日本の季節行事の一つである『節分』。とても楽しいイベントの一つですが、愛犬がいる家庭では要注意が必要となります。今回のMOFFME記事では、愛犬が節分の豆を食べるのが危険な理由・食べた際の対処法・与えて大丈夫な大豆の加工食品などを紹介します。
愛犬が節分の豆を食べるのは平気?豆まき時の注意点や対策など
日本には「節分」という、昔からたくさんの人に愛されているイベントがあります。家族で楽しむことができる「節分」の豆まきをする際は、犬が豆を食べてしまわないか心配になりますよね。
今回のMOFFMEでは
- 犬に節分の豆を与えない方が良い理由
- 愛犬が節分の豆を食べたがる際の対策と対処法
- 愛犬に大豆を与えたい際の加工食品
について詳しくご案内いたします。
この記事を最後まで読んでいただければ、犬にとって危険な成分の知識を深めることができ、愛犬の健康維持につなげることもできます。是非、最後までご覧ください。
愛犬に節分の豆を与えるのはNG
おやつ時や夕食時など、愛犬に食べ物をおねだりされることはよくあると思います。そんなとき、皆さんはどうしていますか?
普段、何気なく私たちが食べている食べ物の中には、犬にとって有害で危険な食べ物や注意したい成分がたくさんあります。
愛犬に節分の豆を与えるのはNGですので、日本で人気のイベント「節分の豆まき」には注意が必要です。では、なぜ成分の豆を愛犬に与えないほうがいいのでしょうか。
与えないほうがいい理由には
- 誤嚥の可能性
- 消化不良の危険性
- 生の大豆は有害成分がある
- アレルギー症状を引き起こす可能性がある
ためとされています。
豆を与えない方がいい理由を知っておく事で、愛犬の健康維持・事故防止につながりますので、参考にして下さい。
与えない方が良い理由① 誤嚥の可能性
愛犬に節分の豆を与えない方が良い理由1つ目は「
誤嚥の可能性」があるからです。節分の豆は、大豆を乾燥させてあるもので、小さく軽いため誤嚥しやすい形をしています。
乾燥した豆をそのままの状態で飲み込んでしまうと、喉や腸に詰まってしまう可能性があります。また、乾燥した大豆は、水分を含むと膨張するため、子犬や老犬は特に注意が必要になります。
犬だけでなく、小さな子供が喉に豆を詰まらせてしまう事故も起きています。人も愛犬も安全に節分の豆まきを楽しめるように、愛犬の豆誤嚥・子供の事故に気をつけましょう!
与えない方が良い理由② 消化不良の危険性
愛犬に節分の豆を与えない方が良い理由2つ目は「
消化不良の危険性」があるからです。大豆はそのままだと消化によくない食べ物で、犬が間違って食べてしまうと、ウンチと一緒にそのままでてきます。
また、犬の消化器官は豆類を分解・消化するのがとても苦手です。1粒、2粒程度ならば平気ですが、たくさん食べてしまった場合は下痢や便秘になる可能性が高くなりますので要注意です。
また、殻付きの落花生を豆まきに使用する地域も存在しますが、殻付きの落花生を豆まきに使用する場合は、殻が喉に詰まり窒素する・殻によって腸閉塞を引き起こす危険性があるため、特に注意が必要です。
与えない方が良い理由③ 生の大豆は有害成分がある
愛犬に節分の豆を与えない方が良い理由3つ目は「
生の大豆は有害成分がある」からです。生の大豆には「トリプシン・インヒビター」という犬にとって有害な成分があります。
「トリプシン・インヒビター」は熱に弱いため、加熱された大豆や乾燥させた大豆であれば問題ありません。生の大豆を犬が食べてしまうと、消化不良やインシュリンが過剰に分泌されて起こる病気「膵臓障害」になることもあるため、絶対に生の大豆は与えないでください。
また、生の大豆を自宅で加熱する場合、十分な加熱ができていないこともあるため、犬に与えるのは控えることをオススメします。
与えない方が良い理由④ アレルギー症状を引き起こす可能性
愛犬に節分の豆を与えない方が良い理由4つ目は「
アレルギー症状を引き起こす可能性」があるからです。犬も人間と同様に「大豆にアレルギー」をもっていることがあります。
アレルギーは、個体差があるため大豆が食べられるわんちゃんもいますが、もしもの場合があるため、大豆を与えることは控えましょう!
大豆アレルギーの犬が間違って食べてしまった場合
などのさまざまな症状が現れます。愛犬が間違って食べてしまった際は、上記の症状がないか様子を観察し、必要に応じて動物病院に連れていきましょう。
愛犬が節分の豆を食べたがる際の対処法を紹介
上記の記事では、節分の豆を愛犬に与えない方が良い理由を4つご紹介しましたがいかがでしたか?
私たち人間が何気なく口にしている食べ物には、犬にとって有害な成分があることがわかりましたね。しかし、犬は飼い主が食べているものが欲しくて仕方ありません。
「豆を欲しがる愛犬を制止するのが心苦しい」飼い主さんは、
- 愛犬をケージに入れる
- 犬のいる室内では豆を撒かない
- 豆の代用品を利用する
などの対処法を試してみてはいかがでしょうか。
対処法① 愛犬をケージに入れる
愛犬が節分の豆を食べたがる際の対処法1つ目は「
愛犬をケージに入れ、豆を食べないように対策をする」方法です。
しつけの行き届いている賢い犬は、豆まきの際に転がってしまった豆を食べずに我慢することができます。しかし、我慢が出来ずに豆を食べてしまう犬も多くいます。
愛犬が豆を食べてしまうか心配な方は、犬をゲージに入れてから豆まきをするようにしましょう!室内に犬用のゲージがない方は「別室に愛犬を移動させる」「外で豆まきを外やベランダでする」などの対策をしてみてはいかがでしょうか。
対処法② 犬のいる室内では豆を撒かない
愛犬が節分の豆を食べたがる際の対処法2つ目は「
犬のいる室内では豆を撒かない」ようにすることです。
「知らないうちに豆が床に転がっていた」「床に落ちた食べ物にすぐかぶりつく」こんな経験をした愛犬家の方は多くいるのではないでしょうか。ダメ!と言っても、なかなか言うことを聞かなかったり、飼い主が気をつけていても事故は起きてしまいます。
犬のいる室内では、豆まきをしないように心がけておくと、愛犬の誤食を防ぐことができます。
年に1回の節分は、楽しい家族のイベントですが、愛犬の安全と健康を守るのも大切です。わんちゃんと人間、どちらも楽しめるような工夫をしましょう!
対処法③ 豆の代用品を利用する
愛犬が節分の豆を食べたがる際の対処法3つ目は「
豆の代用品を利用する」方法です。「犬も家族の一員だから、やっぱり一緒に楽しみたい!」「犬を鬼にして豆まきをしたい!」そんな飼い主さんもいると思います。
愛犬も一緒に豆まきに参加させたい場合は「大豆に代わる代用品」を上手に使用しましょう!例えば、犬用の「タマゴボーロ」や「ドッグフード」などを代わりに撒くと犬も喜んで参加してくれます。
「タマゴボーロ」や「ドッグフード」を撒くときの注意点は、撒きすぎに気をつけることです。代用品を撒きすぎてしまうと、わんちゃんの1日の食事量が増えてしまいます。
代用品を撒く量をあらかじめ決めておくと安心です。
愛犬に大豆を与えたい際の加工食品を紹介
上記の記事で、愛犬に節分の豆を与えない方が良い理由や愛犬が節分の豆を食べたがる際の対処法をいくつかご紹介しました。
大豆を加工した豆腐・納豆・おからは、人間にとって健康に良い食品とされています。では、大豆を加工した食品を犬に与えることはできるのでしょうか。
大豆の加工食品の代表である
- 豆腐
- 納豆
- おから
を犬に与えることができるのか、与える際の注意点を交えてご紹介しますので、参考にして下さい。
加工食品① 豆腐
愛犬に大豆を与えたい際の加工食品1つ目は「
豆腐」です。豆腐は、犬に与えても平気な食べ物です。
豆腐には、植物性のタンパク質・骨や歯を作るミネラルが豊富に含まれているため、わんちゃんの成長促進・健康維持に役立ってくれます。そのため、成長期の犬に積極的に取り入れたい食材の1つです。
豆腐は、人間の身体にも良い食べ物とされていますが、与えすぎには注意が必要です。犬に豆腐を与える場合は以下の量が目安です。
超小型犬(体重4kg未満) | 10~20g豆腐1(350~400g)の1/20程度 |
---|
小型犬(体重10kg以下) | 30~40g豆腐1丁の1/10程度 |
中型犬(体重25kg未満) | 50g程度豆腐1丁の1/6から1/8程度 |
大型犬(体重25kg以上) | 150g程度豆腐半丁程度 |
加工食品② 納豆
愛犬に大豆を与えたい際の加工食品2つ目は「
納豆」です。納豆は、犬に与えても平気です。
納豆には、タンパク質・ミネラル・ビタミン・ナットウキナーゼなどの栄養が豊富に含まれているため、犬の健康維持に役立つ食べ物です。
しかし、付属のタレや薬味は塩分が豊富に含まれているため与えるのは控えましょう。また、大豆アレルギーを持つわんちゃんには絶対に与えないで下さい。
納豆をフリーズドライした、犬用のおやつも販売しているので必要に応じて取り入れてみてはいかがでしょうか。
超小型犬(体重4kg未満) | 3~5g程度、小さじ1杯程度 |
---|
小型犬(体重10kg以下) | 16g程度まで、大さじ1杯程度 |
中型犬(体重25kg未満) | 27g程度まで、1/2パック程度 |
大型犬(体重25kg以上) | 27g~45g程度、1パック程度 |
加工食品③ おから
愛犬に大豆を与えたい際の加工食品3つ目は「おから」です。おからは、ミネラル・マグネシウム・不溶性の食物繊維が豊富です。
おからを食べるとお腹がいっぱいになりやすいため、子犬や老犬に与える際は、量に注意しましょう!
おからには、生・乾燥パウダーなどがありますが、いずれも犬に与えても問題ありません。
まとめ:与え方に注意すれば豆類は愛犬の健康に役立つ
今回のMOFFMEでは、
- 犬に節分の豆を与えない方が良い理由
- 愛犬が節分の豆を食べたがる際の対策と対処法
- 愛犬に大豆を与えたい際の加工食品
についてご紹介しましたが、いかがでしたか?私たちが普段食べる食材の中には、犬にとって有害な成分を含んでいる食べ物も存在します。
犬の身体に良いもの・悪いものの知識を深めておくと、安心して愛犬とペットライフを過ごすことができます。
MOFFMEでは、他にも様々なペットやペット保険に関する記事を多数公開しておりますので、ぜひ参考にしてみてください!