犬の「黄疸」とは、白目が黄色い・尿が黄色すぎる・口腔内が黄色いなどの症状が出ます。黄疸の原因は様々ですが、危険な病気が隠れている可能性があります。今回のMOFFME記事では、愛犬の黄疸について原因・症状・見分け方・治療法などを紹介していきます。
この記事の目次
目次を閉じる愛犬の黄疸について詳しく解説!原因・初期症状・治療法など
- 愛犬の黄疸の症状や見分け方を紹介
- 愛犬の黄疸の原因・病気を紹介
- 愛犬の黄疸の検査方法、治療費用を紹介
愛犬の黄疸の症状や見分け方を紹介
まずは犬の黄疸の症状やその見分け方について紹介します。
黄疸に詳しくない飼い主は、事前にこうした知識を得ていないと気が付かないかもしれません。
黄疸はほおっておくと危険な状態になることもあります。どういった症状が起こるのかなどについて理解しておきましょう。
この項目では、
- 愛犬の黄疸とは
- 犬の黄疸:見分け方
- 犬の黄疸:症状
愛犬の黄疸とは
犬の黄疸:見分け方
犬の黄疸:症状
愛犬の黄疸の原因・病気を紹介
では、なぜ犬は黄疸にかかってしまうのでしょうか。その原因を知ることも重要となります。
実は黄疸になってしまう理由は、他の病気により起こることがほとんどです。黄疸の原因、そして黄疸を引き起こす病気について詳しく解説していきます。
この項目では、
- 犬の黄疸の原因① 溶血性貧血
- 犬の黄疸の原因② 肝リピドーシス
- 犬の黄疸の原因③ 胆嚢障害
- 犬の黄疸の原因④ 胆管肝炎症候群
- 犬の黄疸の原因⑤ 急性肝炎
- 犬の黄疸の原因⑥ 慢性肝炎
- 犬の黄疸の原因⑦ 肝硬変
- 犬の黄疸の原因⑧ 膵炎
犬の黄疸の原因① 溶血性貧血
犬の黄疸の原因として、溶血性貧血の可能性もあります。溶血性貧血は、赤血球が異常減少してしまう病気で、重度の貧血を伴うことが多いです。
さらには血液凝固系の異常も起こることから、全身のショック症状も引き起こす可能性もある危険な病気なのです。
溶血性貧血と同時に黄疸が現れることも珍しくありませんので、もし黄疸が愛犬に見られた場合には、溶血性貧血も同時に疑ってみてください。
いずれにしても専門のクリニックに相談をするべきです。
犬の黄疸の原因② 肝リピドーシス
また、犬の黄疸の原因として肝リピドーシスも疑われます。肝リピドーシスは脂肪肝とも言われており、犬の肝臓に脂肪が多く溜まってしまう病気として知られています。
肝臓に大量の脂肪が蓄積することで、肝臓が機能しなくなります。結果的に黄疸が現れるということになります。
また、犬の場合は食欲不振が長期化することで、この肝リピドーシスが二次的に病気として現れることが多いです。
脂肪肝と聞くと太っている犬のイメージがあるかもしれませんが、比較的スリムな犬でも起こる可能性があります。
犬の黄疸の原因③ 胆嚢障害
胆嚢障害と一口で言ってもさまざまな症状があります。胆嚢障害には、胆のう炎や胆泥症、胆嚢粘液嚢腫や胆石、胆嚢腫瘍などがあります。
比較的起こりやすい胆のう炎は、細菌の感染により起こる病気です。
ほおっておくとどんどんと症状が進行していき、胆泥症や嚢粘液嚢腫、胆石などに発展することもありますので注意が必要です。
こうした胆嚢障害により犬の黄疸が起こりますので、黄疸が疑われた場合は他の病気の症状に注意しておくべきです。
犬の黄疸の原因④ 胆管肝炎症候群
胆管肝炎症候群は、肝臓や胆管に細菌感染してしまうことで起こる病気です。
これはまれに起こる病気ですが、主な原因は便の中の細菌が胆管を逆流して感染してしまいます。
この胆管肝炎症候群が起こると、急に全身の状態が悪化します。急激に愛犬の体長が悪くなり、元気がなくなり、一切動かなくなるということも珍しくありません。
この胆管肝炎症候群は、老犬による症状と思われがちですが、運動量が多い若い犬でも起こりますので注意が必要です。
犬の黄疸の原因⑤ 急性肝炎
犬の黄疸の原因として、急性肝炎の可能性もあります。急性肝炎はウィルスの影響や細菌感染、そして中毒により起こります。
殺虫剤などに含まれているヒ素剤、駆虫剤などで起こることもありますが、人間の場合には鎮痛剤や風邪薬にも含まれているアセトアミノフェンから起こることもあります。
この急性肝炎により黄疸が起こることがありますが、急性肝炎が発祥することは防ぐこともできます。
殺虫剤など、飼い主の不注意により起こることもありますので注意してください。
犬の黄疸の原因⑥ 慢性肝炎
慢性肝炎も発症すると黄疸の症状が現れます。
先ほどの急性肝炎と同じ症状だとイメージする人が多いかもしれませんが、実は慢性肝炎は症状がほとんど出てこないことが大きなポイントです。
多くの場合は犬の健康診断などのときに慢性肝炎を指摘されることが多く、それまではとくに目立った症状が出ないことが多いです。
しかし、徐々に進行していき、数ケ月をかけて体重げ減っていったり神経症状などが現れます。黄疸も時間をかけて発症する傾向にあります。
犬の黄疸の原因⑦ 肝硬変
肝硬変はこのこれ自体が病気の現わしているのではなく、他の原因により肝臓にダメージが加わりその結果、肝臓機能が機能しなくなったことを指す病名です。
肝臓は解毒や代謝などとても重要な役割を担っている臓器のため、機能しなくなると生命に影響が及びます。
肝硬変になると同時に黄疸が起こる可能性が高くなりますが、治療を行うことは可能です。
ただし、肝硬変は完治することはありません。症状を食い止めることしかできませんの注意しましょう。
犬の黄疸の原因⑧ 膵炎
膵炎は犬だけでなく、猫も起こりやすい病気です。膵炎とは酵素がさまざまな原因により膵臓の中で活性化してしまい炎症を起こす病気です。
膵炎が起こる原因は脂身の多いエサを長期間食べさせたことや、肥満、ホルモン系の病気や糖尿病から併発することもあります。
膵炎の症状として腹痛や嘔吐、下痢などがあり、黄疸も起こることがあります。
重症化することもありますが、治療が行える病気のため、異常を感じた場合は早めに専門の医師に相談をしてください。
愛犬の黄疸の検査方法、治療費用を紹介
愛犬が黄疸にかかった場合は、すぐに専門のクリニックに相談をしてください。
しかし、そこで気になるのが、黄疸の検査方法や実際にかかる治療費ではないでしょうか。
黄疸の治療費についてはとくに気になるかもしれませんので、ぜひチェックしてください。
この項目では、
- 犬の黄疸の検査方法① 血液検査
- 犬の黄疸の検査方法② 超音波検査
- 犬の黄疸の検査方法③ 診断手順
- 犬の黄疸の治療費
犬の黄疸の検査方法① 血液検査
犬の黄疸の検査方法② 超音波検査
犬の黄疸の検査方法③ 診断手順
まずは先ほどの血液検査にて貧血が起こっているかを確認します。重度の貧血が起こっている場合は、黄疸の可能性が疑われます。
ただ、このときには貧血の症状が確認できなかった場合は、肝性または閉塞性が疑われることになります。
また、軽度の黄疸が目視で確認できた場合でも、肝性や閉塞性ではないと判断された場合は、黄疸ではなく他の病気を想定することもあります。
いずれにしても黄疸の判断はかなり慎重に行われますので安心してください。
犬の黄疸の治療費
まとめ:愛犬の黄疸は早めの対応が大事
ここまで、愛犬の黄疸の症状や、黄疸になる原因等について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
この記事では、
- 犬の黄疸はしろ目や口腔、陰茎や膣粘膜などでチェックできる
- 黄疸により嘔吐や下痢の症状も同時に現れる
- 黄疸は溶血性貧血、急性肝炎、肝硬変などの病気から起こることがある
- 黄疸の治療費は入院時は1日2万円