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人間社会での大きな問題であるいじめ。実は猫の世界にもいじめは存在します。野良猫同士のいじめはしょうがない部分が大きいものの、多頭飼いをしている飼い主さんの愛猫の間でいじめが発生していたら嫌ですよね。今回のMOFFME記事では、猫同士のいじめについて解説します。

記事監修者「森下 浩志」

監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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猫同士でもいじめは起きるの?いじめの原因や対処法を紹介!

人間社会では常に問題になるのがいじめの問題です。
子供であれ、大人であれ、集団生活の中では往々にしていじめの問題が発生します。

猫同士の中にもいじめの問題はあるのでしょうか。
いじめというものは線引きが難しい問題でもあります。

ただの喧嘩なのか、じゃれあっているだけなのか、どのような行動をいじめの枠に入れるかによりますが、猫同士でもいじめと捉えられる行動があります

そこで今回のMOFFMEでは、

  • 猫同士のいじめとはどんな行動なのか
  • 猫同士がいじめを行う原因を紹介
  • 猫同士がいじめをした場合の対処法を紹介
  • まとめ:多頭飼いをしている飼い主さんはいじめに注意しよう
以上の4項目に分けて詳しく解説していきます。

ぜひ最後までご覧ください!

猫同士のいじめとはどんな行動なのか


猫も性格によって行動が大きく変わります。
ちょっかいを出されたら、やり返す猫もいれば、逃げていく猫もいます。

野良猫の世界では、生活場所も広いため、いじめる側の猫といじめられる側の猫で距離を取れますので、そこまで大きな問題とはならないかも知れません。

しかし、家で多頭飼いの場合は、家の広さにもよりますが、十分な距離が取れずいじめの行動が顕著に出てしますことがあります

この頁では、

  • いじめ行動① 餌の横取り
  • いじめ行動② 場所の横取り
  • いじめ行動③ 追いかけ回す
  • いじめ行動④ 脅かす
  • いじめ行動⑤ 相手を噛み付く
について詳しく解説していきます。

いじめ行動① 餌の横取り

別々にご飯をあげているのに、決まって特定の猫のご飯を横取りするような場合や、独り占めしようとするような場合は、いじめの行動と言えるでしょう。


ここで奪われないようやり返せば喧嘩なのかもしれませんが、上下関係があったりすると、そっと身を引いてしまいます


猫は一気にご飯を食べず、1日かけてゆっくり食べる子もいますので、他の猫の餌を横取りするような行動があったら、取られているほうの猫がちゃんと1日に必要なご飯を食べれているか確認が必要です。

いじめ行動② 場所の横取り

場所を横取りするような、いじめ行動も見られます。

餌の横取りと同様の行為ですが、場所の横取りをしようとする行為はよく見られます。


これも、気の弱い猫などは、そっと身を引いてしまいます。

場所の横取りも1回で済めばいいですが、他の猫が寝ているところの方が気持ち良さそうに感じてしまっている場合、同じ行動を繰り返してしまうこともあるでしょう。


猫は、一度ゆっくり寝出すと長時間、同じ場所で寝ますので横取りされる行為は、人間が思っている以上にストレスを感じてしまうかも知れません。

いじめ行動③ 追いかけ回す

追いかけ回す行為をすることもあります。

野良猫なんかではよく見られますよね。


遊んでいるつもりで追いかけ回している場合もあるでしょうが、追いかけられる側が遊びたいと思っているとは限りません


飼い主から見ると、追いかけっこをしていると思うだけかも知れませんが、ゆっくりしたい時や、単独行動が好きな猫の場合だと大きなストレスになるでしょう。

いじめ行動④ 脅かす

好奇心旺盛な猫だったり、自己主張の強い猫だと、他の猫に嫌がらせとも思えるほどちょっかいを出すことがあります。


寝ている猫の、頭などに猫パンチをしたりして脅かしたりします。

猫は犬に比べると、眠ると他の猫が近づいてきても起きないほど深く眠ることもあります。


しかし、警戒心も強い動物であるため、急に脅かすようなことをされるのはとても強いストレスを感じます

脅かす行為がよく見られるような場合は、いじめと見るべきでしょう。

いじめ行動⑤ 相手を噛み付く

猫は、猫同士で遊ぶ場合は甘噛みすることは多々あります。

しかし、イライラして噛むこともあります。


猫にちょっかいを出して、甘噛みというより、痛いくらいに噛まれた経験のある飼い主さんも多いかと思います。

この場合、ちょっかいを出した飼い主さんが悪いですが、何もしていない猫に噛みつくような行為が見られたら、いじめ行動と言えます。


遊ぶときの甘噛みと、イライラしているときの噛む力は全然違いますので、噛まれた猫が痛がっていないか、しっかり見極めてあげる必要があります。

猫同士がいじめを行う原因を紹介


猫同士が遊んでいたり喧嘩に見える場合でも、いつも構いに行く側と、構われる側が決まっている場合は、いじめを疑う必要があります。

兄弟がお互いに遊ぶように、最初にちょっかいを出す猫が決まっていない場合はいいですが、決まっている場合は、構われた猫が常にストレスにさらされている可能性があります

しかし、なぜ猫同士でもいじめという行動を起こしてしまうのでしょうか。

この頁では、

  • いじめの原因① ストレスを発散させるため
  • いじめの原因② 上下関係によるもの
  • いじめの原因③ 所有権の争い
  • いじめの原因④ 喧嘩のもつれ
  • いじめの原因⑤ 本能
について詳しく解説していきます。

いじめの原因① ストレスを発散させるため

猫もしっかりとした縄張りという本能を持っています。

自然界はとても広いため、縄張りをしっかり保てるでしょうが、家の中での多頭飼いだとそうはいかない場合が殆どでしょう。


縄張り意識の強い猫は特に、家の中の広さだけではストレスを感じてしまうかも知れません。

そのような場合は、そのストレスの矛先が他の猫に向かってしまうことも珍しいことではありません。

いじめの原因② 上下関係によるもの

人間には会社や学校でも、上下関係が存在します。

犬なんかは、上下関係がはっきりした動物ですよね。


一方、あまり猫は上下関係というイメージが湧かないかもしれません。

しかし、猫社会の中にも上下関係ができます


特に、家で多頭飼いの場合は、上下関係が濃く出てしまうかも知れません。

人間と同じように猫同士にも相性というものがあり、うまく行かない関係もあったりします。


そのような場合は、どうしても立場が弱い猫が標的となってしまいます。

いじめの原因③ 所有権の争い

お気に入りのオモチャなど、猫にも独占欲があります

飼い主を独占する欲求もあるでしょう。


そのような所有権の争いがいじめに繋がってしまいます

例えば、お気に入りの中の一つのオモチャを、他の自分よりも立場の弱い猫も気に入っている場合にそのオモチャで遊ばれていると攻撃をしたりします。


立場の弱い猫の方が、度々飼い主に抱っこされている場合もいじめにつながるかも知れません。

いじめの原因④ 喧嘩のもつれ

人間も今まで仲が良かったのに、ある喧嘩が原因でいじめに繋がることは多々あります


猫同士も喧嘩が原因でいじめに繋がることがあります。

今までは上下関係がハッキリしていなかったが、ある喧嘩が原因で上下関係ができてしまったりして、今までとの関係が崩れてしまうのです。


一度崩れてしまった関係は、修復するには時間が必要となるでしょう。

「この子とこの子は仲が良いから大丈夫」と思っていても、知らない間にいじめの関係に変わってしまっていることもあるので、冷静に見極めてあげることが必要になります。

いじめの原因⑤ 本能

普段は大人しく、攻撃的でない猫にも「本能」というものは存在します。


特に、小さな頃は仲が良くても、大人になるにつれて少なからず本能が目覚めれば、排他的な部分も見えてくるでしょう。


自然界ほどではなくても、自身の子孫を残すため、他の猫を排除しようとする部分が出てきてしまう事もあるということです。


そのような場合は、どうしても自分より弱い他の猫を攻撃したりします。

これも飼い主の見極めが必要になってきます。

猫同士がいじめをした場合の対処法を紹介


出来ればあってほしくない「いじめ」ですが、もし「いじめ」と見られる行動があった場合は、しっかりとした対処が必要です。


「そのうち無くなるだろう」と軽く見るのは禁物です

いじめがエスカレートしたり、他の猫にもいじめが飛び火してしまう危険もあります。


いじめられる側の猫は、常にストレスにさらされ、それが原因で病気になったり、寿命にも大きく影響してしまう事もあります


この頁では。

  • いじめの対処法① 猫同士を隔離させる
  • いじめの対処法② いじめられやすい猫が落ち着ける場所を増やす
  • いじめの対処法③ 平等に所有物を与える
について詳しく解説していきます。

いじめの対処法① 猫同士を隔離させる

いじめ行動が見られる場合、最初にやるべきは当事者の猫同士を隔離させることです。


出来れば、部屋を分けることが理想ですが、それが無理な場合は、別々に大きめのケージに入れ、しばらくの間はケージ内で生活させます

頃合いを見て、再会させて様子を見るようにしましょう。


しかし、猫同士を隔離させる対処を行い、いくら時間が経っても関係が修復しない事もあります。

そのような場合は、どちらか片方を世話してくれる里親を探すことも考えていく必要があるかも知れません。

いじめの対処法② いじめられやすい猫が落ち着ける場所を増やす

いじめ行動が発覚した際は、いじめられやすい猫が落ち着ける場所を増やすことも考えてください。


もしかすると、今の猫の数に対して、空間が不足しているかもしれません。

今まで猫の行動できる部屋を制限していた場合は、他の部屋を開放してあげると良いでしょう。


猫は横の運動だけでなく、縦の運動もしますので、キャットタワーや壁にステップを作るなどして、縦方向の空間を増やしてあげるのも手です。


行動できる場所を増やせば、落ち着ける場所も増えますので、いじめ行動をなくす、または軽減できるかもしれません。


また、ストレスが原因のいじめの場合は、行動場所が増えることによりストレスを減らし、いじめを減らせる可能性もありますので、是非試してみてください。

いじめの対処法③ 平等に所有物を与える

ご飯やオモチャの横取りが見られるいじめの場合は、平等に所有物を与えるようにしてみましょう。


猫にも独占欲があり、物に執着したり、飼い主を独占したいという嫉妬心もあります

同じオモチャでも、互いに気に入っているのであれば、それぞれに同じオモチャを与えることも大事です。


人間でも「お兄ちゃんが同じもの持ってるんだから」と言っても「僕も同じものが欲しい」となったりしますものね。


また、知らず知らずに生意気な子より、従順な子の方を可愛がってしまっている可能性もあります。

どちらかと言えば、いじめられている側の猫を、可愛がっているような傾向があれば、どちらも同じように可愛がってあげて下さい


可哀そうだからと、いじめられている猫ばかりに構ってしまうと、嫉妬心を刺激してしまいます。

まとめ:多頭飼いをしている飼い主さんはいじめに注意しよう

猫同士のいじめの行動、原因、対処法などを解説してきました。

いかがでしたでしょうか。


この記事では、

  • 猫同士のいじめとはどんな行動なのか
  • 猫同士がいじめを行う原因を紹介
  • 猫同士がいじめをした場合の対処法を紹介
以上の内容を詳しく説明しました。

猫同士にもいじめというものが存在しました。
愛猫同士の社会にいじめがあるなんて認めたくないと思う飼い主さんもいるかも知れません。

しかし、愛猫も複数になった時点で、猫の社会が出来ます
その中で、どうしても上下関係が出来てしまうんですね。

遊んだり、じゃれあっいる内は可愛いものですが、過度な行動はいじめと認識して対処してあげることが大切です。
特に、多頭飼いをしている飼い主さんはいじめに注意しましょう。

飼い主さんの適切な対処が、愛猫の幸せに繋がります。

この記事を読んでいただき、猫にもある「いじめ」の問題が少しで減らせれば幸いです。

またMOFFMEでは、他にも様々なペットやペット保険に関する記事を多数公開しておりますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。