愛犬を飼育するのにケージは必要なグッズの一つです。ケージの設置場所はどこでも良いわけではなく、テレビの横など愛犬にとってストレスフルな場所もあります。今回のMOFFME記事では、NGなケージ場所・最適なケージ場所・ケージを使うメリットなど紹介します。
この記事の目次
目次を閉じる愛犬のケージはテレビの横に置いてはいけない?置き場所など
室内で愛犬と暮らすために必須のケージ。
犬と飼い主両方の安全を確保して、ときには躾にも役立つグッズです。
でも意外と悩んでしまうのが「設置場所はどこがいいのか?」ですよね。
つい玄関の三和土や、家族がすごす部屋でテレビの横など目に入りやすい場所に置いてしまうこともありますが、実はテレビの横は犬にとってストレスになることもあります。
できれば愛犬にはリラックスできる場所で、ゆったりすごしてほしいのが親心。
今回MOFFMEでは、
- NGなケージの設置先はどこか
- 逆に、最適な場所は?
- ケージを使うメリットと選ぶ際の注意点
などについて、ご紹介していきます。
ワンちゃんの安全も考慮した内容になっていますので、どうぞ最後までご覧ください。
またMOFFMEでは、「ペット保険のランキング」についても詳しく解説しておりますので、そちらも参考にしてください。
愛犬のケージをテレビの横に置くのはNG!4つのダメな場所とは
モデル:おもち
みなさんは、犬がどんな場所でなら落ちついてすごすことができるかご存知ですか?
犬は穴居性の動物で、野生の状態だと洞穴などで暮らしています。
薄暗く、狭くて静かな場所にリラックスするんですね。
また、優れた聴覚と全身を覆う被毛を持っているため、音や、気温の影響を受けやすいことも特徴です。
いちどケージに入ると、飼い主さんが出してあげるまで外には出られないので、テレビの横など、ケージを置く場所によってはストレスと体調不良につながります。
場合によっては命の危険があることも。
「まさか」の事態を避けるために、本項では犬がすごすケージの設置場所のNG例を
- テレビの横
- 人通りが多い場所
- 窓が近くにある場所
- 温度変化が激しい場所
の順にご紹介していきますので、ケージを設置する際の参考にしてくださいね。
NGな場所① テレビの横
NGなケージの設置場所のひとつはテレビの横です。
犬は人間よりも聴覚が優れているため、音には敏感です。
もちろんワンちゃんそれぞれの個性にもよりますが、大きな音にはストレスを受けがちです。
テレビの横にケージを置くと、繊細な子はテレビから聞こえてくる知らない人や動物の声、雷やサイレンの音にびっくりしてしまうことも。
警戒して吠えつづけたら近所迷惑になりかねないので、困ってしまいますよね。
そのため、テレビの横は避けた方が良いでしょう。
テレビの横以外にドアの近くも、開閉音が目立つためおすすめできません。
やむを得ず、一時的にテレビの横やドア付近にケージを設置しなければいけないときは、テレビの音量を下げ、ドアの開閉も勢い良くならないように気をつけてあげてくださいね。
NGな場所② 人通りが多い場所
人通りが多い場所も、ワンちゃんの睡眠や休憩の邪魔になり緊張させてしまうことが考えられます。
家族の話し声が小さく聞こえるくらいなら問題ありませんが、人が良く通る動線上、トイレやキッチンにつながっている通路や、玄関・リビングの出入り口付近、テレビの横などは避けます。
ただし、犬は群れで暮らす生き物なので、家族がいない場所で完全にひとりになってしまう状態が長く続くこともストレスになります。
また、離れていることで体調不良に気づけないリスクもあるので、普段家族がすごす部屋のなかで人通りがない場所を選んでケージを置くようにすると良いでしょう。
リビングの隅などで、ケージに毛布をかぶせるなどしてオンオフの習慣をつけることもおすすめです。
NGな場所③ 窓が近くにある場所
窓から外の景色を眺めるのが好きなワンちゃんは多いですよね。
ドライブ中も車の窓から外を眺めているワンちゃんをよく見かけます。
犬が楽しそうなのでつい窓の近くにケージやペット用ベッドを置いてしまう飼い主さんも多いかと思います。
しかし窓辺は、夏には直射日光で暑く、冬は隙間風や冷気で寒い、外の天候の影響を受けやすいスペースでもあります。
また、聴覚の優れている犬は、通行人の気配、雷や工事などの大きな音を必要以上に感じとってしまうことも。
短時間なら楽しい場所かもしれませんが、窓の外も縄張りとして意識する犬は通行人に吠えてかかることもあり、休憩には向かない場所です。
ケージを窓の近くに設置すると必然的に滞在時間が長くなってしまうため、低体温症・脱水症状・熱中症などによる体調不良の恐れもあります。
NGな場所④ 温度変化が激しい場所
窓際のNG理由のひとつに、温度変化が激しいことをあげました。
犬は7度以上の温度差があると体調を崩しやすい動物ですので、時間帯や季節による寒暖差が激しい場所は避けたほうが良いのです。
窓際以外に、扇風機やエアコンなどの冷房の風が直接当たる場所や、ストーブやヒーターの目の前も同じ。
ケージに囲まれて逃げ場がないと、低体温症・脱水症状・熱中症などによる体調不良に陥る可能性もあります。
窓の近くにケージがある場合は、特に夏冬の寒暖差に注意が必要。
また、エアコンで室内温度を一定に保つのは大事ですが、冷暖房の風が直接当たるような場所はNGです。
どうしてもというときは、ペット用の冷暖房器具でサポートするようにしましょう。
愛犬のケージを置くのに最適な場所を紹介
モデル:おもち
ここまで、ケージを設置しない方が良い場所として、テレビの横、人通りが多い玄関・廊下、窓辺や温度変化が激しい場所をご紹介してきました。
テレビの横などを避けた方が良いことは分かりましたが、犬のケージを置くのに最適な場所とはどこなのでしょうか。
かわいい愛犬が長時間を過ごす場所、せっかくなら妥協したくないですよね。
できるだけワンちゃんがリラックスしてすごせるように、
- 直射日光を防げる場所
- 風通しが良い場所
- 安心できる場所
をご紹介していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。
最適な場所① 直射日光を防げる場所
ワンちゃんは日向ぼっこが大好き。
気持ちがよさそうに寝ているところを見ると、日があたる場所で過ごさせてあげたくなりますよね。
でも直射日光があたっている場所は、室温以上に体感温度が高くなっているため、体温調整が苦手な犬には注意が必要エリアでもあります。
低体温症・脱水症状・熱中症など、さまざまな病気のリスクが上がっています。
季節ごとに日のさし方が変わってくるので、そのたびに置き場所を変えるのも手段のひとつですね。
ただし、ケージのなかでは移動範囲も限られているので、あまり極端に位置が変わると犬のストレスになります。
できれば直射日光を防げる場所のなかで、温度変化の少ないスペースにケージを設置してあげましょう。
最適な場所② 風通しが良い場所
犬の皮膚は人間の皮膚の3分の1の薄さで、その上を被毛で覆っています。
そのため、外部の温度変化に影響されやすく、体温調節が苦手です。
特に祖先が寒冷地で生まれた犬は、冬の寒さは得意でも、暑さは苦手。
意識して室温を調節しなければいけません。
犬がすごしやすい環境は室温18~22℃、湿度40~60%ですので、ケージ付近に室温・湿度の計測器を置いて、適温を維持できているかこまめに確認します。
基本はエアコンで調節しますが、エアコンが不調な時も室温・湿度が高すぎたり低すぎたりならないように、適温で風通しが良い場所にケージを設置するようにしましょう。
どうしても難しいようなら、被毛のカットやペット用の保冷マットなどで対応する手段もあります。
最適な場所③ 安心できる場所
もちろん、ワンちゃんにとって安心できる場所がケージを置くのに最適な場所となります。
NG例にあげたテレビの横などの場所は、犬にとってストレスや体調不良につながる可能性があるため、避けるようにします。
具体的には、直射日光があたらない風通しが良い場所のなかで、テレビの横・人通りが多い場所・窓の近く・温度変化が激しい場所などの、外の気温や音の影響を受けない場所を選びましょう。
できれば子犬の段階から最適な場所に設置して、そこから動かさないようにした方がワンちゃんにとってストレスが少ないでしょう。
また、犬は群れで暮らす習性がありますので、長時間一人ぼっちですごすよりも、飼い主さんたち家族が目に入る場所ですごせるほうがリラックスできる傾向にあります。
愛犬のケージを使用するメリットと選ぶ際の注意点を紹介
モデル:おもち
犬を飼育する方のなかには、ケージの必要性を感じていない方もいるかと思います。
しかし、犬と一緒に暮らすなかで、飼い主さんのお出かけや入院などで、長時間ワンちゃんがひとりだけでお留守番する必要が出てくるかもしれません。
そんなときに備えてケージがあれば、ワンちゃんのイタズラや誤飲、事故を予防できて安心です。
また、本項ではケージを使うメリットなどについて
- トレーニングに活かせる
- 来客時に活用できる
- 注意点:愛犬のサイズに合ったケージを選ぶ
の順にお話していきますので、ぜひ参考にしてください。
メリット① トレーニングに活かせる
ケージで犬の移動スペースを制限することによって、犬が人間と共生するためのトイレトレーニングや要求吠えの躾に生かすことができます。
トイレトレーニングの場合は、ケージのなかにトイレを置いておけば移動スペースがケージのなかに制限されるので、トイレの場所をすぐ覚えられます。
トイレシートを一面に引いておくこともできるので、自由に移動させておくときのように予想外の場所での粗相が減り、掃除の手間も激減です。
また、要求吠えをしても対応せず毅然とした態度をとることで、要求吠えのしつけもできます。
ただし、大人になってから急にケージを使用するようになるとかえってストレスになるので、トレーニングをはじめるならできるだけ早く、可能ならば子犬のうちにはじめられると良いでしょう。
メリット② 来客時に活用できる
来客時に活用すれば、お客さんが来たときも安心です。
物理的にお客さんとの接触を減らすことで、イタズラや事故のリスクが減りますし、ふだんからケージのなかですごす習慣があれば、ワンちゃんも「今は落ちついてすごす時間なんだな」と大人しくなります。
普段は良い子でも、初めて会う相手に緊張して興奮してしまうことがありますので、トラブルを起こさないために有効な方法です。
人見知りする子や大きな音が苦手な子は、来客時のみお客さんが立ち入ることがないスペースに一時的にケージを移動して、避難してもらうこともできます。
ケージを移動したときは合間を縫ってワンちゃんの様子を見にいき、体調不良をおこしていないかこまめに確認してあげてくださいね。
注意点:愛犬のサイズに合ったケージを選ぶ
ケージの大きさは、犬のサイズに合ったものを選びます。
サイズがあっていないとストレスになったり、柵の部分を飛びこえてしまったりすることもあり厄介です。
また、ケージの材質や設置方法をみて、すこしでも倒れにくく壊れにくいものを飼い主さんのライフスタイルも考慮して選びます。
どの程度の大きさのものが必要かわからないときはペットショップの店員さんに相談してみるか、あとから大きさを調節可能なケージにすると安心です。
基本的には、ケージのなかにトイレや犬用のベッドを入れることを考えて、少し広めを選びます。
ただし、トイレと寝床が近すぎるとワンちゃんにとってはストレスになるので、トイレとベッドはできるだけ離れた場所に置きましょう。
まとめ:ケージの置き場所はしっかり検討して選ぼう
- NGな設置場所は、テレビの横などの大きな音がしたり、人通りが多い場所や窓の近くなどの外部からの刺激が多く、温度変化が激しい場所。
- 最適な設置場所は直射日光が当たらない風通しが良い場所のなかから、テレビの横などを避けた、犬にとって安心できる場所。
- ケージの使用にはトイレトレーニングや要求吠えのしつけ、来客時のトラブル防止などのメリットがある。
- ケージを選ぶ際は犬のサイズに合ったものを選ぶ。
犬によっては、テレビの横などのNGな設置場所でも平気な子もいますので、ワンちゃんの個性も考慮しながら、ぜひケージの導入を検討してくださいね。
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