シニア期はすぐに来る!猫ちゃんの老化のサイン・介護についてのサムネイル画像

猫ちゃんは1歳半で人間の20歳に達し、その後1年ごとに約4歳ずつ歳を重ねていきます。そして8歳頃からはシニア期とされています。人間よりも時間が早く流れている猫ちゃんの老化や介護は思っているよりも早く訪れてしまうもの。今回は老化のサインや介護について解説していきます。

記事監修者「森下 浩志」

この記事の監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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猫ちゃんの老化のサインとは?

ペットの一生は人間よりもずっと早いとされています。子猫期や成猫期は気づくとあっという間に過ぎて、シニア猫と呼ばれる年齢に…。


猫も人間と同じように、歳を重ねるほど様々な疾患や症状が現れやすくなります。


猫ちゃんの主な老化のサインは、

  • 睡眠時間が増える
  • 昇降運動が減る
  • 被毛の色が薄くなる
  • 目脂(メヤニ)が増える
  • 歯が黄ばんで見える
  • グルーミングが減る
  • 腹部が垂れてくる
  • トイレの失敗が増える
です。上記のサインが見られた場合は、高齢期に入ったのだと考えて良いでしょう。


猫の高齢期は11歳頃からと言われていますが、猫ちゃんによっては7歳〜8歳で老化のサインが現れたり、11歳を過ぎても現れなかったりすることもあります。


詳しい猫ちゃんの年齢や寿命については下記の記事も参考にしてください。

猫の年齢を人間に換算してみよう!猫の年齢早見表を詳しく紹介


老化はゆっくりと訪れるものです。これらのサインが一気に現れることはほとんどありません。


上記のサインが見られたら、シニア猫の生活に合わせて猫グッズなどを変えてあげたり、フードを変えてあげたりすると良いでしょう。


また、高齢期(11歳以上)になってから、急に活発になったり、怒りっぽくなったりした場合は、「甲状腺機能亢進症」を発症している可能性があります。


老猫がなりやすい疾患であるため、10歳を超えたら定期的に検査を行い、早期治療を始められるようにしてください。

どのような介護が必要になるの?

ペットは惜しみない愛情を与えてくれる存在です。大切な家族の一員ですよね。


そんな家族が老化し、介護が必要になった時、今度は飼い主さんがペットの愛情に応えてあげなければいけません。


老猫(シニア猫)に必要な介護は以下の4つ。

  • こまめなブラッシング
  • マッサージ
  • 爪切りや歯磨き
  • 環境の整備
持病がある猫ちゃんの場合は、これらの他にもお薬を飲ませてあげたり、トイレの介護などが必要になる場合もあるでしょう。

猫ちゃんは老化が始まると、グルーミングを全くしなくなったり、届く範囲しかしなくなったりします。

こまめにブラッシングをしてあげ、皮膚を清潔に保ち、毛質にも気を遣ってあげましょう。

また、優しく全身をマッサージしてあげるのもおすすめです。コミュニケーションにもなりますし、異常が無いか、痛がる場所が無いかなどの確認もできます。

シャンプー自体は回数を減らしてあげるのが良いでしょう。猫用のドライシャンプーやシートなどで清潔にしてあげるのがおすすめです。

そして一番大切なのが、猫ちゃんに合わせた環境を作ることです。若い頃は平気でも、老化によって出来ないことやしにくいことは増えてきます。

トイレをゲージやベッドの近くに置いてあげたり、柔らかいベッドを置いてあげたりして老猫が生活しやすい環境にしてあげてください。

また、老化によって体温調節が難しくなるため、季節に合わせてペット用の冷暖房グッズを設置してあげるのも忘れずに。

シニア期に向けて今からできることは?

高齢期に入る前の、成猫期・中年齢期に準備しておくことで、高齢期をできるだけ健康に穏やかに過ごすことができるかもしれません。


また、飼い主さん自身も、愛猫の老化に備えておくのがおすすめです。

  • 狩猟本能を刺激する遊びをたくさんしておく
  • 病気になった場合の心構えをしておく
  • 相談できる場所を確保しておく
  • キャリーに慣れさせておく
  • ペット保険に加入しておく
上記を行っておけば、愛猫の老化が始まった時に安心して対応できるでしょう。

成猫期・中年齢期(2歳〜10歳くらい)までは、活発に遊べる時期です。猫じゃらしなどのおもちゃで狩猟本能を刺激する遊びをたくさんしましょう。

生活が楽しくなり、さらに活発に動くことで体と心を健康的に維持できます。

また、老化が始まる前に、定期的に動物病院に通院し、検査を行うこともおすすめです。

この時にキャリーバッグに慣れさせておけば、いざという時に猫ちゃんがストレス無く通院できるようになるでしょう。

高齢期に入ると病気になる可能性は高まります。愛猫が病気を発症しても慌てないよう、かかりやすい病気について調べておくのがおすすめです。

愛猫のかかりつけの病院や、猫ちゃんに詳しい人など、相談できる場所を作っておくと安心でしょう。

何かあった時のために、ペット保険に加入しておくと費用面でも安心です。

猫ちゃんにおすすめ・人気のペット保険については下記の記事を参考にしてください。

まとめ

猫ちゃんとの生活や、老化への準備で大切なのは「最期まで楽しく一緒に生活する」ことです。


猫に限らずペットは生き物ですから、老化を避けることはできません。猫ちゃんによっては介護に手がかかる場合もあります。


家族として猫ちゃんをお迎えしている飼い主さんは、最期まで面倒を見ることを覚悟されていることと思います。


たくさんの愛情をくれる猫ちゃんに、無条件の愛情で応えてあげられるよう、何歳になっても猫ちゃんとの時間を大切にしましょう。


今回お伝えしたことをまとめると、

  • 老化のサインが現れたら環境を整えてあげる
  • 若いうちにたくさん遊んでおく
  • 介護に備えておく
  • ペット保険に加入し、万が一に備えておく
ということです。

MOFFMEでは、他にも様々なペットやペット保険に関する記事を多数公開しておりますので、ぜひ参考にしてみてください!