愛猫にとって危険な人間の食べ物はたくさんありますが、健康面に効果をもたらす食べ物もあります。ゴマは愛猫にとって効果のある食べ物なのでしょうか。今回のMOFFME記事では、愛猫にゴマを与える場合の注意点や効果について解説していきます。
この記事の目次
目次を閉じる愛猫にゴマを与えても大丈夫なの?効果や注意点を詳しく紹介
猫にゴマを与えても大丈夫なのでしょうか。人間には問題がない食べ物でも、猫に与えてはいけないという食べ物は実は多いです。
では、このゴマは愛猫に与えても良いのでしょうか。また、もしゴマを猫に与えても良い場合は、どのような注意点があるのでしょうか。
さらにはゴマを与えることで得られる猫への効果などについても、気になるポイントです。
今回「MOFFME」では、
- 愛猫にゴマを与えても大丈夫!含まれる5つの栄養成分とは
- 愛猫にゴマを与える際の3つのメリットを紹介
- 愛猫にゴマを与える際の2つの注意点を紹介
愛猫にゴマを与えても大丈夫!含まれる5つの栄養成分とは
結論を言えば、猫のゴマを与えても問題はありません。反対に、猫にゴマを与えることで、ゴマに含まれている栄養素を得ることができるメリットがあります。
愛猫の健康維持のためにも、上手にゴマを活用して愛猫に与えてみてください。
この項目では、
- ゴマの成分① ゴマリグナン
- ゴマの成分② セサミン
- ゴマの成分③ セサモリン
- ゴマの成分④ カルシウム
- ゴマの成分⑤ 食物繊維
- 補足:ゴマ油やゴマが入った食品も与えて大丈夫?
ゴマの成分① ゴマリグナン
ゴマに含まれている成分の名前はゴマリグナンと呼ばれています。
このゴマリグナンには多くの栄養素が含まれていますが、中でも強い抗酸化作用は人間にも大きな効果を与えてくれます。
また、ゴマリグナンは抗酸化作用により不老長寿や美容、さらには体力増強などの効果もあります。
こうした健康効果はかなり昔から確認されていることなので、ゴマの健康効果はかなり信頼度が高いと言えるでしょう。
このゴマリグナンについては、最近でもさまざまな健康効果があることがわかってきています。
中には長寿効果なども確認されていますので、愛猫がいつまでも健康的に、そして美しく長生きしてくれるかもしれません。
上手にゴマを愛猫に取り入れていってください。
ゴマの成分② セサミン
ゴマは抗酸化ビタミンと呼ばれています。その抗酸化ビタミンこそが、このセサミンなのです。
ゴマにはセサミンが含まれていますので、抗酸化作用の効果を得られます。では、抗酸化作用により具体的にどのような効果が見込まれるのでしょうか。
セサミンにより抗酸化作用を得られることで、老化防止効果や紫外線による身体に受ける障害防止効果を得ることができます。
つまり、いつまでも生き生きと若い身体を手に入れることができるということになります。
これは人間でも同じですが、愛猫でも同様の効果が期待できるとされています。
セサミンによる効果は、長期間摂取することで高い効果が期待できますので、上手に愛猫に与えるようにしてみてください。
ゴマの成分③ セサモリン
また、ゴマにはセサモリンという成分もたくさん含まれています。このセサモリンは、そのままでは高い効果が期待できません。
セサモリンは過熱を加えたり、すったりすることでセサミノールという成分に変化します。
つまり、このセサモリンが変化したセサミノールこそが身体に良い影響を与えてくれるのです。
セサミノールは体内に蓄積した脂質が参加するのを防いでくれたり、酸化した後でも有害な影響が及ぶことを防いでくれる働きがあります。
つまり、このセサミンも美容効果や老化防止効果が期待できるということです。
ゴマ油は他の種類の油よりも酸化しにくい性質がありますが、それはゴマに含まれているセサモリンによるものと言えるでしょう。
ゴマの成分④ カルシウム
意外かもしれませんが、ゴマには多くのカルシウムが含まれています。
カルシウムは多くの人が知っているいるでしょうが、骨や歯を強くしてくれる効果が期待できます。
また、神経の動きや筋肉の活動などもサポートしてくれる効果もあります。
健康を維持する上で、このカルシウムは欠かせない栄養素です。それは人間だけではなく、猫も同じと言えるでしょう。
普段のエサだけでは、カルシウムが不足してしまう可能性もあります。
上手にゴマを摂取することで、強い骨や歯を手に入れることができますので、ぜひ試してみてください。
カルシウムはこれから成長していく猫だけではなく、老犬にも健康維持のために必要な栄養素です。しっかりと意識して与えるようにしてください。
ゴマの成分⑤ 食物繊維
ゴマにはゴマリグナンやセサミン、セサモリンやカルシウムだけではなく、なんと食物繊維も多く含まれています。
実はいりゴマ100gあたり、水溶性食物繊維が2.5gも含まれていることがわかっています。
また、不水溶性食物繊維が10.1gも含まれていますので、しっかりと食物繊維が摂取できるとがわかるでしょう。
ちなみにキャベツの含まれている食物繊維は100gあたり1.8gです。
こうしたことからも、ゴマの食物繊維は決して無視できない栄養成分であることがわかるはずです。
食物繊維は腸内環境を整えてくれます。便秘などで悩んでいる猫の場合は、食物繊維を上手に摂取することで改善する可能性があります。
この成分も健康維持に欠かせないと言えるでしょう。
補足:ゴマ油やゴマが入った食品も与えて大丈夫?
ゴマが猫の健康維持にも効果的なことはわかったでしょうが、ゴマ油やゴマが入った食品をそのまま与えても良いのでしょうか。
実は少量であればゴマ油を与えても大丈夫です。ゴマ油にはオメガ6が含まれており、この成分は猫のフケ対策に効果的とされています。
皮膚の状態が悪いと猫でもフケが発生してしまいます。ゴマ油はフケ対策に効果的なので、上手に活用してください。
ただし、そのフケが皮膚の疾患から起こっている場合は、ゴマ油での改善ではなく専門の医師に相談をしてください。
また、ゴマが入った食品は人間用の場合は避けるようにしてください。
人間用のゴマのお菓子などは塩分が多めに含まれている可能性もあります。猫にとっては健康にあまりよくないため、人間用のゴマが入った食品は避けてください。
愛猫にゴマを与える際の3つのメリットを紹介
愛猫にゴマは与えるメリットは、どのようなことがあるでしょうか。
これから解説する3つのメリットをチェックすれば、猫を飼っている飼い主はおそらくゴマを与えたくなるでしょう。
どのメリットも愛猫の健康維持、さらには長寿に期待できる内容なので、気になる人はぜひチェックしてください。
この項目では、
- メリット① 抗酸化作用
- メリット② 便秘改善
- メリット③ 愛猫にごま油はより効果的
メリット① 抗酸化作用
ゴマは先ほども解説した通り、高い抗酸化作用が期待できます。抗酸化作用とは身体の中に溜まってしまった活性酸素を除去する働きのことです。
実はある程度は活性酸素は身体に必要なものです。しかし、この活性酸素が多くなり過ぎることで、身体が酸化してしまうのです。
また、遺伝子にダメージを与えることもわかっています。これがいわゆる身体のサビ付きと呼ばれる現象です。
この身体のサビを適度に除去してくれるのが抗酸化作用なのです。
ゴマの含まれていえるゴマリグナンは、高い抗酸化作用が期待できますので、上手に摂取することで老化防止効果を得られるのです。
また、脂肪酸の代謝を高める効果もありますので、愛猫の健康維持には上手にゴマを活用することが望ましいのがわかるでしょう。
メリット② 便秘改善
ゴマを摂取することで、腸内細菌を正常に保つ効果が得られると言われています。
ゴマには多くの食物繊維が含まれていますので、この食物繊維の効果により腸内が良好に保てるのです。
また、ゴマに含まれている食物繊維は、消化されないまま腸に入っていった食べ物にも効果を発揮すると言われています。
こうした効果により、便秘に悩んでいる猫は改善が期待できます。
便秘に悩んでいる猫は多いと言われていますので、ゴマを上手に摂取させることで、便秘の改善ができるかもしれません。
また、便秘が改善するということは、健康維持ができるということにもなります。
腸内環境をしっかりと整えることは、健康維持にとても重要なことなので、ぜひゴマを活用してください。
メリット③ 愛猫にごま油はより効果的
愛猫にゴマをそのまま食べさせても高い効果を得ることができますが、ゴマ油ならさらに高い効果を得られます。
ゴマ油にはオレイン酸とリノール酸がほぼ80%を占めています。
さらにはビタミンEやポリフェノールも含まれていますので、健康維持に効果的な成分を効率良く摂取できます。
また、ゴマ油は無味無臭なものが多いため、臭いなどを気にするような猫でも安心して与えることができます。
ただし、多くの量を与えることは肥満のリスクがありますので注意してください。
猫へゴマ油を与えるときには、体重が4㎏から5㎏ほどの猫なら1日小さじ1杯までとしてください。
たくさん与えることで肝臓への負担も高まりますので、必ず摂取量には注意してください。
愛猫にゴマを与える際の2つの注意点を紹介
愛猫にゴマを与えるときには、どのようなことに注意するべきでしょうか。
ゴマは猫にとっても身体に良い影響を生み出してくれることは解説した通りですが、与えるときには厳重に守るべきポイントがいくつかあります。
何も考えないままゴマを与えてしまうと、大きなトラブルが起こることもありますので、必ず次の項目はチェックするようにしてください。
この項目では、
- 注意点① アレルギー
- 注意点② 下痢
- 補足:猫にゴマが付いている!寄生虫感染には要注意!
注意点① アレルギー
ゴマは人間だけではなく、猫にもさまざまなメリット芽得られるのは理解できたでしょうが、もし愛猫にアレルギーがある場合は注意が必要です。
人間にもゴマアレルギーがある人がいますが、猫にも同じように、アレルギーを持っている場合があります。
ゴマアレルギーにはさまざまな症状がありますが、確認されているのは嘔吐や下痢、発疹などがあります。
また、症状が酷くなると呼吸困難に陥ることもあります。最悪、意識障害などが起こり、命に関わることもあるのです。
こうした症状を回避するには、ゴマを与えないことが一番です。
また、そもそもゴマアレルギーがあるのかわからない場合は、少量から愛猫に与えて、どういった反応になるのかを確認してください。
注意点② 下痢
猫にゴマを与えることで下痢になる可能性は高いです。
ゴマは先ほども解説した通り、多くの食物繊維が含まれていますので、少量でも便通が良くなり下痢が起こることがあります。
この下痢の症状は人間でも起こります。下痢になったことを確認したら、まずは与えるのを控えるようにしてください。
同じ猫でも下痢を起こす日と起こさない日があります。
体調などにより下痢が起こる可能性などが変わってきますので、下痢をした日は注意深く愛猫を観察するようにしてください。
ゴマにより頻繁に下痢を起こす場合は、先ほどのアレルギーの可能性があります。
また、体質的にもともと便が緩い可能性もありますので、その愛猫の大切に合った与え方をするように心がけましょう。
補足:猫にゴマが付いている!寄生虫感染には要注意!
猫の便にゴマが付いていたり、肛門にゴマが付いているように見えるときには注意が必要です。もしかするとそれはゴマではないかもしれません。
肛門などに付いている場合、寄生虫感染を起こしている可能性もあるのです。もし、そのゴマのようなものが白いなら条虫の可能性が高いです。
この条虫に感染してしまうと、食欲の低下や体重の減少などさまざまな症状が現れます。食欲が低下してしまうと、他の病気も併発する可能性もあります。
もちろん、本物のゴマも消化されないままそのまま出てしまうことがありますが、様子がおかしいと感じたときには、早めに専門のクリニックで診察を行ってください。
早めに対処すれば改善する可能性が高いた、しっかりと観察してください。
まとめ:猫にとってゴマはメリットがたくさん
ここまで、猫にゴマを与えても良いのか、さらには猫にゴマを与えることで得られるメリット等について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
この記事では、
- ゴマにはゴマリグナンやセサミン、食物繊維が多く含まれる
- 猫にゴマ油を与えても高い効果が期待できる
- ゴマが入った食品は塩分が多いことがあるため注意
- ゴマは抗酸化作用や便秘改善効果が期待できる
- ゴマを与えるときにはアレルギーや下痢に注意する