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愛犬が飼い主さんや子供の肩や背中に乗る行為をすることがあるかもしれません。このような愛犬の行為には様々な意味・理由が隠れています。今回のMOFFME記事では、犬が飼い主の背中に乗る理由や愛犬との主従関係について詳しく紹介していきます。

記事監修者「望月 紗貴」

監修者望月 紗貴
一般社団法人愛玩動物健康管理協会(CAHA)代表理事

大型犬5頭、中型犬1頭、愛猫3匹と暮らす。長年犬の生物学の研究を行っており、ペットフードの委託開発を行う。その他、ペット用品開発、ペット関連事業者のコンサルタント、ペット用品の監修者、ペット関連教材制作者として活躍しながら、積極的に動物保護活動に参加。【保有資格:犬の管理栄養士・犬の管理栄養士/アドバンス・愛玩動物救命士・犬猫行動アナリスト・ペット看護士資格・ペット看護士資格マスターライセンス・ペット介護士マスターライセンス・ペットセラピスト資格・ドッグトレーニングアドバイザー・ドッグヘルスアドバイザー他】

この記事の目次

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愛犬が飼い主の肩や背中に乗るのはなぜ?犬の心理や主従関係

愛犬と一緒にくつろいでいると、愛犬が背中に乗ることがありますよね。


小型犬なら耐えられますが、大型犬だと痛いし支えられないです。


飼い主さんが大好きで、肩や背中に乗ってくるのでしょうか?


何か他に意味があるのでしょうか?


実は、いろいろな考え方があってこれが「答え」というものはありません。


昔からの考え方である「犬は家族を順位付けする」は、間違っているという意見もあります。


表情豊かに、たくさんの方法で愛情表現をする愛犬の心理は、飼い主さんでないと分かりません。


愛犬と一緒に過ごしている飼い主さんが、愛犬の心を理解することが大事ですよ。


今回のMOFFMEでは、

  • 愛犬が飼い主の肩や背中に乗る3つの理由
  • 愛犬との主従関係を考えてみよう
  • 愛犬とどんな関係になりたいか
について解説していきます。

愛犬が体に乗ってきて気になる飼い主さんは、最後までご覧ください。

またMOFFMEでは、「ペット保険のランキング」についても詳しく解説しておりますので、そちらもぜひご参考にしてください。

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愛犬が飼い主の肩や背中に乗る3つの理由を紹介

記事モデル:モモ


愛犬が飼い主の肩や背中に乗る理由は、いろいろ考えられます。


この項では、

  • 理由① 飼い主に甘えたい
  • 理由② 飼い主より自分の方が立場が上だと思っている
  • 理由③ 飼い主の所有権を主張している
などの3つの理由を解説していきます。

犬は学習する生き物なので、日々の生活の中から「されて嬉しかったこと」や「この人といれば、何かいいことがある」などの情報を集めています。

飼い主さんの肩や背中に乗ることで安心する愛犬もいますよね。

理由① 飼い主に甘えたい

飼い主さんに甘えたいと思って、背中や肩に乗ることがあります。

  • 飼い主さんのそばにいたい
  • 体の一部に触れていたい
飼い主さんのニオイ感触が心地良くて、背中で寝てしまうこともありますよね。

子犬が母犬の上に乗ったり、寝たりするのと同じで安心するのでしょう。

うちの犬は、構ってほしくて顔に飛びついてきたり、膝に乗ってきて前足で手を突いたりします。

遊んでほしいから、背中に乗ることもあるでしょう。

背中に乗る以外にも
  • 膝に乗ってくる
  • お腹に乗ってくる
なども飼い主さんに甘えたい行動にひとつですよね。

普段、お留守番の多い犬なら飼い主さんと一緒にいられる時間はとても貴重です。

そばにいる時は、くっついていたいのかもしれませんね。

理由② 飼い主より自分の方が立場が上だと思っている

飼い主より自分の方が立場が上だと思っている場合は、問題行動になります。


犬は家族の中で、自分がどのくらいの順位にいるのかを本能的に明確にしたい生き物だと言われています。


飼い主さんの背中に乗り、踏みつけることで自分の方が立場が上だと表現しています。


この場合は、すぐに止めさせないといけません。


犬が飼い主さんより自分の方が立場が上だと思っている時は、

  • 散歩の時に自分の行きたい方へ行く
  • ご飯を食べる時に「マテ」ができない
  • 目を見て叱る時に噛みついてくる
などの行動が見られます。ただし、近年では犬と飼い主の上下関係説が覆されているため、一概に言い切れない部分があります。

去勢していない犬が、発情期に興奮して背中に乗ることもあります。子供を作らないのであれば、前立腺の病気になるリスクもあるので、去勢手術をしましょう。

理由③ 飼い主の所有権を主張している

複数のペットを飼っている場合は、「今、お母さんは私が独占してるから」という宣言になります。


たくさんのペットを飼っているなら、大好きな飼い主さんを独占することは難しいですよね。


そこで、飼い主さんの背中に乗ることで、「お母さんは私のもの!」とアピールをするのです。


ちょっとした隙をついて、背中に乗って独占するチャンスを狙っているかもしれませんね。


甘える仕草と一緒で、膝やお腹に乗ってくるのも独占したいのかもしれませんね。

愛犬との主従関係を考えてみよう

記事モデル:モモ


最近では人間と犬との間に主従関係は必要ないというトレーナーも多いのですが、問題が多い犬の場合は一度考えて見ることも大切です。


愛犬は、「マテ」や「おいで」の指示に従いますか?


愛犬と信頼関係が築けていれば、背中に乗る行為をしても特に注意しなくても大丈夫ですよね。


信頼関係を築くためには、

  • ご飯を与える
  • おやつを使ってのトレーニング
  • 散歩に行く
  • 飼い主主導で遊ぶ
などの日々の生活の積み上げが大事です。


この項では、

  • 犬は本能的に家族メンバーを順位付けする動物
  • 犬が背中に乗る行為を許すか許さないかに正解はない

などについて解説していきます。

犬は本能的に家族メンバーを順位付けする動物

犬は、本能的に家族を順位付けする動物だと言われます。


犬の祖先と考えられている「オオカミ」が、順位付けをして生活していたことで、犬も同じ本能をもっていると言われていますね。


オオカミの群れの中では、順位付けがあり、上位のオオカミがいいものを食べて、いい場所で寝るということが分かっています。


なので、同じ本能を持つ犬も順位付けをすると考えられていますよね。


ですが、最近の研究では「上下関係概念がない」という考え方が出てきています。


「散歩の時に前を歩く」のは下に見てるのではなく、「先に早く行きたい」という気持ちが先行しているからだと考えられるようになってきていますよ。

犬が背中に乗る行為を許すか許さないかに正解はない

犬が背中に乗ることを許すか許さないかに正解はありません。


例えば、飼い主さんに甘えたいから背中に乗る行為でも、飼い主さんが不快だと思うなら、止めさせればいいです。


もちろん、飼い主さんを見下しているような行動をとるようなら、すぐに止めさせるべきですね。


大型犬だと、勢いよく乗ってこられるとお互いにケガをしてしまうので、こういう場合は止めさせたほうがいいです。


飼い主さんが、背中に乗られて嬉しい場合は、そのままにしてもいいでしょう。


現在は、いろいろな情報があって、どれが本当なのか分かりません。


犬種や情報で判断するのではなく、実際に一緒に暮らす飼い主さんが愛犬の性格や体力で判断するといいですね。

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愛犬とどのような関係を築きたいかを考えてみよう

記事モデル:モモ


愛犬と飼い主さんの関係はどんな関係がいいのでしょう?


主従関係がはっきりしていると、愛犬は飼い主さんに忠実で、見ているとかっこいいですよね。


ただ、今は主従関係ではなく、信頼関係が大事だと言われています。


力で抑えるのではなく、心から従ってくれるような信頼関係を築けたらいいですね。


この項では、

  • 愛犬との関係① 絶対的なリーダー
  • 愛犬との関係② 頼れる親

について解説していきます。

愛犬との関係① 絶対的なリーダー

必要以上に甘やかさずに、犬を犬として扱い、犬の習性を優先した関係です。


犬が飼い主さんを「絶対的なリーダー」として認識して、指示や命令に絶対服従します。

  • 猟犬
  • 警察犬
  • 災害救助犬
  • 牧羊犬
などは、このような関係が必須ですね。

一般家庭の犬でも、絶対的に飼い主さんを信じて必ず指示に従うような関係を築くことはできます。

絶対的リーダーというのは、犬にとって「この人のそばにいれば絶対安全絶対安心」だと思わせる存在。

愛犬が安心して、この人といれば安全だと思われる飼い主さんになることが大事ですね。

愛犬との関係② 頼れる親

親として「安心信頼安らぎ」を与える関係です。


子育てと同じで、食事や排泄のお世話・体調管理などをしながら信頼関係を築きます。


愛犬がお尻をくっつけたり、背中合わせに寝たりするのも、大好きで安心するという愛情表現ですよね。


愛犬を可愛がるのはいいことだと思いますが、「しつけ」はきちんと行いましょう。


愛犬がNGな行動をとった時には、止めるようにするのも大事です。


犬のしつけに「こうあるべき」という決まりはありません。


その家庭にあったしつけをするのが一番大事なことです。


愛犬が頼ってくれるような飼い主さんになりたいですよね。

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まとめ:愛犬が背中に乗る行為に対して賛否両論ある

今回は、愛犬が背中に乗る行為について解説してきました。

  • 飼い主に甘えたいから背中に乗る
  • 飼い主よりも自分が上だから背中に乗る
  • 飼い主を独占したいから背中に乗る
  • 愛犬との主従関係を考える
  • 愛犬とどんな関係を築きたいか
現在は、いろいろな情報が溢れていますよね。

犬の主従関係にしても、主従関係を築かなくてもいいと書かれていることもあります。

愛犬が背中に乗る行為でも、賛否両論あります。

背中に乗る行為も見下しているとは限らないという声もあるのです。

この判断ができるのは、飼い主さんだけです。

愛犬と一緒に過ごす飼い主さんだからこそできる判断が、一番正しいと思いますよ。

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