動物病院への通院や猫を連れての小旅行など、猫と一緒に遠出をすることがあるかもしれません。車があれば良いですが、どのご家庭にもある訳ではありませんよね。今回のMOFFME記事では、愛猫を自転車の前カゴに乗せる際の振動等の注意点、グッズや乗せる方法を紹介します。
この記事の目次
目次を閉じる愛猫を自転車に乗せても大丈夫なの?注意点や移動グッズを紹介
猫を飼っている皆さんは、通院など愛猫と移動しなければならない時にどのような手段を使っていますか?自家用車があればよいのですが、どのご家庭にもあるとは限りません。
タクシーでの移動手段もありますが、近場であれば自転車といった選択肢が出てきます。
そこで、今回のMOFFMEでは、
- 愛猫を自転車に乗せても大丈夫なのか
- 愛猫を自転車に乗せる場合に必要なグッズ
- 愛猫を自転車に乗せる方法
- 愛猫を自転車に乗せる際の注意点
- 愛猫を自転車に乗せる際におすすめのキャリー商品
愛猫を自転車に乗せるときに危険にさらされることのないよう、この記事がお役に立てば幸いです。ぜひ最後までご覧ください。
愛猫を自転車に乗せても大丈夫なのか
猫が自転車に乗っている姿を見たことはありますか?そもそも猫を自転車に乗せて走行してもよいのでしょか。
ここでは
- 愛猫を自転車に乗せることは可能
- 愛猫の脱走・事故・ストレスに繋がるためおすすめしない
猫はただでさえ警戒心が強く、ちょっとした環境の変化がストレスになりかねないですよね。自転車に乗せるときはそういったことも含めて考慮するようにしましょう。
愛猫を自転車に乗せることは可能
結論からいうと、猫を自転車に乗せることは可能です。交通ルールとして猫を自転車に乗せてはいけないといったことは決まっていません。
しかしながら、自転車は軽車両として扱われています。軽車両は原則的に車道を走らなければならないため、それを考えるとリスクがあります。
近くを大きな自動車が通れば、大きな音にびっくりして逃げ出してしまう可能性もあります。大切な愛猫の命を守るためにも、自転車に乗せる際には工夫や注意点を考慮して乗せるようにしましょう。
愛猫の脱走・事故・ストレスに繋がるためおすすめしない
猫を自転車に乗せること自体は可能であると説明しましたが、おすすめはできません。自転車への乗せる方法にもよりますが、猫が外の環境に興奮して脱走してしまうことがあるからです。
また、万が一脱走してしまった場合には、重大な事故につながりかねません。自転車は原則的に車道を走らなければならないので、車にひかれてしまう可能性もあります。
さらには、猫は警戒心が強く、ちょっとした環境の変化にもとても敏感です。ストレスを感じやすい生き物でもあります。
愛猫にストレスの負荷がかかることで、違った病気を引き起こしてしまう可能性もあるため、できるだけ自転車に乗せることは避けましょう。
愛猫を自転車に乗せる場合に必要なグッズを紹介
どうしても猫を自転車に乗せなければならない場合には、カゴに直接乗せることはあまりにも危険です。その際に必要となる、便利なグッズを紹介します。
ここでは、
- キャリー
- 金属製などのかご
- リード
これらのグッズを使用する場合には、愛猫に事前に慣れさせる必要があります。怖い印象を持たせないためにも、普段から部屋に出して慣れさせておくなど、安心できるものであることを覚えてもらいましょう。
必要なグッズ① キャリー
キャリーバッグにはいろいろな種類のものがあります。素材や形の違うキャリーがあるため、飼い主さんの好みで選ぶことができます。
しかしながら、キャリーが自転車のカゴにすっぽりと入るわけではありません。自転車のカゴにちょうど良いサイズのキャリーはなかなか見かけません。
そのため、カゴや自転車の後ろの荷台に、キャリー自体をしっかりと固定させる必要があります。もし荷台に固定させる場合には、走行時に飼い主さんの目が届きにくくなるため、固定にはさらに注意が必要です。
また、キャリーにはリュックタイプのものもあります。リュックタイプで背負うのであれば固定する必要がないため、持ち運びしやすいです。
必要なグッズ② 金属製などのかご
キャリーバッグには布製のものがほとんどですが、かごのタイプでは金属製の丈夫なものがあります。中にはペット専用で自転車に取り付けるようのかごもあります。
かごを選ぶ時には網目の大きさが程よいものを選ぶようにしましょう。大きすぎては猫が脱走してしまう可能性があるので避けてください。
また、かごはキャリーバッグよりも自転車のかごや荷台に固定しやすいです。ナスカンなどの道具を使えば、しっかりと固定をすることもできます。
必要なグッズ③ リード
キャリーやかごを使用するときでも、さらに安心材料として使えるものがリードです。リードは犬用のものではなく、必ず猫用のものを選びましょう。
家を出るだけでも猫にとっては相当のストレスがかかります。万が一に備えてリードをつけておくと、逃げそうになっても安全です。
ただ、リードが猫の首や胴体などに巻きつかないように注意してください。
愛猫を自転車に乗せる方法を紹介
前述と重なる部分はありますが、ここでは愛猫を自転車に乗せる方法を紹介します。
自転車に乗せる方法として、
- 自転車の前カゴ
- キャリー
- キャリー&カゴや荷台
- リュック
自転車に乗せる方法① 自転車の前カゴ
一般的な自転車であれば前カゴが備え付けられています。その前カゴに愛猫を乗せる方法です。
愛猫を前カゴに乗せる場合には、必ずリードをつけるようにしてください。それに加えて、ネットなどを被せることで脱走の防止をすることができます。
また、リードは自転車の一部にくくりつけるようにしましょう。道路交通法で、物を持つことによる安定性の失われる運転が禁止されているからです。
飼い主さんの手が塞がってしまっている場合には、法に触れてしまう可能性があるので注意してください。さらには、愛猫のことが気になって運転に集中できず、事故につながってしまう可能性もあります。
そのため、自転車の前カゴに乗せる方法はあまりおすすめできません。
自転車に乗せる方法② キャリー
次に、キャリーを使った自転車に乗せる方法を紹介します。猫用に作られているキャリーは猫の脱走を防止するような工夫が施されているため、安全面から考えるとおすすめです。
普段から慣れているキャリーであれば、愛猫にとっての安心の場所として、外でもパニックを起こしにくいことが考えられます。また、猫は狭い場所を好む傾向があるため、キャリーでの移動のストレスを軽減させることにもつながります。
キャリーを選ぶ際には、手持ちのものは避けるようにしてください。先述の道路交通法にもあるとおり、手が塞がらない肩がけタイプやリュックタイプのキャリーがおすすめです。
また、キャリーの底は安定感のあるしっかりとしたものを選ぶようにしましょう。丈夫で安定感のあるキャリーであれば、飼い主さんも愛猫も安心することができます。
自転車に乗せる方法③ キャリー&カゴや荷台
キャリーを自転車の前カゴや荷台に固定する方法もあります。この場合には、プラスチック製などの硬い素材で作られたものがおすすめです。
キャリーが自転車に備え付けれている前カゴに入れば良いのですが、そこまで大きな前カゴはなかなかありません。そのため、ロープや紐、ナスカンなどを用いて固定する必要があります。
また、自転車の後部にある荷台には、専用の台座が販売されています。より安定感を求める場合には、そのような台座を使用するとよいでしょう。
前カゴに固定しても気になって運転に支障をきたす場合がありますが、後ろの台座に固定しても目が行き届かないといった欠点もあります。飼い主さんにとっても愛猫にとっても安全で、安心して移動できるよう対策する必要があります。
自転車に乗せる方法④ リュック
最後に紹介するのは、リュックを使用した方法です。ここでいうリュックは、猫用のキャリーのリュックタイプではありません。
普段から使用するようなリュックは、チャックやボタンなどを閉めてしまえば、よっぽどのことがない限り勝手に開くことはありません。そのため、猫の脱走防止には良さそうです。
また、外の環境の変化に敏感な猫にとってみれば、リュックは安心できる場所になることが考えられます。猫が好きな狭いところといった観点からも良さそうです。
しかしながら、空気孔などがありません。多少は安全であるかもしれませんが、猫用のキャリーのリュックタイプのように、猫に特化したものでないところはあまりおすすめできません。
愛猫を自転車に乗せる際の注意点を紹介
自転車はとても便利な乗り物ですが、愛猫を乗せるとなるとリスクが見逃されやすいことがあります。愛猫を乗せる際にも、さまざまなことを注意し、安全に配慮する必要があります。
愛猫を自転車に乗せる際の注意点として、
- 猫の飛び出し防止
- 自転車のスピード
- 周りの交通量
- 自転車に乗せる1時間前にはご飯を食べさせる
外に出ることに慣れていない愛猫の場合には、外に出るだけでも驚いてしまいます。そのため、猫が怖がらないように工夫してあげましょう。
いきなり外に連れていくと驚いて逃げ出してしまう可能性もあるので、あまり外が見えないようにブランケットなどで包んであげると愛猫の安心につながります。包むものは飼い主さんの匂いのついたものや、普段から愛猫の気に入っている物を使うようにしてください。
注意点① 猫の飛び出し防止
注意点の1つ目は、猫の飛び出し防止です。いつもと違った景色や音にびっくりして、いきなり飛び出してしまう可能性があります。
リードを使用する際には、猫が座れる程度であれば十分な長さであるため、短めに固定するようにしましょう。リードに加えて、首輪やハーネスを一緒に使うことで、さらに安全性を高めることができます。
猫はとても身体能力の高い動物です。普段とは違った場所では予想外の行動をすることもあります。愛猫の安全のためにも、飛び出し防止には特に気をつけたいところです。
注意点② 自転車のスピード
注意点の2つ目は、自転車のスピードです。普段、飼い主さんだけが乗っている時のスピードで走らず、猫に合わせたスピードを心がけるようにしましょう。
できる限り遅めのスピードで、ハンドルは安定させて走行することをおすすめします。飼い猫は基本的に乗り物事態に慣れていません。
恐怖感や緊張感から酔ってしまう可能性もあります。そのため、こまめに愛猫の様子を見てあげるようにしてください。万が一、異変が見られた場合には、すぐに停止しましょう。
しかしながら、周りを見ずにいきなり停止することは危険です。周りの状況を見て、停止できる場所まで移動することが推奨されます。
注意点③ 周りの交通量
注意点の3つ目は、周りの交通量です。猫は大きな音などの騒音が苦手で、静かな環境を好む傾向があります。
車の交通量や人の多い道はなるべく避けるようにしましょう。また、飼い主さんによっては自転車の交通量が多い道路において、猫に合わせた遅めのスピードの走行が気になる方もいると思います。
愛猫の安全を優先するためにも、そういった道路の走行はやめるようにしましょう。
注意点④ 自転車に乗せる1時間前にはご飯を食べさせる
注意点の4つ目は、ご飯を食べさせる時間です。人間でも人によっては、ご飯後にすぐに乗り物に乗ると酔ってしまう人もいますよね。
猫も同じです。先述したように、自転車に乗ることによる緊張や恐怖感や揺れから、酔ってしまう可能性があります。
そのため、自転車に乗せる1時間前にはご飯を与えるようにしてください。酔いによる嘔吐や、食後になりやすい胃捻転になる可能性があるため、気をつけましょう。
愛猫を自転車に乗せる際におすすめのキャリー商品を紹介
猫用のキャリーにはさまざまな種類のものがあります。初めて猫を飼う方は、特にキャリー選びに困ってしまいますよね。
初めから愛猫の通院の時などで自転車に乗せることがわかっている場合には、ここで紹介するキャリーを参考にしてみてください。
おすすめのキャリーとして、
- 猫ちゃん用キルティングキャリー
- hugmove 抱っこキャリー
- Nパラレルキャリー
おすすめキャリー商品① ネコちゃん用キルティングキャリー
ペットの専門店コジマ通信販売オンラインさんのネコちゃん用キルティングキャリーを紹介します。ポリエステル100%で作られたキャリーです。
手持ちの持ち手に加えて、肩掛けのストラップをつけることができる金具が取り付けられています。自転車に乗せる時には、紐やロープを通すことができるので便利です。
開閉は前側のファスナーでおこなうことができます。大きく開くため、愛猫の出し入れも簡単です。
適応体重が8kgまでとなっていますが、口コミによってはそこまでのサイズの猫ちゃんだと窮屈そうとの意見もあります。ご自分の愛猫のサイズに合うかどうか確認したうえで検討してみてください。
おすすめキャリー商品② hugmove 抱っこキャリー
Add .Mate(アドメイト)さんのhugmove(ハグムー)抱っこキャリーを紹介します。このキャリーはワンちゃん用として販売されています。
超小型犬〜小型犬向きとされていますが、猫用として使うことも可能です。名前どおり、抱っこ感覚で使えるキャリーバッグとなっています。
水平ベルトが底を水平に保つため、自転車に乗っている際にも愛猫への負担が少なそうです。また、腰ベルトでしっかりと固定できるところも嬉しいポイントです。
肩への負担を軽減してくれる両肩ショルダーもあります。ただ、猫ちゃんの顔を出した状態で抱っこすることは、脱走の危険があるため推奨できません。
おすすめキャリー商品③ Nパラレルキャリー
Richell(リッチェル)さんのNパラレルキャリーを紹介します。このキャリーバッグは超小型犬、小型犬、猫用としての使用可能です。
旅行時のキャリーバッグのように、カバン底には360度回転する4つのキャスターと伸び縮みする持ち手がついています。また、リュックのように背負うことのできるショルダーベルトがついています。
カバンのフレーム部分にはアルミやスチールが使われているため、丈夫なつくりとなっています。自転車での移動時に背負っても、猫ちゃんへの負担が少なそうです。
体重の目安は10kg以下なので、大きめサイズの猫ちゃんにも対応できそうです。
まとめ:愛猫の負担を考えて自転車での旅を楽しもう
愛猫を自転車に乗せても大丈夫なのか、移動時の注意点や移動グッズを解説しました。
この記事のポイントをまとめます。
- 自転車に乗せることは可能だが、おすすめではない
- 猫を自転車に乗せる方法は4種類
- 愛猫の飛び出し防止や自転車のスピードなどの注意点がある
- 自転車での移動時に便利なおすすめのキャリー