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愛犬を散歩する度に砂や石を食べるという問題を抱える飼い主さんもいるのではないでしょうか。子犬が食べてしまうことは多いですが、成犬・老犬が食べる場合も考えられます。今回のMOFFME記事では、愛犬が石を食べる際の原因や対処法を紹介します。

記事監修者「森下 浩志」

この記事の監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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愛犬が石を食べるのは大丈夫?石を食べる理由や対処法を紹介

「愛犬が石を食べて困っている」「石を食べるのを止めてくれない」と悩む飼い主さんもいると思います。

これは子犬によく見られる行動ですが、成犬や老犬も石を食べることがあります。そもそも石を食べて大丈夫なのか、なぜ石を食べるのか気になりますよね。

また、小さい石なら食べても便と一緒に出てくるから問題ないと思われることが多いです。

しかし、石を飲み込むと内臓を傷つけることがあるので注意が必要なんです。

そこで今回のMOFFMEでは、
  • 愛犬が石を食べる理由
  • 愛犬が石を食べるときのしつけ方
  • 愛犬が石を食べてしまったときの対処法
についてご紹介していきます。

石を食べるときのしつけ方では、すぐにできるトレーニング方法をご紹介しているので参考にしてみてくださいね。

愛犬が石を食べる理由を紹介


愛犬が石を食べるのは、犬の習性によるものや体の不調など様々な理由があります。


石を食べると、石の大きさによっては腸に詰まることがあるので注意が必要なんです。


正しい対処をするために、まずは石を食べる原因を見つけましょう。


ここでは、

  • 理由①犬として自然な行動
  • 理由②歯が痒い
  • 理由③匂いが好き
  • 理由④異食症
  • 理由⑤ストレス
  • 理由⑥ミネラル不足
  • 理由⑦飼い主からの関心が欲しい

愛犬が石を食べる理由を7つご紹介します。


愛犬が石を食べる場合は、当てはまる原因がないかチェックしてみてくださいね。

愛犬が石を食べる理由① 犬として自然な行動

子犬は好奇心旺盛で、物を口に入れてどんなものなのかを確かめる習性があります。

石を食べるのも、食べられるものか確認しようとしているのかもしれません。

子犬がこのような行動を取ることは、自然なことで少量の石であれば様子を見ても問題はありません。

しかし、癖になるといけないので、石は食べてはいけないものだと教えてあげましょう。

老犬が石を食べる場合は、認知症が原因である可能性があります。お散歩に行ったときには、石を食べないようによく見てあげてくださいね。

愛犬が石を食べる理由② 歯が痒い

子犬は歯の生え変わり時期に、歯茎がかゆくて硬いものを噛むようになります。

歯の生え変わりは生後4ヶ月から7ヶ月の間にあり、この時期に石を食べるのは歯の違和感が原因かもしれません。

子犬用のおもちゃやおやつは、噛んでも大丈夫な硬さに作られているので与えても問題ありません。

しかし、石には鋭いものや硬いものなどがあり、噛むと口の中を傷つける可能性があります。

お散歩やお出かけで外に行くときは、石を食べないように注意しましょう。

愛犬が石を食べる理由③ 匂いが好き

外にある石には、食べ物や飲み物が付いているものが混じっています。


例えば、こぼしたジュースが石についてしまい、そのジュースの甘い匂いに反応して石を食べたり舐めたりすることがあります。


匂いがついていると、美味しいものだと勘違いして食べてしまうこともあるんです。


特に飲食ができる公園やバーベキュー場、河原にはこのような石がよく見られます。


念入りに舐めたり口に入れたりしている場合は、食べないようによく見てあげてくださいね。

愛犬が石を食べる理由④ 異食症

異食症は、食べ物以外のものを食べる状態のことです。石以外にもタオルやプラスチックなど、食べ物でないものを食べてしまいます。

異食症の原因は、ホルモンバランスの乱れや糖尿病、甲状腺機能亢進症、お腹にいる寄生虫など様々あります。

突然石を食べるようになった、食べた後に嘔吐するなどの症状が出ている場合は異食症が原因かもしれません。

誤飲や腸閉塞などの原因にもなるので、このような症状が出ている場合は動物病院で診てもらいましょう。

愛犬が石を食べる理由⑤ ストレス

ストレスが原因で石を食べることもあります。

ストレスの原因になるものは、引っ越しや家族が増える、長時間の留守番、運動不足などがあります。

犬は環境の変化に敏感なので、いつもと違うことが起こるとストレスになりやすいです。

また、リードを引っ張って拾い食いを阻止するトレーニングがストレスになり、石を拾い食いするようになることがあるんです。

トレーニングをするときは、愛犬に合った方法でストレスを与えないようにしましょう。

ストレスから異食症になる場合もあるので注意が必要です。

愛犬が石を食べる理由⑥ ミネラル不足

石に含まれているミネラルを摂ろうとして、石を食べることがあります。

ミネラルが不足すると、貧血や骨の形成不全、皮膚トラブルの原因になります。

ドッグフードには必要な量のミネラルが含まれているため、毎日ドッグフードを食べているならミネラル不足になることはありません。

しかし、ドッグフードを食べているのに石を食べる場合は、健康上に問題があるかもしれません。そのため、動物病院で検査を受けることをおすすめします。

手作りご飯を与えている場合は、ミネラルが不足しがちになるので、ミネラルを含む食材やサプリメントで補いましょう。

愛犬が石を食べる理由⑦ 飼い主からの関心が欲しい

愛犬が石を食べたときの飼い主さんの反応が石を食べる原因になる場合があります。

石を口に入れたら、早く取り出そうと大きい声を出してしまうかもしれません。

この反応を見て、かまってもらえた、遊んでもらえると思い、石を食べるのを繰り返すようになります。

そのため、石を食べようとしたときは焦らず冷静に対応することが大切です。

また、石を噛んで不安や寂しさを紛らわそうとしている場合もあるので、愛犬と遊ぶ時間を増やしてみるのもいいですね。

愛犬が石を食べる際のしつけ法を紹介


愛犬が石を食べる理由が分かったら、次は食べないように対応していきましょう。

体の不調や健康上の問題が原因であれば、動物病院で治療を受ける必要があります。

興味やストレスで石を食べるときは、石を食べないように教えていきましょう

お散歩中に石を拾い食いする場合は、お散歩をしながら阻止するためのトレーニングができるんです。

また、食べる理由が見つからないこともあると思います。この場合の対応の仕方も一緒に確認していきましょう。

ここでは、
  • 対処法①愛犬の健康状態をチェックする
  • 対処法②噛む欲求を満たすおもちゃ・おやつを与える
  • 対処法③環境をコントロールする
  • 対処法④ストレスを与えない
愛犬が石を食べるときのしつけ方や対応の仕方をご紹介します。

対処法① 愛犬の健康状態をチェックする

石を食べる原因を調べるためには、健康状態を確認することが大切です。

石を食べる以外に、普段の生活で変わったことがないか観察してみてください。

また、成犬になってから石を食べるようになった場合は、健康に問題があるかもしれません。 そのため、動物病院で健康状態を見てもらうことをおすすめします。

レントゲンやエコーで体内の健康状態を見ておくことで、次の検査のときに異常に気づきやすくなるので検査を受けておくといいですね。

成犬になったら定期的に健康診断を受けておくと安心ですよ。

対処法② 噛む欲求を満たすおもちゃ・おやつを与える

子犬の歯の生え変わり時期には、噛みごたえのあるおもちゃ・おやつをあげましょう。そうすると、噛む欲求が満たされ、歯の痒さで石を噛むことはなくなっていきます。

噛めるおもちゃには、デンタルケアができるもの、おやつを入れる部分があるものなど種類が豊富です。

噛めるおやつは、牛皮や鶏ささみ、アキレスなど素材や硬さが異なります。

与える際には、愛犬に合った硬さのおもちゃ・おやつを選んであげましょう。

これらは、子犬の甘噛み予防にもなるので試してみるのもいいですね。

なお、噛んでいる間は誤飲しないように飼い主さんの目が届く場所で与えてくださいね。

対処法③ 環境をコントロールする

お散歩中に地面を気にしたり、舐めたりしているときは、石を口に入れないようによく見てあげましょう。

石をくわえて食べようとした場合は、叱らずに冷静に石を取ってください。ここで無理に取ったり叱ったりすると、取られないように焦って飲み込んでしまうことがあるので注意しましょう。

また、芝生やコンクリートなどの石が少ない場所でお散歩をするのもいいですね。

お散歩中に愛犬が食べそうな石を見つけたら指示をして避けて歩くなど、拾い食い防止のトレーニングをすることもできます。このときに石を気にせず歩けたら褒めてあげてくださいね。

対処法④ ストレスを与えない

ストレスが原因で石を食べる場合は、そのストレスを取り除いてあげます。

石を食べるようになる前に、環境の変化や不安になるようなことがなかったか確認してみましょう。

ストレスの原因が見つかったら、愛犬に合った対応をしていきます。

例えば、引っ越しによるストレスなら、愛犬が安心して過ごせる場所を作ってあげる、一緒に過ごす時間を増やすなどでストレス解消ができます。

愛犬のことを考えて、ストレスが溜まらないようにすることも大切ですね。

愛犬が石を食べた場合の対処法を紹介


愛犬が食べた石の大きさによって対処法が異なります。そのため、石を食べたときは石の大きさを確認する必要があります。

しかし、飼い主さんが目を離している間に食べてしまうこともありますよね。

このときに「食べたか分からないから様子を見てみよう」「そのうち出てくるだろう」とそのままにしてしまいがちです。

そうすると、愛犬の体に負担がかかってしまうかもしれません。

石を食べたときには、その状況に合った正しい対処をすることが重要です。

ここでは、
  • 対処法①砂レベルの大きさの場合
  • 対処法②動物病院での診察が必要な場合
それぞれの対処法をご紹介します。

動物病院での診察が必要である場合は、早めに受診して対処してあげましょう。

対処法① 砂レベルの大きさの場合

砂ぐらい小さい石であれば、便と一緒に出てくることがほとんどです。そのため、便が出るまで様子を見ても問題はありません。

しかし、砂レベルの大きさでも大量に食べてしまうと危険です。なかには鋭い石もあるので、食べても出てくると安心せず、食べさせないようにしましょう。

また、石は内臓を傷つけてしまうこともあるため、便に異常がないか毎日確認しましょう。

便に血が混ざっていたり、他に症状が出たりしている場合は、動物病院で診てもらってくださいね。

対処法② 動物病院での診察が必要な場合

5mm以上の石を食べた、大量の砂を食べた場合は、動物病院での診察が必要です。


食べた石の大きさ時間が分かる場合は、診察時に伝えると早く正しい処置を受けられます。


石を食べたときは、食べたときの様子時間などをメモしておくといいですね。これらが分からない場合は、様子見をせずに病院に行くことをおすすめします。


食べた石の大きさによっては、腸で詰まって腸閉塞を引き起こすこともあります。


石はレントゲンで確認できるので、石を飲み込んだかもと思ったら病院で診てもらいましょう。

まとめ:成犬で石を食べる場合は健康上の問題がある

犬が石を食べる理由やしつけ方、食べたときの対処法を見てきました。

今回のMOFFMEでは、
  • 子犬が石を食べるのは自然な行動であるが、成犬は健康に問題がある場合がある
  • 愛犬が石を食べる理由に合わせてしつけを行う
  • 石を食べたときの対処法は、食べた石の大きさによって異なる
についてご紹介しました。

石を食べるのは、愛犬の体を危険にさらす恐れがあるので、食べてはいけないものだと教えてあげましょう。

愛犬が石を食べようとしたときは、焦らず冷静に対応することも大切です。無理に取ろうとしたり叱ったりするのは、逆効果になるので注意してくださいね。

またMOFFMEでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください!