友人でもあり家族でもあるペット。そんな愛するペットを亡くした辛さは想像を絶するかと思います。亡くなった愛犬にもう一度会いたいと考える飼い主さんも少なくないでしょう。今回のMOFFME記事では、ペットロスの意味・なりやすい人・対処法を紹介します。
この記事の目次
目次を閉じる亡くなった愛犬にもう一度会いたい。ペットロスの対処法を紹介
大切な愛犬が亡くなってしまったとき、長い時間を共に過ごしてきた飼い主さんは深い喪失感や虚無感を感じ、精神的なダメージのみならず、肉体的な不調まで引き起こすことがあります。
「ペットロス(ペットロス症候群)」と言われる症状です。
大事なペットとの別れからペットロスになることは自然なことでもあり、実際に体験した方も多いでしょう。
しかしその悲しみのために、なかなか立ち直れなくて日常生活に支障をきたす場合もあります。
MOFFMEでは、ペットロスの症状やその克服法について紹介しています。
- 亡くなった愛犬にもう一度会いたいと苦しむ「ペットロス」とは
- ペットロスになりやすい人の特徴を紹介
- ペットロスを克服する方法5選を紹介
について詳しく解説します。
亡くなった愛犬にもう一度会いたいと苦しむ『ペットロス』とは
モデル:マッシュ
どれだけ愛情をこめて大切に世話をしてやっていても、ペットと別れる日は必ずやってきます。
愛犬の死を受け入れることができず、もう二度と会うことができないという深い悲しみのために感情が不安定で突然涙が止まらなくなるなど、いわゆるペットロス症候群の症状があらわれてくることがあります。
- ペットが亡くなったことによる精神的・身体的不調のこと
- ペットロス症候群チェックリスト
について詳しく解説します。
ペットが亡くなったことによる精神的・身体的不調のこと
犬などのペットは現在ではコンパニオンアニマルとも言われ、家族の一員であり、大切なパートナーです。
「ペットロス」とは、その言葉通り大切なペットを失うことです。そして深い悲しみや喪失感、虚無感に襲われて「ペットロス症候群」に陥り、精神的にも身体的にも不調になってしまいます。
大きな悲しみからの回復には、心の中で一定のプロセスを経て立ち直ると言われています。
愛するペットの死を受け入れる事ができないで、精神的な苦しい葛藤が続きますが、やがてもうペットは戻ってこないということを認め、その死を受け入れて抑うつ状態から脱し、復活します。
無理に悲しくつらいという感情を隠したり押し殺してしまうと、ペットロス症状が長引いたり重症化してしまいます。重症になると実際にうつ病を発症することさえあるので、注意が必要です。
泣きたかったら思い切り泣くことで気持ちのリセットにもなります。またペットロスを経験した人となどと話をすることで、感じている辛さをそのまま受け止めてもらうことも大切です。
ペットロス症候群チェックリスト
愛していたペットを失い、もう二度と会うことはできないという現実は、飼い主さんにとっては大変大きな衝撃です。
深い悲しみのために「ペットロス症候群」に陥ってしまう方は少なくありません。
ペットロス症候群が疑われる症状とは、どんな症状なのでしょうか。
・亡くなったペットのことを考えると涙が止まらなくなる
・亡くなったペットに対して罪悪感を持ってしまう
・他人のペットを見るのが辛い
・気分が落ち込み、何事も手に着かない
・眠れない
・食欲がない
・孤独感や不安感が強い
・仕事や趣味などに意欲がわかない
・常に疲労感を感じる
ペットが亡くなった直後は、ほとんどの方がこのような症状のいくつかを強く感じると思います。
時間が経つうちにペットの死を受け入れる事ができるようになり、日常の生活に戻ることができますが、中にはなかなか悲しみや喪失感から抜け出すことができず、ペットロス症候群に陥ってしまう方がいます。
そしてそれがあまりに長引き重症化すると、「うつ病」に進行してしまう恐れがあるので、注意が必要です。
ペットロスになりやすい人の特徴を紹介
モデル:マッシュ
可愛がっていたペットを亡くした場合、飼い主さんがペットロスになることは珍しくないですが、深刻なペットロスに陥りやすい人にはいくつか同じような特徴があると言われています。
- 特徴①責任感が強い人
- 特徴②感情の起伏の激しい人
- 特徴③ペットが中心の生活
特徴① 責任感が強い人
まじめで責任感の強い人は、ペットの死には自分にも責任があると考えてしまい、自分で自分を責めてしまいがちです。
また真面目なために他の人には迷惑をかけられないからと、つらい気持ちを飲み込んで元気を装ったりします。
苦しい気持ちを言葉に出して他の人に打ち明け、そのつらさを受け止めてもらうことで気持ちが紛れたり孤独感が薄められたりします。
しかし一人で悲しみを抱え込んでしまい、いつまでも自責の念や後悔に苛まれていると、ペットロスの症状が長引いてしまいます。
特徴② 感情の起伏が激しい人
感情移入をしやすく、感情の起伏が激しい人は、ペットの感情に共感しやすいと言われています。
ペットの状況が悪くなった時などは冷静でいることができず、人一倍不安になったりストレスを溜めがちです。
またペットを溺愛するあまり依存度が高くなる人も多く、ペットが亡くなった時には、より大きなショックを受けてしまします。
こういう方は周囲が適切に対応しないと、疎外感や孤立感を深めてしまい、ペットロスが重症化しやすくなります。
特徴③ ペットが中心の生活
ペットをとても愛するのは良いのですが、日常の生活がいつの間にかペット優先になっている方がいます。
特に一人暮らしで1頭のペットを飼っている場合は、唯一の話し相手がペットとなり、ペットへの依存度も高まります。
このような状況の中で愛するペットが亡くなったりすると、そのショックの大きさは計り知れません。
誰もいない部屋で呼びかけに答えてくれる相手もいなく、体をすり寄せてくる愛犬の体温の暖かさを感じることもできません。
その悲しみや喪失感は大きく、ペットロスに陥って、立ち直ることがとても困難になる恐れがあります。
ペットロスを克服する方法5選を紹介
モデル:マッシュ
大切なペットが亡くなった時、誰でも本当に悲しく落ち込んでしまい、なかなかすぐには立ち直ることができません。
突然涙が出て来たり、不眠や無気力などのペットロスになってしまいます。
このような症状を少しでもはやく克服するために、いくつかの方法があります。回復する速さは人によってまちまちですから、決して焦らないことです。
- ペットロス発症から克服までの過程を紹介
- 克服方法① 無理に克服しようと頑張りすぎない
- 克服方法② ペットの死を前向きに受け入れる
- 克服方法③ ペットロスを抱える人と話す
- 克服方法④ ペット葬をする
- 克服方法⑤ 部屋の模様替えをする
ここでは5つの克服方法を示し、解説しています。それでもなお改善が見られないときは、専門の医療機関への受診をお勧めします。
ペットロス発症から克服までの過程を紹介
ペットロスのような大きな悲しみからの回復には、心の中で一定のプロセスをたどる、と分析されています。
ペットの死を認めないという「拒否」から始まり、ペットの死に対して自分や周囲を責めたりする「怒り」、奇跡を起こしてほしいと神頼みなどをする「交渉」、何をしてもペットは戻って来ないとわかって落ち込む「抑うつ」を経て、ペットの死を受け入る「受容」へと進み、ペットロス状態から解放され回復していきます。
今は辛くても、その辛さは永遠に続くわけではなく、最後には必ずペットの死を受容でき、もとの生活に戻れます。
このプロセスの流れについては、周囲で見守っている方も知っておく必要があります。
そして、泣きたかったら思い切り泣くことや、ペットロス体験者に自分の悲しみを聞いてもらい、その辛さを受け止めてもらう、といった行動がペットロス克服にはとても大切になります。
人によって回復までの時間は、それぞれです。亡くなったペットは忘れさられるのではなく、大切な存在として、いつまでも心の中で生き続けます。
克服方法① 無理に克服しようと頑張りすぎない
ペットが亡くなったことで気が落ちこんでしまい、何も手に着かないのは当たり前のことです。
周囲を気にして早く立ち直らなければと、無理に元気なふりをして悲しみを抑え込んでしまうのは、かえって逆効果です。
ペットロスから立ち直るためには、悲しみを何かで無理やり紛らわせるのではなく、思い切り悲しみ、泣けるなら思い切り泣いて、自分の感情を素直に表現する方が良いのです。
ペットロスを経験した人や信頼できる人に話を聞いてもらうことも、孤独感や悲しみを少し軽くしてくれます。
克服方法② ペットの死を前向きに受け入れる
ペットロスは、大切にしてきたペットを失ってしまったことから引き起こされる悲しみで発症します。
そしてペットの死に対して自分を責める飼い主さんが少なくありません。
でも亡くなったペットは、嘆き悲しみ後悔で苦しんでいる飼い主さんを見たら、どう思うでしょうか。とても不安に、心配になってしまうのではないでしょうか。
ペットは大好きな飼い主さんに悲しい思いをさせるために、傍に寄り添って生きてきたわけではありませんね。
今きっと飼い主さんを心配して心を痛めているペットの為にも、少しづつでも前向きに気持ちを切り替えて、ペットを安心させてあげてほしいと思います。
克服方法③ ペットロスを抱える人と話す
ペットが亡くなった時に悲しくて苦しい思いを誰かに話すことは、悲しみや孤独感を減少させてくれます。
特に相手もペットロスの経験がある人なら、その喪失感の辛さをわかってくれるでしょう。
ただ、ペットに興味のない相手には、ペットロスなどの話はしない方が良いかもしれません。 ペットロスに対して「理解できない」という方は、結構多くいます。
中にはペットロスになって泣いてばかりいる人が理解できない「たかが犬のことで甘ったれるな」と腹が立ってくる、という方もいます。
ペットを亡くして悲しい思いをしている人には、ただ黙ってその思いを聞いて悲しみを共有してあげるだけで、心が軽くなるのです。
克服方法④ ペット葬をする
近年、大切な家族だったペットが亡くなった時にペット葬を行う家庭が増えています。
そもそもお葬式は、送る側の気持ちを整理し、お別れする大事な儀式です。
ペット葬のセレモニーを行い供養することで、飼い主さんがペットの死と向き合い、受け入れる手助けとなります。
火葬を行って最後までお見送りすることで心の整理がつき、しっかりお別れすることができます。
家にも遺影を飾ってお花や供物をそなえ、毎日手を合わせ話しかけることで、亡くなったペットとの繋がりを感じることができます。
克服方法⑤ 部屋の模様替えをする
ペットロスから立ち直る一つの方法として、体を使って部屋の模様替えや掃除をすることは気持ちを切り替えるのに役に立ちます。
ペットがいた部屋には、いつも寝ていたペット用のベットや、好きだったおもちゃやボール、ペット用の服などもあり、どこを見ても思い出も詰まっているでしょう。
亡くなったからと言って、すぐに処分する必要もありません。ゆっくり写真の整理をしながら新しくアルバムを作ってみるのもいいかもしれません。
カーテンを変えたり家具の位置を変えると、ペットが一緒にいた見慣れた部屋のイメージが変わり、物理的な区切りをつけることができます。
まとめ:亡くなった犬に会いたい気持ちはゆっくり乗り越えよう
今回は「ペットロス」とその克服法について調べしました。
- 亡くなった愛犬にもう一度会いたいと苦しむ『ペットロス』とは
- ペットロスになりやすい人の特徴を紹介
- ペットロスを克服する方法5選を紹介
ペットと暮らす以上、いつかは必ず別れの日がやってきます。
ペットロスに陥った時の対処法はいろいろありますが、私の経験からもペットロスはそんなに簡単に消えてなくなるものではないようです。
小さな悲しみはいつまでも心の中にあり、それが亡くなった犬との接点の様な気がします。別にそれでいいのではないかと思いますが、そのように考えている方は、少なくないようです。
MOFFMEでは、他にも様々なペットやペット保険に関する記事を多数公開しておりますので、ぜひ参考にしてみてください!