失明をもたらす危険性もある恐ろしいものばかり。

失明を防ぐためにも目の充血の原因が分からない場合には、早めに動物病院を受診しましょう。

補足:目が赤くなりやすい・充血しやすい犬種・年齢はある?

ワンちゃんの目が赤くなりやすい年齢は、病気が多くなるシニア期とされています。


子犬・成犬も傷が入ったりストレスをためたりして、目が充血することはもちろんあります。


しかし、年齢に伴う疾患は少ないためシニア犬より目の充血が起こる可能性は少ないといえるんですよ。


また、目の充血が起こりやすい犬種も、実は数多く存在します。

【目の充血を起こしやすい犬種】

  • パグやペキニーズなどの短頭犬種
  • トイプードル
  • 柴犬
  • セントバーナード
  • バーニーズマウンテンドッグ
  • ダルメシアン
  • レトリーバー系の犬種
  • コッカ―スパニエル系の犬種 など
上記の犬種に該当するワンちゃんを飼っている方は、目が充血していないかを毎日注意深くチェックしてあげてくださいね。

犬の目が赤い場合に考えられる病気とは?3つの症状別に解説!


「ぶつけた記憶もないのにうちの犬の目が赤くなった…どんな病気の可能性がある?」


突然ワンちゃんの目が赤くなったら、どんな病気の可能性があるのか。


気にならない飼い主さんはいないことでしょう、心配ですよね。


ここでは、犬の目が赤い場合に考えられる病気を、3つの症状別に紹介します。

  • ①:黒目が赤い場合
  • ②:白目が赤い場合
  • ③:目頭・目の周囲が赤い・腫れている場合
以下では、各症状別に考えられる理由を徹底解説しますので、ぜひご覧くださいね。

①:黒目が赤い場合

ワンちゃんの黒目が赤い場合には、以下のような疾患が考えられます。


【犬の黒目が赤くなった場合に考えられる疾患】

疾患名詳細
網膜剝離・網膜が剥がれている状態のこと
・放っておくと失明の可能性がある危険な状態
眼内腫瘍・目の中に腫瘍ができる病気
・出血が起こると失明する危険性がある
ブドウ膜炎・虹彩や毛様体、ブドウ膜などに炎症が起こった状他
・目に白くもやがかかることもある
・高脂血症のあるワンちゃんに起こりやすい
その他免疫疾患・血液凝固障害が起こりやすくなり、黒目から出血する
・原因不明である日突然発症する
ドライアイ・眼瞼外反症や乾燥性角膜炎などが原因になりやすい
・血管新生が起き黒目の表面に欠陥が入り込んでしまう

黒目が赤くなった場合、腫瘍や網膜剥離など深刻な病気が原因となっている可能性も高いです。


進行すると失明する病気が原因のことも多いため、早めに動物病院を受診すべきだといえるでしょう。

②:白目が赤い場合

ワンちゃんの白目が真っ赤になる原因は、外部刺激(ケガ)であることがほとんどです。


白目に血のみが少しにじんでいる場合には、動物病院を受診し対処すれば失明の心配は少ないでしょう。


しかし、目に血管が立ち赤くなっている場合には、以下のような疾患を疑うべきでしょう。


【犬の白目が血管で赤くなっている場合に考えられる疾患】

疾患名詳細
白内障・水晶体が加齢や遺伝の影響で濁り、視力が悪化する病気
・目が炎症や高眼圧を起こし充血が起こることがる
・進行すると失明の恐れがある
緑内障・目の眼圧調整が上手くいかなくなる病気
・高眼圧になると眼内出血を起こす
・進行すると失明の恐れがある
乾燥性角結膜炎・目の換装で角膜や結膜が炎症を起こした状態
・充血と同時に目ヤニが現れることが多い
水晶体脱臼・目のレンズ部分である水晶体が正しい位置から外れた状態
・目の充血やブドウ膜炎、緑内障などを合併しやすい
・放置すると失明の危険性がある
白目の充血には心配のないものもあれば、失明などの深刻な事態を招くものもあります。

原因を特定し正しい治療をするためにも、白目の充血が見られたら、早めに動物病院を受診するようにしましょう。

③:目頭・目の周囲が赤い・腫れている場合

ワンちゃんの目頭には、普段は隠れて見えない「第三眼膜」という部分があります。


目に何らかの異常が起きていると、この膜や分泌腺(瞬膜腺)が腫れて目立つこともあるので注意してください。


目頭や目の周囲が腫れて目立っている時に考えられる疾患は、チェリーアイや腫瘍などです。


シニア犬は腫瘍で目の周りの異常を起こしやすいため、目の周囲に変化があると感じたらすぐに動物病院を受診すべきでしょう。


なお、ブルドックやピットブルなど目の周りに分厚い皮がある犬種は、チェリーアイを起こしやすいので注意してくださいね。

犬の目が赤い場合の対処法・予防法は?


「ワンちゃんの目が赤くなっている時には、どんな対処が必要?」

「市販の目薬でも対処はできる?やっぱり動物病院へ行くべき?」


そう疑問を抱く飼い主さんのために、ここでは犬の目が赤い場合の対処法・予防法を紹介します。

  • 犬の目が赤い場合の対処法は?市販の目薬等は使わず、すぐ受診!
  •  犬の目の充血を予防するには?日頃のケアで目周辺を清潔に保とう
目を治療・ケアするための方法を覚えて、犬の目が赤いときにも動揺せず対処できるようになりましょう。

以下では、各項目を徹底解説します。

犬の目が赤い場合の対処法は?市販の目薬等は使わず、すぐ受診!

もし飼っているワンちゃんの目が赤くなっているのを見つけたら、市販の目薬などで治療しようとするのはNG。


犬の目が赤くなる理由や、充血の生じる部位はさまざまです。


原因の特定をしっかり行い、適切な治療をするためにも獣医さんの指示を仰ぐべきです。


特にワンちゃんに以下の症状が表れているなら、すぐに動物病院へ向かってください。


【必ず受診が必要な愛犬の目の症状】

  • 涙を流している
  • 目ヤニが増えている
  • 目が上手く開かない
  • 目をショボショボさせている
  • 目を気にしてこすっている
  • 頭痛や吐き気を併発している
  • 元気がなくなっている など
特に目の赤みと同時に愛犬が頭痛・吐き気を愛犬が訴えている場合、眼圧が上昇している可能性が高いです。

失明の危険性もあるため、直ちに動物病院を受診してください。

犬の目の充血を予防するには?日頃のケアで目周辺を清潔に保とう

ワンちゃんの目が赤くなるのを防ぐには、目の周辺を清潔に保ち、傷などがないかを毎日チェックするのが効果的。


犬の顔には人間と違い、汚れが付着しやすいたくさんの毛が生えています。


顔の毛の汚れを定期的にふき取り、目の中に汚れが入らないようにしてあげましょう。


目の周りを手入れする際には、目ヤニや涙の量もチェックすべき。


普段と目の周りの様子が違ったり、涙や目ヤニが増えたりしている場合には、早めに動物病院を受診し異常を報告してくださいね。

まとめ:犬の目が赤いときはすぐに動物病院を受診しよう

いかがだったでしょうか。


この記事のまとめは、以下の通りです。

  • 目が赤くなる原因①:ぶつけた等のケガ・外部刺激
  • 目が赤くなる原因②:ストレス
  • 目が赤くなる③:花粉症等のアレルギー・病気
  • 目が赤くなりやすい・充血しやすい犬種・年齢もある
  • 犬の黒目が赤くなった場合、腫瘍や網膜剥離など深刻な病気が原因となっている可能性が高い
  • 白目に血のみが少しにじんでいる場合には、動物病院を受診し対処すれば失明の心配は少ない
  • 白目に血管が立ち赤くなっている場合には、白内障・緑内障などを疑おう
  • 目頭・目の周囲が赤い・腫れている場合は、チェリーアイや腫瘍の可能性がある
  • 犬の目が赤い場合、市販の目薬等は使わずすぐ動物病院を受診する
  • 目が赤くなるのを防ぐには、目の周辺を清潔に保ち、傷などがないかを毎日チェックするのが効果的
ワンちゃんの目が赤くなる原因は、ケガや病気、ストレスなどです。

黒目・白目が赤くなっている場合別で考えられる病気は違うため、目が赤くなっているのを見つけたら、素人目で治療しようとせず早めに動物病院を受診してくださいね。

MOFFMEでは、他にも様々なペットや保険に関するおすすめ記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください!