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良い匂いがただようごま油は、私たち人間の生活には欠かせない調味料ですよね。実は正しく使用すれば愛犬にとっても高い効果を発揮することをご存知でしょうか。今回のMOFFME記事では、愛犬にごま油を与える際のメリット・注意点・与え方を紹介していきます。

記事監修者「森下 浩志」

監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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愛犬にごま油を与えても大丈夫?注意点や与え方などを紹介!

とてもいい匂いで食欲をそそる調味料にごま油があります。

普段の料理でごま油を使用することは多いのではないでしょうか。


愛犬がごま油を舐めてしまった!大丈夫かな?と思った飼い主さん、ご安心ください。

ごま油はごく少量ならば愛犬に与えてもいい調味料です。


今回MOFFMEでは、

  • 少量であれば愛犬にごま油を与えても大丈夫
  • 愛犬にごま油を与える場合の注意点を紹介
  • ごま油以外の愛犬に使える油を紹介
  • ごま油を使った愛犬用手作りご飯を紹介
をご紹介していきます。

ごま油を与えることによるメリットも沢山ありますので、是非手作りご飯を愛犬に食べさせてあげましょう。
ただし注意点もありますのでそちらも紹介しています。

是非、最後までご覧ください。

少量であれば愛犬にごま油を与えても大丈夫

炒め物や和え物、家庭で作る中華料理などの香りづけに欠かせないごま油ですが、その食欲をそそる匂いから愛犬が舐めてしまうこともあるかもしれません。


結論から言うと、少量であれば摂取しても問題ありません。

むしろ、愛犬の健康維持に役立つ成分が入っています。


与え方などに注意点はありますが、愛犬にごま油を与えることによるメリットが沢山あります。


まずこの項ではごま油を愛犬に与えるメリットを紹介していきます。


▼ごま油を与えるメリットはこちら!

  1. 抗酸化作用
  2. 食欲増進
  3. 腸内環境を整える
  4. コレステロール値を下げる
  5. 皮膚や毛の健康維持
  6. 心臓や腎不全の腎臓を保護する
この6つを詳しく紹介していきます。

ごま油のメリット① 抗酸化作用

ごま油には、ごまのみが持っている抗酸化作用のあるゴマリグナンという成分があります。

ゴマリグナンの成分には、主にセサミンをはじめセサモリンやセサミノール、セサモールなどがあります。

ゴマリグナンの中でもセサミンの抗酸化作用が有名です。


抗酸化作用とは、身体を病原菌などから守る役割をしている活性酸素が過剰に発生した場合に余分な活性酸素を取り除く作用をしてくれるものになります。

抗酸化作用の効果にがん予防や老化防止があると言われています。  

ごま油のメリット② 食欲増進

ごま油のいい匂いが食欲増進につながります。

愛犬の食欲が少しないなと思った時にほんの少量垂らしてみるのはいかがでしょうか。


ただし後にも説明していますが、脂質が多いため食欲が増進するからと大量にかけないようにしましょう。

逆に肥満などにならないように注意が必要です。


また、食欲がない場合は病気等隠れていることがありますので、少しでも様子がおかしければ動物病院へ連れて行きましょう。

ごま油のメリット③ 腸内環境を整える

ごま油には、腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)を活発にする効果があります。

蠕動運動とは腸の内容物を先へ進ませる動きのことです。


この蠕動運動が活発になると、腸の内容物がしっかりと動き便秘などの解消やスムーズな排便ができるようになります。


潤滑油の役割も果たすため、腸内での内容物がスムーズに動けるような役割も持っています。


そのため腸内環境を整えてくれる働きがあります。

ごま油のメリット④ コレステロール値を下げる

ごま油の中に含まれるオレイン酸は不飽和脂肪酸のオメガ9脂肪酸に分類されています。


不飽和脂肪酸はとても酸化しやすい性質をもっているといわれています。

そんな酸化しやすい性質を持っている不飽和脂肪酸ですが、その中でもオレイン酸は酸化しにくい性質を持っています。


適量を摂取することによって、悪玉コレステロールの低下に効果があるといわれています。

ただし何でもそうですが、過剰摂取に注意しながら愛犬に与えるようにしましょう。


ごま油の他にオリーブオイルにも多く含まれます。

ごま油のメリット⑤ 皮膚や毛の健康維持

オレイン酸と同じ不飽和脂肪酸の中にリノール酸というオメガ6脂肪酸に分類されるものがあります。

このリノール酸は皮膚の健康維持や毛のツヤをよくしたりする効果があります。

ただし、過剰摂取をすると老化を早めてしまったり免疫力が低下しますので気をつけましょう。


リノール酸はごま油の他にグレープシードオイル、コーン油、綿実油、大豆油等の植物油に多く含まれています。

ごま油以外の愛犬に使える油を紹介の項で詳しく紹介しています。

ごま油のメリット⑥ 心臓や腎不全の腎臓を保護する

不飽和脂肪酸の中にオメガ3脂肪酸というものもあります。

その中でもよく耳にするのは魚に多く含まれる魚油の成分のEPAやDHAではないでしょうか。


その中のα-リノレン酸は犬の体内でEPADHAに変換されます。


α-リノレン酸やEPA、DHAはわんちゃんの体の中で起きる色々な炎症を抑える役割を持っており、降圧作用などもあります。

このことから、心臓や慢性腎不全になってしまった腎臓の保護を目的に活用されたりします。

愛犬にごま油を与える場合の注意点を紹介

前の項では、ごま油を愛犬が摂取することのメリットをいくつか紹介してまいりました。

ごま油を与えることによるメリットは沢山ありますが、愛犬に与える際に気をつけなければいけない事などの注意点もあります。


ごま油は脂質がとても多く過剰摂取をしてしまうと愛犬の健康を害す可能性もあります。

ごま油を与えることによって、愛犬の健康を逆に害さないように気をつけて与えましょう。


この項では、

  • 注意点① 適量は犬によって変わる
  • 注意点② 脂肪酸の過剰摂取に注意
  • 注意点③ 油による肥満に注意
  • 注意点④ ごまアレルギーに注意
に分けて詳しく紹介していきます。

適度な使用を心がけ、上手に愛犬の健康維持に使用しましょう。

注意点① 適量は犬によって変わる

ごま油はほぼ脂質のため、脂質をどれくらい消化できるかは個体差があります。


摂取した脂質は体内で分解できる量がきまっており、適量をオーバーしてしまうと脂肪分解酵素を出す膵臓や胆汁酸を出す肝臓に負担がかかってしまいます。


現在、これくらいであれば大丈夫という明確な基準自体が確立されていないため、判断は飼い主さんになってしまいます。

そのため使用する際は、ほんの少しの香りづけ程度に使いましょう。

注意点② 脂肪酸の過剰摂取に注意

前の項で悪玉コレステロールを下げてくれるメリットがありますよ、と説明しましたが悪玉コレステロールを下げたいからといって、過剰摂取をしてしまうと善玉コレステロールも低下させてしまうおそれがあります。


私たちもそうですが、体にいいからと沢山摂取したとしても健康になるどころか悪影響を及ぼしてしまうこともあります。


愛犬の健康のためにと思って沢山与えても健康を害しては元も子もありませんので、適量を心がけましょう。

注意点③ 油による肥満に注意

ごま油の成分のほとんどは脂質のためカロリーが高く、頻繁に与えてしまうと肥満になってしまいます。


メリットのところでカロリー摂取におすすめとお伝えいたしましたが、それだけ少量でもごま油はカロリーが高めです。


普段の運動量が少ないわんちゃんなどには与えすぎないように気をつけましょう。


いろいろとメリットはありますが肥満になることによって他の内臓疾患になってしまうこともあり注意が必要です。

注意点④ ごまアレルギーに注意

食べ物は何でもアレルギーを発症する可能性があり、ごまもアレルゲンの一つといわれています。


人間の場合はごまのビシリン(タンパク質)がアレルゲンだといわれていますが、ごま油は精製段階でタンパク質が除去されるので比較的安全だとは言われています。

比較的安全とはいえ、アレルギーが出ない訳ではありません。


場合によっては命に関わりますので愛犬に与える際は少量から試して与えるようにしましょう。

ごま油以外の愛犬に使える油を紹介

ごま油は適量で上手に使用すれば愛犬の健康管理に役立てれることを紹介してきました。


ごま油以外にも愛犬に与えるとうれしい効果がある油はあるのでしょうか?

そこでこの項は、ごま油以外の愛犬に与えても大丈夫な油を紹介していきます。


▼おすすめの油はこちら!

  • 植物油
  • 亜麻仁油(アマニ油)やえごま油
  • オリーブオイル
植物油にはグレープシードオイルからコーン油などいろいろな種類があり、昨今私たち人間でも話題になった亜麻仁油(アマニ油)やえごま油、オリーブオイルなどもわんちゃんに与えることができます。

皮膚や被毛、悪玉コレステロールの低下などうれしい効果がある反面、ごま油同様脂質が多いため与えすぎには気をつけましょう。

おすすめ油① 植物油

植物油には皮膚や被毛の健康維持に役立つリノール酸が豊富なグレープシードオイルやコーン油、綿実油や大豆油等さまざまな油があります。

特にグレープシードオイルでは70%以上、コーン油や綿実油、大豆油などでは50%以上もあります。

グレープシードオイルはぶどうなのに大丈夫なの?と心配になるかもしれません。グレープシードオイルを使用したドッグフードも最近ではあります。
ただ、情報が少なく絶対に大丈夫だと言い切れないのが現状です。

おすすめ油② 亜麻仁(アマニ)油やえごま油

ごま油のメリット⑥で紹介したα-リノレン酸は亜麻仁油(アマニ油)やえごま油にも含まれておりごま油よりも含有量が圧倒的に豊富です。


老化予防や認知症予防、心臓や腎臓などを守ってくれます。


最近ではわんちゃん用の亜麻仁油やえごま油、α-リノレン酸が含まれるサプリメントも売っています。


α-リノレン酸はオメガ3脂肪酸でありオメガ3脂肪酸は酸化しやすい特徴があるため保存方法や管理環境に注意が必要です。

おすすめ油③ オリーブオイル

ごま油のメリット④で少し紹介しましたが、オレイン酸はオリーブオイルにも含まれています。


健康なわんちゃんならオレイン酸自体はドッグフードからしっかり摂取できるようになっているそうです。

そのためわざわざ摂取する必要はありませんが、ポリフェノールが含まれていますので抗酸化作用に期待して摂取する方がよさそうです。


オリーブオイルを使用する際はエキストラバージンオリーブオイルを使用しましょう。

ごま油を使った愛犬用手作りご飯を紹介

ごま油はわんちゃんに与えても大丈夫なこと、メリットが沢山あること、注意点を紹介してまいりました。


読んでいただくなかで、愛犬にごま油を使用した手作りご飯を食べさせてあげたいなと思った飼い主さんはいますでしょうか。


愛犬の老化予防やカロリー摂取を目的にしたり、ごま油の匂いで食欲増進したり、愛犬の健康維持のためにもたまにはごま油を取り入れてみるのもいいですよ。


この項では、ごま油を使用した愛犬への手作りご飯レシピを3つ紹介していきます。


今回ご紹介する手作りメニューはこちら!

  1. 牛肉のクッパ
  2. 三東菜とカツオのなまり節炒め
  3. 大根と豚肉の炒め煮
(出典:わんシェフ

レシピには体重の目安がありますので、しっかり確認してから与えましょう。

愛犬用手作りご飯① 牛肉のクッパ

材料(2食分)

牛赤身薄切り 90g
溶き卵 30g
人参 20g
大根 20g
ご飯 35g
すりごま 0.5g
ごま油 2g
お水 200㏄

作り方

1)肉、野菜を食べやすい大きさに切り、一緒に弱火でゆっくり茹でる

2)野菜が柔らかくなったらご飯を入れてひと煮立ちしたあと弱火で3分ほど煮込む

3)溶き卵を回し入れ、卵白にしっかり火が通ったのを確認して火を止め、良く冷ます

4)スープと一緒に器によそい、 すりごま、ごま油をトッピングしたら出来上がり


わんちゃんの想定体重:5㎏

(出典:ティナズグルーミングさん

愛犬用手作りご飯② 山東菜とカツオのなまり節炒め

材料(1食分)

カツオなまり節 1枚

山東菜(さんとうな) 30g

水菜 20g

にんじん 10g

椎茸(小さめ) 半分

生姜絞汁 小さじ1/2

ごま油 小さじ1


作り方

1)野菜を食べやすい大きさに切り、カツオのなまり節はほぐす

2)フライパンにごま油をしき、野菜を炒める

3)野菜がしんなりしたらカツオのなまり節を入れて炒める

4)火が通ったらお皿に盛りつけ、人肌に冷まし出来上がり


わんちゃんの想定体重:10㎏

(出典:fairydogs高岡まちこさん

愛犬用手作りご飯③ 大根と豚肉の炒め煮

材料(1食分)

豚小間肉 60g
大根 25g
大根の葉(加熱前) 25g
にんじん 20g
味噌 小さじ1
ごま油 小さじ1
ごはん 90g
椎茸 1/2個

作り方

1)大根とにんじんは薄切り、大根の葉と椎茸は細かく切る
2)フライパンにごま油をしき、豚肉と野菜をよく炒める
3) 食材に火が入ったら、水250ccを足し、ひと煮立ちさせる
4)沸騰したら、味噌を足す
5)お皿に盛って人肌に冷めたら出来上がり

わんちゃんの想定体重:10㎏

まとめ:効果や注意点に配慮して愛犬の健康をサポートしよう

愛犬にごま油を与えるメリットと注意点を紹介してきました。


たくさんのメリットがありますのでたまに、ほんの少し、ごま油を使用して愛犬の健康維持に役立てましょう。逆に健康を害さないように上手に使用していきましょう。 


今回のまとめはこちら!

  • ごま油は少量であれば愛犬に与えてOK
  • ごま油には様々なメリットがある
  • ごま油を摂取する際には注意が必要
  • 植物油、亜麻仁油、えごま油、オリーブオイルも与えてOK
  • ごま油を使用した愛犬への手作りご飯レシピ

脂質が多いため使用方法には気をつけて愛犬の健康をサポートしていきましょう。


MOFFMEでは、他にも様々なペットやペット保険に関する記事を多数公開しておりますので、ぜひ参考にしてみてください!