私たち人間が普段食べているものを愛犬に与える際は注意が必要です。馬刺しは高タンパク質で栄養素も豊富ですが、愛犬にも与えて大丈夫なのでしょうか。今回のMOFFME記事では、愛犬に馬刺しを与えることのメリットや注意点などを詳しく紹介していきます。
この記事の目次
目次を閉じる愛犬は馬刺しを食べれる?与え方・注意点・メリットなどを紹介
皆さん、馬のお肉を生で頂く「馬刺し」はお好きでしょうか?加熱せずに頂くことから、抵抗感のある方も少なくないでしょうが、実は日本古来から食されてきた郷土料理でもあるんです。
古くから馬と密接な暮らしをしてきた日本だからこそ、そのお肉も大切に頂く文化が根付いたのでしょう。
今回のMOFFMEでは、そんな馬のお肉を、人間だけでなく愛犬も一緒に頂く方法について解説していきます。
- 愛犬に馬刺しを与えても大丈夫なのか
- 愛犬への馬刺しの与え方と適正量を紹介
- 愛犬に馬刺しを与えることのメリット
- 愛犬に馬刺しを与える場合の注意点を紹介
愛犬に馬刺しを与えても大丈夫なのか
馬刺しは馬のお肉を生のまま頂く料理です。やはり生のお肉を食べる事に抵抗がある方も多いかと思います。
飼い主さんがあまり得意でない食べ物は、あまり愛犬に与えたりしないですよね。しかし、馬刺しには沢山の栄養が含まれていて、効率よく摂取できるナイスな食材なのです。
愛犬の食べられる物を増やしておくと、食欲がない時や愛犬の老後に選択肢が増します。
- ワンちゃんも馬刺しを食べて問題ない
- 馬刺しに含まれる栄養素
犬は馬刺しを食べても問題ない
ワンちゃんは馬刺しを食べても問題ありません。ワンちゃんの食事での馬肉文化は古く、1922年に発売された余剰馬肉を使用した犬用フードが、世界初の犬用缶詰であると言われています。この缶詰は愛犬が良く食べると人気を呼び、世界的にポピュラーなフードとなりました。
現在では、インターネットなどでわんちゃん用の生食馬肉の販売なども見つける事ができます。スーパーなどで販売されている馬肉は、加熱用の場合はほとんどですので、生食できる物なのか、必ずチェックして与えましょう。
馬刺しに含まれる栄養素
馬肉のタンパク質は牛肉とさほど変わらない数値ですが、脂質を比べると圧倒的に脂質が抑えられています。その他にも鉄分やカルシウム、ビタミンなどが馬肉には多く含まれているのです。
栄養素 | 馬肉 | 牛肉 |
---|---|---|
タンパク質 | 20.1g | 20.7g |
脂質 | 2.5g | 10.7g |
炭水化物 | 0.3g | 0.6g |
カルシウム | 11mg | 4mg |
鉄分 | 4.3mg | 2.7mg |
ビタミンA | 9μg | 0μg |
このことから、ダイエット中のワンちゃんにはピッタリの食材と言えます。
愛犬への馬刺しの与え方と適正量を紹介
早速愛犬の食事に馬肉を取り入れよう!と思っても、どれくらいの量をあげたら良いのか難しいですよね。また先ほどの栄養素の通り、馬肉だけの食事では補えない栄養もあります。
愛犬に馬肉を与える時に、どれくらい・どのように与えたら良いのかまとめました。
- 馬刺しの適正量:超小型犬の場合
- 馬刺しの適正量:小型犬の場合
- 馬刺しの適正量:中型犬の場合
- 馬刺しの適正量:大型犬の場合
- 愛犬への馬刺しの与え方
馬刺しの適正量:超小型犬の場合
成犬での体重が4㎏程のワンちゃんを、超小型犬に分類します。犬種でいうと、チワワやティーカッププードル、ポメラニアン、カニヘンダックスなどが該当します。
このくらいの体重のワンちゃんに推奨される1日の食事量は、この表の量です。
体重 | 食事量(1日) |
---|---|
1㎏ | 100g |
2㎏ | 150g |
3㎏ | 200g |
4㎏ | 250g |
この量の半分位を肉類で摂取すると良いとされています。つまり、50~100g程度は馬刺しを与えてOKという事になります。
馬刺しの適正量:小型犬の場合
体重が5~10㎏程度のワンちゃんは、小型犬に分類されます。犬種でいうと、ミニチュアダックスやパグ、柴犬、シーズー、ミニチュアシュナウザーなどが該当します。
この体重のワンちゃんの1日の食事量は、300~500g程度が良いとされています。つまり、150~200g程度は馬肉を与えても良い量という事です。
馬刺しの適正量:中型犬の場合
中型犬は、体重が10㎏~25㎏までのワンちゃんです。犬種は、ウエルッシュコーギーやフレンチブルドッグ、ビーグル、日本スピッツなどが該当します。
この体重での推奨食事量は、500~1000gとされています。約半分の量をお肉で摂取するとなると、250~500gは馬肉を与えても良いでしょう。
馬刺しの適正量:大型犬
体重が25㎏以上のワンちゃんは、大型犬に分類されます。犬種でいうと、ラブラドールレトリーバーやゴールデンレトリーバー、ドーベルマン、バーニーズマウンテンドッグなどが該当します。
大型犬は体重の幅が大きく、運動量などによって食事の推奨量が異なります。大体が1日1000g~の食事を必要としていますので、500g程度の馬肉であれば与えても大丈夫でしょう。
愛犬への馬刺しの与え方
目安となる量を紹介しましたが、基本的には1日の食事量の半分までを馬肉に置き換える事が出来ると考えてください。
普段ドッグフードを食べているワンちゃんであれば、馬肉の比率を高くすると、ドッグフードで整えられていた栄養バランスが、崩れてしまう可能性もあります。馬刺しはオヤツ程度として与えて、その分ドッグフードの量を少し減らしてあげると良いでしょう。
またはじめての馬刺しは、なかなか食べない事もあります。ボイルなどで火を通してあげると食べやすくなる場合があるので、工夫してあげてみましょう。
愛犬に馬刺しを与えることのメリットを紹介
馬刺しは、ダイエット中のワンちゃんにピッタリな食材であるとご紹介しました。それは、このような馬肉の特徴によるものです。
- メリット① 良質なタンパク源
- メリット② 低カロリー
メリット① 良質なタンパク源
馬肉は他のお肉と同様、タンパク質が豊富に含まれています。タンパク質は、臓器や骨の形成・筋肉の成長に欠かせない栄養素です。
人間が筋トレをする際に人気のプロテインも、食事から摂取しきれないタンパク質を補うための物です。成長過程のワンちゃんや運動が大好きなワンちゃんには、不足しがちなタンパク質を、いつものフードに馬肉をトッピングする事で、補ってあげる事ができるのです。
メリット② 低カロリー
一般的に販売されている馬肉は、脂質の少ない赤身肉です。このため、同じ量の牛肉と比べて4分の1程しかありません。
筋肉作りに必要なタンパク質を十分に補いつつ、炭水化物や脂質を抑える事ができる食材なのです。この特徴から、ダイエット食におすすめされています。
普段のオヤツを馬肉に変えるだけでも、カロリーを抑える事が出来て効果を感じられるかもしれませんね。
愛犬に馬刺しを与える場合の注意点を紹介
馬刺しには沢山のメリットがあり、いろいろなワンちゃんにおすすめできる食材であると分かりました。しかし残念ながら、まったくリスクが無いというわけではないのです。
- 注意点① 生肉の感染症リスク
- 注意点② 馬肉アレルギーから下痢などの症状が発症するリスク
- 注意点③ 子犬は消化しにくいリスク
注意点① 生肉の感染症リスク
生で食べる事の出来る馬肉は限られています。
豚や鶏などと比べて、馬は体温が高いため、食中毒の原因となる細菌が繁殖しにくいため、馬肉を生で頂く事ができます。しかし、加工の段階で細菌が付着する事も多いに考えられます。
そういった二次的感染による食中毒が発生しないよう、高い衛生基準をクリアしている業者・店舗でのみ生の馬肉を扱う事が出来るのです。このような基準をクリアしていない物や、加熱用として販売されている馬肉を、生で食べてしまえば当然食中毒を起こす原因となってしまいます。
注意点② 馬肉アレルギーから下痢などの症状が発症するリスク
馬肉はアレルギーの原因となる確率が低い食材である、と言われています。しかし、日常的に馬肉を摂取する事でアレルギー症状がでたり、体調が優れない時に摂取した事でアレルギー反応が出る場合もあります。
食後に下痢や嘔吐などの症状が出た場合は、体質に馬肉が合わない可能性も考えられます。少量ずつ与えて様子をみたり、獣医師に相談してみましょう。
嘔吐の症状で困ったら、コチラの記事がオススメです。
注意点③ 子犬は消化しにくいリスク
馬肉は子犬から老犬まで食べる事の出来る食材です。しかし、子犬に与える際は良く様子を観察しながら与えましょう。
子犬のうちは、消化機能がまだ発達段階であるため、馬肉の消化が難しい事があります。上手く消化できないと、下痢や嘔吐などの原因となる場合がありますので、与える際はごくごく少量ずつ与えて、食後の様子をよく観察しておきましょう。
まとめ:鶏肉や豚肉を愛犬に与える際は加熱が必要
今回は愛犬も一緒に頂ける、馬刺しの魅力についてご紹介してきました。
- 愛犬は馬刺しを食べてOK
- 他のお肉に比べて、脂質が少なくカルシウム豊富
- 超小型犬の場合:馬肉を約50~100g
- 小型犬の場合:馬肉約150~200g
- 中型犬の場合:馬肉を約250~500g
- 大型犬の場合:馬肉を約500g
- 注意点① 生肉の感染症リスク
- 注意点② 馬肉アレルギーから下痢などの症状が発症するリスク
- 注意点③ 子犬は消化しにくいリスク
近年では愛犬のために、手作りフードを用意する飼い主さんも増えています。うちの子専用のごはんやおやつに、新鮮な馬刺しを取り入れてみるのはいかがでしょうか?
またMOFFMEでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください!