猫の飼い主さんなら愛猫が家の中をウロウロ見回りする姿を見たことがあるかと思います。実はこれは自分の縄張りを移動しているというのをご存知でしょうか。今回のMOFFME記事では、猫の縄張り範囲や縄張りを作る理由を詳しく解説していきます。
この記事の目次
目次を閉じる猫の縄張り範囲はどのくらいなの?縄張りを作る理由や行動範囲
猫は縄張りを作る生き物ということは知っているでしょう。
しかし、その縄張りの範囲がどのくらいなのかを知っている人は少ないかもしれません。
また、そもそもなぜ、猫は縄張りを作るのかについても気になるポイントです。
今回「MOFFME」では、
- 猫の縄張り範囲は半径どれくらいか
- 猫が縄張りを作る理由や縄張りを作り始める方法を紹介
- 猫が縄張りをパトロールする理由を紹介
- 猫が自分の縄張りを守るための方法を紹介
- 猫の縄張りに関する秘密を紹介
について詳しく解説します。
猫の縄張りについて気になっている人は、ぜひチェックしてください。
またMOFFMEでは、猫に噛まれたらどうすればいいの?「https://moffme.com/article/231」についても紹介しておりますので、そちらも参考にしてみてください!
猫の縄張り範囲は半径どれくらいか
猫の縄張りはどのくらいの範囲でしょうか。具体的に半径、どのくらいの縄張りがあるのかがわかれば、愛猫についてもっと詳しくなることができるでしょう。
どうやら猫の縄張り範囲は、ホームテリトリーとハンティングテリトリーとに分かれるようです。つまり、状況によって縄張りの範囲は広がるということです。
こうしたことを知らないで猫を飼っている人は多いかもしれません。
この項目では、
- 猫の縄張りとは
- 猫の縄張り範囲:ホームテリトリー
- 猫の縄張り範囲:ハンティングテリトリー
猫の縄張りとは
猫は縄張り意識の高い生き物です。動物の多くはこの縄張り意識を持っていますが、中でも猫は縄張り意識がかなり強い生き物と言われています。
猫が縄張りをする理由はいろいろありますが、多くの自分が落ち着ける場所を確保することです。
外敵なら身を守ることができ、さらには静かで居心地の良い場所を縄張りとしていることが多いようです。
しかし、そうした縄張りスポットは、他の猫も欲しがります。
自分が居心地が良いと感じる場所のため、他の猫も同じように居心地が良いと感じるのです。そのため、頻繁に猫の縄張り争いが起こるのです。
猫が喧嘩をしている姿を見たことがある人は多いかもしれませんが、多くはこの縄張り争いによるものです。
猫の縄張り範囲:ホームテリトリー
ホームテリトリーは、いわゆる猫のパーソナルスペースと言える縄張り範囲です。
このホームテリトリーは猫が食事をしたりエサを食べたりする場所のため、基本的には1匹で過ごすことが多い縄張り範囲です。
他の猫と一緒に過ごすことはありません。しかし、ペットとして飼われている場合は、飼い主と一緒に過ごすスペースになることもあります。
このホームテリトリーの縄張り範囲は狭いです。ペットとして飼われている猫の場合は、家の中の範囲か、その一部と庭の範囲ほどです。
ペットして飼われていない場合は、ホームテリトリーの縄張り範囲はもう少し広いですが、基本的にはそれほど広い縄張り範囲は必要ないため、ハンティングテリトリーよりも狭いことが一般的です。
猫の縄張り範囲:ハンティングテリトリー
ハンティングテリトリーとは、猫がエサを捕まえるときの行動範囲です。
飼われている猫は飼い主からエサをもらっているため、このハンティングテリトリーは持っていないことが多いですが、飼われていても外に出ることができる猫の場合は、本能的にハンティングテリトリーを持っていることもあります。
このハンティングテリトリーは猫や環境によって異なります。エサが多い地域に住んでいる場合は、ハンティングテリトリーが狭く、反対にエサが少ない地域は広い傾向にあります。
ただ、おおよそホームテリトリーの周辺から500mほどの範囲をハンティングテリトリーとしていることが多いようです。
このハンティングテリトリーは他の猫の範囲と被ることが多いため、喧嘩になることは少ないようです。
猫が縄張りを作る理由や縄張りを作り始める方法を紹介
そもそも、猫はどうして縄張り範囲を作るのでしょうか。多くの生き物が縄張りを作りますが、中でも猫はこの縄張り意識はとても強いです。
その猫が縄張りを作る理由は、多くの飼い主が気になっているはずです。
猫が縄張りを作る理由を理解すれば、今後の猫への接し方についても変わってくるかもしれません。
この項目では、
- 猫が縄張りを作る理由① 安全な生活を送るため
- 猫が縄張りを作る理由② 子孫繁栄のため
- 猫が縄張りを作り始める方法を紹介
猫が縄張りを作る理由① 安全な生活を送るため
猫が縄張りを作る理由② 子孫繁栄のため
猫が縄張りを作り始める方法を紹介
猫はどういった手順で縄張りを作り始めるのでしょうか。母猫と一緒に暮らしているときには、当然、親と一緒の縄張り範囲になります。
しかし、ある一定の年齢になると、母親は子猫を追い出します。これは一人で生活をしていける能力を養わせるためです。
その子猫がメスだった場合は、親猫と近い範囲に縄張りを作ることが多いです。その子猫に子供が生まれた場合は、親猫と一緒に子育てをするためです。
しかし、子猫がオスの場合は、一から縄張りを作ることになります。
居心地が良い場所を選んで縄張りを作ることになりますが、当然、他の猫が既に縄張りにしていた場合は喧嘩になることもあります。
猫の縄張り作りは、オスの場合はとても大変なことと言えます。
猫が縄張りをパトロールする理由を紹介
猫は縄張り範囲を常にパトロールしています。これは自宅内で飼われている猫も起こす行動ですが、なぜ猫は縄張り範囲を常にパトロールしているのでしょうか。
多くの猫がこのような行動を起こしますが、彼らがパトロールをする意味を知れば、より猫について詳しくなれるかもしれません。
この項目では、
- パトロールする理由① 祖先であるヤマネコが単体で狩りをしていた
- パトロールする理由② 縄張りを守っている
パトロールする理由① 祖先であるヤマネコが単体で狩りをしていた
猫の先祖はヤマネコです。このヤマネコは基本的には単独で行動をすることが多く、さらには狩りをするときにも単独で行います。
ヤマネコの時代にも縄張り意識が強かったと考えられており、そのDNAを現在の猫も引き継いでいます。
さらには先祖のヤマネコもパトロールをしていたと考えられており、この行動も現在の猫は引き継いでいます。
狩りを成功させるには、エサとなる動物がたくさんいることもそうですが、ライバルがいないことも成功のカギになります。
他の猫が縄張りに入ってこれないようにするためにパトロールをしているのです。
また、エサとなる動物がいないかという理由でもパトロールを実施していると思われます。こうした能力もヤマネコから引き継いでいます。
パトロールする理由② 縄張りを守っている
猫がパトロールをしているのは、自分の縄張りを守っているためという意識が一番強いです。
他の猫が縄張りに入ってきた場合は、その縄張りの猫は攻撃をして追い払います。
これは先ほども解説した通り、狩りを成功させるためだけではなく、縄張りの猫が安全に暮らすためでもあります。
自分の縄張りに敵が入ってきた場合は追い払う必要がありますので、日々、パトロールをしているのです。
この敵は他の猫だけではありません。犬などの他の種類の動物も敵のため、そうした敵が入ってこれないようにしています。
パトロールの時間は、起きている間は頻繁に行っています。エサを食べている時間と寝ている時間以外は、敵が入ってきていないか常に集中しています。
猫が自分の縄張りを守るための方法を紹介
猫が自分の縄張りを守るために、どのようなことをしているのでしょうか。
猫は自分の縄張りをとても大切にしています。その縄張りを奪いにきた敵が入ってくると、自分の身に危険が及ぶことを考える間もなく攻撃を仕掛けるほどです。
ここまでして自分の縄張りを守るのは、生きていくために本能だと言えるでしょう。
エサを食べていくためには、ここまでして自分の縄張りを守っていく必要があり、最終的には自分のDNAを後世に残すということにも繋がります。
猫が自分の縄張りを守るための方法について詳しく解説します。
この項目では、
- 猫の縄張りを守る方法① パトロール
- 猫の縄張りを守る方法② フンや匂いでマーキング
- 猫の縄張りを守る方法① 威嚇や喧嘩
猫の縄張りを守る方法① パトロール
猫の縄張りを守る方法として、日々行われているのがパトロールです。このパトロールは、猫の日々の生活の一部と言える行動です。
パトロールは本能的に行われていますので、家の中で飼われている猫でもウロウロとパトロールをしてしまいます。
つまり、過去に縄張りに入られてしまったという経験がなくても、自分の縄張りを守るためにパトロールをします。
このパトロールは、かなり広い範囲に及びます。狩りをする縄張り範囲が広い猫は、時間をかけてその範囲をウロウロとパトロールします。
もし、パトロール中に異常があった場合は、すぐにその異常を解決しようとします。
その異常が敵の動物だった場合は、自分よりも大きな体格であっても即座に行動を起こします。
猫の縄張りを守る方法② フンや匂いでマーキング
また、猫は縄張りを守るためにフンや自分の匂いでマーキングを行います。
これは猫だけではく犬も行う行動です。縄張り意識のある動物の多くは、フンや自分の匂いでマーキングをする傾向にあります。
フンだけではんくおしっこもマーキングに使われますが、フンやおしっこでマーキングをする多くはオスと言われています。
しかし、このフンやおしっこ、自分の匂いでマーキングを行うのは繁殖能力があるまでと言われています。
子供を産むことができない年齢になったり、避妊や去勢手術を行った猫は子孫を残す必要がないと本能的に考えて、フンや匂いでマーキングを行うことはなくなります。
おそらく猫は全ては子孫を残すためにマーキングを行っていると思われます。
猫の縄張りを守る方法① 威嚇や喧嘩
自分の縄張りを守るためなら、相手と喧嘩をすることもあります。
自分の縄張りに入ってこようとすると、その猫は威嚇などを行って入ってこれないようにします。
おそらくその入ってこようとしている動物も相手の縄張りに入ろうとしている意識はあると思われます。
威嚇をして追い出そうとしますが、それでも出ていなかい場合は喧嘩に発展します。
喧嘩をするリスクは大きく、自分が大けがをする可能性もありますが、それでも自分の縄張りを守ろうとします。
それだけ縄張りは大切なのでしょう。野良猫など、よく怪我をしていることもありますが、多くは猫同士の縄張り争いによる喧嘩だと思われます。
もし、喧嘩に負ければ自分の縄張りは奪われてしまいます。
猫の縄張りに関する秘密を紹介
猫の縄張りにはさまざまな秘密があるようです。
猫の詳しい人でも、この縄張りについては謎だと思っている人も多いでしょう。
猫の縄張りにはまだまだ分かっていないことも多いですが、その謎が解ければ猫についてもっと詳しくなれるはずです。
猫はペット用の猫と野良猫とでは縄張り意識は同じなのでしょうか。また、オスとメスとでは縄張り範囲は異なるのでしょうか。
こうした猫の縄張りに関する秘密について詳しく解説します。
この項目では、
- 秘密① ペット猫の縄張りは野良猫よりも圧倒的に狭い
- 秘密② オスの方がメスよりも縄張りが広い
秘密① ペット猫の縄張りは野良猫よりも圧倒的に狭い
ペットの猫と野良猫とでは、縄張りの範囲は同じなのでしょうか。
そもそもペットの猫はとくに家の中で飼っている場合は、縄張りを持つ必要はないように感じます。
それでも猫は本能的に飼われていても縄張りを持とうとするようです。しかし、ペットの猫と野良猫とでは、その範囲はかなり異なるようです。
野良猫の縄張り範囲は広く、ペットの猫はかなり狭いことがわかっています。
これは家の中で飼われているから狭いということもありますが、そもそもエサを常に安全に確保できる環境にいるため、飼われている猫は縄張り範囲が狭いと考えられています。
野良猫は日々のエサの確保が大変なため、縄張り範囲を広くして生き抜いているのだと言えるでしょう。
秘密② オスの方がメスよりも縄張りが広い
実は同じ猫でもオスとメスとでは縄張りの範囲が異なります。オスの方がメスよりも縄張りの範囲は広いです。
これはメスよりもオスの方が縄張りに関する意識が強いからです。
先ほどの解説した通り、フンやおしっこで縄張りを主張する多くはオスです。
身体の匂いで縄張り主張することもありますが、オスの多くはより匂いが付きやすく広範囲に届くフンやおしっこで縄張り主張をします。
オスが縄張り範囲が広いのは、エサをより多く確保する意識が強いだけではなく、繁殖相手を広範囲に探すためということもあります。
つまり、子孫を残すという意識もオスの方がメスよりも強いと言えます。
オスがメスよりもどのくらい広い縄張り範囲を求めているかまではわまりませんが、メスよりも広い縄張りを持っていることは確かです。
まとめ:完全室内飼いの猫も縄張りを持っている
ここまで、猫が縄張りを持つ意味や、メスよりもオスの方が縄張り範囲が広いこと等について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
この記事では、
- 縄張りにはホームテリトリーとハンティングテリトリーとがある
- 縄張りはエサの確保だけではなく子孫繁栄の意味もある
- 猫はフンや自分の匂いを付けることで縄張りを主張する
- ペットの猫は野良猫よりも縄張り範囲が狭い
- オスよりもメスの方が縄張り範囲が狭い
以上の内容を詳しく解説してきました。
猫の縄張りにはかなり奥が深い意味があったことがわかったでしょう。また、完全室内飼いの場合でも、猫は縄張り意識を持っていることは、飼い主なら知っておくべきです。
またMOFFME「https://moffme.com/」では、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください!