犬が臭いよだれを垂らしている光景は目にすることがあるかもしれませんが、猫がよだれを垂らすことはあまりありません。実際に愛猫がよだれを垂らしていたら病気などの深刻な原因が考えられます。今回のMOFFME記事では、愛猫のよだれが茶色や透明の原因を紹介します。
この記事の目次
目次を閉じる愛猫のよだれが茶色?よだれの原因や注意すべき症状などを紹介
飼っている愛猫のよだれは何色ですか。
そこまではっきりと愛猫のよだれをチェックしたことがないという飼い主がほとんどでしょうが、もしよだれが茶色だった場合には注意するべきです。
よだれが茶色だった場合のその原因と、注意するべき症状について詳しく解説していきます。
今回「MOFFME」では、
- 愛猫のよだれの種類を紹介
- 愛猫の臭いよだれから考えられる原因・病気10選を紹介
- 愛猫がよだれを垂らしている場合の危険な症状を紹介
- 愛猫の緊急性の低いよだれを紹介
愛猫のよだれの種類を紹介
まずは猫のよだれについて解説します。飼っている愛猫のよだれは何色ですか。実は同じ猫でもよだれの色はさまざまです。
また、色だけではなくよだれがネバネバか透明かによっても体調が判断できます。
この項目では、
- 猫のよだれとは
- 猫のよだれの種類① 透明
- 猫のよだれの種類② ネバネバ
- 猫のよだれの種類③ 茶色
- 猫のよだれの種類④ 緑色・黄色
猫のよだれとは
猫はどのようなときによだれを出すのでしょうか。猫のよだれも基本的には人間と同じ意味があります。
空腹時や飼い主がエサの準備をしているときなどに、猫は本能的によだれを出します。
また、薬などを飲んだよきや、口に入れてはいけない刺激物などをなめてしまった場合にも、よだれが出ることもあります。
これは口の中にあるそうした刺激物を薄めて緩和させるために出るよだれです。ただし、飼っている愛猫がよだれを出している姿は、めったに見ないかもしれません。
猫のよだれの種類① 透明
猫のよだれが透明だった場合は、通常のよだれの色と判断してください。これは人間でも同じですが、透明のよだれは通常の色と判断できます。
透明のよだれを出しているため、何らかの危険があるとは思わなくて良いでしょう。
しかし、透明のよだれでも出続けるようなことがあれば、何らかの異常があるかもしれません。口の中に何かが詰まっているという可能性もあります。
いずれにしても、透明で常識的なよだれの量であれば、とくに問題にすることはないでしょう。
猫のよだれの種類② ネバネバ
猫のよだれが透明でも、ネバネバとした状態ならある症状を訴えている証拠です。
猫のよだれがネバネバとしている場合は、何らかのストレスを感じている証拠になります。
猫は緊張が高まることで、口の中が乾燥しやすくなり、サラサラのよだれに粘りが生じるのです。
これは実は人間でも同じです。例えば乗ったことのない車に猫が乗せられるということや、天敵が近くにいる場合など、緊張感が高まることで猫のよだればネバネバとしてきます。
猫のよだれの種類③ 茶色
猫のよだれがネバネバしていても、透明であればとくに問題はありません。しかし、もしそのよだれの色が茶色だった場合は注意しなければいけません。
もし、よだれの色が茶色になっている場合は、口の中から出血している可能性があります。
歯茎などから出血をすれば、それが唾液と薄まり茶色に見えます。赤い血がよだれで薄まって茶色に見えているということです。
よだれが茶色の場合は、歯周病や口内炎などにかかっている可能性もありますので、専門のクリニックに相談をすることが良いでしょう。
茶色のよだれは、かなり独特な色のためすぐに異変に気が付くはずです。
猫のよだれの種類④ 緑色・黄色
また、猫のよだれの色が緑色や黄色の場合は、茶色よりもさらに注意が必要です。緑色や黄色の場合は、口の中に膿が溜まっている可能性があります。
その膿が唾液と混ざってこうした色となり出てきている可能性が高いです。口の中に膿が溜まっているということは、細菌感染を起こしているかもしれません。
こうした感染症は口の中から起こる病気以外の可能性もあります。
何らかの重大な病気に陥っている可能性も否定できませんので、できるだけ早めに医師に相談をしてください。
愛猫の臭いよだれから考えられる原因・病気10選を紹介
愛猫のよだれが臭いと感じたことはありますか。猫のよだれの臭いからかかっている病気がわかるかもしれません。
猫は人間と同じように、口の中から起こるトラブルはとても多いです。しかし、多くは早めに治療することで完治する可能性が高いです。
この項目では、
- 考えられる原因・病気① 歯周病
- 考えられる原因・病気② 口内炎
- 考えられる原因・病気③ 口腔内腫瘍
- 考えられる原因・病気④ 異物の誤飲
- 考えられる原因・病気⑤ 食道炎
- 考えられる原因・病気⑥ 顔面神経麻痺
- 考えられる原因・病気⑦ 骨折
- 考えられる原因・病気⑧ 肝疾患
- 考えられる原因・病気⑨ 腎疾患
- 考えられる原因・病気⑩ てんかん
考えられる原因・病気① 歯周病
もし猫のよだれが臭い、口の中からも臭いがするというときには、歯周病が起こっているかもしれません。
猫も人間と同じように歯周病によるリスクはとても大きいです。年齢を重ねれば重ねるほど、歯周病が起こる可能性はとても高くなります。
歯周病が起こると、猫は痛みが続くことになります。また、出血が起こりよだれが茶色になります。
エサをあまり食べなくなったり、最終的には元気がなくなったりしますので、歯周病かもしれないと判断したときには、早めに動物病院などで診察を受けてください。
よだれが茶色になっていることも一つの目安にしておきましょう。
考えられる原因・病気② 口内炎
人間の口内炎と聞くと、とくに口臭などとは関係がないように感じるかもしれません。
しかし、猫の口内炎の場合の多くは、口の中に多く広がることが多いです。口内炎は膿の一種のため、口の中に広がればかなり口臭が酷くなります。
よだれにもこうした臭いはうつりますので、誰でもはっきりと臭いと感じることができるでしょう。
口内炎でも出血が起こっている場合は、よだれが茶色になりますので気が付くかもしれません。
猫の口内炎は感染症から起こることが多いため、なかなか完治しにくいです。口内炎は目視でも確認できますので、チェックしてみてください。
考えられる原因・病気③ 口腔内腫瘍
猫のよだれや口の中かが独特な臭いを発しているときには、口腔内腫瘍を疑ってみてください。
この症状は猫だけではなく犬にも見られる症状で、腫瘍のため深刻な病気と言えるでしょう。
また口腔内腫瘍の多くは悪性である可能性が高く、さらには進行が早いとされているため、すぐに専門のクリニックに相談をするべきです。
また、口腔内腫瘍にかかると口の中から出血することもありますので、しっかりと愛猫の口の中をチェックしてください。
考えられる原因・病気④ 異物の誤飲
考えられる原因・病気⑤ 食道炎
考えられる原因・病気⑥ 顔面神経麻痺
考えられる原因・病気⑦ 骨折
考えられる原因・病気⑧ 肝疾患
考えられる原因・病気⑨ 腎疾患
考えられる原因・病気⑩ てんかん
愛猫がよだれを垂らしている場合の危険な症状を紹介
愛猫がよだれを垂らしている場合は、危険な病気のサインかもしれません。
よだれを垂らしている場合、お腹が空いているとも判断ができますが、そうではないときにもダラダラとよだれを垂らしている場合は、何らかの病気にかかっている可能性が高いです。
この項目では、
- 危険な症状① 痙攣
- 危険な症状② 元気が無い
- 危険な症状③ 食欲不振
- 危険な症状④ 嘔吐
- 危険な症状⑤ 鼻水
危険な症状① 痙攣
猫が痙攣を起こしている症状はかなり危険な状態です。
痙攣は身体に力が入りにくくなり、さらには自分の意志で身体を動かすことができなくなるため、よだれが出てしまいます。
痙攣にはさまざまな原因がありますが、身体が大きな拒絶反応を示していることは間違いありません。
高熱が出るときにも痙攣は起こるため、いずれにしても早めに医師に見てもらうようにしてください。
短期的な痙攣でも、何かの病気のサインかもしれませんので、ほおってようなことは避けましょう。
危険な症状② 元気が無い
体調が優れず、元気がないときにもよだれを垂らすことはあります。
人間でも同じですが、身体に力が入らないほど疲れているときには、口にも力が入らずよだれを垂らしてしまいます。
元気がないという症状はさまざまなことが考えられますが、時間が経っても回復しない場合には、医師に相談をすることをおすすめします。
短時間で激しく遊んだときにも、ぐったりとして元気がなくなり口に力が入らなくなりよだれを垂らすことがありますので、しっかりと観察してください。
危険な症状③ 食欲不振
食欲不振によりよだれを垂らすこともあります。
ただし、この食欲不振から起こる病気もさまざまな要因がありますので、はっきりとした病気まではわからないことが多いでしょう。
病気などで食欲不振が起これば、身体の力が入らなくなり、よだれを垂らすことがあります。
よだれを垂らすことで、さまざまな原因が判明することもありますので、おかしいと感じたときには勝手な自己判断はせず、専門のクリニックで検査を受けてください。
危険な症状④ 嘔吐
また、嘔吐しているときにも注意が必要です。嘔吐をするの口の中が気持ち悪くなり、よだれを垂らすことがあります。
また、そもそもよだれではなく嘔吐をしたものが口の中から出てきているだけの可能性もありますので、いずれにしても注意しておかなければいけません。
嘔吐をする理由はとてもたくさんあります。
どういった理由でも、嘔吐をすることは愛猫が危険な状態になっていることが考えられますので、すぐに医師に相談をして適切な処置をしてください。
危険な症状⑤ 鼻水
鼻水が出ているときにも、よだれが出てしまうことがあります。鼻水が大量に出た場合、人間も同じですが鼻呼吸がし辛くなり口呼吸になります。
口を開いていることが多くなり、よだれを垂らしますが、根本となる鼻水の症状を緩和してあげるようにしなければいけません。
鼻水が出る症状にはさまざまな理由があります。アレルギーから起こることも考えられますので、専門のクリニックで検査を受けることをおすすめします。
一時的ではなく、長期的に続くのであれば、とくに注意が必要です。
愛猫の緊急性の低いよだれを紹介
愛猫がよだれを垂らすことは、よく観察をしていると頻繁にあります。緊急性を要するものもありますが、中には緊急性の低いよだれもあります。
多くの場合は、この緊急性が低いものになりますので、こうしたことも理解しておきましょう。
この項目では、
- 緊急性の低いよだれ① 飼い主に甘えている時
- 緊急性の低いよだれ② 撫でている時
- 緊急性の低いよだれ③ 寝ている時
緊急性の低いよだれ① 飼い主に甘えている時
猫がよだれを出すときには、飼い主に甘えている時もあります。飼い主に甘えたり、飼い主に撫でてもらっているいるときには、副交感神経が働きます。
そうなるとよだれの分泌量が増えるため、よだれが垂れてしまうことがあります。
また、飼い主とコミュニケーションをとっていなくても、猫がリラックスしている場合には、同じようによだれが出てしまうことがあります。
いずれにしても緊急性はなく、とくに問題視することはない、正常なことのため安心してください。
緊急性の低いよだれ② 撫でている時
また、先ほども解説下通り、飼い主などに撫でてもらっているときにも、猫はよだれを出すことがあります。
もし、愛猫を撫でているときに、よだれを出しているなら、かなりリラックス状態にあると判断してください。
飼い主だけではなく、他の人でも撫でられて気持ち良いと猫が感じれば、よだれが出ることがあります。
もちろん、こうしたよだれも緊急性はありません。
ただし、いつまで経ってもよだれの量が収まらないというときには、何らかの症状を訴えている可能性がありますので注意してください。
緊急性の低いよだれ③ 寝ている時
まとめ:猫のよだれは病気の可能性があることを意識しよう
- 猫のよだれが茶色の場合は口の中が出血している可能性がある
- 猫のよだれが茶色だけではなく緑色、黄色などの場合は要注意
- 猫のよだれが臭い場合は歯周病や肝疾患の可能性がある
- よだれと同時に食欲不振や嘔吐を繰り返している場合は注意が必要
- 飼い主に甘えたり寝ている時にも猫はよだれを出すことがある