ミックス犬が気持ち悪いと言われるのはなぜ?特徴や奇形についてのサムネイル画像

年々人気が増加するミックス犬。実はミックス犬に関する問題もあります。ミックス犬を気持ち悪いと揶揄する人も少なからずいますがなぜなのでしょうか。今回のMOFFME記事ではミックス犬が気持ち悪いと言われる理由・ミックス犬について知っておくべきポイントを紹介します。

記事監修者「森下 浩志」

監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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ミックス犬が気持ち悪いと言われるのはなぜ?特徴や奇形など

ミックス犬は時として「気持ち悪い」や「かわいそう」などと言われることがあります。この理由としては、お金を稼ぐことだけを目的とした繁殖業者が多発したことが大きく影響しています

繁殖業者によるお金儲けの対象とされてしまった結果、不幸なわんちゃんを生む結果となってしまっています。

今回、ミックス犬の特徴や性格、奇形などについてご紹介します。一度ミックス犬のことについて考えてみましょう。

それでは今回MOFFMEでは以下のことについてご紹介していきます。


ミックス犬の特徴や性格、奇形など飼う際に知っておくポイントについて

  • ミックス犬の特徴や性格について
  • ミックス犬が気持ち悪いと言われてしまう理由について
  • ミックス犬について知っておくべきポイントについて
是非最後までご覧ください!   

ミックス犬の特徴や性格を紹介


ミックス犬は特に珍しい種類ではありません。ペットショップに行っても必ずといっていいほどミックス犬がいます。そしてどのペットショップに聞いても「唯一無二で可愛いでしょ?」と言ってくるでしょう

しかし、ミックス犬に決して罪はありませんが、その子はどこで交配された子でしょう。悪い繁殖業者だけではなく良いブリーダーさんもいますが一度考えてみてはどうでしょう。

ここではミックス犬の特徴や性格についてご紹介します。是非ご参考にしてみて下さい。


ミックス犬の特徴や性格について

  • ミックス犬の特徴
  • ミックス犬の性格

ミックス犬の特徴

まずミックス犬とは正式名称ではありません。ミックス犬とは異なる品種の犬を交配して生まれてきた犬のことをいいます。父犬と母犬の両方の良いところを受け継がせる目的で交配を行います。


しかしどちらの特徴を色濃く受け継いだかは生まれて成長するまではわかりません。純血種でそれぞれかかりやすい病気があります。もしかすると他の犬種と交配することでかかりやすい病気を回避することができる可能性があります。


良いことではありますが、逆にいうと純血種であればかかることのない病気でも交配して他の犬種がかかる病気のリスクまで受け継いでしまいます。


純血種よりもかかるリスクは減りますが、本来かかりやすいと言われている病気にかからないというわけではありません。ミックス犬は純血種では決して見ることができない、それぞれの個体の独自性を掛け合わせた唯一無二の見た目をしています。


現在、様々な種類の交配が世界で行われています。中には可愛い犬を作りたいからといって、悲しい交配が多くされているのも現実です

ミックス犬の性格

ミックス犬の性格ですが、父犬・母犬の性格が大きく影響します。純血統種の性格でも温厚であったり、人・犬見知りしない、従順な性格などといった飼い主さんにとって都合が良い性格の子ばかりではありません。


中にはわがままであったり、気が強い、人・犬見知りがひどいなどといった性格の子も必ずいます。いくらミックスをしたとしても良い飼い主さんにとって都合が良い性格だけを引き継がせるのは間違いなく不可能です。


それを含めてミックス犬と称される犬の個性です。もしあなたが初めてミックス犬の飼育をするようであればどんな性格の子になるのかも併せて楽しみに生活していけると良いでしょう


困った行動をしたとしても飼い主さんがしつけをしてあげ、愛犬にとって生きやすい環境にしてあげましょう。

ミックス犬が気持ち悪いと言われる理由を紹介


普段生活している人はミックス犬のことを気持ち悪いと思ったことがないのではないでしょうか?その理由は気持ち悪いと言われてしまうような子は飼い主さんに迎えられず、表に出ることなく処分されてしまっているからです。

そのため奇形の子を世間の人が見る機会はほぼありません。奇形の子が出ることのない無理な交配がなくなれば良いと強く願います。ここではミックス犬が気持ち悪いと言われる理由をご紹介します。


ミックス犬が気持ち悪いと言われてしまう理由2選

  • 理由① 奇形に繋がる掛け合わせリスク
  • 理由② 世界で話題になったミックス犬「ラブラドゥードゥル」

理由① 奇形に繋がる掛け合わせリスク

ミックス犬を配合する時に気を付けなければいけないことが2つあります。


・配合する父犬・母犬の体格差がないこと

体格差がある場合はそもそも交尾に関して無理があります。父犬が小さいほうであればまだ可能なのかもしれませんが、母犬が小さいほうであれば母犬に大きな負担をかけてしまいます。


これは人工授精をしたとしても危険性は同じです。また小さい犬種を母犬にしてしまうと生まれてくる子に奇形が発現しやすいです。下手すると母犬ともに死んでしまう可能性もあります。 


・犬種特有の性質が違い過ぎないこと

特徴が大きく異なる掛け合わせは顎や骨格に出やすいです。顎や歯の大きさが合わず歯並びがガタガタになってしまったり、関節が曲がったままの子も中にはいます。


また全く異なる毛質の親犬同士にしてしまうと扱いにくい毛質になってしまいます。そもそも純血種はその犬種に対して最適な毛質のため、他の毛質が混じってしまうと不自然で矛盾しているイメージが付きやすいです。

理由② 世界で話題になったミックス犬「ラブラドゥードゥル」

ラブラドール・レトリバーとスタンダード・プードルを掛け合わせた「ラブラドゥードル」と呼ばれる犬種を初めて交配させました。


当時オーケストラの盲導犬団体に勤務していたウォーリー・コンロン氏。コンロン氏は「私はパンドラの箱を開けて、フランケンシュタインのようなモンスターを世に出してしまった」と、後悔したと言われています。


この問題は何がいけなかったかというと、遺伝的な問題(股関節の異常、眼病、てんかん。精神疾患)もそうですが、一番大きな問題は営利目的の繁殖ビジネスが急増してしまったことです。


見た目の珍しさや可愛さで人気に拍車がかかり、営利目的の乱交配が増えてしまい不幸な人生を終えたラブラドゥートルは数多く存在したことでしょう。ですが問題になったのは30年前のことで、日本でもラブラドゥードルが相変わらず人気です。


現在はオーストラリア協会が品種として認定した「オーストラリアン・ラブラドゥードル(純血種)」と称される犬種となっており、「ジャパンケネルクラブ(JKC)」による犬種の固定化や登録を目指している段階です。

ミックス犬について知っておくべきポイントを紹介


ミックス犬だからといって純血種の子より劣るというわけではありません。優良なブリーダーさんによって交配された子は純血種の子とは違う可愛さがあります。

また健康も交配されたことにより病気のリスクも減るといったメリットもあります。そのためミックス犬を迎える際には必ずよく理解してからにしましょう

ここではミックス犬について知っておくべきポイントをご紹介します。是非ご参考にしてみて下さい。


ミックス犬について知っておくべきポイント3選

  • ポイント① ミックス犬が安い理由
  • ポイント② ミックス犬は病気に強くなる
  • ポイント③ 寿命が長くなるわけではない

ポイント① ミックス犬が安い理由

ミックス犬が安いとされている理由は健康面や隠れた遺伝性の疾患があるからと言われています。安く販売したとしても利益が得られているという証です。


ですが繁殖業者が無暗に繁殖を繰り返し、劣悪な環境下で飼育されたわんちゃんだけではありません。中にはしっかりと考え交配し、大事に育てられたわんちゃんもたくさんいます。


そのため昨今のミックス犬ブームにより以前ほどミックス犬が安く迎えられるというわけではありません。また血統書が発行されないこともミックス犬が安いとされている理由の1つです。


ですのでミックス犬の購入を考えている方でしたら、そのわんちゃんの元のブリーダーさんを確認するのは大切です。ミックス犬ならではですが顔も大きくなると変わってくる可能性があります。迎える予定の方は事前に調べてからでも遅くないです。

ポイント② ミックス犬は病気に弱くなる

ミックス犬は病気に強くなると言われています。純血種のわんちゃんは遺伝性疾患にかかりやすいです。親が遺伝疾患であれば子もかかってしまいます。


しかしミックス犬ですと異なる遺伝子が組み込まれることから病気にかかる可能性が確かに少なくなる傾向にあります。さらに雑種ともなると色々な種類の遺伝子が入っていることから病気のリスクが薄められていると言います。


しかしミックス犬で病気にかかりにくいと言われているからといって、その病気に対して予防を怠ってしまうとやはりかかってしまう可能性は十分あります


例えばチワワを掛けわせるなら膝蓋骨脱臼であったり、ミニチュアダックスフンドは胴長からヘルニアに掛かる可能性があります。予防として体重に気を付け肥満にさせないようにしたり、バランスが摂れた食事や適度の運動をかかさないことがあります。


ミックス犬は病気の遺伝子を半分しか受け継がないとされていることが病気に強いと言われる所以です。ですが飼い主さんはリスクをなるべく回避できるようにしてあげましょう。

ポイント③ 寿命が長くなるわけではない

ミックス犬は病気に強いと言われているからといって、寿命が長くなるわけではありません。ミックス犬の寿命はやはり交配元である親犬の寿命に大きく関係してきます


チワワやトイプードルは比較的寿命が長いとされており、交配されたチワプーも寿命は比較的長いとされるでしょう。逆に大型犬は寿命が小型犬よりも少ないとされているため、大型犬のミックス犬も同様に比較的短いとされています。


ですが寿命が長いも短いもそこまでの違いはありません。短いと言われている大型犬も15年ほど生きてくれたり、反対に小型犬が短命で生涯を終えてしまうことだってあります。


飼い主さんは寿命のことを気にするのではなく、いかに健康な状態を維持できるかを意識すると良いでしょう。健康でいてもらうためのポイントです。


・食事 

 「総合栄養食」と記載されているドッグフードを与える。肥満が気になる場合は「良質なタンパク質」や「合成添加物不使用」、「グレインフリー(穀物不使用)」を選ぶと良いでしょう。


・運動 

適度な運動はとても大事です。運動することで体重の維持もでき、筋肉量の維持もできます。愛犬の健康のために運動させましょう。  

まとめ:一番の被害者はミックス犬自身

いかがだったでしょうか?これまでの内容をまとめますと

ミックス犬の特徴や性格、奇形など飼う際に知っておくポイントについて
  • ミックス犬の特徴や性格について
  • ミックス犬が気持ち悪いと言われてしまう理由2選
  • ミックス犬について知っておくべきポイント3選

以上のことについてご紹介してきました。


改めて伝えたいことは決してミックス犬が悪いわけではありません。奇形になってしまったわんちゃんなども間違いなく罪はありません。そして不幸な結末を送ってしまったミックス犬は悪徳繁殖業者による一番の被害者です。


現在は奇形で出てしまった犬を大量に保健所に持ち込むことはできなくなっていますが、そういったミックス犬の結末は想像するのも耐えられないですが簡単に予測できてしまいます。これ以上不幸なわんちゃんが生まれないように強く願うばかりです


またMOFFMEでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください!