かわいい愛犬に囲まれて生活する多頭飼い。犬好きにはたまりませんが、犬同士で喧嘩し最悪の場合死亡するようなケースもあります。今回のMOFFME記事では、多頭飼いの犬同士の喧嘩の運動不足・しつけ不足等の原因、喧嘩の対処法、多頭飼い時の注意点を紹介していきます。
この記事の目次
目次を閉じる多頭飼いの犬同士の喧嘩で死亡?最悪の事態を防ぐ対処法など
複数の愛犬と過ごす、いわゆる「多頭飼い」をされている方、いらっしゃると思います。愛犬同士、仲が良い事もあれば、そうでない事もあります。
人間の場合、「喧嘩するほど仲が良い」なんて表現しますが、犬同士の場合、そうはいきません。
今回「MOFFME」では、下記の項目を詳しく解説したいと思います。
- 多頭飼いの犬同士が喧嘩で死亡することも!喧嘩の4つの原因とは
- 犬同士の喧嘩の対処法を紹介
- 多頭飼いをする際の注意点を紹介
既に多頭飼いをされている飼い主さん、もしくは多頭飼いを検討されている飼い主さんの役に立てれば幸いです。
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多頭飼いの犬同士が喧嘩で死亡することも!喧嘩の4つの原因とは
多頭飼いにおける犬同士の喧嘩は、最悪の場合、死亡することもあり得ます。
- 喧嘩の原因① 上下関係の順位付け
- 喧嘩の原因② 先住犬や新入りへの嫉妬・ストレス
- 喧嘩の原因③ メスの奪い合い
- 喧嘩の原因④ 運動不足によるストレス
次の見出しで、詳しく解説します。
喧嘩の原因① 上下関係の順位付け
①上下関係の順位付けの為に喧嘩をする
喧嘩の理由で一番多いと言えます。多頭飼いにおいて、飼い主さんは均等に愛情を注いでいる事と思います。ですが、愛犬同士の関係性は、そうはいきません。
自然界を生き抜く群れ社会のリーダーは、”フィジカル”と”メンタル”の両方の強さを要求されます。その強さを測る為に、喧嘩をするのです。多頭飼いにおける順位付けも、その延長線上にあると言えます。
一番の対策としては、『人間がリーダーになる』事です。どの愛犬もしっかりコントロールできる様になれば、自然と群れ社会は安定へと向かっていきます。愛犬1頭ずつとの信頼関係を構築してください。
どうしても、難しい場合は、喧嘩で決着を付けることも選択肢の一つです。どちらか一方が降参すると、喧嘩は収まります。決着が付かない場合、最悪の場合はどちらか一方が死亡するまで終わらない恐れがあります。
部屋を分けることが難しい場合、知人に譲るか、里親を募集するなどの決断が必要ではないでしょうか。悲しい想いをするくらいなら、その方が幸せです。
喧嘩の原因② 先住犬や新入りへの嫉妬・ストレス
② 先住犬や新入りへの嫉妬・ストレスで喧嘩をしてしまう
次にご紹介する喧嘩の理由は、後から群れ社会に加わった”新入り”が先住犬に嫉妬すること、あるいは、その逆の理由で喧嘩をしてしまう事があります。
飼い主さんの中には、”新入り”を特別扱いして、可愛がる方もいらっしゃいます。例えば、ご飯を与える際に新入りから声をかけてしまうと、先住犬の嫉妬の感情を高ぶらせてしまいます。
また、喧嘩を仲裁する際に、片方だけに感情を肩入れすることも、よくありません。平等に愛情を与える事を、特に意識してください。
解決策のひとつに、新入りを正しく迎えることも重要です。
- 隔離した場所にケージを置き、声だけが聞こえる状態にする
- 慣れてきたら、ケージを近くに置き、布をかけて直視できない様にする
- 更に慣れてきたら、布を取る
- 最後にケージから出す
喧嘩の原因③ メスの奪い合い
③ メスを奪い合う為に、喧嘩をする
犬に限らず、全ての生物は子孫を残すことで、繁栄します。その繁栄の為に子供を産むことができるメスを奪い合うことは、ごく自然な事です。
去勢手術をしていない愛犬たちを多頭飼いしている場合も争いが起こります。メスの発情期には注意が必要で、去勢をしていないオス同士は、特に注意が必要です。
おすすめの対策は、『去勢手術』です。去勢手術には、下記のメリットがあります。
- 望まない繁殖を避ける事ができる
- ホルモンに起因するストレスが軽減できる
- 病気のリスクを軽減することができる
喧嘩の原因④ 運動不足によるストレス
④ 運動不足によるストレスから他の犬を攻撃してしまう
運動不足が原因で、ストレスをため込んでしまい、他の犬を攻撃してしまう事があります。
また多忙な飼い主さんの場合、お散歩に行けない、あるいはお散歩の時間が不十分で、そのストレスから他の愛犬を攻撃してしまうことがあります。
この場合の解決策は明白で、運動させる、お散歩をさせる事です。お散歩に行くことが難しい場合は、室内で遊んであげましょう。
やや広めの場合は、ボール遊びがおすすめです。狭くても、おもちゃのロープを片手で持ち、愛犬と綱引きをすると喜びます。この時、他の愛犬の嫉妬心をあおらない様に注意してください。
喧嘩をして、ケガをしてしまった場合は、直ぐに動物病院へ連れて行きましょう。獣医師さんの診察を受けて、指示を受けてください。
ペット保険に加入していると、保険の適用を受けることができる場合があります。ペット保険の相談なら「MOFFME」へおまかせ!相談は無料です。
犬同士の喧嘩の対処法を紹介
ここまでは、喧嘩の原因と予防策について解説しました。ここからは、実際に喧嘩が始まってしまった場合の対処法について、ご紹介します。
- 喧嘩の対処法:多頭飼いの犬同士
- 喧嘩の対処法:ドッグランなど他の犬との喧嘩
愛犬同士の場合、飼い主さんの責任において、対応できる事と思います。一方、ドッグランなどの、他の犬との喧嘩となると、穏やかではありません。できれば未然に防ぎたいものです。
喧嘩の対処法:多頭飼いの犬同士
犬の喧嘩の仲裁で最も有効な方法は、『愛犬と愛犬との間を、物で分かつ事』です。例えば「ほうき」など、棒状の長い物や、「フライパン」などの平たい物を愛犬と愛犬の間に割って入れましょう。
掃除機などの大きい音を出すなど、愛犬の注意を一瞬でもそらす事ができれば、それも有効です。
飼い主さんが最も気を付けたい点は、怪我をしないことです。牙を剥き出しにして、噛み合っている愛犬の間に割って入ることは、非常に危険です。タイミングを見計らう、あるいは、手袋を装着するなど、工夫してください。
ちなみに喧嘩ではなく、じゃれ合っている場合もあります。喧嘩とじゃれ合いの見極め方は、前途にもありますが、牙が剥き出しの状態でじゃれ合う事はありません。
また、声でも判断できます。普段は出さない緊迫した唸り声や、劣勢だと悲鳴に近い声で鳴きます。
喧嘩の対処法:ドッグランなど他の犬との喧嘩
ドッグランなど、他の犬と喧嘩をした場合でも、物で犬と犬の間を分かつ事が一番有効な方法です。また、外であれば、愛犬の飲料用に持参している水をかけることも有効な対処法です。
他にも、お散歩バッグを愛犬と他の犬の間に入れて、2匹を離す方法もあります。お散歩バッグを手袋にして、愛犬を引き離す方法もよいでしょう。
この時、相手の犬をガッツリ噛んで引っ張っても離さない、あるいは、相手の犬が噛んできて離れない場合、無理に引っ張らないでください。喧嘩の成り行きを見て、タイミングを見極める様にしましょう。
いずれにしても、①飼い主さんが落ち着く、②人が噛まれない様に仲裁する、この2点を意識して、状況を見極めてください。
多頭飼いをする際の注意点を紹介
多頭飼いをする際の注意点を紹介します。そもそも、喧嘩が起きない様に、未然に対策することが理想です。
- 注意点① ご飯を並べて置かない
- 注意点② 片方だけを叱るのはNG
注意点① ご飯を並べて置かない
注意点① ご飯の並べ方
個体によって、食べるスピードが異なる場合、並べて置いてはいけません。先に食べ終わった子が、食べている子のご飯を横取りしてしまい、それが原因で喧嘩になることがあります。
食べるスピードが同じであれば、並べて置いておいても問題ありません。そうでない場合は、下記を意識してください。
- 離れた場所でご飯を与える
- 各ケージでご飯を与える
注意点② 片方だけを叱るのはNG
注意点② 喧嘩両成敗
喧嘩の際、片方だけ叱る事はやめましょう。喧嘩両成敗です。
飼い主さんから見て、「先に手を出した方が悪い」や「一方的に攻撃されて可哀想」など主観が入りがちです。しかし、愛犬たちは、これらの理屈を理解することができません。
仮にこれが喧嘩ではなく、じゃれ合っている場合、叱られる理由が全くない為、愛犬たちを混乱させるだけです。
その混乱により、じゃれ合いがエスカレートし、喧嘩になってしまいます。最悪の場合、片方が死亡することもあります。
仮にじゃれ合いと喧嘩の判断が付かない場合であっても、両方叱る様にしましょう。愛犬が叱られている理由が解らなくても、アンフェアからくるストレスを無くすことができます。
まとめ:多頭飼いの犬同士が喧嘩で死亡することもあるので要注意
この記事に記載されている内容です。
- 喧嘩をする4つの原因
- 喧嘩の対処法
- 多頭飼いの際の注意点