愛猫がシナモンを食べた!シナモンがNGな理由、誤食の対処法を解説!のサムネイル画像

実は猫ちゃんがシナモンの匂い・香りを嫌うことをご存知でしょうか。どの猫種でも共通してシナモンの臭いを嫌う傾向にありますが、万が一なめた場合危険な状態に陥る可能性があります。今回のMOFFME記事では、愛猫にシナモンがNGな理由や対処法を紹介します。

記事監修者「森下 浩志」

監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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愛猫がシナモンを食べてしまった?シナモンがNGな理由や対処法

猫にシナモンがNGだと知っていますか?


人でも好みが分かれるものですが、猫の体にはよくありません。


猫もシナモンの香りを嫌います。柑橘系の香りも嫌いですよね。


酸っぱい臭いは、食べ物の腐敗臭に似ているから、猫は嫌うといいます。


シナモンのスパイシーな香りが、酸っぱい臭いに似てると思うようですね。


ただ…甘いお菓子などのおいしそうな香りに惹かれて食べたなんてこともあります。


もし、愛猫がシナモンを食べてしまったらどうすればいいのか?


今回のMOFFMEでは、

  • シナモンが猫にNGな理由
  • 猫がシナモンを食べてしまった時の対処法
について解説します。

初めて猫を飼う人やシナモン好きの飼い主さんは、最後までご覧ください。

愛猫にとって毒になるシナモンの成分を解説

猫にとって、シナモンの何がNGなのでしょうか?


香りはもちろんですが、シナモンに含まれる「クマリン」という成分が問題なんです。


クマリンは抗酸化作用があり、体の老化を防いでくれる効果があるのですが、一定量を超えて摂取すると、肝機能障害を引き起こします。


人間でも摂取量が決まっているクマリンは、猫にとっても危険な物です。


この項では、

  • シナモンの成分:クマリン
  • シナモンを使ったお菓子ももちろん与えてはダメ!
  • シナモン以外に猫に与えてはダメな香辛料とは?
  • 補足:ただし漢方薬は猫に与えても大丈夫!
上記について解説していきます。

シナモンの成分:クマリン

シナモンに含まれる香り成分である「クマリン」て聞いたことありますか?


このクマリンが、猫にシナモンがNGである最大の理由です。


クマリンは肝毒性を持つ成分で、肝臓に疾患を起こしてしまいます。


一般的に、一定量を超えなければ、問題はないとされています。


ですが、猫の肝臓は、他の動物の肝臓よりも少し弱いと言われています。


その理由は、人間や犬が処理できる化学物質が、猫には処理できずに有害になることがあるからです。


なので、クマリンも摂取量に関わらず、摂取しないことが大事。


人間も過剰摂取すると、肝機能障害を起こすので、1日に0.6g~3gと摂取量が決まっています。

シナモンを使ったお菓子ももちろん与えてはダメ!

シナモンを使ったお菓子も与えてはダメです。

  • シナモンロール
  • シナモンドーナツ
  • バナナシナモンケーキ
  • シナモンブラウニー
などおいしそうなお菓子も猫には与えてはいけません。


人間の食べるお菓子には、砂糖バターなどが大量に使われています。


シナモンはもちろんですが、砂糖やバターは肥満糖尿病を引き起こす原因に。


なので、猫には絶対に与えないようにしましょう。


猫が食べてもいいおやつを用意して、そのおやつを与えて下さい。


愛猫にじっと見つめられて、「少しだけなら」と与えてしまうことは、結果的に愛猫を苦しめることになります。

シナモン以外に猫に与えてはダメな香辛料とは?

シナモン以外に猫に与えてはダメな香辛料には、以下のようなものがあります。

  • 唐辛子
  • コショウ
  • 七味
  • ワサビ
  • カレー粉
  • タバスコなど
香辛料には、カプサイシンが含まれています。

刺激が強く、嘔吐などの胃腸障害がおきますので与えてはいけません。

香辛料の香りも、刺激が強いものが多いので注意が必要ですね。

補足:ただし漢方薬は猫に与えても大丈夫!

シナモンは「桂皮」とも呼ばれ、漢方薬としても使われています。


ユリ科の植物も猫の腎臓に障害を及ぼしますが、漢方薬として「麦門冬」や「知母」があります。


使用する場合は、漢方専門の獣医師に相談して処方を検討しましょう。


漢方薬はいろいろな種類の生薬から作られていて、猫に与えても大丈夫な漢方薬もありますよ。


漢方薬は、個体をよく調べて、問診しながら「」と言われる体の状態を見つけます。


その後に、個体に合う漢方薬を処方します。

猫はシナモンが好きではない!匂いを嫌う理由を徹底解説!


猫は、シナモンが苦手です。


苦手な理由は、刺激的なニオイ。


この項では、

  • シナモンの臭いを嫌う理由:人間以上に刺激を受けてしまう
  • 補足:アロマテラピーのシナモンも嫌うのか
上記について解説していきます。


古代エジプトでは、防腐剤として使われたといわれるシナモン。


実は、代表的なものが2種類あるとご存じですか?


  • セイロンシナモン(世界で約8%しか生産されない高級品)
  • カシア(一般的に流通しているシナモン)
上記2種類がシナモンの代表的なものです。

香りや用途も違って、
  • セイロンシナモンは、上品で繊細な香り(パンやケーキ類に使用)
  • カシアは、濃厚な香りでスパイシーさが強い(料理の下味などに使用)

様々な使い方がありますね。


シナモンの臭いを嫌う理由:人間以上に刺激を受けてしまう

猫がシナモンを嫌う理由は、刺激強い臭いだからです。


猫の嗅覚は、人間の20万倍とも言われていて、500m先のニオイが分かります。


なので、人間よりも刺激を受けてしまいますよね。


元々猫は、酸っぱい臭いが嫌いです。


酸っぱい臭いは、食べ物が腐ってることを意味する臭いなので、嫌いなんですよ。


猫にとって、食べ物の腐敗は命に関わるので、かなり敏感です。


シナモンの臭いも、酸っぱい臭いに似ているので、シナモンを嫌っています。


また、シナモンはマーキング防止スプレーの成分に使われていますよね。


忌避剤に使われるほど、猫はシナモンの臭いが嫌いです。

補足:アロマテラピーのシナモンも嫌うのか

アロマテラピーシナモンも猫は嫌いです。


アロマテラピーのシナモンもスパイシーな香りがするので、強い刺激臭になりますよね。


アロマテラピーに使うエッセンシャルオイル精油)は、植物の成分を100~1,000倍に濃縮して作られています。


植物の中には、猫が中毒を起こす物があり、中毒を起こす植物から作った精油を猫が摂取すると、中毒を起こしたり、最悪の場合は死に至ることがあります。


猫は肉食動物なので、植物を消化分解できる機能がなく、精油の化学物質も代謝できません。


エッセンシャルオイルは、少量でも猫が摂取すると危険です。


以下のオイルは、猫が摂取すると危険なオイルです。

  • モノテルペン炭化水素類を多く含むオイル(オレンジ・レモンなど)
  • ケトン類を多く含むオイル(ペパーミント・ラベンダースピカなど)
  • フェノール類を多く含むオイル(オレガノ・クローブ・シナモンリーフ)

誤飲はもちろん、皮膚からの吸収や空気中に気体化した成分を、


から吸収することでも摂取するので、猫がいる家ではアロマオイルは使用しないほうが

いいですね。

愛猫がシナモンを食べた際の対処法:動物病院に即連絡しよう


猫がシナモンを食べた時は、どうしたらいいのでしょうか?


症状がなくても、動物病院に連絡して指示を受けましょう。


少量なら、すぐに体に影響が出ることはないですが、場合によっては、ショック状態になる可能性もあります。


しばらく様子を見て、普段と違うようであれば、受診しましょう。

まとめ:猫を飼育している家庭ではシナモンを使うことは避けよう

猫にシナモンはNGな理由や、食べてしまった時の対処法について解説してきました。

  • シナモンに含まれるクマリンは肝毒性がある
  • シナモンロールなどのお菓子も与えてはダメ
  • シナモン以外のNGな香辛料
  • シナモンを食べてしまったら、動物病院に即電話する
シナモンには種類があって、香りもそれぞれに違うんですね。

シナモン入りのお菓子などを食べる時は、猫に見つからないようにしないといけませんね。

普段、何気なく使う香辛料も、猫のいる家庭では扱いに注意が必要ですね。

特に、アロマオイルは危険度が高いので、使わないほうがいいです。

またMOFFMEでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください!