愛犬と主従関係を築くには?信頼関係の作り方、チェック方法を解説!のサムネイル画像

「愛犬とは主従関係を持つ方が良い」と聞いたことがある方も少なくないのではないでしょうか。これはオオカミの習性に犬を当てはめていたために言われていました。今回は、愛犬と主従関係を築くのはなぜ間違い・いらないのか・信頼関係の築き方・トレーニング方法を紹介します。

記事監修者「森下 浩志」

監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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愛犬と主従関係を築くのは間違い?信頼関係の作り方など紹介

愛犬と信頼関係を築くとこができれば、より愛犬との楽しい生活が送れるようになります。しかし、その信頼関係を築くことは簡単ではありません。


お互いが信頼し合うからこそ、正しい信頼関係が成立するのです。力づくで主従関係を築こうとしても、うまくいかないはずです。


今回「MOFFME」では、

  • 愛犬とは主従関係ではなく信頼関係を築こう
  • 愛犬との正しい信頼関係の築き方を紹介
  • 愛犬と信頼関係が築けているかをチェックする方法を紹介
  • 愛犬との信頼関係が壊れた際の再構築方法を紹介

ぜひ愛犬との信頼関係を作りたい、深めたいと考えている飼い主の方は、最後までご覧ください!


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愛犬とは主従関係ではなく信頼関係を築こう


愛犬と信頼関係を築くときには、どういった方法がイメージできますか。

信頼関係を築くために、主従関係、つまりは上下関係により築くことが望ましいと思っていませんか。

実は主従関係で信頼関係を作ろうとすると、すぐに破綻します。

愛犬は人間が思っている以上に知的で、さらには相手がどういった考え方をしているのかを見ています。

力で抑え受けて信頼関係を築こうとすると、逆に言うことを聞かなくなります。それどころか、近付いても来なくなるかもしれません。

大切なことは、主従関係ではなく信頼関係により作り上げていくことです。

お互いが信頼できる関係を築くことができるからこそ、しつけなどもスムーズに進みます。こうした考え方は間違えないようにしましょう。

愛犬との正しい信頼関係の築き方を紹介


愛犬と正しい信頼関係を築くには、どういった方法を取るべきでしょうか。


この信頼関係の築き方を間違えると、今後のしつけに大きく影響してきます。


もし、力で押さえつけるような信頼関係の築き方を取ると、愛犬から相手にされなくなるかもしれません。


この項目では、

  • 正しい信頼関係の築き方① 愛犬の気持ちを理解する
  • 正しい信頼関係の築き方② 飼い主が一貫性を持つ
  • 正しい信頼関係の築き方③ 愛犬との時間を充実させる
について解説します。

正しい信頼関係の築き方① 愛犬の気持ちを理解する

まずは、愛犬の気持ちを理解してあげましょう。

犬でも人間と同じように、いろいろなことを考えています。

怖いという気持ちや楽しいという気持ち、そして寂しいという気持ちは、人間と同じように持ち合わせているということです。

一方的な気持ちで信頼関係を築くのではなく、常に愛犬が何を考えているか、そして何を望んでいるのかを理解して接してください。

もちろん、愛犬の気持ちを理解するには時間がかかります。

犬によって捉え方や感じ方は少し異なりますので、時間がかかって当然です。大切なことは、焦らず気持ちをちゃんと理解して接することです。

主従関係で関係性を築こうとした場合、愛犬の気持ちは理解できていないでしょう。必ず主従関係で関係を築こうとはしないようにしてください。

正しい信頼関係の築き方② 飼い主が一貫性を持つ

信頼関係を築くために必要なことは、一貫性を持って接することです。

飼い主のその日の気分で接してしまうと、愛犬が混乱するだけではなく、愛犬が不審に感じることもあります。

また、これはしつけについても同じことが言えます。しつけを行うときには、同じ言葉で、さらには同じタイミングで説明をしなければいけません。

怒るときにも、褒めるときにも同じ言葉で、同じ態度で現すことで、愛犬は混乱することなく早く覚えてくれるのです。

しかし、一貫性のないしつけをすると、愛犬は混乱してしまい、何が正解なのかがわからなくなり、覚えることを諦めてしまいます。

しつけにおいても常に一貫性を持たせて行うことで、それが信頼関係にも繋がっていきます。

正しい信頼関係の築き方③ 愛犬との時間を充実させる

また、愛犬との信頼関係は、飼い主とどのくらい一緒の時間を過ごしたかということも大切になってきます。

やはり一緒にいる時間が長ければ長いほど、信頼関係は深くなる傾向にあります。これは人間も同じです。

間接的に連絡を取るのではなく、直接会って話す時間が長いほど、お互いのことが理解できて信頼関係芽深まります。

ただし、一緒にいる時間は充実したものでなくてはいけません。

だらだらと一緒にいることや、そっけない態度のまま一緒いては、いくら一緒の時間が長くても信頼関係は深まらないでしょう。

あくまでも充実した時間ということを頭に入れて一緒に過ごすようにしましょう。

スキンシップをとったり、大好きなおやつを与えたり、一緒に遊ぶなどの時間をしっかりととってあげましょう。

愛犬と信頼関係が築けているかをチェックする方法を紹介


愛犬と信頼関係を築きたいと思い、さまざまなことに挑戦しても、それが本当に信頼関係に繋がっているのか気になるはずです。


自分自身は信頼関係が築けたと考えていても、愛犬はそうではないかもしれません。信頼関係が築けているのかチェックする方法を紹介します。


この項目では、

  • チェック方法① 愛犬が首をかしげるサイン
  • チェック方法② 愛犬が体を飼い主にくっつける
  • チェック方法③ 自分の体を触らせてくれる
  • チェック方法④ 愛犬がお腹を見せてくれる
  • チェック方法⑤ 飼い主から離れた際に不安を抱えない
について解説します。

チェック方法① 愛犬が首をかしげるサイン

愛犬が首をかしげるのはどういった意味があるでしょうか。首をかじられると、伝えている言葉などの意味が理解できていないと飼い主は感じてしまうかもしれません。

しかし、これは飼い主に興味を持っている仕草なのです。犬は首をかしげて耳に神経を尖らせています。

つまり、飼い主が何を言っているのかしっかりと聞き入って理解しようとしているのです。

この時点で愛犬と飼い主との間には一定の信頼関係が築けていると考えて良いでしょう

主従関係で築いたきて場合は、こうした仕草はしないかもしれません。

チェック方法② 愛犬が体を飼い主にくっつける

愛犬が自分に体をくっつけてきたときには、信頼関係は深い状態と考えてください。

主従関係ではこうした態度はとってこないかもしれません。

犬は信頼できる相手にしかこうした仕草は見せません。危険と思っている相手には、常に一定の距離を置いて接します。

また、体をくっつけるだけではなく、犬が背中を飼い主に見せてきた場合は、かなり信頼関係は深いと考えてください。

背中を見せるのは、犬にとってはとても危険な行為です。

自分が監視できない背中を飼い主に見せている、さらには背中を擦り寄せてくるということは、飼い主を信頼しきっているという状態です。

チェック方法③ 自分の体を触らせてくれる

また、犬は信頼できる相手にしか体を触らせません。

頭をなでてあげるくらいなら、ある程度の信頼度で可能ですが、頭以外の部位を触らせることはあまりありません。

とくに、お腹や背中を触らせてくれる場合は、相手を信頼しきっていると思って良いでしょう。

知らない相手の場合、頭は触らせてくれますが、背中を撫でようとすると噛むような仕草でいかくをされたという人は多いです。

これはお腹も同様です。自分が不安に感じる背中を触られてくれたら、信頼関係は深いと考えてください。

主従関係で築いた場合は、背中までは触らせてくれないかもしれません。

チェック方法④ 愛犬がお腹を見せてくれる

先ほども解説した通り、犬にとってお腹はとても大切な部位です。お腹は大切な臓器がある場所のため、お腹は常に守ろうとします。

そして、お腹は信頼できる相手にしか触らせようとしません。また、信頼関係がなければ、自らお腹を見せようとすることもありません。

犬がお腹を見せるときには、相手に服従しているということもありますが、相手を全て受け入れているという意味でもあります。

自分で愛犬がお腹を見せてきた場合は、深い信頼関係を得ていると思ってください。

チェック方法⑤ 飼い主から離れた際に不安を抱えない

自分が飼っている愛犬は、外出時に不安で鳴いたりしますか。

鳴いている場合、飼い主を頼っているため、信頼関係が深いと考えるかもしれませんが、実はそうではないこともあります。

本当に深い信頼関係で成り立っている場合は、愛犬は飼い主から離れたときでも不安を抱えません。

飼い主から一時的に離れるだけで、すぐに帰ってきてくれると信頼しているのです。

ここまで深い信頼関係を築くにはかなりの時間がかかりますが、ぜひ挑戦してください。

愛犬との信頼関係が壊れた際の再構築方法を紹介


もし、愛犬との信頼関係が壊れた場合は、どういった方法で再構築するべきでしょうか。

一度崩れた信頼関係は元に戻らないと諦めてしまっている飼い主も多いかもしれません。

しかし、上手に愛犬と接することで、崩れてしまった信頼関係が取り戻せるかもしれません。

繰り返しになりますが、主従関係で関係を築いてはいけません。主従関係ではなく、信頼関係で構築しなおしましょう。

この項目では、
  • 信頼関係の直し方① スキンシップ
  • 信頼関係の直し方② 愛犬の気持ちを読み取る
  • 信頼関係の直し方③ 飼い主が忍耐と愛情を意識する
  • 信頼関係の直し方④ コマンドははっきりと簡潔に
について説明します。

信頼関係の直し方① スキンシップ

まずは、スキンシップをしっかりととってください。愛犬と接するときには、このスキンシップに勝るものはありません。


犬自体がそもそも、スキンシップをとても大切にする生き物です。


同じ犬同士でもスキンシップを常にとっており、喧嘩のように見える噛み合いもスキンシップの一つの場合もあります。


もし、愛犬との関係性が崩れてしまった場合は、今まで以上にスキンシップをしっかりととり、関係性を取り戻すようにしてみましょう。


主従関係で関係性を取り戻そうるすると、余計に悪化しますので注意してください。

信頼関係の直し方② 愛犬の気持ちを読み取る

そして、できるだけ集中して愛犬の気持ちを読み取ってみてください。信頼関係が崩れてしまった場合、多くは愛犬は飼い主を怖がっています。


とくに主従関係で関係を築こうとした場合は、また主従関係を取ろうとしてくると思い警戒してしまいます。


また、頭をなでようとしているのに、愛犬が頭を低くして目を閉じるような仕草をした場合は嬉しい気持ちではなく怖がっています。


こうした一つひとつの行動に対して気持ちを読み取るようにしてください。そうすれば崩れてしまった関係も再構築できます。

信頼関係の直し方③ 飼い主が忍耐と愛情を意識する

また、飼い主は諦めないことも大切です。


とくに主従関係で失敗した場合は、かなり修復に時間がかかるでしょう。愛犬は主従関係を取ろうとしたことを長い期間覚えています。


愛犬がそっぽを向いてしまい、関係性を再構築しようと努力をしても、愛犬が意識してくれないときには、飼い主は諦めてしまうかもしれません。


しかし、忍耐と愛情をしっかりと持って、諦めることなく接し続けることが大切です。


一度諦めてしまうと、愛犬も同じように諦めてしまいますので、飼い主から諦めるような態度はとらないようにしてください。


時間をかけて信頼関係をもう一度作っていきましょう。

信頼関係の直し方④ コマンドははっきりと簡潔に

コマンドをはっきりとさせ、簡潔に進めていくことも重要です。


信頼関係を取り戻そうと、だらだらと愛犬とコミュニケーションをとっても良い方向に向かわないこともあります。


自分の気持ちをはっきりと伝え、さらには簡潔に関係性を取り戻すことも大切です。これはしつけにおいても同じことが言えます。


しつけをするときには、コマンドははっきりとし、簡潔に指示することが重要なポイントになります。これは関係性を再構築する上でも同じと考えてください。

まとめ:愛犬のサインをしっかり理解しよう

ここまで、愛犬と信頼関係を築く方法や、一度崩れてしまった関係性の再構構築方法等について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?


この記事では、

  • 信頼関係を築くには愛犬の気持ちをしっかりと理解してあげる
  • 主従関係での関係性を築くことは危険
  • 愛犬との時間を充実したものにすることも大切
  • 愛犬が背中やお腹を触らせてくれれば信頼関係が深い証拠
  • 一度信頼関係が崩れた場合は時間をかけて修復していく

以上の内容を詳しく解説してきました。


愛犬と信頼関係を築くことで、よりお互いが深い感情で楽しい生活を行うことができます。それだけ愛犬と信頼関係を築くことは重要なことなのです。


またMOFFMEでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください!