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犬のものもらいをご存知ですか?犬も目やまぶたが腫れるものもらいになりますが、原因や症状、対策・対処法が気になりますよね。また人間の目薬を使えるか、人にうつるのか、放置しても悪化しないか・繰り返すか等も知りたいと思います。今回は犬のものもらいを詳しく解説します。

記事監修者「森下 浩志」

監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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犬のものもらいとは?原因から治療薬、予防法まで徹底解説!

ものもらいは見た目も痛々しく、視界も悪くなるため早く治したいですよね。


原因は?人にうつるの?治らないの?悪化したら?市販の薬は使っていいの?病院での費用はどれくらい?など、さまざまな疑問があるかと思います。


知っているようで知らなかった犬特有のものもらい


今回MOFFMEでは、次の4つのトピックについて詳しく解説していきます。

  • そもそも犬のものもらいってどんな病気?
  • 犬のものもらいに罹る3つの原因
  • 犬のものもらいの処置は?原因ごとの病院での治療・治療費
  • ものもらいに罹りやすい犬の特徴と予防方法

原因や症状、処置方法だけでなく、各原因ごとの治療費の目安までお伝えしますので、ぜひ最後までご一読いただければと思います。

そもそも犬のものもらいってどんな病気?症状を詳しく解説!



愛犬の潤った目、とてもかわいいですよね。実は、それがものもらいへの第一歩。

ちょっとショックかもしれませんが、ドライアイを防ぐ役目の涙が溜まった目の周りは細菌がつきやすく、感染の温床になる可能性があります。

すべてが病気というわけではありませんので、きちんと見分けるために、次の2つを詳しく解説していきます。

  1. 犬のものもらいはなかなか治らない?どんな病気なのか解説!
  2. 犬のものもらいはどんな症状が出る?

犬のものもらいはなかなか治らない?どんな病気なのか解説!

まぶたの縁には、脂を分泌するマイボーム腺というものがあります。


目の涙の蒸発を防ぐために必要な機能を果たしています。ここに分泌物が滞留したり、細菌がついて感染したりすることで、炎症が起きます。


これがものもらいの正体です。アレルギー性の犬は特に注意が必要です。


一ヶ所に限らず複数箇所にできる場合もありますし、まぶたの内側や外側にできたり、いぼ状になるなど、いろんな種類のものもらいがあります。


また、シニア犬の場合、腫瘍化している場合も。症状や進行度によって、目薬で対処したり、手術が必要になったりします。


いずれにせよ、放置することはお勧めしません。早めに病院に連れていきましょう。

犬のものもらいはどんな症状が出る?

目が赤くなったり、まぶた周辺に腫れ・小さなできものが発生します。


こうなると、涙液が増え、目やにが出てくることが多いです。また、傷がかさぶたになっていることもあります。


目の違和感を解消しようと犬が前脚や頭を使って、目を擦っていたら要注意です。放置しておくと悪化する可能性があります。


目が開かなくなるケースもあります。自然治癒はしないため、早く気づいて対策を講じることが大切です。

犬のものもらいはなぜ罹る?3つの原因を徹底解説!


ここまでは、ものもらいの概要や大まかな症状について説明してきました。

ここからは、なぜものもらいが発生するのか、具体的な原因について詳しく解説していきます。

  1. 麦粒腫
  2. 霰粒腫
  3. マイボーム腺腫
上の3つの言葉を聞いたことはありますか。いずれもものもらいの原因です。

ものもらいのために、目に傷ができ、角膜炎にまで陥る可能性もあります。

まずは、それぞれの原因を詳しく知ることから始めましょう。

①:麦粒腫

マイボーム腺に、黄色ブドウ球菌などの細菌が感染することが原因です。まぶたの中にできることが多いです。


細菌感染のため、感染の度合いにより、いぼのようなものができたり、全体的に腫れたりと、症状にばらつきがあるのが特徴です。


犬にとっては、痛みがあり、目がゴロゴロしている状態です。子犬シニア犬、あるいは病気や疲れのために、免疫力の低い状態にあると、罹りやすくなります。

②:霰粒腫

何かの原因で、マイボーム腺が詰まったときに発生します。通常は出ていく脂がマイボーム腺の導管に留り、分泌物がどんどん詰まっていくからです。


これが炎症となって、目の中にしこりができます。まぶたの裏側を見て、乳白色の塊ができていたら、霰粒腫です。


犬のとっての痛みは弱いほうですが、分泌物が塊となって腫れてくるのが特徴です。お散歩中に毒性の強い蚊に刺されても腫れますが、共に注意が必要です。

③:マイボーム腺腫

マイボーム腺が腫瘍化すると、まぶたの表側にいぼのようなものができます。これがマイボーム腺腫です。


シニア犬に多い病気で、1つまたは複数のいぼが発生します。


転移することはありません。また、数ミリ程度であれば問題ありません。大きくなって目を開けにくくなったら手術などで切り取る必要があります。


また、内側にできた場合は目がゴロゴロするため、犬は不快に感じ、擦ろうとするので、角膜炎になる恐れもあります。

犬のものもらいの処置は?原因ごとの病院での治療・治療費を解説


ものもらいで目が腫れて視界が見えにくくなる、家具などにぶつかり怪我をすることも考えられます。

なるべく早く治してあげたいですね。

そのため、これまで解説してきた次のそれぞれの原因ごとの治療法・治療薬を解説します。

  1. 麦粒腫
  2. 霰粒腫
  3. マイボーム腺腫
また、治療費の目安もお伝えします。

事態が深刻になる前に、日々の観察と早期発見でつぶらな瞳を取り戻してあげると、愛犬も喜んでくれるはずです。

①:麦粒腫

麦粒腫の治療法は、人間同様、抗生物質を含んだ目薬の点眼です。


進行して膿がある場合は、切開する必要があります。治療期間は3週間程度で費用は点眼であれば1万円程度です。


点眼で暴れたり、苦手な犬の場合は投薬で治すことも可能です。


散歩から帰ったときに目にゴミが入っていた場合など、市販の人間の目薬を与える飼い主さんになっていませんか。


目薬の種類のせいで思わぬ事故に繋がるため、動物病院に行きましょう。

②:霰粒腫

霰粒腫は、マイボーム腺が詰まることが原因のため、動物病院で結膜を切開し、詰まりを取り除く治療になります。


マイボーム腺と導管などを切除することもあります。


外科の措置は全身麻酔を伴うため、費用は通常、7万円から30万円ほどです。


なお、犬の年齢や状態によっては全身麻酔ができない可能性もあります。その場合は治療法が変わってきます。


霰粒腫部分を除去したら、抗菌効果のある目薬や内服薬が処方されます。

③:マイボーム腺腫

マイボーム腺腫は、腫瘤とその境界を切り取り除く外科手術を行います。


霰粒腫同様、全身麻酔をして、犬をおとなしくさせて危険を少なくします。費用は、7万円から30万円程度です。


除去後は傷が小さければそのまま、通常は皮膚の縫合をします。


繰り返す場合、前回の縫合痕が次の手術に影響を及ぼしたり、犬の目の形が変わってしまうことも。


可能な限り外科に長けた病院を探しておき、最悪の場合を想定して慎重に選択しましょう。

ものもらいに罹りやすい犬の特徴は?予防方法も徹底解説!


これまでは原因と治療方法を見てきました。

さて、ここからは、ものもらいに罹りやすい犬の特徴や、予防方法を次の項目に分けて説明していきます。

  1. ものもらいに罹りやすい犬はいる?
  2. 犬のものもらいの予防方法は?目の周りを清潔に保つことが大切!
ご自分の愛犬が罹りやすい犬種なら、心配になりますよね。

ぜひ予防方法まで読んで、今後の生活に活かしてみてください。きっと、さらに愛犬に喜んでもらえるはずですよ。

ものもらいに罹りやすい犬はいる?

細菌感染によるものもらいの場合、ロングコートチワワやトイプードルなどの毛の長い犬種が罹りやすいです。


まつ毛だけでなく、抜け毛が多く、シャンプーの時にも毛が目に入る確率が高いためです。


また、免疫力がまだ弱い、若い犬やアレルギー持ちの犬も罹りやすいです。


マイボーム腺腫なら、シニア犬が罹りやすい犬となります良性とはいえ腫瘍。


一般的に腫瘍は年を重ねると発生する確率が高まります。

犬のものもらいの予防方法は?目の周りを清潔に保つことが大切!

ものもらいは再発することが多いです。まず、自宅では清潔を第一に考えましょう。


そうはいっても、ものもらいの傷にはシャンプーや石鹸、消毒薬を使用しないでください。他の病気の原因になりかねないからです。


また、傷口がかさぶたにならないように、病院で処方された軟膏などを使用すると治りやすくなるでしょう。


さらに、温かいタオルなどで目を温めたり、マッサージをすると、マイボーム腺の脂が固まりにくくなります。

まとめ:犬のものもらいは自然治癒しない!抗生物質等で治療!

いかがでしたでしょうか。ものもらいについて次のトピックを解説してきました。

  • そもそも犬のものもらいってどんな病気?
  • 犬のものもらいに罹る3つの原因
  • 犬のものもらいの処置は?原因ごとの病院での治療・治療費
  • ものもらいに罹りやすい犬の特徴と予防方法
自然治癒することはありません。症状がでたら、市販の目薬は使用せず、病院で検査・治療してもらい、治療薬を与えないと悪化させてしまう可能性もあります。

腫れた期間を放置しておくと、どんどん治療期間が長引いたり、治らないことも考えられます。まずは手術にまでならないことを目指しましょう。

そして予防として、散歩時やシャンプーの際、毛が目に入らないように気をつけてくださいね。

またMOFFMEでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください!