大好きな愛犬相手でも犬との生活に疲れたという飼い主さんも少なくありません。ましてやそれが初めての犬の飼育だと想像以上の大変さに頭を抱える方も多いかと思います。今回のMOFFME記事では、犬との生活に疲れた際の原因・対処法・しなくても良いしつけを紹介します。
この記事の目次
目次を閉じる愛犬との生活に疲れた?そんな飼い主さんへの対処法や原因など
今回「MOFFME」では愛犬との生活に疲れてしまった、飼い主さんへ解決の糸口をお届けします。
この記事では
- 愛犬との生活に疲れたと感じる原因を紹介
- 実は飼い主がしなくてもよいしつけ・お世話10選を紹介
- 愛犬との生活に疲れた際の4つの対処法を紹介
を詳しく解説しております。ぜひ最後までご覧ください!
愛犬との生活に疲れたと感じる原因を紹介
まず、愛犬との生活に『疲れた』と感じてしまう原因をあげてみましょう。
- 疲れる原因① 子犬の世話疲れ(育犬ノイローゼ)
- 疲れる原因② しつけの苦悩
- 疲れる原因③ 家族との意見不一致
これらが原因の候補です。①は若干、身体的に疲れてしまうと言うこともあります。ですが、全て精神的な理由が起因していることが解ります。
また、原因が一つではなく、二つ、あるいは全てが当てはまる方も、いらっしゃると思います。
次の見出しでは、各項目を詳しく解説しております。ぜひ、続きを読み進めてください。
疲れる原因① 子犬の世話疲れ(育犬ノイローゼ)
1年生の飼い主さんに多い原因が世話疲れ、いわゆる育犬ノイローゼです。ほとんどの飼い主さんが覚悟を決めて子犬のお世話をされています。
しかし、その大変さが”想像以上”と言う方も、少なくありません。子犬は、成犬と比較して一度に食べられる量が少ない為、一日の食事の回数も多くなります。また、子犬は食事だけではなく、”トイレの回数”も多くなります。
しつけが不十分な場合、『粗相』や『いたずら』などの問題が多くなってしまいます。飼い主さんが、これらの行動に”疲れた”と感じてしまう事は、無理もありません。
疲れる原因② しつけの苦悩
お散歩中に、他人や他の犬に向かって吠えてしまう。あるいは、家族以外の人に噛みついてしまう。
他にも、トイレが上手くできなかったり、ソファなど家具やゴミ箱を荒らしてしまったりと、どれだけ注意しても、”しつけ”ができない事があります。
子犬期に、”トレーニング”や”しつけ”ができずにいると、成犬になってからヒートアップします。ヒートアップした、いたずらや粗相は飼い主さんに多くの苦労をもたらしてしまいます。
疲れる原因③ 家族との意見不一致
愛犬のトレーニング、しつけ、フード、飼育方針で、家族と真っ向から対立することがあります。ご主人様と奥様で、親と子供で、兄弟姉妹間で意見が分かれることが多々あります。
子供の教育方針で、両親の意見が合わない事と似ています。子供はある程度、理解がありますが、愛犬にはその事情は全く伝わりません。
フードやおやつの品質、おもちゃ、トイレシートの種類、犬用のゴミ箱、他にも様々なペット用グッズがあり、議論の話題はつきません。
実は飼い主がしなくても良いしつけ・お世話10選を紹介
以前ラジオのCMで、人を介護する時のコツは”頑張り過ぎないこと”と聞いたことがあります。
- ① 散歩後のシャワーで愛犬の足を洗う
- ② 丁寧な耳掃除
- ③ 週一以上のシャンプー
- ④ 毎日歯ブラシ
- ⑤ 繰り返しトレーニング
- ⑥ 愛犬主体の散歩
- ⑦ しつけとして必要以上に「待て」をする
- ⑧ 吠える犬をなだめる
- ⑨ 毎日決まった時間に餌を与える
- ⑩ 手作りフードにこだわる
これらの項目は、無理にしつける必要はありません。ですが、1年生の飼い主さんには、その程度がわかりません。
次の見出しで詳しく解説しますので、参考にしてください。
① 散歩後のシャワーで愛犬の足を洗う
きちんとした飼い主さんは、愛犬と毎日お散歩に出かけていると思います。ですが、帰宅後に愛犬の足を毎回シャワーで洗っていませんか?さすがに、きちんとし過ぎです。
雨の日や、水たまりなどに足を入れてしまった場合はシャワーをしてください。そうでない場合は、濡れたタオルやウエットシートで拭くだけで十分です。
また、せっかくお散歩でストレスを解消しても、シャワーが苦手な愛犬の場合は、逆効果です。
もし、足裏が毛に覆われて拭きにくい場合は、足裏の毛をカットしましょう。お手入れが楽になります。
② 丁寧な耳掃除
愛犬の耳垢が気になって、人間用の綿棒で丁寧に耳掃除をしていませんか?人間も含めて、本来、耳垢は自然と排出される構造になっています。ですから、必要以上にケアをする事は、よくありません。
人間用の綿棒は愛犬にとっては少し硬すぎる為、脱脂綿や布を使用してください。また、過剰な耳掃除は耳の粘膜を損傷する為、控えましょう。
あまりにも耳垢がひどい場合は、外耳炎か中耳炎の可能性があります。耳掃除よりも動物病院へ連れて行きましょう。
③ 週一以上のシャンプー
週に一回以上のシャンプーも、過剰なケアと言えます。「愛犬の状態を綺麗に保ちたい」と言う飼い主さんのご意見も理解できます。
ですが、過剰なシャンプーは皮膚を傷付けてしまい、皮膚病の恐れがあります。愛犬のシャンプーは2週間に一回、もしくは、月に一回で十分です。それ以外はブラッシングや、ペットシートでの、お手入れで十分です。
ちなみにシャンプー後の拭き取りは十分に行ってください。水分が残っていると、菌が繁殖する原因となり、こちらも皮膚病のリスクが高まります。
>>>犬のドライヤーのかけ方は?嫌がる場合の対処法とは<<<
④ 毎日歯ブラシ
大抵の犬は、歯ブラシを嫌がります。それが毎日となると、もはやストレスでしかありません。
犬の歯石を除去する作業は、麻酔をかけて行いますが、それぐらい、犬にとって口腔ケアは特別なことです。毎日歯ブラシすることも控えてください。
どうしても愛犬のお口の中が気になる場合は、歯磨きができる「おもちゃ」や「ガム」を使用するとよいでしょう。
遊びの中でデンタルケアができれば、愛犬も喜び、飼い主さんの負担も減り、まさに一石二鳥です。
⑤ 繰り返しトレーニング
できるまで繰り返しトレーニングを行うことも、愛犬にとってはよくありません。愛犬の性格や特技も、千差万別です。特技の習得が早い子もいれば、そうでない子もいます。
ましてや、「お手」は、できなくても問題ありません。トレーニングが苦手な愛犬の場合は、”できる様になればラッキー”程度の認識でいてください。
覚えてくれないからと、愛犬に繰り返しトレーニングを行うと、返ってストレスになります。どうしても覚えてもらいたい場合は、気長に行いましょう。
⑥ 愛犬主体の散歩
お散歩の際、愛犬主体で行きたい所に行く事が、必ずしもよいとは限りません。
草むらなどにはノミやダニなど、愛犬を苦しめるリスクが潜んでいます。他にも、暑い日のマンホールなど、愛犬が火傷してしまう恐れもあります。
また、犬の散歩とはいえ、私有地に立ち入られることに敏感な人もいます。近隣トラブルに発展しかねない為、私有地への立ち入りは止めましょう。
犬の気の向くままにお散歩することも、よいことです。ですが、飼い主さんがリスクを見極めて、誘導することも大切です。
⑦ しつけとして必要以上に「待て」をする
必要以上に「待て」をしつけることも、過剰なしつけです。
わずか数回で、愛犬がしつけを習得できるとは限りません。覚えていたとしても、次に日には忘れてしまい、失敗することも多々あります。
スパルタ的なハードなしつけは、愛犬にはメリットがありません。ほどほどして、一緒に遊んだり、スキンシップをしたり、愛犬と信頼関係を構築できる時間を過ごしましょう。
また、できないからと言って激しく叱る、あるいは威圧する行為はNGです。
⑧ 吠える犬をなだめる
吠える犬をなだめる、あるいは叱る行為も控えてください。
愛犬が吠えると、飼い主さんの多くは、なだめたり、しかったりすると思います。しかし、愛犬が吠えることを止めない場合もあるかと思います。
そんな時に再び声をかけてしまうと、「吠えたら構ってくれる」と間違った認識をしてしまう場合があります。
意外にも、吠えている犬への対応は「放っておく」ことが有効です。可能であれば、犬から離れて、愛犬が落ち着くまで待ちましょう。
⑨ 毎日決まった時間に餌を与える
毎日決まった時間に餌を与える必要はありません。理想ではありますが、食事の時間が少しずれても問題ありません。
忙しい飼い主さんの負担になるだけで、愛犬にもメリットはありません。気になる場合はおやつなどの間食で調整しましょう。
前途でもお伝えしましたが、餌の時間、しつけ、衛生管理は”頑張り過ぎない”事がポイントです。健康管理など、これらの項目よりも重要なポイントはたくさんあります。
無駄なケアを省いて、愛犬の状態を細かく観察しましょう。
⑩ 手作りフードにこだわる
愛犬が食物アレルギーの場合を除き、手作りフードにこだわる必要はありません。市販のフードの進化により、体重管理・健康管理が気軽にできる様になったからです。
忙しくて時間がない飼い主さんの場合は、負担が増えるだけではなく、別のリスクも高まります。
例えば、家族の食事と愛犬の食事の支度を一緒に行った場合、愛犬に与えてはいけない食べ物が、混入するおそれがあるからです。
最も注意が必要な食べ物はわさびや山椒などの香辛料です。細かい為、意図せず混入してしまう恐れがあります。
愛犬との生活に疲れた際の4つの対処法を紹介
これまでは、愛犬への過剰なケアの原因を解説してきました。
- 正しいしつけ方を学ぼう
- 愛犬が問題行動を起こす原因を考えよう
- 周りに頼ろう
- 自分のできる範囲で世話をしよう
正しいしつけ方を学ぼう
まず、飼い主さんが正しいしつけ方を習得する必要があります。できないからといって叱るのは、逆効果です。
同じ失敗を繰り返す愛犬に、感情のまま怒りをぶつける行為は、もはや”しつけ”とは言えません。恐怖で愛犬を押さえつけても、愛犬が怯えるだけで、効果はありません。
愛犬のしつけも、人間の教育と同様に、「褒める」事が勧められています。しつけが上手くできない飼い主さんは、褒めてみてはいかがでしょうか?褒める内容は小さなことでかまいません。
愛犬が問題行動を起こす原因を考えよう
愛犬が問題行動を起こす際、明確な原因が存在する場合があります。問題行動とは、「噛み癖・無駄吠え・粗相・ソファなど家具の破損」を指します。
意外なことに、飼い主さんの多くが、『問題行動に原因がある』と言う概念がありません。原因を見極めることが、問題行動を解決する糸口になります。
原因の一つに、”分離不安症”という病気が考えられます。これは、あまりにも愛犬を構い過ぎると、愛犬が一人になった時に不安に陥り、問題行動を起こす病気です。
この場合、愛犬との関係を見直す必要があります。
周りに頼ろう
一人で抱え込まずに、周りに頼るのも、立派な解決策です。
先ずは家族に頼りましょう。他にも河川敷などに飼い主さんが集まり、愛犬を自由に遊ばせるコミュニティが自然に発生している場合があります。
また、SNSでは同じ犬種の飼い主さんが集まり、情報交換の場として活用されています。
そうしたコミュニティの中で、先輩の飼い主さんからアドバイスを受けることができます。
かかりつけの動物病院では、治療と同時にアドバイスを受けることができます。困った時、治療の一環として一時的に預かってくれる場合もあります。
自分のできる範囲で世話をしよう
自分のできる範囲で世話をすることも大切です。
例えば、愛犬が病気になった場合、仕事が休めない飼い主さんは、無理に休む必要はありません。動物病院に預けることも、必要なケアの一つです。
足にケガを負っている飼い主さんも、無理にお散歩に行く必要はありません。愛犬は何となく理解してくれているので、室内で、一緒に遊ぶだけで、とても喜んでくれます。
お金をかけ過ぎることも注意が必要です。愛犬の為にと、必要以上にお金を使い、生活が苦しくなってしまうと、本末転倒です。
まとめ:どうしても疲れた際は無理をせず里親という選択肢も
これ以上は愛犬を飼育できないと判断した場合、『里親』という選択をすることも、やむを得ません。
むしろ、このまま無理を続けることの方が、よほど愛犬には気の毒です。つらい事ではありますが、前を向くことも重要です。ぜひ、決断してください。
今回「MOFFME」では、
- 愛犬との生活に疲れたと感じる原因
- 過剰なしつけ・お世話10選
- 4つの対処法