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犬の被毛には不思議がたくさん!毛の構造や健康を保つ方法など意外と知らない犬に関する豆知識は数多くあります。今回のMOFFME記事では、そんな犬の毛の秘密に迫ってみたいと思います。

記事監修者「森下 浩志」

監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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犬の毛はどんな構造?

犬の身体を覆っている毛は「被毛」と言い、ワンちゃんによって「ロング」「ショート」「スムース」と毛の長さが異なります。


また、毛質も犬種によって異なる場合が多く、定期的なカットを必要とする犬種や、カットなどのお手入れがほとんど必要無い犬種と様々。


そんなワンちゃんの被毛の構造は主に2種類があります。

毛の種類特徴
ダブルコート上毛と下毛の2層構造
下毛で体温を保つ役割がある
換毛期に抜けるのは下毛
シングルコート上毛のみ
トリミングが必要な犬種が多い
毛をめくるとすぐに肌が見える

ワンちゃんは、この2種類どちらかの構造になっています。

上毛(オーバーコート):太くしっかりした毛

下毛(アンダーコート):綿毛に近いふわふわとした毛


ちなみに犬の毛は、人間の毛と似ているそうですが、人の毛よりも細く切れやすいといった特徴を持ちます。


では、ダブルコートとシングルコートの犬種を見ていきましょう。

毛の種類犬種
ダブルコートチワワ
ダックスフンド
ポメラニアン
フレンチ・ブルドッグ
ラブラドール・レトリーバー
ゴールデン・レトリーバー
柴犬
秋田犬など
シングルコートトイプードル
ヨークシャーテリア
マルチーズ
シーズー
パピヨン
ダルメシアン
ドーベルマンなど

明確な換毛期はアンダーコートを持つ、ダブルコートの犬種にしかありません

犬には毛が何本生えているの?

犬は1つの毛穴から1〜15本程度の毛が生えます。そのため、このようなもふもふの見た目・シルエットになるわけです。


人間は基本的に1つの毛穴から1本しか毛が生えないので、人間に比べると犬の毛が密集している理由が分かりますね。


主毛と呼ばれる、太くしっかりした毛(オーバーコート)と、副毛と呼ばれる柔らかく細い毛(アンダーコート)が、同じ毛穴から生えます。


シングルコートの場合は、主毛が枝毛のようになって複数本生えている場合も。


つまり、犬の毛の量は「数えきれないくらい多い」ということ。


体の大きさや被毛の種類などによって全体的な毛の量は変わりますが、スムースタイプのワンちゃんであっても、毛の量はとんでもなく多いのです。

抜け毛が多い犬と抜け毛が少ない犬がいるのはなぜ?

ワンちゃんと暮らしている人は、犬の抜け毛の量に驚くことも少なくありません。


特に換毛期には、ちょっと撫でただけで手に毛がびっしり付くことも…。


ですが、犬種によって抜け毛の量には違いがありますよね。例えば、柴犬やゴールデンは抜け毛が多く、プードルは抜け毛が少ない、というのは愛犬家の中では有名な話です。


このように、抜け毛の量が違うのは、毛の構造が異なるためだと考えられます。


基本的にはっきりとした換毛期(春・秋)があるのはダブルコートの犬種のみ


シングルコートには、はっきりとした換毛期はなく、1年をかけてゆっくりと毛が生え変わっていきます。


つまりダブルコートの犬種の方が、抜け毛が多い傾向にあるということです。


換毛期で抜けるのは、下毛と呼ばれる柔らかく細い毛。換毛期にふわふわとした毛が舞うのは、下毛が抜けているからなんですね。


ただし、ダブルコートであっても、比較的抜け毛が少ない犬種もいます。


逆に、シングルコートでも抜け毛が多いとされる犬種がいるため、犬種によって様々であるようです。


参考までに、抜け毛の多いとされる犬種と、少ないとされる犬種を見ていきましょう。


犬種
抜け毛が多い犬種柴犬
ゴールデンレトリバー
ポメラニアン
コーギー
ダックスフンド
サモエド
ブルドッグなど
抜け毛が少ない犬種トイプードル
ミニチュアシュナウザー
シーズー
ヨークシャテリア
パピヨン
マルチーズなど

犬の被毛はどんな役割があるの?

犬の被毛には、

  • 体温調節
  • 皮膚のバリア
  • 保湿
といった役割があります。

犬は被毛で寒さから身を守ったり、直射日光などの暑さから身を守ったりしています。

また、紫外線や病原体などから身を守るためにも必要なものです。体の水分を逃さないようにする役割もありますね。

犬にとって被毛は無くてはならないものと言えます。

こういった様々な役割を持つ被毛は、飼い主さんにとっても愛犬の「健康のバロメーター」です。

被毛の状態で、愛犬の体が正常であるかどうかが分かります。

犬もストレスで円形脱毛症になったり、病気によって毛質が変わったりするため、被毛がいつもと違う…と思ったら、動物病院で診てもらいましょう。

ちなみに、毛の種類によってそれぞれ役割が異なります。

毛の種類役割
上毛(オーバーコート)皮膚の保護
下毛(アンダーコート)保温・保湿
シングルコートの犬種でも、下毛が無いわけではありません。ダブルコートほど多くはありませんが、保温・保湿の役割をする毛は生えています。

まとめ

今回は、意外と知らない犬の被毛や種類について解説しました!


犬にとって被毛は体調管理をする上で大切なもの。愛犬の被毛の構造や種類、特徴を知っておくことで、健康管理に役立つはずです!


今回お伝えしたことをまとめると、

  • 犬の毛の構造は「ダブルコート」と「シングルコート」の2種類
  • 換毛期があるのは「ダブルコート」のみ
  • 抜け毛が多いのは一般的に「ダブルコート」とされる
  • 被毛の役割は「保湿・保温・皮膚のバリア」
  • 抜け毛の多い犬種と少ない犬種がいる
ということです。

これからワンちゃんをお迎えしたいと考えている人は、生活スタイルや環境に合わせて、抜け毛の量で犬種を検討しても良いかもしれません。

MOFFMEでは、他にも様々なペットやペット保険に関する記事を多数公開しておりますので、ぜひ参考にしてみてください!