様々な効果を私たちに与えてくれるヤクルト。愛犬に与えても同じような効果を発揮するのでしょうか。実は獣医師によって賛否が分かれます。今回のMOFFME記事では、愛犬にヤクルトを与えることの是非・適量・注意点などを紹介していきます。
この記事の目次
目次を閉じる愛犬にヤクルトを与えても大丈夫?適量や注意点などを紹介!
愛犬にヤクルトを与えても大丈夫なのでしょうか。
人間にとっては健康に良いとされているヤクルトですが、このヤクルトは愛犬に与えればどのような効果があるのでしょうか。
犬を飼っているとこうした疑問を感じたことがある飼い主は多いかもしれません。ヤクルト与えても良いのでしょうか。
また適量や注意点についても合わせて解説していきます。
今回「MOFFME」では、
- 愛犬がヤクルトを食べるのは獣医師によって賛否が分かれる
- 愛犬に与えるヤクルトの適量・過剰摂取時の症状を紹介
- 愛犬にヤクルトを与える際の注意点を紹介
- ヤクルトのおすすめ代用商品を紹介
愛犬がヤクルトを食べるのは獣医師によって賛否が分かれる
そもそも、愛犬にヤクルトを与えても良いのでしょうか。
胃腸の運動が活発になり、犬によっては健康効果が高まるように感じますが、実は愛犬にヤクルトを与えることは獣医師によって賛否が分かれています。
ヤクルトは犬にも人間と同じような効果が得られることはわかっていますが、ヤクルトを与えることで健康を害するという話もあります。
おそらく、こうした内容を多くの人が気になっているはずなので、まずは愛犬にヤクルトを与えも良いのかについて詳しく説明していきます。
この項目では、
- 賛成する獣医師の意見:乳酸菌より強いシロタ株が腸内環境を整える
- 反対する獣医師の意見:愛犬の健康を損なう
賛成する獣医師の意見:乳酸菌より強いシロタ株が腸内環境を整える
ヤクルトは腸内環境を整えてくれる飲み物として有名です。毎日、ヤクルトを欠かさず飲んでいるという人もいるでしょう。
では、このヤクルトを愛犬に与えるとどうなるのでしょうか。獣医師によっては、愛犬にヤクルトを与えても大丈夫と判断をしています。
ヤクルトにはシロタ株と呼ばれる乳酸菌が含まれています。このシロタ株は生きて腸内まで届き、腸内環境を正常に整えてくれます。
これは人間でも犬もで同じ効果が得られると判断している獣医師もいます。
反対する獣医師の意見:愛犬の健康を損なう
しかし一方で、愛犬の健康を損なうという獣医師もいます。ヤクルトを与えることをすすめていない獣医師の理由は、糖分が多いからです。
実はヤクルトには糖分も多く含まれています。つまり、飲み続けることで愛犬が肥満になったり糖尿病などに陥ることもあるのです。
ヤクルトの糖分は乳糖と呼ばれる成分で、この乳糖は犬には分解できないと考えられます。
そのため、愛犬にヤクルトを与えると消化不良や下痢などが起こる可能性があるとも言われています。
愛犬に与えるヤクルトの適量・過剰摂取時の症状を紹介
もし、愛犬にヤクルトを与えたいと思った場合は、どのくらいの量を与えることが適切なのでしょうか。
ヤクルトは犬にとっても健康維持に良いと考えている飼い主は、どのくらいの量を飲ませるべきか迷ってしまうでしょう。
次の項目では、愛犬へヤクルトを与える場合の適量と、もし過剰摂取した場合に現れる症状についても合わせて解説していきます。
この項目では、
- 与える量:愛犬の大きさによって適量は異なる
- 過剰摂取時の症状と対処法
与える量:愛犬の大きさによって適量は異なる
ヤクルトをどのくらい与えるべきかは、愛犬の大きさによって異なります。間違っても、大量に与えることは避けましょう。
また、人間と同じ量を与えるのも多すぎます。一般的な中型犬であればスプーン一杯程度が適量と考えてください。
もし、中型犬よりも大きな犬の場合は、もう少し多くても問題ありません。また、中型犬よりも小さな犬の場合はスプーン一杯よりも少ない量と考えるようにしましょう。
いずれにしても、多くの人がイメージしているよりも少ない量を感じるでしょう。
過剰摂取時の症状と対処法
もし、愛犬にヤクルトを過剰摂取させてしまった場合は、どのような症状が現れるでしょうか。
与え過ぎてしまうと下痢や嘔吐、さらには肥満になったり糖尿病が起こることも考えられます。
また、犬によってはアレルギーが起こることもあります。皮膚炎や外耳炎などが起こることもありますので、必ず注意してください。
そもそも、アレルギーを持っている犬の場合は、ヤクルトは与えない方が無難と言えるでしょう。
もし、こうした症状が出た場合は、ヤクルトを飲ませることはやめ、専門の医師に相談をしてください。
愛犬にヤクルトを与える際の注意点を紹介
愛犬にヤクルトを与えるときには、さまざまな注意点もあります。
ヤクルトは一定の効果を得られる可能性もありますが、適量を守らないと危険な状態になることもあります。
飼い主が健康に良いと思って与えていたヤクルトが、実は愛犬の健康を害していたということにもなりますので、これから解説する内容は必ずチェックしてください。
この項目では、
- 注意点① 与えすぎは危険
- 注意点② アレルギーに注意
- 注意点③ 持病に注意
- 注意点④ 療法食を食べている犬には与えない
注意点① 与えすぎは危険
ヤクルトを愛犬に与えるときには、与え過ぎには注意してください。先ほどの解説した通り、中型犬の場合にはスプーン一杯適度が適量となります。
この量を超えて毎日大量に与えてしまうと、何らかの健康被害が出てくる可能性があります。とくに下痢や嘔吐の症状は出やすいと言えるでしょう。
ヤクルトは体に良い飲み物で、腸内環境を整えてくれるからと思い、大量に与えたくなりますが、こうした考え方は危険なため注意してください。
注意点② アレルギーに注意
もともとアレルギーを持っている愛犬には注意が必要です。ヤクルトを与えると何らかのアレルギー反応が起こる可能性があります。
もともとアレルギーを持っている場合は、アレルギーが出てくる可能性が高まりますので注意が必要です。
また、アレルギー症状が酷くなると愛犬の命に関わることも考えれます。
もし、どうしても愛犬にヤクルトを与えたいとう場合は、ひと舐めほどに留めて様子を確認してください。アレルギー反応がなければ徐々に増やすようにしてください。
注意点③ 持病に注意
もし、愛犬に持病がある場合はヤクルトは危険な飲み物になる可能性がありますので注意してください。
慢性腎不全や膵炎、心臓病などの持病がある場合、こうした持病の悪化も考えれます。
ヤクルトは健康に良い飲み物とされていますが、持病がある場合は、その持病の進行を高めてしまう恐れがあるのです。持病がある場合は、少量でも危険になる可能性があります。
先ほどのアレルギーとは違い、量に関係なく与えることは避けるようにしてください。
注意点④ 療法食を食べている犬には与えない
また、愛犬が治療食を食べてるときにも、ヤクルトは与えないようにしてください。
治療食の多くは、その愛犬に合った栄養バランスで整えられています。つまり、ヤクルトを与えることで、その栄養バランスが崩れてしまうということになります。
もし、どうしても愛犬にヤクルトを与えたいというときには、その治療食を出してもらっている獣医師に相談をしてください。
ヤクルトを与えても問題がないとわかれば、与えても良いですが、基本的には治療食を食べているときには与えないのがベターです。
ヤクルトのおすすめ代用商品を紹介
ヤクルトを愛犬に与えたいと考えている飼い主の多くは、ヤクルトに含まれている乳酸菌などの効果を期待しているからでしょう。
腸内環境を整えるヤクルトは、確かに高い効果が見込まれますが、人間用のヤクルトをそのまま愛犬に与えることにはどうしても抵抗を感じるという飼い主は多いでしょう。
しかし、実はヤクルトに似た効果が得られる代用品があります。犬用のおやつとして販売されていますので、そうした商品を上手に活用するという方法もあるのです。
この項目では、
- 代用商品① ペティオ 犬用おやつ 乳酸菌のちから
- 代用商品② ワンラック ビヒズスオリゴ B+O
- 代用商品③ 乳酸菌ラボ プラチナ乳酸菌
- 代用商品④ 金光くん ヤギミルク
- 代用商品⑤ ライラック乳酸菌 スタンダード
代用商品① ペティオ 犬用おやつ 乳酸菌のちから
ペティオ 犬用おやつ 乳酸菌のちからは、オリゴ糖と乳酸菌とが配合された犬用のおやつです。
また、このペティオ 犬用おやつ 乳酸菌のちからに使われている乳酸菌などは生きて腸に有胞子性乳酸菌が使われていますので、ヤクルトと同じ効果を得ることができます。
ヤクルトに求めていた腸内環境を整えるという効果をしっかりと愛犬に与えることができますので、安心して購入してください。
スティック状になっており、与えやすいのもこのおやつの魅力と言えるでしょう。
代用商品② ワンラック ビヒズスオリゴ B+O
ワンラック ビヒズスオリゴ B+Oは、ビフィズス菌とミルクオリゴ糖が配合された、おかしというよりは犬用の栄養補助食品です。
ビフィズス菌がなんと、10億個い以上も含まれており、さらにはミルクオリゴ糖は300㎎も配合されていますので、飼い主が求めている腸内環境の改善にとても友好的です。
このワンラック ビヒズスオリゴ B+Oが使いやすいとして評判なのは、いつものエサに混ぜて使用できることです。
溶けやすい成分のため、エサに混ぜても愛犬は違和感なく食べてくれるでしょう。
代用商品③ 乳酸菌ラボ プラチナ乳酸菌
乳酸菌ラボ プラチナ乳酸菌は、多くの哺乳類に活用できる乳酸菌タイプのサプリメントです。
愛犬だけではなく猫にも使用でき、さらにはうさぎなどの小動物にも安心して与えることができます。
このサプリメントに含まれている成分は、乳酸菌やオリゴ糖、さらには食物繊維も含まれています。
これだけ聞いても腸内環境を整えるのにベストなサプリメントということがわかるはずです。
嫌な臭いがかなり抑えられていますので、与えやすいのも乳酸菌ラボ プラチナ乳酸菌の特徴です。
代用商品④ 金光くん ヤギミルク
金光くん ヤギミルクはヤギミルクをベースに乳酸菌やオリゴ糖、食物繊維を混ぜ込んだ粉末状の栄養食品です。
ヤギのミルク自体にも高い栄養価がありますが、そのヤギのミルクに腸内環境をしっかりと整えてくれる成分を含めていますので、便秘などに悩んでいる愛犬ならベストなものと言えるでしょう。
また、金光くん ヤギミルクは乳糖成分がしっかりと調整されていますので、乳糖不耐性の愛犬であっても下痢などの症状が出にくいのが特徴です。
代用商品⑤ ライラック乳酸菌 スタンダード
ライラック乳酸菌 スタンダードは、便秘や下痢に悩んでいる犬に開発されたものです。
ライラック乳酸菌 スタンダードには有胞子性乳酸菌が使用されていますが、これは熱や酸に強い成分のため、生きたまましっかりと腸内まで届けてくれます。
しかもこれは特許技術のため、どうしても愛犬の便秘や下痢を改善してあげたいという飼い主には最高の商品に感じるでしょう。
腸内環境を整えるだけではなく、便の臭いの改善までも行ってくれる効果があります。
まとめ:愛犬の腸内環境を整えるのはヤクルトの代用品でも可能
ここまで、愛犬にヤクルトを与える効果と、そのリスク、そしてヤクルトの代用品等について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
この記事では、
- 愛犬にヤクルトを与えるときにはスプーン一杯程度に留めておく
- 愛犬にヤクルトを与えるとアレルギー反応などが起こることもある
- 愛犬にヤクルトを与えると肥満や糖尿病のリスクもある
- ヤクルトの代用品もたくさん販売されているため上手に活用する