「大腸炎」とはストレスやウイルスなど様々な原因から大腸に炎症が起こることです。大腸炎は人間だけでなく犬にも発症することがあります。今回のMOFFME記事では、大腸炎の原因・症状・治し方・予防法などを詳しく紹介していきます。
この記事の目次
目次を閉じる愛犬の大腸炎について解説!症状・治し方・原因・予防法など
それでは今回MOFFMEでは以下のことについてご紹介していきます。
愛犬の大腸炎について症状・治し方・原因・予防法を徹底紹介
- 愛犬の大腸炎の原因について
- 愛犬が大腸炎を患った際の症状について
- 愛犬の大腸炎の治し方について
- 愛犬の大腸炎を予防する方法について
是非最後までご覧ください!
愛犬の大腸炎の原因を紹介
愛犬が大腸炎を発症する原因は普段のありふれた生活環境の中にあり、ささいなことだと思うことから発症原因に発展することが多いです。
愛犬の大腸炎の原因3選
- 大腸炎の原因① 水・食べ物の食べ過ぎ
- 大腸炎の原因② ウイルスや寄生虫などから感染
- 大腸炎の原因③ ストレス
大腸炎の原因① 水・食べ物の食べ過ぎ
大腸炎の原因の一つに水やドッグフードなどの食べ物の食べ過ぎがあります。水やドッグフードなどを取り過ぎると腸の粘膜が刺激されてしまうため蠕動運動(ぜんどううんどう)が活発となります。
蠕動運動とは腸内の物を肛門のほうにいくように促す腸の伸縮運動のことです。蠕動運動が活発になり腸が正しく水分を吸収できないまま出そうとしてしまうため、水分を多く含んだ下痢のウンチになってしまいます。
フードを変えた時や食べ慣れていない物を食べた時も同様に下痢になりやすいです。
大腸炎の原因② ウイルスや寄生虫などから感染
大腸炎の原因の一つにウイルスや寄生虫などからの感染があります。ウイルスや寄生虫(回虫など)が大腸の中で増殖すると、大腸内の粘膜が刺激され食べ過ぎた時と同様に蠕動運動が活発となってしまいます。
ウイルスや寄生虫から大腸が防衛反応として外に出そうとすることで下痢になるとも言われています。回虫が腸に大量寄生してしまうと腸閉塞を併せて発症してしまう可能性が出てきます。
嘔吐や食欲不振の症状が見えたら、動物病院の受診をおすすめします。
大腸炎の原因③ ストレス
大腸炎の原因の一つにストレスから発症します。実は大腸炎になる可能性が一番高い原因がストレスからと言われています。犬は多くのストレスを感じやすい生き物です。
長時間の留守番や、飼い主さんとのコミュニケーション不足、騒音や気候などの生活環境などにもストレスを感じます。ストレスから自律神経が乱れ、そこから腸の蠕動運動が活発になり下痢になります。
逆にストレスから蠕動運動が悪くなった場合は便秘になってしまいます。愛犬のストレスの原因を知ることでストレスから解放してあげましょう。
愛犬が大腸炎を患った際の症状を紹介
大腸炎の症状ですが代表として下痢症状があげられます。しかし大腸炎にはそれだけではなく血便などが出てくる場合が多いです。
愛犬が大腸炎を患った際の症状4選
- 大腸炎の症状① 下痢
- 大腸炎の症状② 腹痛
- 大腸炎の症状③ トイレの頻度が増える
- 大腸炎の症状④ 血便
大腸炎の症状① 下痢
大腸炎を発症すると、まずなりやすい症状は「下痢」の症状です。下痢の症状が続く場合は大腸炎を疑いましょう。
下痢になると水分を多く含んだ状態で原型がないようなウンチが出ます。下痢の状態が続いてしまうと脱水症状になってしまう可能性が高くなってしまいます。水を飲むだけでは下痢として出てしまいますが、水分は摂らせるようにして下さい。
また、この下痢の状態だけでは大腸炎なのかも判断がつきにくいです。もし下痢が続く場合は動物病院の獣医師の診察を受けて下さい。
大腸炎の症状② 腹痛
大腸炎を発症すると、お腹を痛がるようになります。これは下痢を伴っている場合もあり、お腹が痛くてキュルキュル鳴っているときもあります。それとは別にお腹を触られるのも痛く、触られるのを嫌がります。
いつもと違ってウロウロしたり、背中を丸めて猫背のようになります。背中を丸めるのは腸が伸縮する時に痛みが発生するため、本能的に痛みからお腹を守っている状態です。あまりにもお腹を痛がるようでしたら、迷わず動物病院に受診するのをおすすめします。
大腸炎の症状③ トイレの頻度が増える
大腸炎の症状④ 血便
大腸炎を発症すると、大腸の炎症から血混じりのウンチ(血便)が出るようになる可能性があります。ほんの少量の血が混じっている程度であれば少し様子を見ても良いでしょう。
ですが血の量が明らかに多く、ドロッとしたものが出てきた場合は病気やウイルス、がんなどの腫瘍が原因の可能性もあります。犬にとってウンチや尿は健康をチェックするためのバロメーターになります。ストレスからも血便は出たりします。
血便が出てきたら動物病院に受診するのをおすすめします。
愛犬の大腸炎の治し方を紹介
大腸炎は比較的発症しやすい症状ですので、飼い主さんは治し方を把握しておきましょう。しかし基本的に動物病院にまず受診するようにしましょう。飼い主さんの独断では苦しが効かない場合やより危険な状態になる可能性もあるのでやめましょう。
愛犬の大腸炎の治し方7選
- 大腸炎の治し方① 消化の良い食事を摂る
- 大腸炎の治し方② 整腸剤や粘膜保護剤を使う
- 大腸炎の治し方③ 下痢止め薬を使う
- 大腸炎の治し方④ 抗生剤や駆虫剤を使う
- 大腸炎の治し方⑤ 水分補給
- 大腸炎の治し方⑦ 散歩中に草などを噛ませない
大腸炎の治し方① 消化の良い食事を摂る
大腸炎の治し方として、できるだけ消化の良い食事を摂らせるように心掛けるようにしましょう。タンパク源としてお肉であれば鶏ささみや鶏胸肉、魚なら加熱した白身魚がおすすめです。どちらも脂肪分が少ないのがポイントです。
ですが、下痢であればまずは半日ほど腸を休ませてあげると良いでしょう。下痢の状態で食事を摂らせても弱った腸に負担を掛けてしまうだけで良くなるのを遅くしてしまう可能性があります。休息させたあとに少しずつ食事を摂らせると良いでしょう。
大腸炎の治し方② 整腸剤や粘膜保護剤を使う
大腸炎の治し方として、整腸剤や粘膜保護剤を使うことは有効な手段です。下痢の症状が出ている時は食べ過ぎの場合もありますが、腸内の細菌バランスが崩れているのが原因の一つです。
腸内の細菌バランスが崩れると腸表面の粘膜組織が壊れてしまい、悪玉菌が入ってきてしまいす。これによって大腸炎の症状が出てきます。
そこで、整腸剤や粘膜保護剤を使って腸内の環境を整えてあげましょう。大腸の粘膜が荒れているため整腸剤や粘膜保護剤を使うことで腸内環境は大きく改善されるので下痢が治る可能性もあります。整腸剤は「ラクトミン、酪酸菌、糖化菌」が配合されたものを使用します。
大腸炎の治し方③ 下痢止め薬を使う
大腸炎の治し方として下痢止め薬を使う方法があります。まず愛犬の下痢の原因を把握しましょう。原因が食事なのか、それともストレス、寄生虫、ウイルス、誤飲なのか理由にあった薬を与えるようにしましょう。
・①整腸剤
荒れた腸内環境を整えます。
・②乳酸菌製剤
下痢の時は腸内で悪玉菌が増えていることが多いため、腸内フローナーを整える薬です。
・③腸運動抑制薬
腸運動抑制薬は過剰に活動してしまった腸の活動を弱める薬です。注意することが効き目が強いだけに、長時間飲ませてしまう腸内環境が悪化してしまうことがあります。
大腸炎の治し方④ 抗生剤や駆虫剤を使う
大腸炎の治し方として抗生剤や駆虫剤を使う方法があります。下痢が続くようになって動物病院の獣医師の診察に行く場合は、下痢状のウンチのサンプルがあると寄生虫がいないかチェックをしてもらえることができます。
もし持って行くことが難しい場合は写真を撮って見せることでも判断ができる場合もあるので念の為写真を撮っておきましょう。
・ウイルスが原因だと診断された場合
抗生剤を使用
・寄生虫が原因だと診断された場合
駆虫剤を使用
大腸炎の治し方⑤ 水分補給
大腸炎の治し方として水分補給は必ず意識してこまめに行うようにして下さい。大腸炎で下痢になっている場合は水分も多く外に排出されてしまいます。
そのため愛犬が脱水症状になってしまう恐れがあります。飲ませる時のポイントですが冷たい水や一度に大量の水を飲ませると胃や腸の負担になってしまいます。
ポカリスエットなどのスポーツドリンクを薄めるという方法もあります。ですがスポーツドリンクは塩分や糖分が多く含まれるため必ず薄めて飲ませるようにしましょう。
大腸炎の治し方⑥ 体を温める
大腸炎の治し方として体を温めることは有効です。わんちゃんもお腹が冷えるとお腹を壊しやすいです。温めることで大腸の働きを改善することができます。
冷える日は腹巻を着せてあげるのが手軽で効果が大きいです。また寝る時は床冷えを防ぐために床までの空間をあけたり、厚手のベッドを使用するなどするといいでしょう。
他にも足湯も体を温めるのに良いでしょう。愛犬に足湯をする場合は、そのあとに必ずしっかりと乾かしてあげて下さい。
体を温める方法は手軽に日頃の生活の中でありますので、愛犬の健康のためにおすすめです。
大腸炎の治し方⑦ 散歩中に草などを噛ませない
大腸炎の治し方として散歩中に草などを噛ませることのないようにしましょう。これは大腸炎の治し方というより、危険な草を噛ませることの危険性についてご紹介します。
散歩中の道端に生えている草などには中毒症状が出てしまうような、わんちゃんにとって危険な草がたくさんあります。草自体の成分に中毒症状があるものや、おしっこやウンチによる細菌感染を起こす可能性があります。
その他にも除草剤、殺虫剤などにより直接的な消化器官や腸粘膜に刺激してしまい、最悪の場合死に至ってしまう可能性もあります。
愛犬の大腸炎が繰り返す場合
下痢が長期間(3週間以上)、または繰り返し下痢になってしまう場合は感染症などにかかっている場合があります。以下のものが疑われる疾患です。
・感染症
・膵炎
・慢性腸症(CE)
・腸腫
・消化管内異物の可能性
食べた物は食道を通って胃で溶かされ十二指腸で消化・分解、そこから小腸や大腸へ行きます。そこで必要なものを吸収し、不必要なものはウンチとして体外に排出します。
摂取から分解、吸収、排出までの一連の工程のどこかに異常が出ています。下痢が続くと思った場合は、原因を早期発見できる場合がありますので動物病院に迷わず受診するようにしましょう
愛犬の大腸炎を予防する方法を紹介
大腸炎の発症原因が身近にありふれたことであったこと同様に予防する方法も飼い主さんの意識一つです。飼い主さんが普段からしてあげることをものささいなことを気を付けるだけで予防できます。
愛犬の大腸炎を予防する方法3選
- 予防法① 愛犬に合ったフードを与える
- 予防法② 感染予防をする
- 予防法③ 愛犬のストレスを減らす
予防法① 愛犬に合ったフードを与える
大腸炎の予防法として愛犬に合ったフードを与えるようにしましょう。まずはアレルギーがあるかないかを愛犬の健康のために把握しておきましょう。費用は掛かってしまいますが動物病院で検査可能です。
わんちゃんは品切れなどで入手できない場合がありますので、できれば2つ以上のフードを食べられるようにしておきましょう。どんなわんちゃんでも急にフードを替えると下痢になりやすいため3日以上かけて混ぜて少しずつ慣らしましょう。
またわんちゃんにとって食中毒や消化不良を起こすものを絶対に口にすることがないようにしましょう。普段あげないものをあげる時はあげても大丈夫なものなのかを調べるようにしましょう。
予防法② 感染予防をする
大腸炎は古くなったフード、生肉などの火が通っていない生ものを口にする、汚染された水を飲むなどから細菌が異常繁殖し細菌性の大腸炎となります。
そのため安全に管理された食事や清潔な水を常に飲むことができる良好な衛星環境を用意してあげましょう。生活環境を見直すことで感染を予防することが十分できます。
他にも散歩中の草などからウイルス性の細菌に感染する場合がありますので、草を噛むことはやめさせるようにしましょう。もし草を噛む癖があるのであればamazonなどで犬用の安全草の栽培セットが販売されていますので、そちらをチェックするのも良いでしょう。
予防法③ 愛犬のストレスを減らす
大腸炎はストレスも発症する原因だとご紹介してきました。ストレスは大腸炎だけでなく、犬の健康にとって非常に悪影響です。大腸炎だけでなく、様々な健康不良、さらにはうつ症状がでるようになってしまいます。
わんちゃんはデリケートな動物のため騒音や気温・室温などにもストレスを感じてしまいます。しかし飼い主さんの愛情不足によるストレスが一番影響が大きいです。
愛犬と普段から十分なコミュニケーションをとるようにしてストレスを解消するようにしてあげましょう。
まとめ:愛犬の大腸炎は生活の中で予防可能
- 愛犬の大腸炎の原因3選
- 愛犬が大腸炎を患った際の症状4選
- 愛犬の大腸炎の治し方7選
- 愛犬の大腸炎を予防する方法3選
以上のことについてご紹介しました。
大切な愛犬の体調が悪くなることは見ていて非常に辛いですよね。大腸炎の原因も予防方法も飼い主さんの行動次第です。生活環境を整えてあげましょう。
もし愛犬の体調不良を起こしても飼い主さんは落ち着いて適切な行動をしましょう。もしわからなければ迷わず動物病院に受診させましょう。何事も早期発見が早期回復に繋がります。
またMOFFMEでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください!