グレートピレニーズはどんな性格?特徴や飼い方、注意すべき病気とはのサムネイル画像

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みなさんは『グレートピレニーズ』という犬種をご存知でしょうか。グレートピレニーズは白い豊かな被毛が魅力的な大型犬です。今回のMOFFME記事では、グレートピレニーズの性格・特徴・飼い方方・注意すべき病気などを詳しく紹介していきます。

記事監修者「森下 浩志」

この記事の監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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グレートピレニーズの性格・特徴・しつけ方・病気など解説!

ふわふわの白い毛が特徴のグレートピレニーズ。

穏やかな性格をしていて、大型犬と暮らしたい方の間でも飼ってみたいと人気がある犬種です。

その一方で、大型犬で運動量が多いため、ある程度の体力が必要で初心者には飼うのが難しいとも言われています。

しかし、グレートピレニーズの性格・特徴を理解し、飼い方やしつけ方が分かれば安心して育てられます。

そこで今回のMOFFMEでは、
  • グレートピレニーズの性格・歴史・サイズ・寿命・価格相場
  • グレートピレニーズの被毛・お手入れのしかた
  • グレートピレニーズの注意すべき4つの病気
  • グレートピレニーズの飼い方
グレートピレニーズについて詳しくご紹介していきます。

5つの飼い方のコツも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

MOFFMEでは「グレートピレニーズのペット保険」ついても紹介しておりますので、そちらもぜひご覧ください。 
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グレートピレニーズの性格を徹底解説!


グレートピレニーズは、体が大きくどっしりとした見た目ですが、穏やかで優しい性格をしているんです。

信頼関係が築けると、よく甘えて愛情表現をしてくれる愛情深いところもあります。

その一方で、警戒心が強いため、初めて会う人や犬などに警戒心を持ちやすいです。

そのため、子犬の頃から家族以外の人や犬と触れ合う機会を作ると、フレンドリーに接することができるようになります。

かつては羊をオオカミやクマから守っていたので、縄張り意識が強いのも特徴です。

さらに自立心が強く、頑固な性格をしているため、しつけは根気よく行う必要があるかもしれません。

性格的に自分で判断して行動することが多く、飼い主さんの指示を聞かないことがあります。

子犬期は、信頼関係を築いたり生活環境に慣れたりするために、様々なことを吸収する時期です。家族に迎えたら早めにしつけを始めるのがいいですね。

また、グレートピレニーズは十分な運動が必要です。

運動不足はストレスの原因になるので、1日2回はお散歩に連れて行ってあげましょう。

グレートピレニーズの特徴は?歴史や寿命、価格相場も解説!


グレートピレニーズは、大きく安定感のある体が特徴です。

そのため、強そうなイメージを持たれることがあるかもしれません。

しかし、綺麗な毛並みと顔立ちをしていて優雅な雰囲気もありますよね。

また、寒い地域の山で暮らしていた犬種なので、足腰が強く筋肉質な体をしています。

垂れ耳やつぶらな目で優しい表情をしているのも魅力的です。

ここでは、
  • グレートピレニーズの歴史
  • グレートピレニーズのサイズ
  • グレートピレニーズの寿命
  • グレートピレニーズの価格相場
グレートピレニーズについて詳しく見ていきましょう。

グレートピレニーズの歴史

グレートピレニーズは、フランス原産でピレネー犬とも呼ばれています。

スペインとフランスの国境にあるピレネー山脈で、牧羊犬・番犬として活躍していました。

遊牧民がアジアからヨーロッパに連れてきたチベタンマスティフが祖先だと言われています。

17世紀には、ルイ14世やマリーアントワネットが護衛犬として飼っていたことでも有名です。

また、フランス王室の公式犬になりフランス貴族に人気がありました。そして、ヨーロッパで愛されるようになり、イギリスのビクトリア女王も飼っていたそうです。

徐々に野生動物が減少していき、護衛犬として飼われることがなくなってしまい、フランスでは絶滅寸前までになりました。

しかし、その後家庭犬に向くように改良され、今でも愛され続けています。

グレートピレニーズのサイズ

グレートピレニーズの体高は、65〜81cmです。

オスは70〜80cm、メスは65〜75cmで、オスのほうが5cmほど大きいですね。

体長が体高より少し長いのが特徴です。体高は立ったときの地面から背中までの長さ、体長は横から見て胸からお尻までの長さです。

グレートピレニーズは、がっしりとした骨格をしており、超大型犬とも言われています。

平均体重は50〜60kgで、大きい子は70kgにもなり、子犬は生後3ヶ月で10kgまで大きくなります。
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グレートピレニーズの適正体重とは?性格や寿命、上手な飼い方も解説

グレートピレニーズの寿命

グレートピレニーズの平均寿命は、10〜12年です。

グレートピレニーズは体が丈夫な子が多く、最高齢は17歳だという記録が残っています。

大型犬は、小型犬や中型犬よりも老化が早いです。その理由として、体の大きさに対して臓器が小さいこと、成長が早いことなどがあります。

しかし、健康管理や運動をしっかり行うことで一緒に過ごせる時間が長くなります。

ストレスは体に良くないので、ストレスを溜めないようにすることも大切です。

グレートピレニーズは、運動不足でストレスが溜まりやすいのでお散歩や運動を毎日しっかり行いましょう。
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【獣医師監修】グレートピレニーズの平均・最高寿命は?長生きのコツも詳しく解説!

グレートピレニーズの価格相場

グレートピレニーズを迎える方法によって価格は異なってきます。

ペットショップから迎える場合は、40〜70万円ほどです。

しかし、ペットショップであまり見かけない犬種なので、ブリーダーから迎えることが多いです。

ブリーダーから迎える場合は、16〜47万と価格の幅が広くなります。これは、毛色や血統などによって価格が異なるためです。

親犬がチャンピオン犬であったり、毛に斑が入っていたりすると、価格が高くなる傾向があります。

また、里親を募集していることもあるので保護犬から迎えることもできますよ。

グレートピレニーズの被毛やお手入れ方法を紹介!


グレートピレニーズは、白くふわふわな毛が魅力的ですよね。

かつては寒い地域で暮らしていたため、寒さに耐えられるような毛質になっています。

また、大型犬の中でも特に抜け毛が多い犬種だと言われています。

そのため、抜け毛対策をして愛犬と飼い主さんが快適に過ごせる環境を整えることも大切です。

ここでは、
  • グレートピレニーズの被毛の特徴は?
  • グレートピレニーズのお手入れは?ブラッシング方法などを解説!
ブラッシング方法やシャンプーをするときの注意点などもチェックしていきましょう。

グレートピレニーズの被毛の特徴は?

グレートピレニーズの被毛は、ダブルコートです。上毛のオーバーコートと下毛のアンダーコートの2層構造になっています。

グレートピレニーズのオーバーコートは、長く硬い毛で皮膚を守る役割があり、アンダーコートは、短く柔らかい毛で防寒や保温効果があります。

グレートピレニーズには、春と秋に換毛期があり、そのときに抜けるのがアンダーコートです。抜け毛が多いので、こまめなブラッシングや抜け毛対策が必要です。

また、柔らかい毛は部屋の中を舞いやすく、服やマットなどに付きやすいので換毛期は特に掃除が必要になります。

毛色は基本的には白色で、頭や耳、しっぽの付け根にグレーや薄いイエロー、ウルフカラーの斑が入っていることもあります。

グレートピレニーズのお手入れは?ブラッシング方法等を解説!

グレートピレニーズのブラッシングは、1日1回行いましょう。毎日できない場合は、週に3回を目安にブラッシングをしてくださいね。

抜け毛をそのままにすると、通気性が悪くなり皮膚病の原因になるので注意が必要です。

ブラッシングには、獣毛ブラシやコーム、ファーミネーターなどを使います。

ファーミネーターは、撫でるだけで抜け毛が一度にたくさん取れるコームです。換毛期で抜け毛が多い時期は、ファーミネーターで抜け毛を取っていきます。

抜け毛がある程度取れたら、獣毛ブラシやコームで毛並みを整えましょう。

なお、ファーミネーターは力を入れすぎると、皮膚を傷つけてしまうので優しく撫でるように使ってくださいね。

シャンプーは月1回が目安ですが、換毛期は2〜3週間に1回行うと抜け毛対策になります。

体が大きく毛が多いので、毛を乾かすのに時間がかかりますよね。

そのため、乾かす前にタオルでしっかり水分を拭き取ることで、ドライヤーの時間短縮になります。

多めのタオルを準備したり、吸水性が高いタオルを使ったりするとスムーズに乾かせますよ。

また、温風や冷風を切り替えながら乾かすことで体への負担を減らせます。

グレートピレニーズの注意すべき4つの病気を紹介!


グレートピレニーズには注意すべき病気があります。

かかるかもしれない病気のことを考えると心配になりますよね。

しかし、かかりやすい病気が分かっていれば、予防することができます。

また、かかってしまった場合でも、対処法や治療法を知っていれば安心して対応できます。

ここでは、
  • 三尖弁閉鎖不全症
  • 胃捻転
  • 熱中症
  • 股関節形成不全
グレートピレニーズがかかりやすい4つの病気について見ていきましょう。

予防法もご紹介しているので一緒に確認してみてくださいね。

三尖弁閉鎖不全症

三尖弁閉鎖不全症は、心臓の右心室と右心房の間にある三尖弁が閉じなくなり、血液の逆流が起きる病気です。

血液の逆流が起こると、お腹や胸に水が溜まり、心臓が大きくなっていきます。そうすると、疲れやすくなる、咳が出る、呼吸が苦しくなるなどの症状が表れます。

原因は遺伝性である場合と、心臓病や他の病気が併発する場合があり、後天的に発症することが多いです。

予防法はありませんが、病院での聴診で見つかることが多いため、定期的な健康診断を受けることが大切です。

胃捻転

胃捻転は、ガスで胃が大きくなり、ねじれてガスや胃液などが溜まることで起こる病気です。

胃がねじれると、周りの臓器が圧迫されたり血管がねじれたりして血液循環がうまくできなくなります。

症状は、お腹が膨れる、よだれが出る、吐こうとしても吐けないなどがあります。このような症状が見られる場合は、早めに動物病院で処置を受けましょう。

原因は、食後すぐに運動する、早食いをする、食後に大量の水を飲むなどです。

特に大型犬がかかりやすい病気で、緊急性が高く早急な処置が必要になります。
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【獣医師監修】犬の胃捻転とは?原因から症状、治療費、予防まで解説

熱中症

グレートピレニーズは寒さに強いですが、暑さには弱いので熱中症に注意が必要です。

熱中症になると、呼吸が荒くなる、よだれが出る、ふらつく、ぐったりするなどの症状が出ます。このような症状が表れている場合は、涼しい場所に移動して体を冷やします。

応急処置ができたら早めに動物病院に連絡をし、対処のしかたを聞いてくださいね。

熱中症は、初期症状が出たときに対処することが大切です。

暑い日はなるべく涼しい部屋で過ごし、お散歩やお出かけは涼しい時間帯を選びましょう。
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暑くなるこれからに要注意!!犬の熱中症対策を解説!

股関節形成不全

股関節形成不全は、骨の成長の段階で形成に異常が生じ、股関節が噛み合わなくなることで発症する病気です。

大型犬によく見られ、子犬の成長期にかかりやすい病気でもあります。

跳ねるように歩く、お尻を振りながら歩く、後ろ足がうまく使えないなどの症状が表れます。

軽度であれば、薬や運動・食事制限などで治療を行いますが、重度になると手術が必要になる場合があるので早期治療が重要です。

子犬の頃に激しい運動をし、関節に負担がかかってしまい発症することもあります。

子犬期から関節に負担がかからないように、食事管理や運動の仕方を考えることが大切ですね。
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【獣医師監修】犬の股関節形成不全とは?原因や症状、治療法や予防法について解説!

グレートピレニーズの5つの飼い方のコツを解説!


ここまでグレートピレニーズの性格・特徴やかかりやすい病気などをご紹介してきました。

それらを理解すると、飼い方のポイントが分かってきます。

例えば、頑固な性格で指示をなかなか聞いてくれない場合、無理に行動させようとせず、徐々に信頼関係を築きながらしつけを行うことが大切です。

このようにどんな性格なのか分かっていたら、しつけもしやすくなりますよね。

ここでは、
  • 飼い主は体力が必要
  • 食後の散歩は避けよう
  • 夏場の温度・湿度管理に気をつけよう
  • 年齢と目的に応じたフードを与えよう
  • 換毛期はブラッシングを徹底しよう
グレートピレニーズの飼い方のコツを5つご紹介していきます。

飼い主は体力が必要

運動量が多いグレートピレニーズは、1日2回、1回1時間以上のお散歩や運動が欠かせません。

そのため、お散歩に連れて行ったり一緒に遊んだりするのに体力が必要になります。

子犬の頃はよく遊びますが、大きくなるとのんびり過ごすのが好きな子が多いです。

成犬になると、激しい運動よりゆっくりお散歩を楽しむのが好きになるかもしれません。

また、グレートピレニーズは力が強く、押されたり引っ張られたりすると転倒することがあるので飼い主さんも怪我に注意しましょう。

なお、運動不足はストレスや筋力の低下、肥満などの原因になります。毎日しっかり運動をさせてあげてくださいね。

食後の散歩は避けよう

食後すぐのお散歩は、胃捻転の原因になるので避けましょう。

注意すべき病気の項目で紹介したように、胃捻転は緊急性が高く、命に関わる状態になることがあります。そのため、かからないように予防することが大切です。

食後にお散歩に行く場合は、1〜2時間は空けてからにしましょう。

ご飯を食べた後に遊びたくなることもあると思います。しかし、食後は部屋の中で遊ぶのもやめてゆっくり過ごすのがいいですね。

食事の前にお散歩に行くことには問題はないので、ご飯を食べる前に行くのもおすすめです。

夏場の温度・湿度管理に気をつけよう

グレートピレニーズは暑さに弱いので、夏は温度や湿度の管理が必要です。

犬は室温が25〜28℃、湿度が50〜60%だと過ごしやすいと言われています。

夏はエアコンや扇風機などを使って、室温・湿度の管理をしましょう。

部屋に温度計・湿度計を置いておくと、管理しやすくなるのでおすすめです。

また、ジェルマットやひんやりマットなどのグッズを使うのもいいですね。

室温が28℃以上になる場合は、1日エアコンをつけっぱなしにしておくと安心です。
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グレートピレニーズは室内飼いが原則!飼い方やしつけ方など

年齢と目的に応じたフードを与えよう

グレートピレニーズは食欲旺盛なので、肥満にならないように注意しましょう。

食べる量が多いと、足りないと思ってつい多くご飯を与えてしまいます。

しかし、肥満になると関節に負担がかかり関節を痛める原因になります。そのため、体重に合った量のフードを与えることが大切です。

最近では、年齢によって必要な栄養素が含まれているフードや、病気によって栄養が調整されている療法食など様々な種類があります。

愛犬の年齢や体質、運動量を考えて選んでみてくださいね。

換毛期はブラッシングを徹底しよう

換毛期は抜け毛が特に多くなる時期です。毎日のブラッシングが抜け毛対策になるので、なるべく1日1回はブラッシングをしましょう。

ブラッシング前にグルーミングスプレーを使うのもいいですね。

グルーミングスプレーは、絡まった毛や毛玉があってもスムーズにブラッシングができます。なかには、静電気を抑えたり保湿効果があったりするものもあります。

また、抜け毛が一気に取れるファーミネーターを使うのもおすすめです。毛の長さや体の大きさによって種類があるので、愛犬に合ったものを選んでくださいね。
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犬の換毛期とは?時期や期間、ブラッシング等の抜け毛対策を徹底解説

まとめ:グレートピレニーズの特徴をしっかり理解しよう

グレートピレニーズの性格や特徴、飼い方などについて見てきました。

ここでは、
  • グレートピレニーズは家族には愛情深く、初めて会う人や犬には警戒しやすい
  • 穏やかで優しい性格をしているが、自立心が強く頑固なところもある
  • 換毛期に抜け毛が多く、毎日のブラッシングが欠かせない
  • グレートピレニーズは暑さに弱いため、熱中症に注意する
  • 毎日十分な運動が必要なので、1日2回、1回1時間以上のお散歩や運動を行う
などグレートピレニーズについて詳しくご紹介しました。

グレートピレニーズと暮らす上で、性格や飼い方、注意すべき病気などをよく理解することは大切です。

グレートピレニーズの特徴をしっかり理解し、愛犬との生活を楽しんでくださいね。

またMOFFMEでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください!