愛猫を抱っこすると伸びた体の長さに驚くかもしれません。猫はなぜそんなに伸びるのでしょうか。実は様々な理由や気持ちから猫は伸びをします。今回のMOFFME記事では、愛猫が伸びをする理由・気持ち・体の構造を紹介していきます。
この記事の目次
目次を閉じる愛猫を抱っこすると伸びるのはなぜ?理由や体の構造を紹介!
猫ちゃんが身体をグーッと伸ばして、伸びをしている姿を目にすることがありますよね。猫ちゃんの身体はとても柔らかくて、どうやってそんな体勢に?と驚いてしまうような姿で伸びていることもあります。
猫ちゃんを抱っこすると普段の姿よりも伸びることがありますが、なぜそんなに伸びるのでしょうか?伸びる理由や体の構造をご紹介していきます。
今回MOFFMEでは、
- 愛猫が伸びる時の6つの気持ちを紹介
- 愛猫が伸びる3つの理由を紹介
- 愛猫の体の仕組みを紹介
愛猫が伸びる時の6つの気持ちを紹介
猫ちゃんが気持ちよさそうに身体を伸ばしているときに、どんな気持ちなのでしょうか。
猫ちゃん伸びているときの状況などによって、感じている気持ちはそれぞれ異なります。
ここでは、
- 愛猫が伸びる時の気持ち① リラックス
- 愛猫が伸びる時の気持ち② 眠たい
- 愛猫が伸びる時の気持ち③ 安心
- 愛猫が伸びる時の気持ち④ 甘えたい
- 愛猫が伸びる時の気持ち⑤ 仲良くなりたい
- 愛猫が伸びる時の気持ち⑥ 気分の切り替え
愛猫が伸びる時の気持ち① リラックス
猫ちゃんが伸びる時の気持ちとして、まず考えられるのがリラックスしていることです。
猫ちゃんが伸び姿勢をしているときは、起きたあとなどのストレッチとしてリラックスして伸びています。人間も寝起きなどに伸びているときは、気持ちが落ち着いていることが多いでしょう。
猫ちゃんもこれから遊んだり、ごはんを食べたりしてリラックスしている気持ちであるといえます。
愛猫が伸びる時の気持ち② 眠たい
猫ちゃんが伸びる時の気持ちとして、次に考えられるのは眠たいときです。
人間も眠いときに身体を伸ばすことがありますが、猫ちゃんも同じく眠くなったときに身体を伸ばします。
リラックスした気分で伸びると、さらに眠くなるときもあります。特に無防備な状態で何回も繰り返し伸びていたときは、眠りたいというアピールの可能性があります。静かに見守ってあげるようにしましょう。
愛猫が伸びる時の気持ち③ 安心
猫ちゃんが伸びる時の気持ちとして、次に考えられるのは安心しているときです。
猫ちゃんが身体を縮めているときは一気に力を出そうと構えているときで、なにかしたらの緊張状態であることが多いです。逆に身体を伸ばしているときは、即座に俊敏な動きができる状態ではありません。つまり、俊敏な動きが必要のない、安心した気持ちのときです。
また眠っているときに大きく伸びているのは、何も不安を感じずに飼い主を信頼して気持ちよく眠っている証拠です。
愛猫が伸びる時の気持ち④ 甘えたい
猫ちゃんが伸びる時の気持ちとして、次に考えられるのは甘えたかったり構ってほしい気持ちがあるときです。
甘えたいアピールでゴロンと目の前で横になる猫ちゃんは多いと思いますが、さらにグーンと足や身体全体を伸ばして、かまってほしいアピールをすることがあります。猫ちゃんが甘えてきたら思いっきり撫でてあげましょう。
愛猫が伸びる時の気持ち⑤ 仲良くなりたい
猫ちゃんが伸びる時の気持ちとして、次に考えられるのは仲良くなりたい気持ちがあるときです。
身体を伸ばしているあいだは俊敏な動きが取れないため、相手を攻撃することが出来ません。ほかの猫ちゃんに対しても敵意がないことを示しており、仲良くなりたいという気持ちを表すために身体を伸ばしていることがあります。
愛猫が伸びる時の気持ち⑥ 気分の切り替え
猫ちゃんが伸びる時の気持ちとして、次に考えられるのは気分の切り替えのときです。
猫ちゃんは何らかのストレスを受けると葛藤行動をとることがあります。身体を伸ばす行為もその葛藤行動のひとつです。このほかには、自分の身体をなめるグルーミングや爪とぎなどがあげられます。
猫ちゃん同士の小競り合いなどで飼い主に怒られると、身体を伸ばすことがありますが、おそらく怒られたストレスを発散させようとしていると考えられます。
愛猫が伸びる3つの理由を紹介
猫ちゃんは1日に何回も伸びのポーズをしますよね。どうしてよく伸びるのでしょうか?
ここでは、
- 愛猫が伸びる理由① 狩りのための習性
- 愛猫が伸びる理由② 準備体操
- 愛猫が伸びる理由③ 柔軟性の維持
愛猫が伸びる理由① 狩りのための習性
猫ちゃんが伸びる理由として、狩りのための習性があげられます。
猫ちゃんの祖先は野生種のリビアヤマネコです。小さな肉食獣のリビアヤマネコは体力が少なく、身体を小さくして縮めて待ち伏せ型の狩りをしますが、現在人間と一緒に暮らようになった猫ちゃんの習性もここからきていると言われています。
猫ちゃんは肉食獣ですが、小さい動物のため自分が捕食されてしまう可能性もあります。狭い場所に身を隠したり、高い場所に登ることで天敵から逃げるために、伸び縮みすることができる身体が必要です。
猫ちゃんは柔軟な身体を持っているため、液体と表現されることもありますが、天敵から身を守るためと考えるとさらに愛らしさを感じますね。
愛猫が伸びる理由② 準備体操
猫ちゃんが伸びる理由として、準備体操があげられます。
猫ちゃんの素早い動きには瞬発力が必須です。狩りをしたり天敵から身を守ったりして、寝起きでも素早い行動が重要です。そのため、伸びをすることで筋肉をほぐして、ウォーミングアップをしています。
前足から背中のほうまでグーンと伸ばしてみたり、後ろ足を交互に伸ばしていたり、猫ちゃんが身体を伸ばすことで血液を循環させて筋肉を伸ばして身体を動きやすくさせています。
人間も長いあいだ身体を動かさないでいると、動き始めるために伸びしたりしますが、猫ちゃんも同じです。
愛猫が伸びる理由③ 柔軟性の維持
猫ちゃんが伸びる理由として、柔軟性の維持があげられます。
起きたときだけではなく、猫ちゃんはときどき身体を伸ばします。歩いている途中にもギュッと後ろ足を伸ばしたり、爪とぎをするついでに背中や足を伸ばしてみたりします。
猫ちゃんは一日のなかで何回か伸びるストレッチ運動をしますが、これは身体の柔軟性を保つためにしています。狩りをしたり、危険を回避するために、身体を柔らかくしておくことはとても大切です。
家猫として暮らしていれば命の危険はありませんが、野生で生きていたときの習性が本能的に引き継がれています。
愛猫の体の仕組みを紹介
猫ちゃんの身体がよく伸びる仕組みをご紹介していきます。
猫ちゃんは人間が驚くような体勢で寝たり伸びたりしている姿を目にすることがありますよね。どのような身体の仕組みで伸びているのでしょうか?
ここでは、
- 猫の体の仕組み① 皮膚がよく伸びる
- 猫の体の仕組み② 骨の数が多い
猫の体の仕組み① 皮膚がよく伸びる
猫ちゃんの身体の仕組みのひとつとして、皮膚がよく伸びることがあげられます。
皮膚がよく伸びる理由として、天敵に噛みつかれたり、爪でひっかかれたりしたときに内蔵が傷つくことを避けたり、走ったりジャンプするときに素早い動きの邪魔をしないためなどがあげられます。
特に柔らかいよく伸びるお腹から後ろ足への皮膚をルーズスキンと言います。猫種によってたるみ具合は代わりますが、猫類や体格に関わらずすべての猫に共通し、同じネコ科動物のライオンやチーターにも共通して見られる特徴です。
皮膚に余裕があることが、猫ちゃんが身体を大きく伸び縮みできる理由のひとつです。
猫の体の仕組み② 骨の数が多い
猫ちゃんの身体の仕組みのひとつとして、骨の数が多いことがあげられます。
猫ちゃんの骨格を作るパーツは人間よりもたくさんあり、人間は200本に対して猫ちゃんは240本あります。動かすことができる関節の可動域は広くて、柔軟性も高くて、その伸縮率は2倍です。そのため手足を伸ばしたり、身体をそるように捻ったりすることができます。
猫ちゃんは猫背という言葉があるように、背骨が柔らかく曲がります。
また猫ちゃんは比較的腸が短いので、身体の脊柱が内蔵を支える必要がないため非常に柔軟性があります。身体を弓のようにしならせることができます。
猫ちゃんが伸びているときに普段よりも1.5倍くらい長く見えるのは、こういった身体の仕組みがあります。
まとめ:愛猫が身を縮めている場合は体調が悪い可能性
猫ちゃんの伸びには様々な働きや気持ちがこめられていることが分かりました。
準備運動や気分転換など、人間がヨガやストレッチをしている理由と似ていますね。不安や緊張以外にもリラックスしているときなど、真逆の感情でも伸びをするため、伸びの仕草のみで猫ちゃんの気持ちを読み取るのは難しいかもしれません。
- 猫ちゃんが伸びているときの気持ちは、リラックスだけでなくストレスを感じている可能性もある
- 猫ちゃんが伸びる理由は、狩りや準備運動、柔軟性の維持のため
- 猫ちゃんの身体の仕組みの特徴は、皮膚がよく伸びること、骨の数が多いこと
また、猫ちゃんが身体を縮めているときは体調が悪い可能性があります。狭くて暗い場所で縮こまって寝ることが多くなり、伸びをしたり伸びた状態で寝ることがなくなります。
猫ちゃんが伸びているとあまりの長さに驚くこともありますが、安心して見守ってください。
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