内容をまとめると
- サニーレタスを与えても問題ない
- 熱中症対策効果、病気や老化予防、腸内環境を整えるなどのメリットが報告されている
- 消化不良や喉詰まりを引き起こす可能性があるので、食べやすいようにちぎって与えることがおすすめ
- アレルギーが発症した場合、目の充血、痒がる、下痢、嘔吐などの症状が見られる
- 犬の医療費は保険適用されないので、もしもの時に備えてペット保険に加入しておくと安心
様々な栄養素を含んでいるサニーレタス。熱中症予防や老化防止など与えるメリットも豊富にあります。サニーレタスは犬にも効果があるのでしょうか。今回のMOFFME記事では、愛犬にサニーレタスを与えることのメリット・与え方・注意点などを詳しく紹介していきます。
この記事の目次
目次を閉じる愛犬にサニーレタスを与えても大丈夫?与え方や注意点を紹介
サニーレタスは葉が巻かない種類のレタスです。
サラダにしたり、お肉を巻いたりとさまざまな食べ方があります。
人間にとっては食べられるサニーレタスは、犬は食べられるのでしょうか。
人間の体に良い食材が犬の健康を害してしまう場合もあるため、与える際は気をつけなければなりません。
今回MOFFMEでは、愛犬へのサニーレタスの与え方や注意点について解説していきます。
- サニーレタスを与えても大丈夫!
- 与えるメリット
- サニーレタスの与え方
- 与える際の注意点
愛犬にサニーレタスを与えても大丈夫!
モデル:ノワ
サニーレタスは犬に与えても大丈夫な野菜です。
レタスはキク科の植物で、主成分の大半は水分でできています。
栄養価がすごく高いわけではありませんが、さまざまな栄養素が少しずつバランスよく含まれています。
サニーレタスはレタスの種類の中でもカリウムやβカロテン、ビタミンCなどの含まれる量が多くなります。
犬の体に害を与えるほどの有害物質は含まれていないため、安心して与えることができます。
サニーレタスの栄養素
サニーレタスの栄養素はこのようなものがあります。
栄養素 | 特徴 |
---|---|
カリウム | 塩分を排出し、血圧を安定させる効果がある。 腎臓に病気がある場合は注意が必要。 |
βカロテン | 犬はβカロテンをビタミンAに合成することができる。 ビタミンAは健康な被毛、視力を維持するために必要。 |
ビタミンC | 抗酸化作用があり、ガン予防や老化を予防することができる。 免疫機能を向上する作用もある。 |
カルシウム | 骨や歯の材料になる。 神経の情報伝達のも重要な役割をもつ。 |
葉酸 | 細胞の生まれ変わりや成長をサポートする。 |
他にも食物繊維やビタミンEなどのさまざまな栄養素が含まれています。
いつものフードに加えることで、必要な栄養を摂取させることができます。
ラクチュコピクリンについて
ラクチュコピクリンはレタスの芯を切るとでてくる白い液体に含まれる鎮静作用がある苦味成分です。
ラクチュコピクリンはポリフェノールの一種です。
リラックス効果や安眠効果もあると言われていますが、犬にとって同じような効果があるかはわかってはいません。
催眠効果もあり、食べると眠くなるとも言われています。
レタスの種類のなかにはラクチュコピクリンを多く含むものもありますが、日本に流通するレタスには体に悪影響を与えるほど含まれてはいません。
自律神経を整えることもできるため、犬のストレスが緩和され、落ち着くといった効果がでることもあります。
愛犬にサニーレタスを与えるメリットを紹介
モデル:ノワ
ここまでサニーレタスについて解説していました。
サニーレタスにもさまざまな栄養素が含まれていますが、犬が健康な体を維持するためにはドッグフードなどの総合栄養食を与える必要があります。
ここからはサニーレタスを与える場合に、どのようなメリットがあるのかを紹介したいと思います。
- メリット①熱中症対策に役立つ
- メリット②ビタミンC・Eで病気や老化を予防
- メリット③腸内環境を整えて便秘を解消
- メリット④高血圧の予防が可能
メリット① 熱中症対策に役立つ
サニーレタスは約96%が水分でできています。
そのため、夏などの気温が高い季節の水分補給として与えることで熱中症対策に役立ちます。
気温が暑い日でも思ったように水を飲まない犬や、体調が悪く水を飲めない犬などに与えることで水分を補給させることができます。
夏バテで食欲がない犬も、サニーレタスなどの食感が違う食べ物であれば食べてくれる可能性もあります。
サニーレタスなどの野菜は体を冷やす野菜でもあるため、暑い日などに体温を下げる効果もあります。
暑い日など食欲が落ちたり、水分の補給のために与えるとよいかもしれません。
夏のおやつやフードのトッピングには最適です。
メリット② ビタミンC・Eで病気や老化を予防
サニーレタスに含まれるビタミンCやビタミンEには、体の中に発生した活性酸素を除去する抗酸化作用を持ってます。
そのため、病気にならない体の維持や老化を抑制する効果があると言われています。
犬は体内でビタミンCを合成できます。食べ物などからの摂取は必要ありません。
しかし、健康な犬でも5歳を過ぎると体内のビタミンCを合成する能力が低下してしまい、加齢が進むとビタミンC不足になってしまいます。
体の中の異物を解毒したり、免疫機能を向上する作用をもつビタミンCはビタミンEと一緒に摂取することでより効率的に作用します。
サニーレタスではビタミンC・Eも同時に摂取することができるため、病気や老化を予防する効果が期待できます。
メリット③ 腸内環境を整えて便秘を解消
サニーレタスには食物繊維が含まれているため、腸内環境を整えて便秘を解消してくれる効果があります。
サニーレタスに含まれる食物繊維は、消化されにくく腸を刺激する不溶性食物繊維がほとんどです。
水分も多く含まれているため、老廃物を排出し、便のカサを増やし、便通を促進してくれます。
大量に食物繊維が含まれているというわけではないため、便秘の解消に穏やかに作用すると言われています。
与えすぎには注意しましょう。
便が緩くなってしまったり、腸内の水分がとられすぎてしまい、排便困難になってしまうこともあります。
またサニーレタスには水溶性の食物繊維も含まれており、コレステロールを下げたりする効果もあります。
メリット④ 高血圧の予防が可能
サニーレタスにはカリウムが含まれています。
カリウムには過剰な塩分を排出しナトリウムとのバランスを保つことで、血圧を安定させる効果があります。
体内に溜まった塩分を尿と一緒に体外に排出することで、血液濃度の調節や水分量の調節を行い、血圧が高くなるのを防ぐことができるのです。
高血圧の予防だけではなく、神経の伝達や筋肉の収縮などにも関わってくる大事なミネラルのひとつです。
腎臓病や加齢などで腎臓の機能が低下している場合は、注意が必要です。
余分なカリウムを体外に排出できなくなり、病気に繋がることもあります。
シニア犬や腎臓病など腎臓に不安がある犬に与える際は、過剰摂取にならないように気をつけましょう。
愛犬へのサニーレタスの与え方を紹介
モデル:ノワ
与えることでさまざまなメリットがあるサニーレタスですが、どのように与えるのが効果的なのでしょうか。
どの部分を与えていいのか、生で与えてもいいものなのか疑問に思う部分はたくさんあると思います。
ここからはサニーレタスの与え方について紹介していきます。
- 与えて良い部分:葉や芯の部分も含めて生で与えて大丈夫
- 与える際の適量
- 調理法
与えて良い部分:葉や芯の部分も含めて生で与えて大丈夫
サニーレタスは葉や芯の部分も生で与えても大丈夫です。
レタスにはさまざまな種類がありますが、どのレタスも与えて問題ありません。
サニーレタスは一般的なレタスに比べるとカロテンやカリウムの含まれる量が多いため、過剰摂取にならないように与えるようにしましょう。
茹でたり、水につける時間が長いとビタミンが抜けてしまうため、水洗いをして汚れを落とし、食べやすいように小さくちぎってあげると食べやすくなります。
生で与える場合は、サニーレタスに含まれる栄養素が犬の体の悪影響にならないように考えて与えてあげる必要があります。
人は基本的にドレッシングなどで味付けをすることが多いですが、犬に与える場合は味付けは必要ありません。
与える際の適量
犬にサニーレタスを与える場合は、体重にあわせて与えるようにしましょう。
レタス以外にも主食として与えているフードのことも考えて与える必要があります。
年齢や病気、健康状態も考え、過剰摂取にならないように注意しましょう。
体重の目安 | 1日あたりの摂取可能目安 |
---|---|
小型犬(2~5kg) | 170g~340g(0.5個~1個) |
中型犬(6~15kg) | 390g~775g(1個~2個) |
大型犬(20~50kg) | 960g~1915g(3個~6個) |
この表はレタスの与える量の目安になっています。
サニーレタスなどは水分が多いため、一気に与えるとお腹を壊してしまうことがあります。
少しずつ様子を見ながら与えてあげましょう。
サニーレタスの調理方法
サニーレタスの調理方法は、基本的には生のままでも大丈夫です。
葉や芯が硬い場合は、食べやすいように小さくちぎって与えるとよいでしょう。
硬い場合は喉に詰まらせたり、消化不良になってしまうこともあります。
生で与える以外のも、茹でて与える方法もあります。
茹でると量が減ってしまうため、たくさん与えないように注意しましょう。
サニーレタスには茹でると水に溶けだしてしまう栄養素も含まれています。
ビタミンCやカリウムなどは水に溶けだしてしまうため、与える際は水洗い程度にすることをおすすめします。
サニーレタスは一般的なレタスよりも少し苦味があることがあります。
サニーレタスを食べない場合は、レタスを与えてみるのもよいかもしれません。
愛犬にサニーレタスを与える場合の注意点
モデル:ノワ
熱中症予防や病気や老化の予防にもよいサニーレタスですが、与える場合には注意しなければならないことがあります。
- 注意点①タンパク質が免疫反応に過剰に反応してしまう可能性
- 注意点②生でも大丈夫だが細かく刻むor茹でるがベター
注意点① タンパク質に免疫反応が過剰に反応する可能性
タンパク質に免疫反応が過剰に反応してしまうと食物アレルギーがでる可能性があります。
レタスにも少量ですがタンパク質が含まれているため、アレルギーが発症してしまうことがあります。
初めて与える際は、少量から与えるようにしましょう。
少量ではアレルギーがでないとしても、量を増やすことでアレルギー症状がでることもあります。
初めて与えてから、数回は犬の状態を確認するようにするとよいかもしれません。
アレルギーを発症すると目が充血したり、体を痒がったりするなどの症状があらわれます。
重症の場合は下痢や嘔吐などの症状がみられることもあります。
アレルギーを発症してしまった場合は、速やかに動物病院へ受診するようにしましょう。
注意点② 生でも大丈夫だけど細かく刻むor茹でるのがベター
サニーレタスは生で与えてもよい野菜です。
生で与える際は、芯などの硬い部分をのどに詰まらせたり、消化不良になってしまうこともあります。
硬い部分や大きな葉は細かく刻んで与えてあげましょう。
サニーレタスは生で与えてもよいですが、ショウ酸という物質が含まれています。
ショウ酸の量が多くなると結石になり、尿管を詰まらせてしまうこともあるため、結石に不安がある場合は、茹でて与えたほうがよいでしょう。
ショウ酸は水に溶けやすいため、茹でて与えることで減らすことができます。
茹でてしまうと少なくなってしまう栄養素もあるため、ゆで汁ごと与えてあげることをおすすめします。
まとめ:キシリトールの含有量は心配無用
サニーレタスにはキシリトールも含まれていますが、多量に摂取しなければ問題ありません。
通常の食事にトッピングしたり、おやつとして与える場合は心配いりません。
体重1kgの犬はレタス4個、体重5kgの犬であればレタス20個を摂取しなければ中毒症状は起こらないと言われています。
今回はサニーレタスの与え方について解説してきました。
- サニーレタスにはさまざまなメリットがある
- サニーレタスは細かく刻んで、茹でて与えよう